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感謝の電話をかけたくなる講義

こんにちは、船井勝仁です。

先週の週末、船井メディア主催の講演会に参加させていただきました。
当日のスピーカーは、拓殖大学教授の呉善花(オ・ソンファ)先生、
高島康司先生、古歩道(フルフォード)・ベンジャミン先生、そして私でした。
 
船井勝仁.com にもその内容の一部をご紹介させていただきましたので、
ご覧になってください。
 
  
ここでは呉善花先生にお話しいただいた「日本文化の未来性」という
お話しについて報告させていただきたいと思います。
 
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呉善花先生
 
 
呉先生は韓国の済州島のお生まれです。若い時に日本に来日され、
学士・修士を日本の大学で取得されました。ご自分の体験を基に韓国や中国の
留学生が日本に来て感じる心の動きについてお話をしてくださいました。
 
来日当初は、日本人の親切さに感動します。国で受けた教育では
日本は悪い国であるということを刷りこまれているのですが、
実際に接する日本人はみんな優しく親切で日本を見直していきます。
 
しかし、問題は生活や言葉になれてきた2~3年目にあります。
その時期に習慣の違いや文化的な背景からくる理解しがたい言葉の使い方等に
直面し日本が嫌いになってしまうのです。
 
そして、多くの留学生がこの時期に帰国してしまうのがとても残念だと
おっしゃっていました。
 
 
習慣の違いの例をあげれば、韓国も日本も家に入る時は靴を脱ぎます。
しかし、韓国では靴は入ったまま家の方を向いて脱いでおくのが作法なのです。
 
出かける時に履きやすいように外に向かってきちんと並べておくのは、
歓迎されない客に対して早く帰ってくださいという意志を表明することになります。
 
だから、友達の家に遊びに行って、お母さんが靴を日本流にきちんと
揃えてくれると、外国人の私は歓迎されていないのだと思ってしまうのだそうです。
 
 
5年以上、日本にいると日本の良さが見えてくるようになりました。
例えば、日本の観光資源や歴史遺産等は世界有数のものですし、
環境やインフラの技術もトップレベルにあります。
  
また、日本のサービス業と他国との違いは、他国のホスピタリティが
神様からいただいた恵みを他人に分かち合おうとするのに対して、
日本のおもてなしの精神は神様に対して行う気持ちでサービスがされることです。
 
日本の神様が喜ぶものは身ぶり・そぶりまで美しいもので、教養があるものです。
そのおもてなしの精神が一番あふれているものが茶道だと言います。
 
 
呉先生は拓殖大学に110年の歴史の中ではじめて茶道部をつくりました。
女子学生だけでなく男子学生も真剣に茶道に取り組んでいるそうです。
 
また、国際学部の教授なのですが、日本の歴史を教える選択授業を
担当されているそうです。
 
外国人が教える日本の歴史の授業など、誰も来ないのではないかと
心配されたそうですが、ふたを開けてみると4年間の在学中に
ほぼすべての学生が受講する人気講座になりました。
 
その授業では、戦後日本人が日本の国を卑下し続けてきたことが
日本をダメにした原因であり、日本の先人は諸外国に比べても
すばらしい文化をつくってきたことを話すのだそうです。
 
授業をうけた学生が、おじいさんやおばあさんに感謝の電話をかけたくなると
言ったそうです。
 
  
国に誇りを持つことは、本当に大事なことだということを感じましたし、
中国や韓国など地政学上、絶対に仲良くしなければならない国との関係について
改めて考えさせられるいい機会でした。
 
船井グループのセミナーには、はじめての登場だったのですが、
お客様の感想を読んでも大絶賛されていました。
 
感謝の電話をかけたくなるようなセミナーをいつかはしてみたいと思いました。
 
 



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