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「世界の平和とそれぞれの使命」

にんげんクラブの皆様こんにちは。ドイツ在住のこだまゆうこです。
11月も半ばを過ぎ、そろそろこちらではクリスマスマーケットの季節が始まりました。
つい先日まで暖かいなぁと思っていた気温も氷点下になることもあり、いよいよ本格的な
冬がやってきたようです。

最近は尖閣諸島の問題や北朝鮮の韓国砲撃の問題など、心配な話題が多くあります。
ドイツに住んでいてよく言われることは、「他民族の集まる場所では政治と宗教の話は
話題にすべきではない」ということです。

こちらに住んでいて、私にも中国人や韓国人の友達がいますが、一緒に食事をしていても、
お互いに今の世界情勢に触れないのが暗黙のルールとなっています。

それぞれの国ではかなり大きく報道されているであろう話題なのに、まったく触れないというのも、
なんだか不自然な気がしますが、お互いに機嫌良く食事をするには、そうするしかありません。
 
そのようにお互いに黙っていることが、「国同士では問題があるかもしれないけれど、
個人としてはあなたを友達だと思っていますよ」という意思表示となっています。

今回の砲撃問題がある以前の話ですが、
ある韓国人の友達に「今までに北朝鮮の人と会ったことはある?」と聞くと

「一度だけ空港で見かけたことがあるよ。僕が兵役についていたころは、もし国内で
彼らの姿を見かけたら撃ち殺せと教えられてきた。だから、彼らを空港で見たときは、
心臓がドキドキしてとてもナーバスな気持ちになったよ。」と教えてくれました。

これを聞いて、若い人がこのように思うのならば南北の問題はかなり根が深いのだな、
と思っていましたが、しばらくして別の韓国人に同様の質問をすると、

「もちろん会ったことあるよ。僕は中国に留学していたから、友達も何人もいるよ。
 仲が悪いのは国と国との問題で、個人同士では何の問題もないのにね。
 僕は兵役を終えたけれど、そんなことは関係ないよ。僕らは言葉も一緒で
 同じ民族なんだから仲良くなれるはずなんだよ。」とのことでした。

これを聞いて、「やはりどれだけ国の括りがあっても、人は個人同士では、仲良くなれるのだな。」
ということがわかりました。
 
前者の彼は北朝鮮の人と個人的に話をしたことがなかったので偏見を持っていたようですが、
もしも個人的に会話のできる環境にあれば、友達になれたのかもしれません。

宗教の違いや国の違い、組織の違いなど、人は自分が所属する団体と違うということだけで、
争いがちです。それらの枠組みをなくしてしまえば、こだわりもなくなるし、個人としてお互いに
仲良くなれるのではないか・・・そのように思えてなりません。


ところで、ようやく本題に入りますが(笑)、つい昨日まで、一週間ほどにんげんクラブ事務局の
小沢さんがドイツに遊びに来ていました。アーヘン市内やベルギーを案内したり、ドイツの名水で
有名なノルデナウを訪れたりと、いろいろとまわったのですが、ある晩意見の違いから、
ちょっとした言い争い(?)となりました。

それというのもアセンションについての話題がたまたま出て、

「2012年にアセンションとか言われていますけれど、私は結局のところ大きな変化は
 何も起こらないと思います。少しずついろいろな変化があって、世の中が変わって
 いくんじゃないかと思うんですよね。」

と小沢さんがなにげなく言いました。

それを聞いた私はつい黙っておれず、
「いや、私もそう思いたいのは山々だけど、ポジティブでもネガティブでもなく、ニュートラルな
 立場から見て、2012年まで地球や日本は持たないのではないかと私は思う。
 今の変化のスピードでは遅すぎる。今はしっかりしないと、かなり危ないと思うよ。
 もっと多くの人に、しっかりするよう伝えなければ・・・。」と、反論しました。

すると小沢さんは「私はそこまで強くは思いませんけれど。」とつれない返事。
私としては、なんと悠長なことを言っているのだ・・・と思ったのですが、その後いろいろと
意見を交わしても、いっこうにお互いに譲りません。

