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『イワンの馬鹿』の生き方

 皆さまこんにちは。㈱船井本社の相澤です。

 ロシアの文豪トルストイの名作の『イワンの馬鹿』という作品をご存知でしょうか。
 簡単に内容をご紹介いたします。 


 ある国にお人よしのイワンという青年がいました。
 イワンは4人兄弟で、軍人の長男と商人の次男はずる賢く、
お人よしのイワンは2人の兄達にいつもいいように使われてしまうのですが、
イワンと妹のマラーニャは文句も言わず真面目にこつこつ土地を耕す日々を送っていました。
 
 イワンにはそもそも欲というものがなく、お人よしなので、自分が騙されても、
騙されているという感覚もなければ、悔しいと感じることもありません。
だから、イワンはいつも周りから「バカ」と呼ばれていました。

 イワンは、くよくよ頭を使うことがなく、ただひたすら大地を耕し、草を刈り、
家畜の世話をし、麦を収穫する日々を送り、そうして老いた両親と妹を養うのでした。


 このお話しでは、最後にイワンは、国の王様になりますが、王様になってからも、
ぼろぼろの服をきて土を耕し続けます。すると、その国の国民たちはみんな、
王様を見習って真面目に働きました。それが嫌な人や文句を言う人は国から出て行き、
その国は働き者のお人よしの人たちばかりになったというお話です。

 イワンは、過去に起きたことをすぐに忘れることができ、人の悪意を悪意と感じない人です。
「バカ」であるということは、怒りや悲しみ憎しみなどの否定的な感情に支配されない
ということかもしれません。

 普段過ごしていて、あまりに欲が感じられない人に出会うと、
「この人は普通の人と違うな」と感じます。心がざわざわしていないというか、
嬉しい、楽しい、ありがたいなどのポジティブな感情で心が透明になっているように感じます。
 そういう人は、「私が、私が」と我を張るということが少なく、自分で何かを変えようとか
無理をする生き方ではなく、全てを天にお任せし感謝して生きるという生き方を
しているように見えます。

 船井は、素直でいることは大切だと言います。素直すぎるとよからぬ人に騙されたり、
失敗をしてしまうのではないかと思ってしまいがちですが、
本当に素直な心で良心に沿っている人は、何が正しいのかが自然とわかるようになる
のだそうです。
 それは、曇りのない目でものごとを見ることができるからかもしれません。

 私は、「イワンの馬鹿」のお話を読むと、無農薬でりんご栽培をしている
木村秋則さんを思い出します。木村さんの愚直に農業に取り組む姿が、
どこかこのお話しと重なるような気がするからです。
素朴で飾らない木村さんの笑顔は周りを明るくしてくれます。
写真の木村さんの笑顔を見ているだけで、こちらもなんだか笑顔になります。
 無農薬栽培をしようとしたときに、周りから非難されても、りんごの実がなるまで
努力し続け、普通の人だったら断念してしまいそうなことを成し遂げた木村さんは
本当に素晴らしい方だと思います。
 
 
 エゴがたくさんあると結局は自分が苦しくなります。
船井が話すエゴの時代から、これからのエヴァへの時代には、
イワンのような生き方が大切になってくるように思います。



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