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舩井勝仁のウィークリーレポート 2009年

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アホの会

こんにちは船井勝仁です。
 
私は大阪出身で、よく「アホ!」と怒ってしまいます。
学生時代に家庭教師をしていた小学生に「お前アホか」とよく言っていたようで、
ある時「僕はアホじゃない」と猛抗議をされたことがあります。
 
私の思い込みかも知れませんが、大阪弁でアホというのは
どちらかというとネガティブよりもポジティブで親しみを込めた
意味があると思っていましたので、びっくりしました。
 
 
最近、川島伸介さんと大変親しくさせていただいています。
2009年4月のにんげんクラブ関東大会の懇親会の時に、にんげんクラブヤングの会を
やりましょうと提案を受け、それがきっかけでお付き合いをさせていただくようになりました。
 
とにかくノリのいい方で川島さんににんげんクラブの活性化の会議に
出ていただくようになり、12月26日に行った交流会&忘年会の開催につながりました。
 
その川島さんがアホの会という飲み会を定期的に開催していらっしゃいます。
ノリがよくて付き合いの広い川島さんは飲み会に誘われることが本当に多いようです。
 
それぞれやっていると大変なのでまとめてやってしまえという軽いノリで始めたようですが、
店に入りきれないほど大勢の方が参加されていました。
 
若い方中心の会で私が参加すると雰囲気を壊すかなとも思ったのですが、
普段ならお付き合いできないようなユニークな方がたくさん集まっていらして
楽しい時間を過ごさせていただきました。
  
今までは仕事というのは、規則に縛られながら楽しくないことを
我慢しながらやるものだという概念があったのではと思います。
 
でも、時代は確実に変わってきていてこれからはワクワクして
楽しいことしか続かないしやるべきではないのではないかと思っています。
 
アホ(もちろんポジティブの意味で)になってワクワクすることを
テンポよくやっていくのが仕事になっていくのではと思うのです。
 
 
いきなり話は変わるのですが、2010年のテーマは「怒らないこと」にしようと思っています。
 
アルボムッレ・スマナサーラさんというスリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老の方が
書かれた「怒らないこと」という新書本があります。
この本を読んでいて怒ることの原因は自分の中のエゴなのだということがよくわかりました。
 
プライドとか地位とかそういうつまらないことを忘れて、自分の本質に気付きながら
生きていけるようにアホになりたいと思っています。

最後になりましたが、本年中は大変お世話になりありがとうございました。
 
新年になりましても引き続きにんげんクラブをよろしくお願いいたします。
 
 
 
SN3D1418.jpg
アホの会にて

女の時代

こんにちは船井勝仁です。
 
先日、にんげんクラブ会報誌2009年9月号の輝く仕事人に登場していただいた
EMER140という癒しのコンドミニアムをつくられた村松祐羽さんが品川の船井本社を
訪ねてくださいました。
 
村松さんは20年以上前からにんげんクラブでお伝えさせていただいているような
見えない世界の話を世に広めている先駆者で、父とはその頃から同志のような関係でした。
 
私が大学生の時に、父に言われて時々北海道の村松さんのところに
遊びに行かせていただいておりました。
家に泊めてもらったりおいしいものを食べさせていただいたり、とても
よくしていただいたことを覚えています。
 
当時は、父からは何も教えてもらっていないのですが、北海道に着くと
不思議な話の連続でびっくりしました。
でも、なぜか昔から順応性がありそれはそれで楽しかったことを覚えております。
 
ただ、その程度の興味なので東京に帰ってくると聞いたことはほとんど忘れてしまい、
覚えているのはウニ丼やイクラ丼のことばかりで今から考えると本当に申しわけなく思います。
 
でも、当時から村松さんの周りにはテキパキと仕事をこなしていく男性のファンが大勢いて
結構物事が機能的に進んでいることには尊敬の念を覚えていました。
 
  
村松さんとはザ・フナイ編集長の高岡良子やにんげんクラブの仲間を増やす活動を
積極的に進めてくれるようになった相部多美などの当方のメンバーとも意見交換を
していただき、とても盛り上がっていました。
 
北海道だと、この人にはどこまで話しても大丈夫か測りながらお話をされるそうですが、
品川の船井幸雄グループのオフィースでは何を話してもまったくOKで、
とても盛り上がることに喜んでいただいたようです。
 
 
お昼時になり、先日の京都でのにんげんクラブ関西大会でもご講演いただいた
幸塾副塾長の藤田善規さんが経営されている会社の近くの品川京都祇園櫻ダイニング
食事に出かけました。
 
このレストランは相部が中心になって考えているにんげんクラブの会員の方々との
交流を増やしていく企画に使わせていただこうと思っている場所ですので、
遠方から来た朋をもてなすにはとてもいい場所に思えたからです。
 
余談ですが会員様との交流企画第一弾の年末交流会&忘年会は定員オーバーの状態ですが、
新年1月23日(土)に企画している第二弾は将棋の羽生善治名人にもご参加いただき
品川京都祇園櫻ダイニングで盛大に盛り上がる予定のようです。
詳細は私も教えてもらっていないので、にんげんクラブ事務局にお問い合わせください。
 
  
昼食をしていると櫻ダイニングの女将さんである津田奈穂美さんが忙しいお昼時に
わざわざ席まできてくださってずっと一緒に話をしてくれました。
村松さんに同席していた相部も加わりすごい盛り上がりです。
 
話の趣旨も大半の男は使いものにならないので、女性の有意の人を中心に
世の中を変革していかなければいけないと、その場はノリで付いていっていましたが
今改めてブログに書いているとちょっと考えさせられるテーマでした。
 
まあ、写真をみていただければ強力な女の時代だということを感じていただけると思います。
お二人とも本当にいいお顔をされていますよね。
私も我を張るのをやめて、素直に女の時代に協力していくのも悪くないかなと
考えさせられたすてきな1日でした。
 
 
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村松祐羽さん(右)と津田奈穂美さん(左)

おいしいお弁当

こんにちは船井勝仁です。
 
9月に生体システム実践研究会の首都圏支部事務局長を務めてくださっている
プラスワンテクノロジーの桂政幸社長のご先祖のお墓参りに同行させていただいたことがありました。
ご縁の薄くなってしまっているご先祖のお墓を桂社長のご子息が探しあて、
桂社長が立派なお墓に作り直されました。
たまたまその近くにご一緒することがあり、その機会にお墓参りをされていることに触発されて、
私も久しぶりに大阪にお墓参りに行ってきました。
 
両親は毎年年末にお墓参りに行っています。
お墓参りのついでに先祖の供養をしてくださっているお寺様にご挨拶に行き、
普段お墓のお世話をしてくれている父方の親戚や、90代後半で元気な母方の祖母の
顔を見に行くためにかかさず続けているようです。
兄が車を出してお墓参りに行くことになっていることを聞き、私も同行させてもらいました。
 
ただでさえ、父の立てるスケジュールはタイトで母が
「お父さんと行くと、いつもこんにちは、(すぐに)さようなら、なんだから」と
苦笑するような感じだったのですが、道が混んでいたことなどもあり、
久しぶりのお墓参りなのにゆっくりとお参りすることもできませんでした。
 
ここにねむっているご先祖で私が知っているのは祖母だけですが、
その祖母から「久しぶりに来たんやからもっとゆっくりしていきや」と言われているような気がしました。
 
新大阪まで兄に送ってもらい、仕事の電話がいくつかかかってきていた私は
そこで両親と別れて少し時間が後の新幹線で帰ることにしました。
 
思いのほかその用件が早く終わったので、珍しくゆっくりとお弁当を選ぶ時間がありました。
お昼は時間がなかったので立ち食いうどん(実は大阪に行くと無性に食べたくなるので
とても満足です)で済ませましたので、お腹もとても空いていました。
 
