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ドイツの美容室事情

にんげんクラブの皆様こんにちは。ドイツ在住のこだまゆうこです。
こちらドイツでは、寒い!と思う日々がしばらく続いた後に、また暖かい秋晴れへと逆戻りしたり、
「今年の秋はなんだか暖かくて妙だね」とドイツ人も不思議がっている天候が続いています。

今回はたまにはドイツらしさのレポートをしよう!ということで、ドイツでの美容室事情、
という少し軽めなコラムを書きたいと思います。他人の髪形に興味のない男性陣には、
極めてつまらない文章かもしれませんので、その場合は読み飛ばしていただいてけっこうです(笑)。
 
 
ドイツに来てからしばらく経って小さな悩みの種だったのは、伸び放題になった髪型をどうするか・・・
ということでした。別に髪が伸びたからと言っても、人生に大きな影響が出るなんてことは
まったくないのですが、まとまらない髪の毛は、日々の手入れがちょっと煩わしいですよね。

じつはドイツの美容院、現地に住む日本人からは、悉く評判が良くありません。
ご近所の国イタリアよりは少しはマシなようですが、美容師さんは気分で仕事をする人もおり、
注文どおりの髪型になることはほとんどないようです。
 
そもそも髪質や量がアジア人と西洋人では違いすぎるために、それぞれの国の美容師さんが
持っている技術も違うようです。
 
 
知り合いの日本人男性は、片道1時間半をかけてドュッセルドルフの日本人が経営している
美容院まで必ず行くと言っていました。

こちらドイツ人の美容師さんの多くは、髪の毛を「すく」という概念があまりないそうなので
髪の量の多い彼はドイツ人の経営する美容院に行くと大変な頭に仕上がってしまうのだとか・・・・。

そうは言っても、たかが美容院に行くだけで、往復3時間も電車に乗るのは、
ちょっと面倒くさい気がします。しかもパーマをかけたりするとなると、さらに2〜3時間は
かかると思うので、考えただけでもうんざりします。
 
 
そんなしょうもないことをしばらく悩み、ものは試し・・・・ということで、結局アーヘンの
美容室に行ってみることにしました。

三ヶ月前と、昨日と二回ほど行きましたが、今のところ100パーセントの確率で、
注文と違う髪型になっています(笑)。

3ヶ月前は、「美容室に何度も行くのが面倒だから、肩まで伸びた髪を内巻きパーマにしてもらおう。
そうすれば寝癖でハネないし、日本に帰るまでに二度と美容室に行かなくてすむ。」と、
インターネットから探して内巻きパーマの写真を持参しました。

さて、その写真を見せてドイツの美容室ではどんな反応をしたかというと・・・・・、

「こんな毛先だけにパーマがかけられるわけないじゃないか。」「これはパーマではない。」
「君の思い違いだ。」「君みたいな多い髪の量でパーマをかけたらひどい頭になるよ。」
「パーマだと言われても、これはパーマではないから、うちの店ではできません。」と、
その場にいた美容師さんたちに口を揃えて言われ、追い返されました。

せっかくお店まで行ったのに、追い返されては意味がないので、次に訪れた店では、
「できればパーマをかけてこんな頭にしてもらいたいのですが・・・・」と、少し弱腰で言ってみました。
 
案の定「これはパーマではない」との返事が返ってきたので、
「でも日本ではこれがパーマなんですよ。ほらね、ここにパーマの種類が書いてあるでしょう、
日本語だから読めないと思うけど」と指さすと、たまたまその説明書きの近くに英語で
「PERM」という文字が書かれていました。
 
それを見て美容師さんは、「信じられない!本当にパーマだ!ありえない!日本人はいったい
どんな技術を使っているのだ。」と大興奮。感心するというより、ひとしきり大笑いされてしまいました。

