« 前の記事を読む | BLOGトップ | 次の記事を読む »
にんげんクラブ会員の皆様こんにちは。ドイツ在住のこだまゆうこです。
こちらドイツでは、すっかり秋らしくなってきました。
日本はまだまだ残暑が続いている頃かと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。
先週は、日本のお盆休みにあわせて、私たち夫婦も少しお休みをいただき、
スイスとイタリアに旅行に行ってきました。ということで、今週は旅紀行を書きたいと思います^^。
一度のお休みに二国も!とお思いかもしれませんが、こちらは隣国が日本で言う隣県のようなものです。
たいていの近隣諸国には、新幹線などで行くことができます。航空券の金額もかなり安いので、
日本にいた際に北海道や山口県などの実家に里帰りすることを考えると、ずいぶん安上がりな
旅行になります。
ちなみにある友達は、航空券の安売りサイトを利用して、イタリアまでの旅費が
片道なんと6ユーロだったと言っていました。
さすがにこれは、超お買い得プランだと思いますが、ランチを食べる金額よりも安く飛行機に
乗れるとは、ドイツに来て一番の驚きでした^^。
さてさて、「スイス」というと、思い浮かべるのは、アルプスの少女ハイジ・・・という方、
かなり多いのではないでしょうか(笑)。私もその一人で、スイスにいる間は、
ずっとハイジのテーマ曲と、エーデルワイスのメロディが頭の中で響いていました。
(スイスの一風景です。このような景色がいたるところで見られます。)
このようなメロディが頭で響くくらいに、今でもスイスは「ハイジ」の頃と変わらぬ風景で、
私たちを楽しませてくれます。山々の美しい風景と、流れる川の美しさ、そして人々の
優しさや素朴さには、とても癒されました。
スイスの人と長話をした、というわけではないのですが、世界中から集まってきた観光客も、
その美しい風景の中にいると、自然と人に優しく接するように思います。
7月26日発信の、船井会長のドットコム原稿に書かれているように、スイスは今、
日本とともに、世界で最も安全な国だと思いました。
私たちが訪れた場所は、駅などすべてのトイレは無料で、トイレットペーパーも盗まれず、
日本同様に綺麗に清掃がされていました。物価は、観光地に行ったということもあるのかも
しれませんが、日本より少し高いように感じました。
夕食の金額は、ドイツのアーヘンと比べると、倍以上の印象です。
(スイスの電車の中で隣あわせになったいかにもスイスらしいワンちゃん。座っているのでちょっとわかりづらいかもしれませんが、私が生涯見た中で一番大きな犬でした^^)
スイスで私たちが目指したところは、インターラーケンという駅から二時間ほどの
登山電車で行ける、ユングフラウヨッホという山です。
じつはユングフラウヨッホに行きたかった理由は、5年ほど前に船井会長に
「日本ではなく、世界でイヤシロチだと思う場所はどこですか?」と質問をした際に、
「ユングフラウ」との答えをいただいたからでした。
その時の私はユングフラウがいったいどこの国にあるのかも知らなかったのですが、
それを聞いてからずっとユングフラウにいつか行きたい!と思っていたため、
五年越しに念願叶って感無量でした^^。
ここの登山電車は、ヨーロッパで最も高い場所にある駅、なんと3,454メートルの高さまで、
乗客を運んでくれます。
(登山電車の途中で見える風景です。)
(こちらはユングフラウ鉄道、登山電車です。)
終着駅についた際には、高度で空気が薄くなっているために、少し頭がクラクラします。
普段トレーニングをしている方以外は、少しでも走ると、とたんに息切れを感じることでしょう。
以前富士山に登った際には、8合目あたりから高山病のような頭痛でとても大変な思いを
したのですが、それに比べるとユングフラウでは、登山の体力を使っていないため頭痛もなく、
とても快適に過ごせました^^。
執着駅には、レストラン、展望台、氷の宮殿という名の氷のオブジェが飾ってある場所などがあります。
(氷の宮殿での一枚です^^。)
展望台の外の気温は、摂氏マイナス二度。
じつは私たちが訪れた日は、朝から一日中、雨が降っていました。
海外からの観光客は、たいていインターラーケンなどユングフラウのふもとの町に、
一週間ほどの余裕を持って宿泊し、晴れた日を狙ってユングフラウの登山電車に乗るそうですが、
日本人ならでは(?)の、余裕のない詰め込みスケジュールで旅の予定をたててしまったため、
雨の中半ば強引に登山電車に乗り込みました。
おかげで登山電車はあまり混雑しておらず、ずっと座ったまま頂上まで行くことができました。
展望台で外を見ると、予想通り雨と雪のため、白一色。晴れた日には
生涯思い出に残るほどの美しい景色を眺めることができるそうですが、
残念ながら、前方の視界は2メートルほどしか見渡せません。
「やっぱり雨だから何も見えないよなぁ。残念だね、またいつか来たいね。」などと言いながら、
展望台の中のベンチで一休みすることにしました。
30分ほど休憩をした後、もう一度だけ展望台の外に出て写真をとりに行きました。
あいかわらず何も見えなかったのですが、「何も見えなくとも、ユングフラウに来ることが
できただけでも、私は幸せだなぁ。ユングフラウの神様、来させていただいて本当に
ありがとうございました。」と、心から感謝しました。
すると、ウソのような本当の話しなのですが、みるみると目の前の景色から霧が晴れていき、
見えなかった山の風景が少しずつ見え始めました。
(外に出てはじめはこのような景色でしたが・・・・・)
(だんだん雲と霧が晴れていきました。)
その時に展望台の外にいたのは、寒さと視界の悪さのために私を含めて5人ほどだったのですが、
霧が晴れ始めると、キャーっと歓声が上がり、展望台の中にいた人たちは、われ先に外の写真を
とれる場所に押し寄せてきました。
その後、晴れていた長さが五分だったのか十分だったのかは、興奮していたのと、
頭がクラクラしていたのでよくわかりませんが、またもとの霧と雪の世界へと変わりました。
私の祈りが天に届いたから晴れたのよ♪、などと思うほどにはエゴが強くはありませんが(笑)、
ユングフラウの山の神々を感じられたような、なんとも荘厳な気持ちのする一瞬でした。
山のお天気は変わりやすいというけれど、こんなこともあるのだなぁ、と感謝の気持ちでいっぱいでした。
とはいえ、真っ青な晴天の景色!を見ることができたわけではないので、次回は何年後に
なるのかわかりませんが、またもう一度、ユングフラウに行ってみたい、と思いました。
今のところ、日本を除いて私の中で世界一オススメの場所です。
機会がありましたら、ぜひ一度スイスへ行かれてみてください^^。
長くなりますので、イタリアでの感想は、次週とさせていただきます。
長い文章をおつきあいいただき、誠にありがとうございました。
(おまけの一枚。世界一高い場所にある郵便ポスト(日本製!)から、船井会長と奥様宛に
残暑お見舞いを出す瞬間・・・という一枚です^^。日本の残暑に、涼しさが届きますように♪)