京都のにんげんクラブ関西大会の時に、船井本社の重冨さんが
「やっぱり京都ですね。お弁当がおいしい」とスタッフ弁当を褒めていたことを思い出したので、
「京都のおばんざい」弁当か「日本の味博覧・幕之内」弁当で迷いましたが後者にしました。
 
お弁当とお茶とビールを買って新幹線に乗り込み、まずはお茶を飲みながら
溜まっていたメールの返事を書いて、小さな原稿を一本書いたら浜松を過ぎたあたりでした。
 
お弁当が食べられなくなるのでこのブログの原稿を新幹線の中で書くのをあきらめ、
ビールを飲んでお弁当をいただくことにしました。
 
お弁当は本当においしかったです。監修をされている料理人のお名前が入った
おしながきが添えられていました。
 
少し前に母から東京のデパートで値段の張るおいしいお弁当を買ってくるように
頼まれたことがあります。
父の病気が長引いており、普段は父が食べられるもの中心の食事になりますので、
たまにはスーパーで売っているお弁当にはない、ゆとりと贅沢さを感じられるお弁当が
食べたかったのだと思います。
 
家に帰ってから見たテレビでスーパーでは200円台のお弁当が当たり前で、
中には200円を切る弁当まで登場したという話題をやっていました。

そんな時代だからでしょうが、1,000円の駅弁がここまでおいしくなった企業努力に
感謝しなければと思いました。
 
お墓参りをするといいことがあります。今度はゆっくりお参りしたいと思います。

瞬間生命現象

こんにちは船井勝仁です。
 
最近、夢をよく見るようになりました。ただ私の場合、非常に単純な人間なので
夢を見た原因がはっきりしています。
 
例えば、毎日マラソンをしたりしてハードなスケジュールなのですが、
自由もあり参加者を紳士淑女として扱ってくれる合宿に参加している夢を見ました。
 
これは先日のにんげんクラブ関西大会に緊急出演してくださった
福山哲郎外務副大臣が松下政経塾のご出身なので、それがきっかけで
夢の中で疑似的に松下政経塾を体験したのだと思います。
 
数年前にある異業種交流会の行事で、松下政経塾を見学させていただいたことがあります。
恵まれた環境を与えられて、その代り一人一人が真剣に国の行く末を考える
政経塾のあり方を教えていただき、大きな感銘を受けました。

実は、高校生から大学生ぐらいにかけてPHPが出している「VOICE」という
月刊誌を毎月読んでいたことがあり、その影響で、その頃できたばかりの
松下政経塾に憧れを持っていたことがありました。
 
福山副大臣のご経歴から、そんな私の政経塾に対する思いが夢の中で結実したのだと思います。
 
 
専門家ではないのでどこまで正しいかは自信がありませんが、現実界で
実現していない想いが夢の中で実現することによって、自分の中の本質に
アクセスするための障害になっている“とらわれ”が一つ無くなったのだと思います。
 
有意の人になるために必要となる直感力を磨くためには、自我心が
原因でできている思い込みや嫉妬心等にひとつひとつ気づいていって
それを無理のない方法で解消していくことが大切だと思います。
 
意識が覚醒している時は自分の考えで行動していることが多いと思っている人間ですが、
実は我々自身の考えを超えたところで行動を決定していることが結構あるのではないでしょうか?
 
例えば、呼吸や消化などはもちろんですが、食欲や性欲、夢の話と関係あるところでは
睡眠欲に関わる行動を決める際にも考えて行動していないことが結構あります。
 
おいしいものを見れば食べたくなり、きれいですてきな異性を意識すれば胸がときめきます。
もう少し高尚なレベルで考えれば、人間性を高めれば論理ではなく雰囲気だけで
相手を説得することができるようになります。
 
あの人に頼まれればなぜか喜んでやりたくなるということがあると思いますが、
そういう人間力をつけることが本来のリーダーの役割と言えるのではないでしょうか。
 
このおいしいものやすてきな異性、人間性の高いすばらしく徳の高いリーダーなどの影響は、
それらのものに直接触れなくても影響を瞬間的に受けます。
 
 
この現象のことを生体エネルギーの考え方ではx智能意識体の力だと説明しています。
分かりやすく言えば、それぞれの個のもつオーラのようなもの(x智能意識体)があり、
その強さは生体エネルギーの準拠位置に寄って決まる。
 
準位の高いものが低いものに影響を与える、つまり美しい女性は準拠位置が高いので
それをみた私が瞬間的にウキウキするというわけです。
 
冒頭の夢の話は寝ている間も働いている魂(心や肉体よりも準拠位置が高い)が
我々の顕在意識が気づかないところで“こだわり”を解消してくれているのではと思います。
 
理性的に行動することももちろん大切なことですが、自分の本質の語ってくれることや、
時には本能的な情動に従って行動することも大事だという当たり前のことに、
生体システム実践研究会の一般勉強会に久しぶりに参加して気付きました。

ベストシーズンの京都

こんにちは船井勝仁です。
 
先週末に本物研究所の全国販売店統括会議とにんげんクラブ関西大会に
出席するために京都に行ってきました。
紅葉のベストシーズンで京都のホテルはビジネスホテルまですべて
いっぱいで町もすごい賑わいでした。

観光という面でみると京都の力はやはりずば抜けています。
タクシーの運転手さんも気さくで明るく話に引き込まれてしまうので、時間があれば
ちょっと観光名所を回って行こうかと思うほどでしたが、残念ながらタイトなスケジュールで
観光はお預けとなりました。
 
両日とも会場は京都御所の蛤御門(はまぐりごもん)(幕末の禁門の変がおこったところ、
門に銃創の痕が残っています)の目の前のKBSホールでした。
 
にんげんクラブ関西大会にご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。
おかげさまでチケットが完売し、当日お越しいただいたお客様でご購入いただけなかった方も
いらしたようです。本当に申し訳ございませんでした。
収録CDをぜひご購入していただき、当日の盛り上がった臨場感をお楽しみ下さい。
 
関西大会は民主党の京都選出の参議院議員で外務副大臣の福山哲郎氏、
幸塾の藤田善規副会長、トータルヘルスデザインの近藤洋一会長に外部講師として
お話いただきました。

どの先生のお話もストレートに本音で奥の深いお話をいただき、これからの混迷の時代を
どう生き抜くかについて示唆の富んだ内容でした。

また、船井幸雄、佐野浩一、私もお話させていただき、誰もが夢を持ちながら幸せに
生きていけるミロクの世の中をつくるために、“目先はどうすればいいのか”から
“大きな方向性”に至るまでいろいろな角度からご報告をさせていただきました。
 
 
にんげんクラブ関西大会もよかったのですが、私は初めて参加した本物研究所の
全国販売店統括会議の充実した内容にびっくりしました。

最初に外部講師として(株)アビリティトレーニングの木下晴弘社長のお話をお聞きしました。
木下社長は佐野浩一がこれほど講演の上手い方はいないと言うだけあって
本当にすばらしいご講演でした。不覚ながら涙が止まらなくなるほど感動してしまいました。
 
その後、販売店様のプレゼンや新商品紹介等があって、最後に佐野社長の夢の話です。
佐野社長の講演もすばらしかったのですが、本当に人間性の高いすばらしい販売店の方に
支えられてオンリーワンの販売店網ができていることを感じられて、心からうれしくなりました。
 
