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1.「地球のために植物を植えよう」
友だちの誕生日プレゼントには、ゲームソフトではなく、植物をあげるように
しました。
2.「僕の発見」
自分の限界を知っているからといって、いつか世界を変えることを夢見たり、
そのための努力ができないということではありません。
3.「祈りの力」
私は、祈りとは「思いの力」だと思う。復興も再生も「思い」がなければ
始まらない。
4.「感情が爆発するとき」
こう私が切々と語り続けると、ついには歪んだ彼らの表情もほぐれ、
こん棒や石は下に置かれました。奇跡としか言いようのない出来事でした。
こんにちは、船井勝仁です。
冒頭に紹介したのは、五井平和財団編『私を変えた体験』(フェリシモ出版)に紹介されている、
公益財団法人五井平和財団とユネスコが主催した国際ユース作文コンテストの入賞作品の
一部を紹介させていただいたものです。この本を同財団の西園寺裕夫理事長から
贈呈いただき、あまりにもすばらしい内容にびっくりして、仕事の手を止めて読んで
しまいました。
1番目の作品はバングラデシュの14歳の女の子の作文です。一番大事な友達だと
思っていた鳳凰木(ほうおうぼく)の木が、切り倒されて無残にも生命を失っていく
ことにショックを受けた女の子が、人間の都合だけで生命や環境が簡単に壊されていく
ことに気がつき、今度は自分達の手で植物を植えていく活動を開始した話で、子どもの
部の最優秀賞を受賞した作品です。
2番目の作品は韓国の14歳の男の子の作品です。「前向き思考」(船井流で言うと
「プラス発想」ですね)という考え方で、グループ作業でクラスで一番勉強をしない
生徒のグループになってしまった彼が、プラス発想で勉強をしないみんなを巻き込んで
いって最後にA+の評価をもらうというストーリーです。そして伝記を読んで、
世界中の偉人たちがプラス発想で普通ならマイナスに思えることを、自分の糧に
変えていっていることに気がついていきました。
3番目の作品はロンドン在中の日本人の16歳の女の子が昨年の大震災時の日本の
惨状を憂えて、真剣に祈ってくれているイギリスの人たちの行動に感動して書いた
作文です。祈りがとても大きな力になることを感動的に書いています。
4番目の作品はナイジェリアの24歳の青年の作文です。ナイジェリアが宗教対立で
内戦状態になったときに、キリスト教徒である彼の家に逃げてきたイスラム教徒を
命がけで助けたときの感動のストーリーが綴られています。
これ以外の16編の作品のどれもが、感動的な話でした。若者たちが感性豊かに、
世の中の本質的な問題点に気づいていって、それに対して行動を起こしていく感動の
ストーリーが紹介されています。いままで、この手の作品をじっくり読んでみたことが
なかったのですが、若い人の行動力に素直に感動できるいい機会になりました。
この本は育てる本になっています。自分の感想などを本に書いて、家族や友人に本を
渡していってほしいという提案がされている本です。受身で知識として本を読むの
ではなく、前向きに自分の意見を発信できる本にしようという意欲的な試みが
なされています。皆様もぜひ手にとって子どもたちからの本質的なメッセージを
受け取り、それに自分の意見をかぶせて発信してみませんか?