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水分を攝りすぎるのは?

                                              2010年3月23日
                                                  船井幸雄

 私は若いころから、ほとんど水を飲みません。1時間半や2時間の講演なら、
全く水を飲みませんでしたし、いまでも食事以外には、1日についてグラス1ぱいの水くらいです。
(これはお茶などを含めての量です。)
 少し少なすぎるかな…と自分では思いますが、医師や友人から「1日に2ℓくらいは飲みなさい。」
などと言われると、「人はそれぞれだ。自然の欲求にまかせておけばよい」と
返事をしていましたし、多く飲もうと努めたこともありません。
 ところで私の愛読誌に月刊の『森下自然医学』(森下敬一博士監修、国際自然医学会
【03-3816-3966】刊)があります。
 この雑誌には、健康の基本が書かれており、常に机上においている一冊です。
今年3月号にはイシハラクリニックの石原結実院長が「水分攝取の功罪」について
一筆すばらしい文章を書いています。
 森下博士も石原博士も名医だし、よく知っている人です。以下にそのポイントだけを
転載します。より、詳しくは同書か石原先生の著書でも買って読んでください。


 日本人の死因の2位(心筋梗塞)と3位(脳梗塞)が血栓症であるため、
「血液をサラサラにするために、水を一日2ℓ以上飲みなさい」とか「なるべく、こまめに
水分を摂るように」などという指導が西洋医学や栄養学の分野でなされている。
 しかし、漢方医学では、2000年以上も前から、水分を摂りすぎて、
体外へ十分に排泄できず、体内に貯留した場合を「水毒」という言葉で表し、
「水は毒になる」としてきた。
 雨が降りすぎると「水害」が起きるし、植木に水をかけすぎると「根腐れ」が生じる。
 大氣中に水分(湿氣)が多い時でさえ「不快指数」が上がるのだから、
体内に水分が多いと体調が崩れるのは、当然の理である。
 何事も「過ぎたるは、なお、及ばざるが如し」なのである。
 乳幼児がお腹を冷やすと下痢(水様便)して、腹痛が生じることはよくある。
 「冷え」→「水」→「痛み」の関係が成り立つ。雨にぬれると体が冷える(「水」→「冷え」)し、
雨が降る日は神経痛やリュウマチの痛みがひどくなる(「水」→「痛み」)人は、
たくさんいらっしゃる。また、冷房に入ると頭痛や腹痛が起こる人もいらっしゃる(「水」→「痛」)。
 こうした事象から鑑みると「冷」「水」「痛み」は、相互に関係していることがわかる。
 人間の体のあらゆる営みは、36.5℃以上の体温で適正に働くようにできている。
 よって、体温が崩れると、体を冷やす要因である余分な水分を体外へ排泄して、
体を温めようとするメカニズムが働く。
 つまり   寝冷え→下痢(水様便)
       冷えて風邪をひく→鼻水、くしゃみ
       偏頭痛がひどくなる→嘔吐(胃液という水分の排泄)
       老人の冷え→(夜間)頻尿
       結核、ガンなどの慢性病→寝汗

などである。
 こう見てくると、西洋医学的には、中々、治療しづらい症状や病氣も「水毒」の一つと
とらえてよいものが少なくない。


 いずれにしても、他人に対して無責任に発言したり、忠告する人が多くいます。
 人生はすべてにおいて、人間は自分で納得し、理解し、成功の確信のあることだけを
やりましょう。そのために人は勉強して識れる能力があるのです。
 水分も自分の体質に合わせて、上手に攝りましょう。

                                       =以上=



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