従来から佐野社長の熱い思いや、社員のみんながそれに共感していることは
知っていたのですが、販売店さんまでをも巻き込んで熱い思いが広がっているとは思いませんでした。
 
同社の南方常務が「うちの販売店さんは草食系が多く売上を上げることよりも、
お客様が幸せになることばかり考えている」と、ちょっと嘆いていましたが、それが
すごい強みになって出てくる時がもうすぐやってくるように感じました。
 
統括会議の休み時間に、興奮した気持ちを鎮めようと少し京都御所を散歩しました。
最近、いろんな所に出張や旅行に行くと年を取ったのか神社仏閣によく行くようになりました。
 
そんな氣のいい場所に行くと東京見物をしたい神様が付いてきているように感じていたのですが、
どうも神様にとっては東京よりも京都の方がいいようで、大半の神様は京都御所に居場所を
見つけられたようにふと感じました。やっぱり京都って深いですね。

今帰仁城

こんにちは船井勝仁です。
 
先週に引き続き、協同組合企業福祉共済会の旅行で行った沖縄のことを書きたいと思います。
船井総研時代にセミナー開催などを担当する部署にいたことがあります。
ある時、名古屋でセミナーを開催する企画を父に持って行ったら、東京や大阪でやるならいいが
名古屋でやっても意味がないと却下されたことがありました。
しかし、隣の部署の人間が翌日に沖縄でのセミナーの企画を持って行ったら採用されたのです。
それほど、父は沖縄が好きです。
 
そんな関係で船井総研時代はよく仕事で沖縄に行く機会がありました。
船井総研に入ったばかりの頃、クリニックセミナーの事務局として沖縄に行ったことがあります。
セミナーの最終日が金曜日だったので、プライベートで1泊して翌日レンタカーを借りて
沖縄旅行を楽しんだことがありました。
時間がたっぷりあったので、沖縄本島最北端の辺戸岬まで行ってみました。
 
辺戸岬は特に観光する場所があるわけではないので、奄美諸島でも見えるかなと思い
岩場を散策していました。実はその時、転んでけがをしてしまいました。
病院に行くほどのけがではなく薬局で消毒薬を買って絆創膏を貼るぐらいで
処置が済んでしまうものでしたが、今でも右の掌にけがの痕があります。
このことがなぜかずっと気になっており、沖縄の神様からの宿題を出されていて、
それがまだできでいないような気持になっていました。
 
 
今回の旅行では、首里城や沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館、それから今帰仁(なきじん)城址などを
観光させていただきました。とてもいいバスガイドさんで楽しませながらも沖縄の歴史などを
分かりやすく説明していただきました。
首里城もすばらしかったのですが、あまりにもたくさんの観光客(特に修学旅行の高校生)がいて、
ガイドさんに「まるで高校生を見に来たようです」と憎まれ口を叩いてしまいました。
 
でも、今帰仁城に行った時はとても敬虔な気持ちになりました。
ガイドさんが海の向こうに見えるのが辺戸岬ですよと教えてくださった時に、
前述の沖縄の神様の宿題のことを思い出しました。
城址の中にはいくつか御嶽(うたき)があります。その中でも火の神様を祀っている御嶽では
何か感じるものがあり、そこで時間をとってお祈りをさせていただきました。
 
その後、草地が広がっている広場のようなところがあったのですが、
とても気のいい場所がありそうなので一人で少し散策しました。
遠くから見ていると分からなかったのですが、ある岩の所に行くととても強くていい気を感じました。
神様の宿題をするために何をしたらいいのか分からなかったので、歩きながら
ホ・オポノポノをやってみました。土地の神様が少しは喜んでくれているような気がしたので、
できはよくないかもしれませんが、宿題をやっと提出できた気分です。
 
 
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今帰仁城址にて

ぬちどぅ、たから

こんにちは船井勝仁です。
 
協同組合企業福祉共済会の理事会と親睦旅行のために沖縄に行ってきました。
昨年のこのブログにも書かせていただいたのですが、20年前に船井幸雄と
三上元(みかみはじめ)静岡県湖西市長(船井総研元取締役)で作った共済会です。
いろいろな紆余曲折を経て来たのですが、協同組合法に基づく共済事業として認可を受け、
業種や都道府県の枠を超えて活動できる共済会として堅実に運営を続けています。
 
今回は設立から20年を経たこの共済会の根本的なあり方を理事会で討議することが
目的だったため、公務で沖縄に出張されることになった三上市長のスケジュールに
合わせて絶対に理事会に出席してもらえる設定での開催でした。
三上市長も沖縄が大好きですし、沖縄最大の専門学校グループである学校法人KBC学園
大城眞徳理事長にこの共済会の理事を務めていただいていることもあり、
とても楽しい沖縄旅行になりました。
 
お昼前に那覇空港に集合し、琉球料理をいただいてから最初に訪問させていただいたのが
平和祈念公園でした。大城理事長が親しくされている沖縄平和祈念堂管理事務所の
比嘉正詔所長のご案内で見学させていただき、おかげさまで本当に心に沁みる見学になりました。
まず、沖縄戦終焉の地である摩文仁(まぶに)の丘から太平洋を眼下に眺める
愛知県の慰霊碑に連れて行ってもらいました。
 
DSCF0378.JPG
 
比嘉所長はとてもきれいな海を見下ろしながら、沖縄戦ではこの海岸が
血の色で真っ赤に染まったという話をたんたんとされていました。
太平洋戦争の沖縄戦で亡くなった沖縄県民の数は15万人近くに上り、
当時の県民の4人に1人が犠牲になりました。しかし、同時に自然にできた
無数の洞穴(ガマ)から8万人の人がはいだしてきたという米軍の記録があり、
平和な世を築くために沖縄の自然が貴重な命を救ったというお話もされていました。
 
祈念公園内をいろいろご案内いただきましたが、沖縄戦の犠牲者のすべての
お名前が刻まれている平和の礎(いしじ)も見学させていただきました。
ここは沖縄県民や軍人として犠牲になった県外の人たちはもちろんのこと、
米英両軍をはじめとする外国人の犠牲者の名前も刻まれています。
敵も味方も関係なくすべての犠牲者の冥福を祈るという沖縄の人ならではの
気持に強く心を打たれました。
 
沖縄の方言で「命どぅ、宝(ぬちどぅ、たから)」“この世で命ほど尊い宝物はない”
という言葉があるそうです。
沖縄のおばあさんはいつもこの言葉で「殺し合うのではなく助け合いなさい。
奪い合うのではなく譲り合いなさい。だまし合うのではなく教え合いなさい」と
子や孫を育ててきたそうです。

祈念公園の見学の最後が平和祈念堂の裏手の「清ら蝶園」でした。
ここでは沖縄を代表する蝶である日本最大級のオオゴマダラ等を飼育しています。
毎年沖縄の慰霊の日である6月23日に祈念堂の丘からこの蝶を一斉に放っているのです。
蝶はギリシャ語で魂を意味する「プシュケ」というそうです。
沖縄の空を舞うのが軍用機ではなく平和の魂を伝える蝶になる日を夢見ながら
“ぬちどぅ、たから”の地道な活動を続けている沖縄の人の心に感動したすばらしい旅になりました。
 
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芋掘りに行ってきました

こんにちは船井勝仁です。
 
幸塾の仲間たちが中心に作っているGOPグリーンオーナー倶楽部の催しとして
茨城県行方市へ芋掘りに行ってきました。
命仁の田植え、草取り、稲刈りとすっかり仲良くなったGOPの皆さんと
生体システム実践研究会東関東支部事務局長の津島さんが一緒に
今回のイベントを企画してくださったのです。
 
