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にんげんクラブの皆様こんにちは。熱海在住のこだまゆうこです。
最近は、梅の花もそろそろ咲きはじめ、かわいいメジロの鳴き声が聞こえてきます。
私はまだ見ていないのですが、熱海桜は今が見頃だそうです。
お天気の良い日には、もう春もそこまで来たなぁと思えるような温かい日差しが降り注いでいます。
先週くらいから、野鳥のために、家の外の梅の枝にみかんを置きはじめました。
山の野鳥たちが食べにきてくれたら嬉しいな、と軽い気持ちではじめは置いてみたのですが、
たった数時間でみかん一個を完食!の豪快な食べっぷりに、ちょっと驚いています。
(メジロ。逃げられないように、家の中から隠れて撮っているので、写真が汚くてすみません。)
さて、今週は、「あいさつ」について書きたいと思います。
普段のあいさつは、人と人とのコミュニケーションをする上で、とっても大事ですよね。
ドイツに住んでいる頃と比べると、
日本のほうが挨拶をする機会は残念ながら減ってしまったように思います。
日本では、せいぜい家族やご近所さん、職場の人など顔見知りの人と挨拶をするのが普通ですが、ドイツでは、どんな店でもお店に入ったら「こんにちは。」レジに行っても「こんにちは。」レジが終ったら「ありがとう」。お店を出るときに「さようなら。」「またね。」と、言うのがあたり前でした。
そのため、ちょっと買い物に出かけると、たくさんの「こんにちは」を言うことになります。
バスの中などで、知らない人同士がなにげない挨拶やお天気の話しから、まるで友達のように話しはじめる光景など、見ていてとても微笑ましいものでした。
日本でも、たぶん昔はどこでもそうだったのだろうと思います。
田舎に行くと、そのような挨拶の風習はまだたくさん残っているようですね。
ところで、あいさつについて、「大切なこと」
という本の中で、松下幸之助さんはこのように書いています。
「あいさつをかわす」
さわやかな朝の空気を胸いっぱいに、わが家の前の道を掃除する。
勤めの早い近所の人が向こうからやって来る。「おはようございます」「おはようございます」。
何気なくとりかわすこの朝のあいさつは、毎日の習慣のように、
何でもないことのように思えたりするのだが、
私たちは、もうすこしあいさつの大切さを考えてみたい。
「ゆうべは寒かったですね」という、お互いにいたわり合う気持ちから出たこのあいさつで、
あるいは「毎度お世話になっております」というこの感謝の気持ちから出たあいさつで、
お互いの用件にはいる。
仕事がスムーズに動き出す。
だれが考え出したのでもない。
私たちの遠い祖先から伝わってきたこのあいさつというものは、いわば
お互いの毎日の暮らしの潤滑油
とでもいった尊い働きを果たしているのである。
「お寒うございます」と言ったところで暖かくなるわけでなし、
というのは落語の中だけにしたいものである。
あいさつにもいろいろとあろうが、
要は、私たちはもっと、あいさつというものを大切にしたい。
明るく朗らかに、あいさつをかわし合うことを心がけたいものである。
(原文ママ 転載ここまで)
この本は、大ベストセラー「道をひらく」の若い人向けの本だそうで、
かわいいイラストが書いてあって、とても優しい雰囲気の、読みやすい本です。
会長秘書の相澤さんが、若い頃に買って大切にしていた本を、
今回貸してもらって、読ませていただきました。
「道をひらく」も大好きな本ですが、このようなイラストを入れた本だと、
より優しい気持ちになり、違った感じ方ができました。
この文章を読んで、もっとあいさつを大切にしようと思うと同時に、
会話をする相手への思いやりを忘れないようにしよう、と思えました。
メール一つを送るにしても、ビジネスの場ではそっけない文章になりがちですし、
それがビジネス上のルールなのかもしれませんが、
そこに一文、相手を思いやる文を付け加えられたら、
そこでとり交わす空気も、また違ってくるのかもしれません。
たかが挨拶とあなどらず、挨拶をもっと大切にして、
少し相手へ思いやる気持ちを持つことで、新たな「絆」が生まれてくるような気がします。
(ご主人様より挨拶上手な、ひなたぼっこ中のゴン子ちゃん。
君がそこにいると、野鳥が逃げちゃうんだけどね。)