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独立自尊

こんにちは船井勝仁です。
 
ザ・フナイのツアーで大分県の中津市に行ってきました。日本料理「筑紫亭」の
土生(はぶ)かおる女将の案内で、歴史と伝統の町中津を徹底的にご案内いただいた
大変すてきなツアーでした。
 
ツアーのメインイベントは何といっても真(ま)鱧(はも)やフグを味わいつくした筑紫亭での夕食。
鱧(はも)は夏の魚と思っていましたが、中津では一年中おいしく食べられるそうです。
一級品の鱧のチリ鍋は本当に絶品でした。
 
また、筑紫亭の建物自体がすばらしい気を出していました。
城山三郎さんの「指揮官たちの特攻」というドキュメントノベルに筑紫亭のことを
紹介した話が出てきます。
 
 
(前略)・・・筑紫亭に、出撃前夜の特攻隊員が刀を振るって斬りつけた柱の
残っている部屋があるというので、頼んで見せてもらうことにした。
 
 そこは本館から離れ、濃い緑に三方を囲まれた奥座敷といった二間続きの部屋。
 いまから百年前の建物の由で、造作なども一段とていねいになされている。
 このため、航空隊でも幹部クラスの上級士官だけの利用に当てられていた。
 しかし先代の主人は、たとえ下級士官や下士官たちのグループでも、特攻隊員と見て取ると、
 進んでその座敷に案内した − と、女将の土生かおるさんは言う。
 
 入ってみると、ゆったりとした座敷の正面の床の間、一番目につく床柱に、それも視線の高さの
 ところに、鋭い刀疵がはっきり刻まれていた。
 
(中略)
 
 この世にこんなことがあっていいのか
 特攻を考えた奴は、修羅だ
 特攻を命じた奴も、修羅だ
 よおし、それなら、俺たちが本当の修羅になってやる
 見てろよ、本当の修羅とは、どんなものか!
 
私は痛ましくて、たまらなくなり、ごめんね、ごめんね。心の中でつぶやきながら、
刀疵を撫で続けた。
 
(後略)

 
 
私も刀疵を見せていただきました。20歳前後の若者たちが明日確実に死ぬという夜を
ここで過ごした事実の重さを感じ、何があっても戦争だけは絶対にしてはいけないということを
改めて強く感じました。
ただ、建物がすばらしいので怨念のようなものがこもっている感じはまったくしなかったことが救いです。

また、中津といえば福沢諭吉先生です。中津駅で最初に目に飛び込んで来たのが、
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」の言葉でした。
また、中津城では「独立自尊」の碑が待ち構えていました。
 
2009102311180000.jpg  2009102408450000.jpg
 
 
これらの言葉が日本の近代を作ったのだということが実感として感じられました。
やはり現場に行って体験することは大事なことですね。
 
ツアーから離れて別の仕事に行くためにレンタカーを借りて運転をしていると、
いつの間にか慶応讃歌を口ずさんでいました。母校愛に燃えている生徒ではありませんでしたし、
野球の応援も慶早戦(慶応生は早慶戦とは言いません)に行くぐらいだったので
応援歌なども全然覚えていないのですが、母校はいいものだなあと久しぶりに感じました。



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