津島さんには15年程前にはじめて佐藤政二先生にお会いした頃からお世話になっており、
生体エネルギーを広める活動の中心人物として活躍していらっしゃいます。
津島さんが経営しているイマジンコーポレーションは農産物の産直事業に取り組んでいる会社で、
千葉県、茨城県の多くの農家と一緒に組合を作って生体エネルギー農法で作られた
さまざまな野菜を家庭にお届けしています。
 
津島さんは今の会社をつくる前に、農家の方たちが始めようとしていた産直の組合の
立ち上げから関わり、事務長的役割をしていました。
朝4時に農家にへ集荷に行き、それを6時までに学校給食用に取引をしてくれた都内の
ある区のセンターまで届け、その後の営業や事務作業などをすべてひとりでこなしていました。
タイムカードを計算してみると1か月の労働時間が400時間を超えていたこともありましたが、
すべてが新鮮で楽しく全く苦にならなかったそうです。
 
その後、独立して今の会社を立ち上げるに当たって、いろいろな農法の研究をしました。
そんな中でたまたま、長野の生協さんが取引をしてくれるということでご挨拶に行ったついでに、
長野県東部町(現在は東御市)の佐藤先生の事務所を訪ねたのだそうです。
津島さんがあらゆる農法についてどんな質問をしても佐藤先生からは的確な答えが返ってきて、
初対面でこれはすごい本物だと思ったそうです。
 
それから3年間、毎月佐藤先生に千葉・茨城まで来ていただき2泊3日で
農家の人たちを集めて勉強会を開催し続けたのです。
このときの勉強が津島さんにとって最大の財産になっているとおっしゃっていました。
 
そんな津島さんのご案内でまずチンゲン菜の畑を見せていただいた後、
いよいよさつま芋畑に到着です。
生体システム農法の資材を通常の5倍も入れており、本当に気持ちのいい畑です。
力を入れなくてもさわっただけで簡単に掘れてしまう様なすばらしい土壌だったので、
楽しい芋掘りはあっという間に終わってしまいました。
 
pic3.jpg pic1.JPG
  
芋掘りの後は、さつま芋を保存している農家の倉庫の見学です。
見せていただいた倉庫で1,600ケースものさつま芋が保存されており、
同規模の倉庫がもうひとつあるそうですからすごい量のお芋です。
 
今月中にはすべての芋を収穫しますが、いい環境で保存することで来年の夏まで出荷できるのです。
変な感想ですが、津島さんと友達になっていれば食糧危機が来ても大丈夫だと思いました。
それから、昼食前だったのですが農家の庭先でふかしたさつま芋を美味しくいただきました。
 
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その後、イマジンさんの近くの集会所で、いつもように大変おいしい手作りの昼食をいただきました。
すぐには立てないほどお腹一杯になるまで食べ過ぎてしまいましたが、参加された方の
自己紹介や感想を聞いていると本当に素敵な方ばかりで、とても満たされた気分になりました。
 
その日の夜、親しくさせていただいている料理研究家の中山桜甫先生のキッチンスタジオで
パーティがあり、掘ったばかりのさつま芋を持っていきました。
到着したのが遅かったのでその場では料理できなかったのですが、翌日メールをもらって
「びっくりするぐらい美味しいさつま芋だったよ」、とおほめの言葉をいただきました。
 
また、こんなにサラサラしている土は信じられないともおっしゃっていました。
また、機会があったら津島さんに頼んで畑に癒されに行きたいと思います。

ジョーティシュ

こんにちは船井勝仁です。
 
先日、有限会社アムリットの小沢泰久社長を訪ねるために四日市に行ってきました。
個人的にお願いしていた太古インド占星学(ジョーティシュ)のチャート説明をしてもらうための
訪問でした。小沢社長は名古屋大学で工学博士を取得された科学者ですが、
インド伝承健康法であるアーユルヴェーダとジョーティシュを学ばれて
現在はアーユルヴェーダ関連商品の輸入販売をされるアムリットを経営されています。
  
まず、お店に連れて行ってもらいました。ほとんど商売気がない小沢社長は
お店の説明もそこそこにチャートの説明をしてくださったのですが、すばらしいお店でした。
アーユルヴェーダ関連商品はもちろんのこと、本物研究所の代理店もしていただいており、
アーユルヴェーダ好きのお客様に対して本物研究所商品の啓蒙活動をしていただいているようです。
 
私がびっくりしたのはインド・インセンス(お香)の品揃え。
何十種類ものお香が店に置いてあり、アーユルヴェーダ好きの人はこの店に来るだけで
きっとワクワクするのでしょう。
小沢社長と車の運転をしてくださったスタッフの女性にそのことをお伝えすると、
インドのインセンスは匂いのきついものが多くて日本人にあうものだけを輸入しているそうです。
それでこの数ですので奥が深いですね。
 
間違えて、とても強いインセンスが送られてきたことがあるそうですが、
仕方がないので2年くらい倉庫に置いておいたらとてもいい匂いになって、
あっという間に売り切れてしまったそうです。
売り切れた後も注文が来るそうですが、さすがに2年間も在庫しておくわけにはいかないので
新たな輸入はしていないそうです。
 
ご自宅も訪問させていただいたのですが、インドの神様と日本の神様が
仲良く同居されているようなとんでもないイヤシロチでした。
ご自宅で奥様にも品揃えに感動したことをお伝えし、もし売れ残ったらどうするのですかと
尋ねると、「自分たちで使いたいものしか輸入しないので、売れ残ったら喜んで自家消費します!」
とこともなげにおっしゃいました。
ここまでアーユルヴェーダが好きだということが、ご商売が成功している秘訣のようです。
 
さて、ジョーティシュです。私は20年ぐらい前にTMという瞑想法をしている人が通う
マハリシ国際大学(MIU、今はマハリシ経営大学MUMというそうです)に1年半ほど
英語の勉強に留学していたことがありました。
それほど熱心にTMに取り組んでいたわけではないのですが、
このときの経験があるので見えない世界の情報がそれほど抵抗なく
受け入れられるのだと思うとやっぱり必要必然だと思います。
 
MIU留学当時、新しいプログラムとしてジョーティシュがすごい話題になっていました。
詳しくはにんげんクラブの会報誌に小沢社長が連載されている記事を
参考にしていただければと思いますが、生まれた場所と生まれた日時が
正確に分かればかなり完全なチャートが作れるようです。
 
もちろん、そのチャートをどう読むかが難しい点ですが、
小沢社長に時間をたっぷりとっていただき詳しいご説明をしていただきました。
 
結構、思い当たることがあり、やっぱりチャートは正確なのだと確信しました。
話題は船井幸雄のチャートにも及び、実は坂本竜馬のチャートと大変似ているそうです。
そういう面からすると父は世の中に影響を与える星の下に生まれてきたようです。
 
暗殺される前にもし竜馬がチャートを見ていれば避けることもできただろうということです。
その話から発展して、戦国時代の武将にとっては生年月日や生まれた時間は
最高機密だったに違いないと小沢社長はおっしゃっていました。
 
ジョーティシュはなかったにしても有力な戦国武将は有能な超能力者を
きっと抱えていたに違いないと思うと歴史の裏側を垣間見たようで楽しくなりました。
 
 
 

※にんげんクラブ事務局より※

★★誕生チャート打ち出しサービス★★
ご自身の誕生チャートをご希望の方は、誕生時間、誕生日、誕生場所とお名前、ご連絡先を
(有)アムリットまでお知らせください。先着100名様無料で打ち出します。

