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にんげんクラブの皆様こんにちは。ドイツ在住のこだまゆうこです。
日本はそろそろ本格的な秋に突入した頃かと思います。
秋と言えば、最近は夢に見るほど秋刀魚が食べたいと思うのですが(笑)、
こちらドイツでは残念ながら秋刀魚を食べることができません。
秋刀魚の食べられない秋は、なんとも味気ない気持ちがしますが、
ないものはないので、こればっかりは、嘆いてもどうしようもないですね^^。
来年日本に帰るまでのお楽しみとしておきます。
どうぞ日本の皆様は、日本ならではの美味しい秋の味覚を堪能されてください♪。
さて、先週の日曜日に、日本から両親が五日間ほどこちらドイツへ来訪してくれたので、
少し足を伸ばして、パリへと観光に行ってきました。
本日は、パリで訪れた不思議なメダイの教会についてご紹介したいと思います。
エッフェル塔やルーブル美術館などパリでは見所がたくさんあるかと思うのですが、
以前からなんとしても行きたいと思っていた場所がパリにありました。
それが、「奇跡のメダイ教会」'' La Chapelle Notre Dame de la Medaille Miraculeuse ''です。
http://www.chapellenotredamedelamedaillemiraculeuse.com/
(こちらが、奇跡のメダイ教会のホームページです。(日本語ではありません))
住所: 140, rue du Bac 75007 Paris
じつはこの教会の存在は、「すばらしい教会なので、ぜひ行ってみてください」と、
赤池キョウコさんに教えていただきました。赤池さんは、かつてご病気をされた際に
この教会へ行って、とても癒され、メダイに元気づけられたというのです。
その教会は、ボンマルシェという世界最古のデパートのすぐ近くにひっそりとありました。
あまり目立つ外観ではありませんが、たくさんの人がそこを訪れていました。
ここで奇跡のメダイについて、簡単に説明をしたいと思います。
1830年7月18日に、愛徳姉妹会(奇跡のメダイ教会)の修道女カタリナ・ラブレの前に
マリア様が現れました。カタリナは二時間ほどマリア様と会話をしました。
この時、マリア様は、カタリナにはやらなければならないことがあると伝え、
たとえ困難にあっても負けないよう、お祈りするように伝えました。
その年の11月27日、再度カタリナの前にマリア様が現れました。
マリア様のまわりには、楕円形に取り囲むようにお祈りの言葉が見えました。
また、楕円形が裏返しになり、十字架を上にした大文字のMがあり、その下に
茨の冠をつけたイエス様の心臓と、剣に貫かれたマリア様の心臓が見えました。
そして、「この通りのメダイを作りなさい。信頼の心でそれをつける人にはたくさんの恵みが
あるでしょう。」という声が聞こえました。
実際にメダイが作られたのは、その後パリでコレラが流行した1832年。
愛徳姉妹会のシスターたちは、まわりの人にメダイを配って、マリア様が
カタリナに伝えた祈りの言葉を繰り返すよう勧めました。
すると、思いがけずコレラから回復する人や、神を信じる人が、出てきたのです。
病気の人が喜んで身につけるこの小さなメダイは、いつの間にか人々から
「不思議のメダイ」と呼ばれるようになりました。その3年後には、150万枚ものメダイが刻まれ、
ヨーロッパ中、そして世界中に広まっていきました。
修道女カタリナは、1876年12月に亡くなりました。彼女は、亡くなるまでのなんと46年もの間、
マリア様と会い、奇跡のメダイを作るよう言われたことなどを、メダイとマリア像の作成に
協力してくれた二人の信頼できる人以外には、まわりの人に伝えませんでした。
老人や貧しい人の世話をし、謙遜な態度で一生涯を送ったのです。
その後、修道女カタリナは、1947年の7月21日に、聖女の列に加えられました。
聖カタリナのご遺体は、1876年にリュイのハウス聖堂地下に埋葬され、
その後1933年に掘り起こされ、奇跡のメダイ教会の遺骸箱に収められました。
以上が、奇跡のメダイと、聖カタリナについての簡単な概要です。
教会へいざ入ってみると、今までに私が訪れてきた教会とは、明らかに違った雰囲気の場でした。
心からお祈りをする方々が、世界中から集まってきており、なんとも癒される心地良い場でした。
(教会内部の写真。多くの方が、集まっています。前方右下に、聖カタリナの遺骸箱があります。)
私がこの教会で、腰を抜かすほどビックリしたことは、130年以上も前に亡くなった
聖カタリナ様のご遺体が、内臓などの腐敗防止処理をされているとはいえ、
見た目はなんとほぼそのままの形で、現在も遺骸箱の中に眠っていらっしゃるのです。
あまりに美しいご遺体のため、はたしてそれが本物なのかそれとも蝋人形のような作り物なのか、
疑ってしまうほどです。
(聖カタリナのご遺体。フラッシュをたかなければ、撮影禁止ではないそうなのですが、
畏れ多くて写真をとることができませんでした。これは販売されていた絵葉書の写真です。)
クリスチャンの方々の邪魔にならないよう、そっと前に進み出て、祈りをささげた際には、
なんとも神々しい、ありがたい気持ちになり、その場で泣き出してしまいそうになりました。
暖かいマリア様の手で、優しく守られ、許されたような気持ちになるのです。
まわりの人の手前、なんとかその場では泣き出さないように我慢してきたのですが、
その後に2時間ほど鼻水と涙腺がゆるみっぱなしだったので、あの場で泣いてくれば
よかったと思いました。
ちなみに、一緒に来た主人は、「僕はクリスチャンでないから、後ろから見ているよ」と、
祭壇の前で祈ることを拒んだのですが、私が祈り終えた後に彼を見ると真っ赤な目をしていて、
「なんと涙が出そうになる教会だろう。今まで僕が来た教会とは別次元の教会だ」と言っていました。
主人はスピリチュアルなことには普段からほとんど興味がないし、
ストーンヘンジなどに行ってもじつにつまらなさそうにしています。
そんな主人でも泣きそうになった、ということにも、ビックリしました。
この教会のメダイは、10個入り2ユーロからと、サイズや材質によって価格は違いますが、
非常に安価な価格で販売されており、良心的です。
教会へと繋がる通路には、この教会のメダイによって、病気が癒された人々からの、
たくさんの感謝のメッセージが刻まれています。
ここはとても素敵な教会です。もしパリに訪れる機会がありましたら、お祈りをされる
クリスチャンの方の邪魔にならないよう気をつけながら、ぜひ足を運んでみてください。
きっと多くの方が、癒されることと思います。