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今が正念場

こんにちは船井勝仁です。
 
「未来予測 コルマンインデックスで見えた 日本と経済はこうなる」を書かれた
高島康司先生のご講演を続けてお聞きする機会がありました。
 
最初は今月の船井塾で、2度目は中矢伸一先生の主宰するたまゆらの会でのご講演でした。
どちらもとてもすばらしい講演で2回お聞きすることで頭の中にクリアに入っていきました。
 
 
世界の経済はリーマンショックまでは「95年体制」と呼ばれる、当時のアメリカの
ルービン財務長官が創ったと言われているグローバル生産システムで動いていました。
 
それができる以前は、日本の下請けシステムがコストを削減する上で最高によくできた
システムでした。しかし、「95年体制」が完成した事により、その流れについていけなかった
日本だけが成長から取り残されてしまったのです。
 
「95年体制」ができるきっかけは1989年に起こった天安門事件です。
それまでの中国は、日本モデルを参考にした国営企業中心の経済発展モデルを
採用していたのですが、天安門事件で世界経済から2年間ボイコットをされた影響で、
国営企業モデルという悠長なシステムをつくりなおしている暇はなくなってしまいました。
 
そこで、当時の自給が50〜60円というとてつもなく安かった人件費をグローバル経済に
解放することにしたのです。
 
製造業の日本やドイツとの戦いに敗れてしまったアメリカは、その中国の
とんでもなく安い労働力を目いっぱい使う戦略に出ました。
そのために世界最大のアメリカの市場を開放し、世界中からモノを買いまくりました。
味噌はその代金をアメリカがいくらでも創りだすことができるドルで支払ったことです。
 
そうすると、例えば日本の場合、受け取ったドルを円に交換してしまうと円高になって
輸出ができなくなってしまうので、ドルをそのままアメリカ市場に再投資することになります。
 
そしてアメリカがそれを新興国などに再投資して、今度は発展した新興国がアメリカに
輸出しまくるというわけです。
そしてやはりそのドルがアメリカに再投資されてという循環を繰り返します。
 
こんなことが続けられたのは、金融工学技術のおかげでアメリカ人がいくらでも借金が
できるようになったからです。ローンがあればそれを証券化することで、投資銀行の人は
儲かるのですから、ローンをつくりだすため、つまり借金をしてもらうためにあの手この手の手法を
考え出し続けました。
 
  
それがサブプライムの問題やリーマンショックで吹き飛んでしまったのですから、
景気が以前のように回復することはあり得ないのです。
 
しかも、中国やインドなどの新興国はアメリカのマーケットがお金を使ってくれなくなったので、
「95年体制」から脱却して自国のマーケットで消費が喚起されるように試みているのです。
 
所得レベルが高くない自国で買ってもらえるような製品ですから、メチャクチャ安い製品を
つくりだしているのです。これがグローバル化しているマーケットに流れ出して来るので、
いつまでたっても先進国はデフレスパイラルから抜け出す見込みはないことになります。
 
では、この悪循環の仕組みから抜け出すにはどうすればいいかと言うと、根本的に考え方を
変えるしかないわけです。
 
  
そのことをお伝えし続けているのが、にんげんクラブです。
持続可能な社会づくりなり、今だけ・自分だけ・お金だけを脱却した考え方なり、
農的な暮らしに取り組むことで自給自足が可能な仕組みづくりを目指す取り組みをするなりの、
新しい価値観を持てるか持てないかがとても大切なポイントになります。
 
そして、その新しい価値観を持つべきタイミングが何時かと言うと、まさしく今なのです。
 
ウエブボットやコルマンインデックス、LEAP/E2020等の予測や、著名な占星術家などが
口をそろえて、今年の6月末から11月初旬までの間に意識の変革が起こると述べているのです。
 
そういう意味ではどんどん衰退していく資本主義と言うシステムと一緒にダメになっていくのか、
意識変革ができて新しい価値観を持てるかの今がまさに正念場のようです。
 
 
IMG_0371.jpg
高島康司先生



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