(有)アムリット TEL:059−340−5139
          FAX:059−340−5175
          HP: http://www.amrit.jp/
                               (にんげんクラブ会報誌11月号より抜粋)

独立自尊

こんにちは船井勝仁です。
 
ザ・フナイのツアーで大分県の中津市に行ってきました。日本料理「筑紫亭」の
土生(はぶ)かおる女将の案内で、歴史と伝統の町中津を徹底的にご案内いただいた
大変すてきなツアーでした。
 
ツアーのメインイベントは何といっても真(ま)鱧(はも)やフグを味わいつくした筑紫亭での夕食。
鱧(はも)は夏の魚と思っていましたが、中津では一年中おいしく食べられるそうです。
一級品の鱧のチリ鍋は本当に絶品でした。
 
また、筑紫亭の建物自体がすばらしい気を出していました。
城山三郎さんの「指揮官たちの特攻」というドキュメントノベルに筑紫亭のことを
紹介した話が出てきます。
 
 
(前略)・・・筑紫亭に、出撃前夜の特攻隊員が刀を振るって斬りつけた柱の
残っている部屋があるというので、頼んで見せてもらうことにした。
 
 そこは本館から離れ、濃い緑に三方を囲まれた奥座敷といった二間続きの部屋。
 いまから百年前の建物の由で、造作なども一段とていねいになされている。
 このため、航空隊でも幹部クラスの上級士官だけの利用に当てられていた。
 しかし先代の主人は、たとえ下級士官や下士官たちのグループでも、特攻隊員と見て取ると、
 進んでその座敷に案内した − と、女将の土生かおるさんは言う。
 
 入ってみると、ゆったりとした座敷の正面の床の間、一番目につく床柱に、それも視線の高さの
 ところに、鋭い刀疵がはっきり刻まれていた。
 
(中略)
 
 この世にこんなことがあっていいのか
 特攻を考えた奴は、修羅だ
 特攻を命じた奴も、修羅だ
 よおし、それなら、俺たちが本当の修羅になってやる
 見てろよ、本当の修羅とは、どんなものか!
 
私は痛ましくて、たまらなくなり、ごめんね、ごめんね。心の中でつぶやきながら、
刀疵を撫で続けた。
 
(後略)

 
 
私も刀疵を見せていただきました。20歳前後の若者たちが明日確実に死ぬという夜を
ここで過ごした事実の重さを感じ、何があっても戦争だけは絶対にしてはいけないということを
改めて強く感じました。
ただ、建物がすばらしいので怨念のようなものがこもっている感じはまったくしなかったことが救いです。

また、中津といえば福沢諭吉先生です。中津駅で最初に目に飛び込んで来たのが、
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」の言葉でした。
また、中津城では「独立自尊」の碑が待ち構えていました。
 
2009102311180000.jpg  2009102408450000.jpg
 
 
これらの言葉が日本の近代を作ったのだということが実感として感じられました。
やはり現場に行って体験することは大事なことですね。
 
ツアーから離れて別の仕事に行くためにレンタカーを借りて運転をしていると、
いつの間にか慶応讃歌を口ずさんでいました。母校愛に燃えている生徒ではありませんでしたし、
野球の応援も慶早戦(慶応生は早慶戦とは言いません)に行くぐらいだったので
応援歌なども全然覚えていないのですが、母校はいいものだなあと久しぶりに感じました。

富士は晴れたり日本晴れ(続)

 こんにちは船井勝仁です。

 先週は箱根に行った話でしたが、この週末は河口湖に行ってきました。
経営者の方や建築家、それに売れっ子の女流作家などが参加されている集まりがあり、
その主催者から特別に参加しませんかとお声をかけていただいたので、
気軽な気持ちで参加しました。あまり富士山を見に行くという気持ちはなかったのですが、
2週続けてのまるで神様に導かれたような小旅行でした。

 この日は本当に朝からすばらしい富士山でした。
先週の父の行動が「富士は晴れたり日本晴れ!」を実現したのでしょうか、
河口湖に特別な思いを持っていて河口湖を知り尽くしている主催者の方も
こんなすばらしい姿は見たことがないと驚かれているたぐらいのすてきな富士山でした。

 特に早朝の富士山は前日に降った新雪が朝日に反射してキラキラ輝き、
神々しい姿を見せていました。
あまりのすばらしさに集まりのプログラムを忘れて
思わずしばらくみんなで見とれてしまったぐらいです。
お昼をいただいて午後の早い時間でスケジュールは終わりましたが、
主催者の方から河口湖畔から見える絶景ポイントをご案内いただけることになりました。

 参加者の方の内、何人かの方は見えない世界のことに興味を持っている人だったので、
その人たちに先週の芦ノ湖での父の話をしました。
「だから今日の富士山はこんなにきれいなんだ!」と言う話で盛り上がっていたところ、
ある人が河口湖に浮かぶ島を見てあそこに気を感じるとおっしゃいました。

 そこで近くにいた地元の方に「あの島(うの島というらしいのですが、
インターネットで調べても詳細はよく分かりませんでした)には
神社のようなものはありますか?」と、尋ねてみました。
良く分からないようですが「確か龍神様が祀られていたような気がします」
との返事が返ってきました。

 父が先週お参りをした箱根神社や九頭龍神社は、
「奈良朝の昔、万巻上人が九頭の毒龍を調伏し、湖の主・水の神として斎い鎮め奉り、
龍神祭をはじめ給うた故事」があるそうです。
富士山と龍神様の深い関係に改めてびっくりしました。
 その後、主催者の別荘で心づくしの夕食までいただいて大満足の1日でした。
あまりうまい写真ではありませんが、別荘から見えた夕日に映える富士山の写真を
貼り付けさせていただきます。
富士山の手前に見える小さい島がうの島です。
富士河口湖町のHPに富士山ライブカメラがありましたので、
そちらでもステキな雄姿をお楽しみください。
 
 
お知らせ:
 10月28日(水)に生体システム実践研究会近畿ブロック産業技術セミナーが開催されます。
テーマは「これからの食と健康」。佐藤政二先生の講演や実験、試食会があります。
また、ゲスト講師はトップアスリートの栄養指導などに携わっていて
生体システム農法でつくられた農産物を積極的に活用されている
スポーツ栄養アドバイザーの石川三知氏です。

日時:10月28日(水) 講演会 13時30分〜 
会費:講演会 3,000円
場所:エル・おおさか南館5F南ホール(大阪市中央区北浜東3-14、06-6942-0001)
お申し込み・お問合せ:
 大阪支部(山粼施術院内) FAX 072−245−9358 TEL 072-267-2367
 関西支部(シマムラ内)  FAX 073−422−0140 TEL 073-426-2266
  (お名前、ご住所、TELをご記入の上、FAXでお申し込みください。)

富士山

富士は晴れたり日本晴れ

 こんにちは船井勝仁です。
 先週の3連休、皆様はどう過ごされたでしょうか?
シルバーウィークがあったばかりなのにもう3連休ですから、休んでばかりいるようです。
戦後の大混乱の中からここまで豊かな日本を築いたのは、
先輩の世代の人たちがエコノミックアニマルといわれようとそんなことは気にせず、
一生懸命働いてくれたおかげだと思います。
我々もワクワク楽しみながら自分の役目を果たすためにがんばらないといけませんね。

 この連休は珍しいことに両親から箱根に行きたいから運転手をしてくれと頼まれました。
おかげさまで父もずいぶん元気になってきました。
夏休みに行った時は熱海の自宅から車で15分ぐらいの
十国峠に行くのが精いっぱいだったのですが、
今回は母が大好きな仙石原のすすきの原を見に行きたいということでの
小ドライブ旅行になりました。
途中でお昼を食べたり渋滞に巻き込まれたりはしましたが、
結果的には芦ノ湖を完全に1周して5時間あまりのドライブになりました。
 
