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「いい人」をやめると楽になる

皆さまこんにちは。にんげんクラブの兒玉裕子です。

ホームページのリニューアルに伴い、
今月から「船井幸雄が特に推薦している本」を紹介するコーナーを、
毎週水曜日に更新することとなりました。

世の中には情報量が多すぎて、どんな良書を読めばいいのかわからない、
面白そうだと思い読んでみたが、たいして面白くなかった・・・・などなど、
私自身も、いつも本を選ぶことに苦労しております。

このコーナーが、皆さまの読書の参考になれば、うれしく思います。どうぞよろしくお願いいたします。

今週の推薦図書
『「いい人」をやめると楽になる』
曽野綾子著 祥伝社黄金文庫刊


この本は、著者である曽野綾子さんの書いた多くの作品の中から、
「いい人をやめると楽になる」内容の書かれた部分を、集めた本です。

この本を読んで、「いい人」でなくてもいいんだな、とまずは肩の力が抜けました。

性悪説に立った曽野さんの人の見方は、人を裁くことをせず、人に期待しすぎることもない、
また、人を許すことのできる、楽な考え方だと思いました。

はじめから他人はいい人ではないと思っているため、たまにいいことをしてもらうと、
その喜びは大きなものです。

 曽野さんは、「人はまず、生きなければならない」と前書きの中で述べています。

日本では、生きるということは選択を伴ったものですが、
食べるもののない途上国では、選択もできない場合が多いそうです。

今日の夕飯がなければ、生きるために盗むか、乞食をする他はないのです。

どちらも、あまりいいことではありませんが、多くの土地では、
いい人として生きることなどやめて、できることをして生きていくしかないのが現状です。


 生きることの選択ができる日本では、「いい人でいなければならない」という強い理想を持ちすぎて、
生きにくくなることが往々にしてあると思います。

そこが、日本人の人の良さなのかもしれませんが、
他人から見た「いい人」であるために、自分を苦しめてしまっては本末転倒です。

結局、自分の幸福への道は自分で決めるしかない。

他人がどう評価するかということよりも、自分がどう思うか、を基準にして行動をするのが自然です。
 

経営は、儲けるコツを知り、がんばればそれだけ儲かるようですが、
人生では、心清らかで正しい行動をする人が、ふとした事故で亡くなったり、
つらい環境で一生を過ごしたり、ということがよくあることです。

また、悪い人は自分をいい人のように見せるために、時としていい人の足を引っ張るものです。
極悪人が、大金持ちになって一生楽しんで暮らしたりと、人生には不公平がたくさんあります。

地球は今のところそういう不公平が平気でまかり通る星だと思います。

しかし、いいことをしても、いい結果が得られるかわからない星だからこそ、
いいことをする価値があるのだと思います。

私自身は、この本を読んですぐに「いい人」をやめよう、とは思いましたが、
もちろん「いいと思う行動をやめよう」と思ったわけではありません。

それによくよく考えると、他人から「いい人」と思われることよりも、
「面白い人」「魅力的な人」と思われるほうが自分としてはうれしいことに気がつきました。

たとえ他人からいい人という評価がされなくとも、自分の道を進み、
自分がいいと思うことをしようと思える一冊でした。

(文責:兒玉)



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