結局はそのお店でもパーマは無理ということだったので「じゃあ、何でもいいから、
これと同じ髪型にしてください」とお願いしました。

すると、シャンプー、カット、セット、とものすごく丁寧に、なんと3時間もかけて頭を作り上げてくれました。
カットはと言うと、髪の毛をすくことはいっさいなく、ひたすらまっすぐに髪の毛を切ってくれたので、
まるでこけしのようでした。さらに内巻き風にするため、大掛かりなセットを開始したのですが、
後に出来上がってみた頭は、普通の人の頭の二倍以上もボリュームがあり、道行く人が
振り返るほど(実話です・笑)、違和感のある頭でした。

「セットだけでこんな大きな頭になるなんて・・・・、パーマにしてもらわなくて本当に良かった・・・。
もう二度とドイツでは美容院に行くまい」と、心底思ったのは言うまでもありません。
大きな頭を隠しながら逃げるように家まで帰りました。
 
 
さて、一度失敗をしても、根が移り気なのか、三ヶ月たつと忘れてしまうものです。

前回は運が悪かっただけで、今度こそすばらしい髪形にしてくれるかもしれない、
パーマが駄目ならカットにしよう!と、再度美容室に挑戦することにしました。

しかも、今回は「アーヘンで最もセンスがあり、上手な美容室」を友達の中国人から
教えてもらっていました。
しかし行ってみると、クラブさながらの爆音でハードコアな音楽がかかっており、
顔にいくつもピアスをした店員さんが対応してくれました。
 
「今から2時間待ちだけどいい?」と聞かれたのが天の助け、
「ちょっと今日は時間がないからまた来ます」と、逃げるように店を出てきてしまいました。
あと10歳若かったらがんばれたけど、私ももう若くないな・・・・と、意味不明に衰えを
感じてしまった出来事でした(笑)。
 
 
その後向かったのは、こじんまりした小さな美容室。
生粋のドイツ人とは肌の色の違う女性が店番をしていました。

いざ入ってみると、その女性はとても感じの良い対応をしてくれました。
国籍を聞くとタイ人だそうです。

「そういえば昔タイに行ったときに、タイの人が『タイの美容室のレベルは世界でもとても高い』と
自慢していたよなぁ。」と思い出し、ちょっと期待しました。同じアジア人なので、髪の毛が多くて
太いお客様を対応することが多かったのか、その女性は「なんて多い髪の毛なのでしょう!」と
5回以上は言いながら、ボリュームのある私の髪をしっかりと「すいて」くれました。

結局は、やっぱり今回も写真とは全く違う髪形になったのですが(笑)、多い髪の毛を
すいてくれたため、なんとか違和感のない頭に仕上がりました。
彼女の名前をしっかりと聞いて帰り、次回美容室に行くことがあれば、また指名したいと思いました。
 
 
と、以上がドイツでの美容室の体験レポートです。

長年日本に住んでいた私は、写真を見せると、ほとんどのお店が写真と同じ髪型を作ってくれて、
なおかつスタイリングのアドバイスまでしてくれる日本の美容師さんの高い技術に、
慣れ過ぎてしまったのかもしれません。

今のところこちらで美容室には二回ほどしか行っていませんが、美容室のレベルは
日本が群を抜いていると思っています。

そんなことで「旅の思い出に外国の美容院にチャレンジ!」という思い切った行動は、
ドイツではなるべくしないほうが無難だと思います。期待を裏切られるのが関の山です。
 
また、もし仮にそのようなチャレンジをする際は、いかにも外国人らしい金髪のオシャレで
美しい女性などにスタイリングしてもらいたいと思うかもしれませんが、なるべく自分と似た髪質、
髪の色、顔の大きさや体系の人を選ぶのがいいと良いと思います。
違いすぎるというのは、失敗の元になります。
 
 
以上が外国の美容室での理想と、現実でした^^。
長い文章を最後までお読みいただき、ありがとうございます。
 
補足までにお知らせしますが、ドイツ人は清潔好きな人が多いので、ドイツの美容室は
どこもたいてい綺麗です。日本の都会の美容室とほとんど変わらないと思います。
 
 
20101104-1.JPG
(例によって、文章とは関係ありませんが、パリのノートルダム寺院の
ステンドグラスの写真です。)
 
 
20101104-2.JPG
(ノートルダム寺院の中。ここはたまゆらがたくさんとれました。)



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