 まず、箱根神社に行きました。急な階段を登ってお参りするほどはまだ元気がないようで、
参拝は私が代わりに行ってきました。
駐車場の横の社務所で九頭龍神社のおみくじを引いたら大吉だったそうです。
また、そのおみくじのメッセージがとても今の父の状態を言い当てていて
これから良くなっていくという風に読み取れると母が大変喜んでいました。

 その後、箱根プリンスホテルでお蕎麦を食べてから仙石原に向かいました。
連休中でしかもちょうど見頃ということもあって、
仙石原にこんなたくさんの人がいるのは見たことがないと
母が言うぐらい大勢の人がいましたが、
車の中から見事なすすきの原を堪能させていただき大満足。
普段なら途中でUターンして往復楽しむそうですが、今回は帰り道が大渋滞していたので、
予定を変更して芦ノ湖を箱根スカイライン、芦ノ湖スカイラインと通って1周することにしました。

 父は1度通った道は絶対に忘れないそうで、急な予定の変更も全く問題ありません。
「俺がいるとナビはいらんやろ」とちょっと自慢げに話していました。
スカイラインは山道なので体調が万全でない父にはきついかなと思ったのですが
大丈夫だったようです。
 芦ノ湖スカイラインの展望台で休憩している時にとても不思議なことが起こりました。
両親は二人とも富士山が大好きです。
天気は良かったのですが、富士山は雲に覆われていて残念ながら見えませんでした。
せっかく箱根に来たのにがっかりしているだろうなあと思ったのですが、
父は芦ノ湖の対岸の九頭龍神社に向かって
お祈りというかお祓いというか周りの人が気づかないぐらいの簡単なことをやり始めました。

 そうすると、富士山がみるみるきれいに見えるようになってきました。そして、
二人ともごく当たり前のように綺麗な富士山を楽しんでいました。
私はその時、なぜか日月神示の「富士は晴れたり日本晴れ」というフレーズが浮かんできました。
そして、岩戸開きができてミロクの世がはじまったような気がしました。
富士山の写真はロッキー田中先生のものを楽しんでいただくこととして、
芦ノ湖をバックにした両親の写真を載せます。
会長夫妻

稲刈りに行ってきました

 こんにちは船井勝仁です。

 この前の日曜日、GOPグリーンオーナー倶楽部のイベントとして
6月に田植えをした命仁の田んぼの稲刈りに行ってきました。
田植えのときはちょっと(かなり?)二日酔いでしんどかったので、
実は5分ほどしか実働しなかったのですが、
今回は筋肉痛になるぐらい一生懸命に稲刈りをさせていただきました。

稲刈り

 人数も田植えのときと大体同じ30人ぐらいの人が集まり、
本当にこの日だけ選んだような秋晴れの中、2時間足らずで無事に収穫が終わりました。
詳細は、GOPグリーンオーナー倶楽部のホームページでいずれ紹介されると思いますので
そちらをごらんいただければと思います。

 田植えのときと同じように、今回も農家の皆さんの心づくしの昼食をいただきました。
杵と臼で餅つきをするというイベントもあり、搗きたてのお餅を美味しくいただきました。
もちろん猪野尾さんたち農家の方々が心を込めて作った野菜や、
イマジンコーポレーションの津島社長が日本中の生体エネルギーを使っている
生産者の方々から集めた野菜やお肉、果物などを使った心づくしのお料理をおいしくいただきました。

餅

 今回は猪野尾さんがGOPの皆様の気持ちをくみ取って無農薬で栽培してくださいました。
もちろん、田植えは手植え、稲刈りは鎌を使う昔ながらのやり方で
都会の消費者が求める理想的なお米作りをしました。
田植えや稲刈りで気持ちのいい汗をかき、
おいしい昼食をおなかいっぱいいただいた私達は大満足でした。
ただ、収量はだいたい10アールの圃場だったのですが約5俵(300キログラム)に終わりました。
もし、この圃場をプロの農家の方に普通の命仁を作るやり方で栽培していただけば
10俵近くの収穫ができたはずです。

 私は千葉で命仁を作る意義は、
首都圏のにんげんクラブ会員様やGOPの人たちとの交流という
大きな意味もあると考えていますので、
かっこいい猪野尾さんを中心に今回のようなイベントをする意味は大きいと思っています。
ただ、消費者もいつまでも農家のお客様でイベント的に田植えや稲刈りを楽しむのではなく、
産業としての農業の厳しさも体感できる場にならなければいけないとも思いました。

交流会

 命仁を作ってもらう農家が、
食べてもらう方の健康などの命の視点を持つようになってきており、
意識のレベルが急激に上がってきています。
食べてくださる方のことを考えると面倒な作業を嫌がることなく、
積極的な気持ちで手間をどんどんかけてくださるようになっているのです。
それを食べる消費者の側も作り手の気持ちを理解できるように
勉強してくださるようになるとすばらしいなあと思いながら、
おいしいお酒を楽しんだステキな日曜日でした。

集合写真

良い政治家とは

 こんにちは船井勝仁です。
 
アメリカに留学(本当は遊学です)していた頃の友人が民主党に勤めています。
今までは忙しいながらも気楽に勤めていたようですが、
政権を取った後は本当に忙しそうで傍から見ていても大変そうです。
昔は国際部に所属していて、今でも党の幹部の外遊には同行するなど活躍しているようです。

 選挙に勝って、鳩山政権が発足する直前のタイミングで
新聞や週刊誌等の記者が私的に彼を囲んで昼食会をするという企画がありました。
その主催者が、私が彼と古くからの友人であることを知っていて、
参加しませんかと声をかけてくれました。久しぶりに彼の顔を見たいと気楽に参加したのですが、
週刊誌の記者は新しく議員になった小沢ガールズのスキャンダルに関しての質問ばかりしますし、
新聞の記者は人事に関する質問ばかりしており、
これは場違いな所に来てしまったと後悔しておりました。

 友人も記者たちの質問はうまくかわしながら、当たり障りのない答えを繰り返していました。
気を使う立場でこれはろくろくご飯ものどに通らないだろうなあと同情していたのですが、
ある記者の方が「良い政治家とはどういう政治家ですか」という質問をされました。

 彼の答えは「選挙に強い政治家です」と明確でした。
彼は選対本部に属していたことがあるそうです。
選対本部の仕事をするまでは、
選挙は大変だが政治家にとっては避けては通れない
通過儀礼のようなもの程度に考えていたそうです。
ところが小沢幹事長の下で実際に選挙の現場で仕事をするようになると、
「選挙」が政治家のすべてだと思うようになったと言っていました。

 逆説的ですが、圧倒的に選挙を勝つ強さを持っていない政治家は国のことを考える余裕はなく、
選挙のことばかり考えていなければならない。
ところが、絶対的な強さを持っていれば後顧の憂いなく
本来の政治にかかわっていけるというわけです。
でも、始めから選挙に強い政治家はいない。
選挙に強くなるためには選挙区を丹念に歩いて、
辻立ちをして、有権者の声を直接聞いて、
それを自分の政策に反映させて信頼感を得るという地道な努力が必要です。
今回の総選挙でもこれができている政治家は、
たとえ自民党から出てひどい逆風を受けてもきっちりと当選したのだそうです。

 その仕組みを誰よりも知っていて、実践させているのが小沢幹事長であり、
だから民主党はこれからしばらく強いですよと自信たっぷりに言っていました。
現在の政治の本質を教えられたような気がしました。
女性週刊誌の記者の方との名刺交換はお互いに全然意味ないなあと思いながらも、
私にとってはとても有意義な会合になりました。
「忙しいけど、行きたいなあ」という直感に従って行動してよかったと思っています。

日月神示とヒマラヤ聖者

 こんにちは船井勝仁です。

 みなさんはシルバーウィークをどのようにお過ごしになられましたか?

