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東京裁判

こんにちは、船井勝仁です。

私の政治志向はどちらかというと右翼的ではなく、左翼的だと思っています。
選挙では自民党ではなく民主党に投票しますし、格差のない社会の実現を目指すべきだと
考えています。ただ、労働組合運動には違和感を覚えます。

中学生の時に日教組の活動をバリバリにやっている先生がいて、いまから考えると
その主張はメチャクチャだと思うからです。だから、投票はしますが、民主党の応援を
しているわけではありません。


ずいぶん昔のことですが、「IBMの息子」(新潮社)という本を読んだことがあります。
トーマス・J・ワトソンJr.というIBMの創業者の息子で2代目社長になった人の自伝ですが、
彼は大企業の経営者としては珍しく民主党を応援しており、カーター政権のときに
ソビエト大使になります。内容はよく覚えていませんが、とても共感して読みました。
ちなみに、最近、高校生になった息子が面白いといって読んでいます。
 
だから、中国と付き合ってはとんでもない目に合うという論調や、日本は万世一系の天皇制が
2700年以上続いているのだという意見からは少し距離を置いています。
ただ、最近は、現代史の勉強が面白くなって明治、大正、昭和初期の歴史本をたくさん
読むようになりました。岩波、中公、ちくま、文春、PHP等の文庫や新書には安い値段で、
この時代を取り上げた良書が多数あり、愛読させていただいています。


そうすると、まだきちんと勉強したわけではありませんが、東京裁判のことがとても気になって
きました。きっかけは、原稿を書くためというか、ちょっと疲れがたまっていたので、
最近私の机も入れてもらった会社の父の部屋で何となく父の本棚をみていると、
渡辺昇一先生の「東條英樹 歴史の証言 東京裁判宣誓供述書を読み解く」(アマゾン)が
気になって、それを一気に読んでしまったことでした。

それと最近読んだ「松井石根と南京事件の真実 」という本を合わせて
読んだことも東京裁判に興味を持つきっかけになりました。
松井岩根は東條英樹等と一緒に東京裁判でA級戦犯として絞首刑になった7人のうちの
1人で、南京大虐殺の首謀者ということになっています。


名前も知らなかったのですが、日露戦争当時に比べて日中戦争当時の士官の気質が
捕虜の扱いという点においてもずいぶん悪くなってしまったという証言をしているという
ことから興味を持って、本屋さんで上記の本を見つけたわけです。

今でも中国に行くと、松井岩根はヒトラー以上の凶悪人ということになっているそうですが、
彼が虐殺を命令したかどうか、そもそも虐殺があったどうかはともかく、彼が日中戦争
(右翼の人は支那事変と言い方をします。確かに日本、中国両国とも宣戦布告をしておらず、
戦争というのはおかしいという意見もあります)当時、最も中国通で中国と日本の関係を
真剣に憂えていたことは確かなことです。

 
東京裁判の重要性に確信を持ったのは、小堀桂一郎著
東京裁判 幻の弁護側資料: 却下された日本の弁明 」を読んでからです。
GHQの占領下にあった当時の日本では、言論の自由はなく、逆説的で非常に面白いのですが、
唯一、東京裁判の席で本音で日本の主張ができたということです。
もしかしたら今でもマスコミは真実を伝えていないと言えるかもしれませんが、
当時のマスコミなどは占領国であるアメリカの意向に合わないことは載せることは
できなかったのです。
 
そして、日教組の教育や戦後のインテリは左翼思想を持っていなければならないという
風潮も相まって、東京裁判の記録も含めて戦前にあったものはすべて間違っている
おかしなもので、そんなひどい時代のことは見ないようにして忘れることが一番いいことだと
思わされてきたようです。

私も最近までは、東京裁判は少なくともこれを受け入れることで連合国から独立を認めて
もらったのだから、靖国神社のA級戦犯合祀問題も含めて、これを否定することを
おかしいのではないかと思っていましたが、もう一度、じっくりと歴史を先週書いたように
インラケチという手法も使いながら、逃げることなく学ばなければならないのかもしれません。




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