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こんにちは船井勝仁です。
先日、山形の命仁の生育状況を視察に行ってきました。
東北地方は天候不順で日照時間が少なく、お米の状態が心配だったのですが、
結論から言うと順調に育っていました。
確かに8月下旬までは日照量が平年の65%しかなく、農家の方も心配されたそうですが、
それ以降晴天の日が続き気候的にも育成の遅れを取り戻すことができたそうです。
また、命仁の生体システムプログラム農法には技術があります。
だから、日照時間が少なくてもそれを補えるようなプログラムが育苗の段階からなされていますので、
周りの田んぼが大変でも順調に育てられる準備はなされていたそうです。
また、作り手である農家の方の技術や考え方も急速に進歩されているということなので、
命仁としての基本のプログラム農法に加えて、必要な時に追加の処置を講じているということでした。
実は生体システム農法を行っている農家の方にとって決め手となる農業資材があります。
これは会員限定で門外不出の資材ですので、ここで紹介するわけにはいかないのですが、
例えば稲がどんどん大きくなる栄養成長期から
子づくりを始める生殖成長期に変わるときなどにこの資材を投入します。
このときは稲にとっても大きなエネルギーを必要とするので、
この決め手の資材を投入することによってその大きな峠を無事に乗り超えられるようにするわけです。
また、必要最低限の農薬や除草剤を使用した時も、
その害を出さないためにこの資材を使うことが多いそうです。
田んぼにこの資材を投入するのは農家の方にとっては
大変な作業で本来はあまりやりたくはないそうなのですが、
考え方や意識が食べてくれる方に命の基本をお届けするのだという視点になってくると、
だんだん資材を使う回数が増えてくると笑っていらっしゃいました。
酒田市で山形支部庄内支局を任されている佐藤輝雄さんは、
来年の種になる籾米の自家採取に取り組んでいらっしゃいました。
種にするお米は通常の資材の何倍もの資材を投入して、
生体エネルギーの力を格段に高めていきながら
毎年レベルを上げていく取り組みをはじめられているそうです。
このプログラムを実行していくとどんな天候不順になってもお米の質を落とさずに
必要な収量も確保できるのではないかと目を輝かせながら説明をしてくださいました。
午後にはいつもお伺いする新庄の信夫孝太郎さんの家にお伺いし、
おばあちゃんが生体エネルギーの資材を採算度外視でたっぷり投入した畑で作った、
茄子のお漬物やトマトをいただきました。
また、夜には酒田で20年近くこの農法に取り組んでいる
つわものたちと一緒に食事をいただきました。
甘くておいしい「だだちゃ豆」や「日本一の葱」をいただきながら、
皆さんの農業談義を楽しく聞かせていただきました。
いつも思いますが、東京に住む私にとっては、
これが最高のぜいたくですし農業に関わった最大のメリットだと思っています。
☆信夫さんのおばあちゃんの手作りの野菜
最初は私に気を使って標準語で会話をしてくれていたのですが、
話が白熱してくると庄内弁と新庄弁が入り乱れて話が展開していき、
私には半分も分からなくなってしまう(笑)のが残念でしたが、
作り手の熱い思いは十分に伝わってきました。
新潟や山形の農家の方のお話を伺っていると、
これらの地方のお米の生育は普通栽培の田んぼでもまあなんとか順調なようです。
北東北と北海道は気候がまだまだ悪く心配だそうですが、
お米に関しては全国的には大不作にはならないようです。
ちょっと安心しました。