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こんにちは。にんげんクラブの兒玉裕子です。
今回ご紹介する本は、「イワクラ〜巨石の声を聞け」イワクラ(磐座)学会・編著、(遊絲社刊)です。
http://iwakura.main.jp/books/06iwakura.html
この本は、イワクラ学の論文集の第一号目です。
この本と一緒に、相似象学会誌である、「相似象」(宇野多美恵編集)創刊号(1970年一刷)を船井より借りました。(ごめんなさい、こちらの本はすでに廃刊されているようです)
「これを読んだら、イワクラについてよくわかるよ。
面白いから、読んでみなさい。でも、読んだら返してね。」と、船井は貸してくれました。
先月、西宮市の伊藤慈光さんの家を訪ねたときに、
みごとなイワクラがたくさんあり、おおいにびっくりしました。
(その時の様子は先月の船井幸雄ドットコムの記事にもあります)
http://www.funaiyukio.com/funa_ima/index.asp?dno=200705011
じつは私はその時に「イワクラ」が何を意味するものなのか、
あまり知らなかったので、もしかすると船井は、
「ああ、これはイワクラを理解できていない顔だ」と思って、本を貸してくれたのかもしれません(笑)。
さて、いざ読んでみると、古代の岩についてこんなにも調べている人がいるとは、驚きでした。
現在では、まだまだイワクラの知名度は低く、学問として研究する方は、少ないと思います。
しかしながら、たんなる岩、と思っていたものが、
古代人から現代人への時空を越えたメッセージがこめられたものなのかもしれないのです。
冬至や夏至の日にちょうど岩と岩の真ん中から登る太陽の光などを発見すると、
その岩と岩の配置は、偶然によるものでなく、
意味があってその場におかれたものだろう、とわかります。
外国でもストーンヘンジやモアイ像など、
「どうやって、昔の人はここにこんな大きな岩を置いたのだろう・・・・」と
絶句してしまうようなものなどは有名ですね。
日本人は、世界でもとりわけイワクラに親しんできた国民だろう、とこの本には書かれていました。
秋田県の黒又山は、人工のピラミッドなのではないかと言われ、
山全体がイワクラであるようにも思われます。
神社のご神体が、しめ縄を巻いた岩であったりすることも珍しくありません。
本には書いていなかったですが、富士山も日本最大の天然のイワクラなのかな、と思います。
今のところどこの大学でも認められていない研究だとは思いますが、
「岩」について、これほどまでにロマンを感じ、熱心に研究される方の文章からは、
まるで子ども時代に戻ったようなあふれ出る好奇心を感じさせ、読んでいてワクワクしました。
これを読むと、山に転がっている岩などを、
「お!これはうちの庭石にちょうどいい。拾って帰ろう」と
思う人はいなくなるだろうと思います。
なにげなく置いてある岩も、じつは天体の位置と調和していたり、
古代人からの重要なメッセージがこめられているかもしれないことがわかります。
ひとつのイワクラを研究することで、宇宙の真理がもしかするとわかるかもしれません。
ご興味のある方は、ぜひお読みください。
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ちなみに、「相似象」(宇野多美恵編集)創刊号(1970年一刷)についての感想ですが
(ご紹介するにもかかわらず、手に入らない本で申し訳ございません)、
この本を編集されていた故・宇野多美恵さんは、とても美しい方だったろうと思いました。
自然の美、天然の美、イヤシロチの効用、はたまた性エネルギーから得られる
マイナスのエントロピーについてなど、宇野さん流の美しく健康になりそうな持論が書かれています。
とくに面白いと思ったのは、お寺の中で目の覚めるような美しさを放つ仏像も、
デパートの展覧会などで見ると、薄汚れた仏像に見えることがある、
これはあるものをとりまく環境がその魅力を最大限に引き出す良い例だ。
というようなことが書かれていた箇所です。
これは確かにそうだと思いました。
女性は、とりわけこのような感覚が敏感です。
こんなことは書かれていませんが、
世の男性は、女性を口説くときには、イヤシロチで、
なおかつうっとりするような絶景ポイントで口説くと、案外うまくいくかもしれません。
薄汚い居酒屋の中や、タバコの煙の充満するカラオケボックスなどで
恋の告白をするようなデリカシーのない男性には、ぜひ知っていてほしいと思います(笑)。
と、少し話がずれてしまいましたが(笑)、宇野さんの文章は、
旧仮名遣いなために少し難しく感じられますが、女性の口説き方までもがわかる
とても面白い文章だと思いました。
宇野さんを見習って、もっと「本物の美」を勉強したい、と思いました。