いろいろと話が進展していくうちに、
「結局のところ、この世はパラレルワールドなんですから、大災害が起こるような大変な地球の
 世界に住んでいる人もいますが、そうでない世界に住んでいる人もいます。
 うまく言葉では言えませんが、これは生き方と使命の違いなんだと思います。
 私は別に全ての人に今の地球の危機を伝えなければいけないとは思わないし、
 それぞれのステージがあるので、わからない人はわからないままでいいと思う。
 人に伝えなくても、ただ今の自分にできる世の為に良いことをしっかりとやって生きていれば
 いいと思うんです。私から見ると、他人のことまで考えるあなたの生き方、考え方は、
 とてもしんどそうですよ。」と、言われてしまいました。

自分の生き方をしんどそう、とまで言われては、何も言葉が出てきません。
この言葉には傷ついて、どうしてわかってくれないのだろう、と、ものすごく腹が立って
泣いてしまいそうでした。
 
その時は両者納得しないながらも、どうやってこの場の怒りを静めようかと必死になり、
なんとか別の話題に変えてひと段落しました。

そして彼女が日本に帰ってからしばらく考えてみて、彼女の意見も一理あるなぁと思いました。

考えてみれば、人それぞれに使命は違います。使命が違えば、私と彼女の意見が違ったとしても、
それはあたりまえのことです。
 
たぶん私が、あの時にすごく怒ってしまったのは、「伝える」ということが
私の使命の一つだからかもしれないな、と思いました。
 
ネガティブなこと、というのはできれば書きたくはありませんが、地球は今泣いています。
動物たちも、森の木々も、虫たちも自然も精霊たちも、泣いています。
そして貧しい国だけでなく、豊かな日本を含めた、世界中の多くの人々が、たくさんの怒り、
悲しみを抱えて泣いています。私には、彼らの苦しむ姿が見えるし、その泣き声が聞こえ、
神々の怒りと悲しみを日常的に感じています。

小沢さんにいろいろと伝えながら、どうしてこんなにも大きな声で泣いている彼らの泣き声が
聞こえないのだろう?と、その時は思っていました。

しかし冷静になって考えてみると、これは私が文章を書いたり、何かを人に「伝える」役割が
あるから聞こえているだけであって、小沢さんだけでなく、その場にいた主人を含め、
私の友達やまわりの人の多くは、別にそれらの声は普段は聞こえていなさそうです。

ああ、みんなには聞こえていないのか、ということがその時ようやくわかったと同時に、
確かに「伝える」役割でない人が、日常的に地球や動物や人々の悲しみの声などが聞こえてきたら、
自分の役割に集中できなくなって、小沢さんの言うとおり「しんどい」だろうな、と思いました。
 
そう考えると、どうしてみんなには聞こえないのだろう?と非難する気持ちから、
みんなには聞こえていなくてよかった、と肯定する気持ちに考えが変わりました。

そして、私のように人に物事を「伝える」役割も大切だけれど、小沢さんのように
「大災害も何も起こらない地球」を、想念で思い描いている人も、より良い世界を創るには
同じように大切であって、どちらが正しくてどちらが間違っている、という問題ではないのだろうな、
と思いました。

そういうことにようやく気付くことができたので、この言い争いはある意味で無駄ではなかったと
思っています。(できればもっと穏やかに気付くことができたら良かったのですが・笑)

しかし、せっかくドイツまで遊びにきてくれたのに、ささいな意見の違いから
険悪な雰囲気にしてしまい、先輩の権限(?)ということで多少説教口調になってしまって、
小沢さんには申し訳ないことをしたな、と思いました。

この場をお借りして、小沢さんに「ごめんなさい」とお詫びすると共に、皆様にこの気付きと、
「地球は泣いていますよ」ということを、シェアして「お伝え」したいと思いました。

長い文章を最後までお読みいただき、ありがとうございます。
 
次回は、ポジティブな話題として、ドイツのイヤシロチ、ノルデナウの水についての
レポートを書きたいと思います^^。
 
 
(写真は、小沢さんの撮影したアーヘンのクリスマスマーケットです。)
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