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君子自反


新年あけましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願いします。映画監督の白鳥哲です。

このお正月に3D映画「ゼロ・グラビティー」という映画を観ました。
今、地球の大気圏外で問題となっているスペースデブリ(衛星のゴミ)を題材として
取りあけた映画でこの作品を観ながら様々なことを感じました。

スペースデブリとは、事故・故障により制御不能となった人工衛星から、衛星などの
打上げに使われたロケット本体や、その一部の部品、多段ロケットの切り離しなどに
よって生じた破片、デブリ同士の衝突で生まれた微細デブリ、更には宇宙飛行士が
落とした「手袋・工具・部品」なども含まれるゴミのことを言います。

映画の表現がリアルだったために、音もなく、空気もなく、重力がない宇宙空間を
自然と想像できたために、宇宙空間でデブリが大変な凶器になることを痛感しました。

毎年、物凄い数の衛星やスペースシャトル、ロケットが打ち上げられています。
旧ソ連がスプートニク1号を打ち上げて以来、世界各国で4,000回を超える打ち上げが
行われ、その数倍にも及ぶスペースデブリが発生してきました。
その多くは大気圏へ再突入し燃え尽きましたが、現在もなお4,500トンを越えるものが
残されています。それらゴミが地球の大気圏外を覆い続けているのです。
そのことに対して何の対策もとられずに、地球の大気圏外に溜まり続けてることが、
とても、危険なことであることが理解出来ました。

白鳥監督140108.JPG


そして、この地球が、私たち生命を守り育んでくれていて、循環されて完結した世界で
あることも理解しました。宇宙空間は、通常-270℃(3K)、太陽が当たると121℃、
太陽の当たらないところは、-121℃で、灼熱と極寒の場所です。
重力はなく、一度動き出すと制御が大変難しく、大変なスピードで飛んで生きます。
スペースデブリも秒速数キロという速さで進んでくるので、大変な凶器と化します。
もちろん、宇宙空間は、酸素も水もなく私たちには生きることが出来ない過酷な環境です。

そして、そんな宇宙空間では生きられない私たち人類がこの地球上でエゴを主張しあう
ことが、自分を傷つけあうことになることもこの作品を観ていて感じました。

映画を観ながら、宇宙空間でひとり残されたときの状態を想像しました、
もし、宇宙空間で、空気も水も重力もない世界で、自己をどのように認識するのでしょうか?

そもそも、自分とは何なのでしょうか?

自問自答しました。

「私は宇宙・・・。」

そのことが浮かんできました。
そして、自他の区別はそもそもないのだとも感じました。


最後に、絶体絶命の主人公が地球にたどり着けたときの、重さ(重力)や安堵感を
共に味わいました。私たちの故郷である地球をどれくらいの人達がその有り難さを
認識しているのでしょうか?私たちはこの地球に守られ、生かされているのです。
自分を主張しあって傷つけることは自らを傷つけることであることを、気づけたら、
調和を目指すことでしょう。
私たちの行いは全て自分に降りかかってくるのです。

「君子自反」

目の前に起きる出来事を、自分事として受け止め、
相手を責める前に自分の心の中を見ましょう。


全ては、私の問題なのです。



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