シルバーウィークという言葉があることをつい最近まで知りませんでしたが、
私はおかげさまでのんびりと過ごしております。
買い物や食事に出かけることはありますが、
それ以外のほとんどの時間は読書三昧で過ごしております。

 この休みを使って挑戦しているのが、
『(完訳)日月神示』と『ヒマラヤ聖者の生活探究』です。

『(完訳)日月神示』は一般の書店では販売していないと思いますので、
日本弥栄の会のHPをご覧になってください。
日月神示の方は声を出して読んでいます。文中に声を出して読むように何度も出てきますし、
自分だけでなく自分の周りにいる守護霊や憑依霊(?)などにも
読み聞かせるようにという記述も出てくるので、音読に挑戦しているのです。

 このブログを書いている時点で大体75%ほど読めました。
後半に行けばいくほど内容が高度になってきます。
もちろん、100%理解できているわけではないし、
文中にも「何度も神示(ふで)読み返してくれよ」
「神示、肚(はら)にいれてくだされよ」という表現が出てきますので、
本当に理解できるまで何度でも読み返さないといけないのでは思います。

 ヒマラヤ聖者の方も、音読しているわけではありませんが、
集中力を高めて読まないと字面だけ追っていても
全然自分のものになっていないことがよく分かります。
つい最近まで、移動の電車の中や、どうしてもまとまって読まなくてはいけない時は
早朝や深夜の会社で本を読むのが好きだったのですが、
この本の場合は読む環境が大切ですので、
自宅で気持ちを静めてからじっくり読むのが最高です。

 一度、山形の酒田に出張に行った時、
飛行機ではなく電車で5時間かけて東京まで帰ってきたときがありました。
最初の第一巻は実はこの時に読んだのですが、
ちょっと贅沢をしてグリーン車に乗ってビールではなくコーヒーを何杯も飲みながら
じっくり集中して読みました。
それでも時々、意識を失いながら(眠ってしまっただけですが)なんとか読み進めていきました。

 グリーン車の中でも自宅で読んでも、
本当に集中できたときはまるですばらしい瞑想をした時のような快感を味わうことができます。
やはり、ちょっとタダものではない本のようです。
ヒマラヤ聖者で集中して神様を味わい、
疲れたら日月神示で神様の言葉を聞きながら自分のレベルを高めていくことに挑戦している、
とてもすばらしいシルバーウィークを過ごさせていただいております。

幸島のお猿さんたちへ

 今、にんげんの世界は大変なことになっています。
みんなが今だけ、自分だけ、お金だけを限りなく追及していったおかげで、
にんげんの社会がおかしくなってしまったのはもちろんのこと、
このままではあなた方が平和に暮らしている自然界までをも巻き込んで、
地球を壊してしまうかもしれません。

 でも、あなたがた幸島のお猿さんの生き方を参考にして、ポジティブ人間の気持ちや想いで、
すばらしいミロクの世を作ろうという有意の人たちがどんどん増えているという
びっくり現象が起こるようになりました。

 この有意の人たちが9月12日と13日に横浜に集まり、
このままではあなたたちまで巻き込んでしまう大きな困難を、
なるだけ小さな困難で終わらせるように、あなたたちの真似をして、
みんなの気持ちを一つにして平和なミロクの世を作ります。

 ミロクの世では、今までは、自然を壊しながら奪うことしかしてこなかった我々にんげんも、
あなたたちと同じように自然の中で共生して、
お猿さんをはじめとする動物たちや太陽の恵みを
エネルギーや食べ物に変えてくれる植物たちと一緒に手を携えて生きていこうと思っています。

 今まで、ひどいことばかりして本当にごめんなさい。
にんげんは、まだまだ地球では新参者なのでこれからも間違ったことをするかもしれませんが、
君たちと同じように自然界のメンバーになって一緒に生きていくことを決心しました。
君たちから仲間と認めてもらえるようにがんばるから、よろしくお願いします。

                                       平成21年8月29日
                                       株式会社 船井本社
                                       代表取締役社長 船井 勝仁

 こんにちは船井勝仁です。

先月の8月29日、30日にみやざき幸塾主催で幸島ツアーが開催されました。
幸塾専務理事の大下伸悦さんからの依頼で私が幸島のお猿さん達に手紙を書きました。
それをツアーの主催者であるみやざき幸塾の代表世話人である
黒原敏彦さんが上記の私の手紙をお猿さん達の前で読み上げてくださったそうです。

 以下に黒原さんからいただいた手紙の一部を紹介させていただきます。

 お手紙を読み上げる際、最初は風やセミの声などでざわついていた幸島が、
読み進めて行くうちに静まり返り私の発する声が幸島全体に響き、
吸い込まれるような感覚を覚えました。
船井勝仁様の思いと参加者の思いが一緒になったのはもちろんのことですが、
百匹目の猿現象発祥の地幸島から、ミロクの世を創る思いが臨界点を超え、
全国に伝搬していく瞬間でもあったように感じています。
日本が、そして地球が大きく変わろうとしているこの時に、
幸島に渡り、お猿さんたちに船井勝仁様、
そして私たちの思いをお伝えすると言うお役目を果たせましたことうれしく思っているところです。

幸島ツアー

 にんげんクラブ全国大会で黒原さんにお会いしました。おかげさまで最後の会長の講演で、
日本がこれから受けるべき大難が小難になりました。
その半月前に行われていた幸島ツアーのイベントをぜひお伝えさせていただきたいと思い、
紹介させていただきました。

今年の命仁も順調です

 こんにちは船井勝仁です。

 先日、山形の命仁の生育状況を視察に行ってきました。
東北地方は天候不順で日照時間が少なく、お米の状態が心配だったのですが、
結論から言うと順調に育っていました。
確かに8月下旬までは日照量が平年の65%しかなく、農家の方も心配されたそうですが、
それ以降晴天の日が続き気候的にも育成の遅れを取り戻すことができたそうです。

勝仁社長

 また、命仁の生体システムプログラム農法には技術があります。
だから、日照時間が少なくてもそれを補えるようなプログラムが育苗の段階からなされていますので、
周りの田んぼが大変でも順調に育てられる準備はなされていたそうです。
また、作り手である農家の方の技術や考え方も急速に進歩されているということなので、
命仁としての基本のプログラム農法に加えて、必要な時に追加の処置を講じているということでした。

 実は生体システム農法を行っている農家の方にとって決め手となる農業資材があります。
これは会員限定で門外不出の資材ですので、ここで紹介するわけにはいかないのですが、
例えば稲がどんどん大きくなる栄養成長期から
子づくりを始める生殖成長期に変わるときなどにこの資材を投入します。
このときは稲にとっても大きなエネルギーを必要とするので、
この決め手の資材を投入することによってその大きな峠を無事に乗り超えられるようにするわけです。

 また、必要最低限の農薬や除草剤を使用した時も、
その害を出さないためにこの資材を使うことが多いそうです。
田んぼにこの資材を投入するのは農家の方にとっては
大変な作業で本来はあまりやりたくはないそうなのですが、
考え方や意識が食べてくれる方に命の基本をお届けするのだという視点になってくると、
だんだん資材を使う回数が増えてくると笑っていらっしゃいました。

