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桃源郷

こんにちは船井勝仁です。
 
先週の週末、山梨の芦沢一さんの桃畑にお花見に行きました。
今年はベストタイミングで、満開の桃の花を楽しむことができました。
 
実は、花が満開ということは、受粉作業がピークを迎えていてとてもお忙しい時期と
いうことなのですが、いつものようにバーベキューをごちそうになり、今回は帰りの車を
運転してくれる人を確保していたので、ビールやワインも楽しませていただき、
本当に絵にかいたような桃源郷を楽しませていただきました。
 
 
今年から熱海本社にある小さな畑で何か作ってみようと考えており、
熱海事務所のスタッフにも同行してもらいました。
作物を収穫することよりも、実験のつもりでいい土づくりをしていくことに主眼を置くことになり、
芦沢さんから土づくりのことをいろいろ教えてもらいました。
 
生体エネルギー農法は科学的な農業で、まずは土壌分析から入ります。
熱海事務所の畑ではそこまではするつもりはありませんが、
①微生物性、②物理性、③化学性
をある程度理解した土づくりをしていきたいと思っています。
 
①微生物性は作物が本来必要としているビタミンやアミノ酸をつくるために
どういう仕事を微生物にしてもらうかをプログラムすること。
例えば、命仁の場合、お米に一番必要なのは、静止の活性や眠りの活性という
生命を永続する力をキープする機能だと生体エネルギー農法では考えます。
 
この機能を作るためにはグルタミン酸やアレルギン酸などのアミノ酸が機能体になって
十分量含まれていることが必須条件になります。
これらのアミノ酸は土壌の中の微生物の働きによって作られますので、
どの位置のどの種類の微生物に働いてもらえばいいかをプログラムして、
それに必要な有機資材を投入することが微生物性を考える上で必要なことになります。
 
②物理性は団粒構造と呼ばれる透水性が高い土壌を作るためのプログラムであり、
③化学性は窒素、リン酸、カリなどの肥料をどれだけ圃場に投入することで、
どれだけの量を収穫するかをプログラムすることです。
物理性の高い圃場では、保肥力が高くなり、より多くの肥料を投入することが可能になります。
 
芦沢さんの桃畑は近隣の畑に比べて、土がふかふかしており、またかなりの量の
施肥をしているそうです。今年は花が咲いてから寒い日が続き、結実できていない花が
普通の畑ではたくさん見られるのですが、桁違いのプログラムがされている芦沢さんの畑では、
何の問題もなく、余裕で作業が進められていました。
 
 
生体エネルギー農法の場合、①〜③に加えて本当は一番重要な、
④エネルギー性という要因があります。
生体エネルギー資材の上にワインやコーラなどをのせるだけで、味がまったく変わることに、
熱海事務所のスタッフは驚いていました。
 
場(環境)を整えることが、すべての基本になり、それができれば実は微生物は勝手に
理想的なアミノ酸を作ってくれるようになります。
逆にいうと位置が低い圃場ではいくらプログラムをしても期待する成果は得られないことになります。
 
通常の農法では得てして机上の空論になりがちな理想的な農学にエネルギー性を加味することで、
実践できる農法に変えているのが生体エネルギー農法なのです。
 
にんげんクラブやGOPグリーンオーナークラブの仲間たちも、
ずいぶん農業の勉強をされているようなので、分かりやすく生体エネルギー農法を
お伝えする工夫をしていきたいと思っています。
 
 
 
201004101142000.jpg
芦沢一さんと一緒に



コメント

船井勝仁様

いつも楽しく拝見させていただいています。

私は、6年前まで専業農家としてやっていました。
現在は、フランチャイズの飲食店を秋田、八戸にやりながら農業もやっています。

私が、生体エネルギーと出会ったのは13年前だと思います。
佐藤先生のお話を地元秋田、長野、山形と何度か聞かせていただいたのですが、投入資材が高額になることで、販売物を市販の物よりかなり高くしないと採算が合わなくなることが納得いかなくて実行までは至りませんでした。

食料は、生きていくために誰でも買える一般的価格である方がいいと思うのです。
それに、かなりの量の資材を投入しないといけないので、限りある肥料資材の問題も気になります。
シンプル、効率的から離れるような気がするのです。
青森の木村秋則さんの農法が本当なのかと思う、今日このごろです。
自分がやるとなるとかなり難しいとは思いますが。

農学にエネルギー性と言うのは大切な事だと思いました。              
この事について是非、勉強したいと思いますので、どんな本を読んだらいいのか教えていただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

石塚克也様

いつも読んでいただいて、ありがとうございます。
確かに生体エネルギー農法は資材の費用が高くかかりますね。投入した資材は1年で効果がなるなるわけではなく、圃場をだんだん活性化していくので、長い目でみればそろばんが合っていると思います。
芦沢さんもとんでもない量の資材を投入していますが、それ以上の効果があり、経済的には十分なりたっておられます。
また、経済的に大量の資材の投入が無理なら、逆に時間をかけて土壌をつくっていくという考えもあると思います。

木村秋則さんの「奇跡のリンゴ」は感動的なお話ですね。木村さん自身の人間性の高さが木村さんの畑のエネルギー性を上げているのだと思います。
有機農法やそれをはるかに凌駕している木村さんの自然農法は、とてもすばらしい農法です。ただ、誰もがそれに取り組んでうまくいくようになるには、ちょっと時間がいるように感じます。

生体エネルギー農法の場合は、その人間性の部分を生体の資材や機械を使うことによってエネルギー性を高めるということで補うことができています。
佐藤政二先生が50年かけて高め続けてきたエネルギーを有償で使わせてもらえるのですから、お得だという意見もあるようです。

エネルギー性のことを書いている本は、私の知る範囲ではありませんので、それに興味がある場合は、また生体システム実践研究会の門をたたいていただくか、GOPグリーンオーナー倶楽部などに問い合わせてみてください。

よろしくお願いいたします。

船井勝仁

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