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台風一過、熱海では秋晴れのお天気が続いています。この台風では、川が氾濫し大変な被害が出た地域が多いそうですね。一日も早い復興をお祈りしております。
この台風の知らせとともに、お世話になった大切な方があの世へと旅立たれた知らせが届きました。死は永遠の別れではないとはわかっていても、生前の笑顔を思い出すと、やはりせつなく感じられるものですね。突然のお別れがなかなか信じられず、以前にこのブログで書いたサイコマンテウムではないですが、ある日ひょっこりとまたあの笑顔を見せてくれそうな気がしています。たとえ姿は見れなくとも、魂は永遠だから、やっぱりまたいつか会えると信じています。
ここ数ヶ月、勝仁社長によく「にんげんクラブ」を立ち上げた頃のことを質問されました。
船井幸雄会長がどのような思いでこの会を立ち上げたのか。今後のにんげんクラブについて考えるにあたって、原点に戻ることはすごく必要なことのようです。
私も、質問を受けるたびに、その時に思いだすことをポツポツと語っていたつもりではありましたが、どういうわけだか自分の記憶からすっかりと抜け落ちていることがありました。
というのも、船井会長が2005年のオープンワールドでの講演で、「今年でオープンワールドは終りにします。次からにんげんクラブを立ち上げようと思います。」と発表した時、そのオープンワールドでの発売に向けて、船井会長がこれまでにないくらい非常に力を入れて書かれていた本がありました。その本のタイトルは『にんげん』でした。
人間の正しい生き方と、世の中のしくみについて、見えない世界も見える世界もひっくるめて、船井会長のありったけの知識を詰め込んだ本が本書でした。船井会長は、その十年前の1995年に『エゴからエヴァへ』を書かれていますが、十年ぶりくらいに書き下ろした、渾身の一冊です。
たぶん船井会長はこの本を書かれた時にすでに「にんげんクラブ」を作ることを決めておられました。不特定多数の人へ向けてではなく、特定の方へ、安価でありながらも正しい生き方を教えることで有意の人を増やし、その集合意識で百匹目の猿現象を起こしていくこと。そんなことを目指してにんげんクラブは作られたように記憶しています。
実際には、船井会長がオープンワールドでこの宣言をしてから、にんげんクラブが立ち上がるまでには半年くらいの期間が必要でしたので、「にんげんクラブの原点」について聞かれると、創業から後のことしか思いだせず、その半年前のことはすっかり忘れてしまっていました。
そういえばにんげんクラブの原点はにんげんだったなと、こんな大事なことを忘れてしまっていた自分にちょっぴりあきれもしたのですが、まぁ当時はそれだけ必死だったということで、許してもらおうと思います。(タイトルの文字を見れば思い出せそうなのに、不思議ですね。)
ということで、あらためてにんげんを読み返してみると、かなりスピリチュアルなことにも踏み込んでいる本です。にんげんクラブ誌で、スピリチュアルな内容のインタビュー記事をまとめる際には、地に足がつくように、スピリチュアルに偏りすぎないように、といつも肩に力を入れていましたが、最近はスピリチュアルに偏りすぎなようにも思っていました。でもにんげんを読んでみて、ああ、なんだ別に間違ったことをしていたわけではなさそうだ、船井会長はいつだって時代の先駆けであった、と安心しました。
人々の思考と時代に応じた新たな発見やスピリチュアルな出来事が出てきますので、2005年当時と比べると今のにんげんクラブはびっくりな記事が増えてしまっていますが、船井幸雄会長の原点さえ忘れなければ、それはそれでいいのだと思います。
にんげんクラブの皆様の中で、『にんげん』をお読みになったことがない方は、ぜひこの一冊をお読みになられてはいかがでしょうか。また、一度読まれた方も、今一度目を通してみてください。今読んでもとても楽しく学ばせてもらえる本だと思います。