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にんげんクラブの皆様こんにちは。熱海のこだまゆうこです。
ここ二三日は、とても暖かい日が続いていますね。
最近のわが家の近くでは、春だからかすごい風が吹き荒れています。
山の上に住むと、こんなにも山風が吹き荒れるとは、住んでみるまで気がつきませんでした。
ご近所さんに聞くところによると、冬から春先は、台風よりも怖い風がかなりの日数吹いているとのことでした。
山の上にこれから住もうと思われている方にひとつアドバイスをすると、
そこにどれだけ風が吹くかを調べてから住んだほうが良いと思います^^。
そして、春以降は、夜に電気をつけて窓の外を眺めると、
窓にはびっしりと、恐怖の(腹側から見た)昆虫大図鑑のようになりますから、
虫が嫌いな人は慣れるまで大変だと思います。
さて余談が過ぎましたが(笑)、
先日、ちょっと古い本ですが、船井会長の長女のゆかりさんが書かれた
船井家の子育て法―娘から見た「人づくり名人船井幸雄」
を読み直しました。
ゆかりさんの文章は、とても優しくて、面白くて、読む人を幸せな気分にさせるので大好きです。
そしてやっぱり大阪人だからか、文章の端々に笑わせるオチがいっぱいあって、
何度も笑いながら読みました。
ご本人も文章そのままの性格で、いつも優しくて、面白くて、
人をとても思いやることのできる素敵な女性です。
私はこの本をかつて独身時代に何度か読んだことがあるのですが、
今になって読んでみると、受け取り方が以前とは全然違っていて、なんだか不思議な気分でした。
たぶん、独身時代の私には、家族や子育ての話題を読んでも、あまりピンとこなかったのが、
自分も結婚して主人と暮らすようになってみて、
(あいにくまだ子育てでなく、犬しか育てていませんが・笑)
自分の生活と対比しながら読めたから、より深く味わえたのかなぁと思っています。
特に頭の下がる思いになったのは、
船井会長と奥様のやりとりが書かれているエピソードの数々です。
年中忙しい船井会長に対して、奥様は愚痴のひとつも言わず
「お父さんは偉いのよ。みんなのために、一生懸命外でお仕事をしてがんばってくれているのよ。お父さんに感謝しなくちゃね。」と子どもたちに教え続けたこと。
たまに休日に船井会長が家にいると、子どもたちは見たいテレビも見ず、
お父さんの仕事の邪魔にならないように気を使っていたこと。
そんなエピソードの一つひとつを読みながら、
ああ今の自分は夫をたてることは全然できていないなぁ・・・。とかなり考えさせられました。
毎日夜遅くまで仕事をして帰ってくる主人に、
「今日もありがとう。お疲れ様でした。」なんて言葉はなく、
「もうちょっと早く帰ってこれないの~?」と小言を言ってみたり、
「鳩山元首相は毎日食器を洗うそうな・・・」などと入れ知恵をしては
毎晩夕食の後の食器洗いを当然のようにしてもらったりと、
さんざん主人に甘えてしまっている自分に気がつきました。
それに加えて、ドイツでは、レディーファーストで女性をたてる男性が多く、
男性でも夕飯を作ったり掃除をする人がいて当たり前だったので
(まぁドイツ人は夕方五時過ぎには家に帰る人たちなのでそれもありですが)、
たまの日曜日には
「この最新式の掃除機は埃がある場所をお知らせしてくれるから面白いよ」とか
「たまには男の手料理でも作ってみては」などと
確信犯でそそのかすことも何度もありました(笑)。
私のレベルの低い話は書いても誰のためにもならないのですが・・・・・ね。
そのほかの、心がホンワカエピソードは、
船井会長のパジャマは、上はMサイズ、下はウエストに合わせてLLサイズと買い、
裾を奥様が縫い直して使っていること。
残ったMサイズの下と、LLサイズの上のパジャマを、奥様がペアルックで着ていること。
船井会長が家で着ているジャージは、家族にしか見せないから・・・と、
つぎあてをして着ていること。
船井会長の夏蒲団は、首の部分が破れてきたけれど、
着心地の良い布団で捨てるのがもったいないからと、
ウサギさんの模様のついた布がつぎあてられていたこと。
などなど、質素倹約で、奥様の愛情をたっぷりと感じるなぁと思うエピソードが、
たくさんありました。
涙あり、笑いあり、読んでいるうちに上手な生き方を教えてくれるこの本、とてもお薦めです。
ところどころに、船井会長の解説が入っていて、この文章もまた、家族の中での船井会長らしさを存分に出していて、とても良いです。
まだお読みでない方は、ぜひお読みくださいませ。
(あいにく今日は家にカメラと携帯を忘れてしまったので、いつもにまして関係のない写真をのせます。去年のちょうど今ごろのドイツの風景です。まだすごく寒いけれど、春の日差しが降り注ぐと、みんなわれ先に外のカフェに出かけていきます。)
(そして季節感のまるでない一枚(笑)。新林の滝の前でウトウトするゴンコちゃん。
ゴンコちゃんのおかげで、いろんな服がつぎあてが必要になっていますが、
愛情の少ないわが家では、現在穴の開いた状態ですべて放置されています。)