« 前の記事を読む | BLOGトップ | 次の記事を読む »
こんにちは。にんげんクラブの兒玉裕子です。
今回紹介する本は、サプリメントに関する本です。
「本物について勉強するなら、これも読んでいたら面白いと思うよ。」と、船井が貸してくれました。
以前に「買ってはいけない」という名前の本がヒットしたかと思いますが、
この本は飲んではいけないサプリメントの特徴を書いた本です。
また、商品名を指摘して、他の製品を攻撃するような書き方はいっさいしていない本です。
まずはサプリメント市場の実状が書かれていました。
薬と違ってサプリメントは規定があまりない故に、
よくもまぁこんなにいい加減な商品が売れるものだ・・・・と思うほどに恐ろしい市場だということが
わかりました。
まったく効果がない・・という程度のことであればまだ良いほうで、
なかには重度の副作用をもたらすものもあります。
たとえばイチョウ葉エキスを例にとると、イチョウ葉エキスは主に血液をサラサラにして、
血行を促進すると言われていますが、イチョウの葉に含まれる「ギンコール酸」という物質は
皮膚のかぶれなどのアレルギーを引き起こします。
ドイツではギンコール酸の濃度は5ppm以下と定められていますが、
日本では規定がないため、国民生活センターが調べたところ、
20銘柄中12銘柄でこのギンコール酸が検出されました。
しかも、基準の約3200倍の高濃度を示すものもあったそうです。
(2002年11月26日の朝日新聞記事参照)
これはアレルギーのある人にとってはとんでもない数字です。
また、中国のやせる薬や、医師の処方なしに入手できないバイアグラなどの薬を
平行輸入している業者からネットで購入し、死亡事故がおきたとしても、誰も責任をとってくれません。
病気が治りました!など体験談が書かれているものも、すべてが信じられるものとは限りません。
中には、商品の売れ行きを上げるために、ウソを書いたものもあることでしょう。
本の前半部分を読んで、とにかくサプリメントは安いからとか、
流行に飛びつかないようにしなければならない、と思いました。
信頼できる人からの紹介などの安心できるものや、きちんと自分の納得するものを買わないと、
後に副作用で悩まされることになったとしても、それは自分の責任です。
「本物」の商品は世の中にどれだけ必要か、ということがよくわかりました。
本の後半部分は、どのようにサプリメントを選んだら良いのか、選び方が掲載されています。
また、ちょっとした不調のときの対処法が多くのページを使って書かれており、ここはとても役立ちます。
サプリメントにすぐに頼るのではなく、まずは食生活や生活習慣を見直し、
それで足りない部分を、あくまでも補助的に摂取するのが、本来のサプリメント。
いいかげんな食事をして、サプリメントを飲んでいるから大丈夫、というのでは本末転倒です。
サプリメントについて、今一度考え、身の回りの者も「本物」をそろえておきたいと、痛感できる本でした。
ご興味のある方は、ぜひお読みください。