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歴史にインラケチする

こんにちは、船井勝仁です。
 
柳瀬宏秀先生の講座「マヤの叡智」では、最初にインラケチ(柳瀬先生のメーリングリストでは
インラケシュという名前が正しいと訂正されていましたが、インラケチの方が、
なじみがありますので、このブログではインラケチで書かせていただきます。)を教えてもらいます。
 
インラケチとは、もう1人のあなたになるという意味で、相手の気持ちになって
考えるというよりも、相手そのものになりきるという感覚でしょうか?
 
実際に、速読法の講座では、役者さんになりきって演技をする実技があり、
私などはずいぶん恥ずかしい思いをしました。
 
このインラケチという手法がいろいろなことに使えることに気がつき始めています。
 
夫婦関係を上手く行くコツは、相手にインラケチすることです。
パートナーは自分の姿を移す鏡です。特に自分の嫌なところが相手に写っている
場合が多く、それだけに一番気になることが相手を通して出ているので、
頭に来てしまうことが多くあります。
  
夫婦喧嘩をした時、パートナーを非難する言葉を次々に思いつきますが、
後で冷静になって考えると、そのほとんどが自分のことを言っていることに
気がついて愕然とした経験があります。
 
ここでパートナーにインラケチすることができれば、なぜそのような行動や言動を
相手がしたのかが良く分かり、いつの間にか相互理解が深まります。
 
また、私の場合は「父の呪い」の解消にも使っています。
「父の呪い」とは不穏な言葉ですが、たいていの場合、両親との葛藤が
心理学的な大きな傷になっており、それを解消することで、今まで上手く行かなかったことが
驚くほど改善される例がいっぱいあります。
 
普通は、母親との葛藤が多いので「母の呪い」というのですが、
私の場合は強烈な父親を持っているので、「父の呪い」になるわけです。
 
父の立場になって考えることが最近ようやくできるようになってきました。
父の病気のつらさが感じられるようになってきたのです。
これを進めていくと、きっと父の病気も治るに違いないと思えるようになってきました。
 
 
さて、これからが今日の本題ですが、歴史上の人物にインラケチすることが
できるということに気がつきました。
 
例えば、西郷隆盛や坂本龍馬、織田信長等にインラケチすると、彼らがその時代に
実際に何を感じていたかを感覚でとらえることができます。
これは、テレビドラマの役者さんを思い出すことで比較的簡単にできます。
 
そして、いま一番気になっていることは、「昭和史からの警告」というテーマです。
副島隆彦先生と父の共著の題名ですが、そこで警告されているように、
昭和の初期と今の時勢が本当によく似ていると思います。
 
太平洋戦争が始まる1年前の昭和15年になっても、実はほとんどの人が、
まさかアメリカとだけは戦争をすることがないだろうと思っていた、という話を読みました。
当時の政府や軍の最優先事項は日中戦争をいかに早く終わらせるかということだったのです。
 
真偽は分かりませんが、日本を戦争に引きずり込んで行ったと言われている
陸軍の仮想敵国はソ連であり、ABCD包囲網で困っていた日本の打開策は、
インドネシアや香港、シンガポール等のオランダやイギリス軍をたたくことではありますが、
ハワイのアメリカの太平洋艦隊を叩いても、アメリカに戦争に参戦する口実を与えるだけで
戦略的にはほとんど意味がありません。
 
そして、当時のルーズベルト大統領が置かれていたアメリカの世論の状況を考えると、
例え日本がイギリス軍に宣戦布告をしても、アメリカは簡単に参戦できなかっただろうという
見方もあります。
 
それなのに、結局そのよく年には、真珠湾攻撃を行ってしまって
アメリカとの戦争が始まってしまいます。
 
それを考えると、日本人は誰ひとりとして戦争に巻き込まれるとは現在思っていませんが、
それで近い将来、絶対に戦争が起こらないという保証にはならないのです。
 
歴史に学ぶことも大切ですが、それをインラケチして、自分で体感してみるところまでやって、
はじめて本当に歴史を教訓にすることができるのかもしれません。
 
 



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