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皆さまこんにちは。㈱船井本社の相澤です。
早いもので6月ももう半分を過ぎました。
熱海は雨降りの日が続いています。紫陽花がとてもきれいな季節ですね。
皆さまは、何か決断しなければいけないとき、どのように意思決定をされるでしょうか?
たとえば、『A』と『B』を選ぶとき、自分の心では『A』がよいと思っているけれど、まわりの人の意見を聞いたり、常識的に考えたりすると『B』の方がいいような気がする‥‥、こんなことってよくありますよね。
どっちがいいのだろう~、と考えれば考えるほど頭がぐるぐるしてきて、どちらがいいのか分らなくなってきます。
船井はさまざまな職種の方から、よく相談をされることがあるそうなのですが、相談者の方が何か決断を迷っているとき、船井はこんな質問をするそうです。
「あなたは、それをやりたいのですか、やりたくないのですか?」
自分の気持ちに目を向けることを忘れがちな人にとっては、やりたいかやりたくないかという質問は、「え?」と驚かれるかもしれません。
船井は相談者の方が「いえ、やりたくないです」と答えれば、「では、おやめになったほうがいいですよ」とアドバイスをするそうです。とてもシンプルですね。
長年の自分の体験や、経営コンサルタントとしていろいろな人に接してきて、意に添わないこと、やりたくないことというのは成功しないと分ったそうです。
船井は、意思決定の判断基準は、
①「良心に添うこと」
②「迷わないこと」
③「わくわくし、自分がやりたい!と思うこと」
④「自分で責任のとれること」
⑤「自分だけでなく、世のため人のためになること」
であると言っています。
たしかに、自分が好きなことや、やりたいことをやっているときは、やる気がわいてきて、どんなに長い時間やっていても疲れないものですね。いいアイディアも湧いてきます。
自分も楽しく過ごすことができるので心に余裕ができ、まわりの人にやさしくすることもできます。自分がやりたいことでまわりの人にも喜んでもらえたら、こんな幸せなことはありません。
逆に、嫌いなことや自分に合わないことをやっていると、効率が悪くてなかなか捗らなかったり、ずっとやっていると心が疲れてしまうことがあります。
先日、船井はこんなことを言っていました。
「自分に合わないことや、迷うことはやらない方がいいよ。
『迷う』というのは理性と感性が一致していない状態だよ。
理性と感性が一致するように生きるのが一番いい。
自分の心がいちばんやりたいということを、選んだほうがいいんだよ。」
私はこれを聞いて、とてもうれしくなりました。
理性は頭で考えること。感性は心で感じること。
どちらも大切なのですね。
アービン・ラズロさんとジュード・カリヴァンの共著『CosMos コスモス』(講談社刊)には、
心(ハート)と精神(マインド)について、次のように書かれてあります。
‥‥楽しさや喜び、愛といった前向きな感情は精神に起こるのではなく、心(ハート)から生まれてきます。こうした感情には、絶えず広がりつづける気づきのレベルで私たちを全一世界(ホールワールド)へ結びつける能力があります。
(中略)
研究で示されているように、心臓は知覚することができますし、もともと知性を備えているからです。
1970年代、生理学者であるベンとベアトリスのレイシー夫妻は、シグナルは脳から心臓へ送られるだけではなく、心臓のほうから脳へも送られることを発見しました。
ただし、前者の場合、心臓はシグナルについて考慮しつつもそれに従うとは限りませんが、後者の場合、脳はきちんと従うのです。
その後、心臓自体に少なくとも4万のニューロンからなる神経系があることがわかりました。脳のさまざまな皮質下中枢と同じほどの規模です。
これがきっかけとなり、今では心臓と脳のあいだで思考と感情の生体通信系(バイオコミュニケーション・システム)が双方に働いていることが認められているのです。
「自分の心(ハート)に聞いてみる」とよく言いますが、これは本当なんだなあと
びっくりしました。自分がどう感じているか、耳を傾けることは大切なことです。
自分の心に素直に自然の理に沿って生きていきたいですね。