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人生即努力、努力即幸福

にんげんクラブの皆様こんにちは。ドイツ在住のこだまゆうこです。
2011年がはじまって一月がたとうとしていますが、いかがお過ごしでしょうか?

このブログのタイトルは、「こだまゆうこのドイツレポート」となっていますが、
10ヶ月を過ぎて思うことは、なんだかドイツとは何も関係のないことを
半分以上は書いているな・・・ということです。

せっかくドイツに住んでいるのだから、もっとドイツの文化に馴染み、
もっとドイツの人たちと交流を持って、ドイツ語の習得にさらに精進し・・・・
といった生活を深めていけばいいのですが、なぜだか今の私には、それがあまりできません。
 
というのも、正直な感想を言うと、「ドイツのことを学んでいる暇があったら、
もっと日本について勉強したい」という気持ちを抑えることができないのです。
そのため、読む本は日本から輸入した日本の本になってしまいますし、
このブログで紹介する記事も、ドイツに関係のないことが多くなってしまいます。

今のこの激変の時代には、外国の文化を取り入れることよりも、
「日本人らしく、日本人の良さを生かす」ことが、何より大切なことなのではないかと思っています。
 
 
さて、そのような言い訳をしつつ、また今回のブログでも日本の本を紹介したいと思います^^。

今回ご紹介するのは、数年前に何度かにんげんクラブで紹介したこともありますが、
私の生活流儀』本多静六著、実業之日本社刊)です。

本多静六さん(1866〜1952)は、東京山林学校(のちの東京農家大学、現在の東大農学部)を
一度は落第するも、後に猛勉強をして首席で卒業、その後ドイツに私費留学して
ミュンヘン大学国家経済学博士号を取得します。
 
帰国後は東京農科大学に勤め多方面で活躍、優れた農林学者でありながら、
独自の貯蓄、投資法により巨億の富を築いた人です。
 
そして定年の退官を期に全財産を匿名で寄付し、死ぬ直前まで、人生即努力、
努力即ち幸福、をモットーに、勉学や仕事に務め、簡素な生活を送りました。
亡くなるまでに370冊の著作を残されたそうです。
 
 
私自身は、この本を含めた三冊くらいしか本多さんの著書は読んでいませんが、
読んだ中ではこの本が一番好きです。
 
自然を師として水のように自然に生きる本多さんの教えは、船井会長の教えと
どこか少し似ているところがあると思います。
時代が違うために、投資の方法など今では参考にならない部分もありますが、
生きる教訓などは、現代を生きる上でも非常に参考になります。
 
そして若い頃にドイツで暮らされていたので、外国の良さをとりいれた、
日本人のより良い暮らし方が学べると思います。

以下に、本書の中で、私の最も好きな箇所を記載します。

宇宙の大生命と自己
 
宇宙万物の根元は「原子(アートム)」であり、その原子を構成する要素は
「電子(エレクトロン)」である。電子は物質でも精神でもなく、ただ一つのハタラキをなすものである。
いわば一種の機能(ファンクション)であり、宇宙の大生命である。
 
われわれ人間もまたこのハタラキの一部であって、その機能、その大生命の時間的ないし
空間的な表現にすぎない。だから、われわれはたえず働き、たえず生活して、この大宇宙の
生命充実に貢献すべきであると私は考える。
 
われわれ人間がこの世で生きているということは、何かしら心の中で考えたり、
何か必ず体をうごかして働かせているということである。
いずれも人間のもっている生命のエネルギーが、精神と肉体の両方面に現されたものに過ぎない。
 
筋肉的にせよ、精神的にせよ、生きている限りはこのハタラキが最も大切なのであって、
私はこれを努力(勤労)と称する。したがって、努力こそは人間活動の本体であり、本能であって、
私の「人生即努力」または「努力即幸福」といった新人生感はこれから生まれ出てきている。
 
宇宙万物は一も完成し、確定したものがない。いずれも不完全、不確定のままで、たえず成長し、
進化し、発展しつつ、うつりかわる。だから、われわれの人生も日に新たに、日に日に新たに、
断じて現状に安んじ、とどまるべきではない。
 
世の中は決して同じことを、そのまま二度とは繰り返さない。歴史は繰り返すといわれるが、
それはきわめて皮相な見解で、繰り返すとみえても、その内容実質は常に大いなる変化を
遂げつつある。今日のいわゆる真理真相なるものも、決して永久不変のものではなく、
時代と共に推移し、人智科学の発達と共に進化するのである。
 
現在われわれの営みつつある人生は、通い先祖時代から、各人の努力精進によって獲得した
体質と知能を、代々遺伝蓄積して今日に至った集大成であって、いまもなおわれわれの責任として、
その努力精進の途上にあるのである。
 
すなわち、今日の人生を維持し、またこれを進歩発展せしめるには、私達は一日として
普段の努力を怠ることはできないのである。(原文ママ)

 
 
「努力」という言葉は、私個人を知る人にとっては、最も私の対極にある言葉のように
思えるかもしれませんが、じつは私が一番好きな単語は、「努力」です^^。
好きというより、自分に足りないものなので、憧れなのかもしれません。
  
努力の中には、もちろん「苦」もあるけれど、努力を続けると、「苦」よりも何倍も大きな「楽」が
待っていると思います。その努力の「苦」を「苦」と思わずに、喜んでできるような心理状態に、
なりたいなと思っています。

日月神示の言う「うれしうれし」の世の中は、それを超えた後にやってくるのではないかなぁ、
と思います。
 
 
DSCF2844.JPG
(写真は、ドイツ、ハイデルベルクの町並みです。)
 
  
DSCF2858.JPG
(ハイデルベルク城にある大樽の写真。この中に、
 大量のワインが作られていたそうです。)



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