 酒田市で山形支部庄内支局を任されている佐藤輝雄さんは、
来年の種になる籾米の自家採取に取り組んでいらっしゃいました。
種にするお米は通常の資材の何倍もの資材を投入して、
生体エネルギーの力を格段に高めていきながら
毎年レベルを上げていく取り組みをはじめられているそうです。
このプログラムを実行していくとどんな天候不順になってもお米の質を落とさずに
必要な収量も確保できるのではないかと目を輝かせながら説明をしてくださいました。

 午後にはいつもお伺いする新庄の信夫孝太郎さんの家にお伺いし、
おばあちゃんが生体エネルギーの資材を採算度外視でたっぷり投入した畑で作った、
茄子のお漬物やトマトをいただきました。
また、夜には酒田で20年近くこの農法に取り組んでいる
つわものたちと一緒に食事をいただきました。
甘くておいしい「だだちゃ豆」や「日本一の葱」をいただきながら、
皆さんの農業談義を楽しく聞かせていただきました。
いつも思いますが、東京に住む私にとっては、
これが最高のぜいたくですし農業に関わった最大のメリットだと思っています。

食事
☆信夫さんのおばあちゃんの手作りの野菜

 最初は私に気を使って標準語で会話をしてくれていたのですが、
話が白熱してくると庄内弁と新庄弁が入り乱れて話が展開していき、
私には半分も分からなくなってしまう(笑)のが残念でしたが、
作り手の熱い思いは十分に伝わってきました。

 新潟や山形の農家の方のお話を伺っていると、
これらの地方のお米の生育は普通栽培の田んぼでもまあなんとか順調なようです。
北東北と北海道は気候がまだまだ悪く心配だそうですが、
お米に関しては全国的には大不作にはならないようです。

ちょっと安心しました。

お金のいらない国

 こんにちは船井勝仁です。

 8月30日(日)選挙の日に、
“にんげんクラブヤングの会”という催しで講演をさせていただきました。
にんげんクラブのメンバーで会報誌や船井幸雄.com等にもよく取り上げさせていただいている
川島伸介さんが主催してくださった催しです。
川島さんとは今年4月のにんげんクラブ関東大会の懇親会で
初めてお会いさせていただいたのですが、
その場で「にんげんクラブヤングの会をやりましょう」という話になり、
それが実現しました。

 当日の打ち合わせのためにイベントの10日ほど前に川島さんの事務所を訪問したのですが、
集客はどうするのかと聞いたところ「それは簡単です。SNSで流すとすぐに集まりますから」と、
私の想像を超えた話をされていました。
その時点ではまだ出演者も固まっていない状態のようでしたが、
メイン講師に『お金のいらない国』長島龍人さんを迎えることは決まっていたようです。
イベント前から長島さんにお会いできることがとっても楽しみでした。
 
 「お金のいらない国」って想像できますか?
 
以下、少し引用します。

 紳士はそれらを興味深そうに手に取り、暫く眺めていたが、やがて言った。
「この汚れた紙きれと金属の破片が、一体どういう役に立つのですか」
 私は返答に困った。お金が存在しない社会に暮らしている人に、
一体なんと説明すればいいのだろう。とにかく一言では無理だ。
私は思いつくままに話してみることにした。

「私達の国では、何か仕事をすると、このお金というものがもらえるんです。
そして、物にはみな値段というのが付いていて、お店で何かを買ったり、
物を食べたりすると必ずその値段分のお金を払うことになっています。
あの、買うというのはお金と引き替えに物を受け取ることなんですが、
とにかく何をするにしてもお金がいるんです。お金がなければ生きていけないんですよ。」

 紳士は興味ありげに私の話を聞いていた。私は続けた。
「皆、自分が働いて稼いだお金を使って生活するんですよ。
だから、いっぱい仕事をした人はいっぱいお金をもらって豊かな暮らしができるんです。
まあ、かなり不公平もありますし、働かないで儲けるずるい人もいますが・・・・・。
皆、自分が儲けたお金の範囲内で生活するようになっているんですよ。
だから、お金はどうしても必要なんです」
 
 ここで紳士が口をはさんだ。

「要するにあなたの国では、お金というものがないと、
人々が欲望をコントロールできないというわけですか」
                         (引用ここまで)

 お金がなければこの世にある嫌なことは、
ほとんどなくなるのではないかというのが長島さんの仮説です。
お金に関する苦労がなくなればほとんどの苦しみはなくなりますよね。
残るのは恋愛問題ぐらいなのかもしれませんが、
『お金のいらない国 (2)』では何と結婚という制度も無くなっている世界を描いています。

嫉妬がない世界を想像できますか?

お金のいらない世界最新版.jpg
※「お金のいらない国」を演じる 長島龍人さん(左)と川島伸介さん(右)


 長島さんの寸劇と講演、それに最後にジョン・レノンの「イマジン」
(途中から日本語で歌ってくださいました。
見事にお金のいらない世界が表現されています)と
「お金のいらない国」の歌で終わったのですが、感動で掌が真っ赤になっていました。

 「川島伸介」というすごく面白い人と出会い、
その人から前々からお会いしたいと思っていた長島さんを
最高の形でご紹介いただけて本当に幸せな一日でした。
ちょっと余談ですが、『バシャール x 坂本政道 人類、その起源と未来』の中に、
昨年のアメリカ大統領選挙の日に2人の対談があり、
バシャールが「オバマが勝った世界」と「マケインが勝った世界」が
パラレルワールドで存在するという話をしています。

 そういう意味では、「民主党が圧勝した世界」と
「自民党がなんとか踏みとどまった世界」がパラレルワールドであるのかもしれませんね。
我々は自ら選んで前者の世界にいるようです。
我々の想いがすべてを造ることを教えていただいたイベントで、
そんなことを考えていました。


   

居酒屋産業展

 こんにちは船井勝仁です。
 
 先週、命仁を販売する
舩井アンドパートナー株式会社で居酒屋産業展に出展させていただきました。
3日間で合計35,000人以上の方が来場されたという大イベントで、
会場もにんげんクラブ全国大会と同じ
パシフィコ横浜でしたので、全国大会の予行演習も兼ねての出展でした。

 命仁は生産者ブースに出展させていただいたのですが、
国産で安心できる新しい食材を探しておられる熱心なご来場者の方が
引きも切らずブースを訪れてくださり、おかげさまで活気のある充実した3日間になりました。
今回はお米としての命仁よりも新しい食材としての命仁米粉麺の試食を中心にしたのですが、
用意した米粉麺が2日目の午後には無くなってしまうほど盛況でした。
 
 生体システム実践研究会の仲間で命仁の流通にも一緒に関わっている
さとうファームさんも特別に参加し、
ご自慢の餃子を焼いて試食に出してくださいました。こちらも毎朝、
新潟から宅急便で新鮮なものを取り寄せて対応してくださったのですが、
それでも売り切れ御免になるほどの人気ぶりでした。

 今回は間に合わなかったのですが、
全国大会の時には餃子の皮を、
命仁の米粉を使った試作品を皆さまにご試食いただきたいと佐藤社長はおっしゃっています。
また、もちろん去年のオープンワールドや関東大会の時に大好評だった
プリンの販売も行っていただけるようにお願いしておきました。
また、生体システム実践研究会のメンバーで食品加工業をされている方に、
米粉を使った製品化の試作をお願いしています。
これらの製品も間に合えば全国大会の時にブースで試食をしていただけるようにお願いしています。

 船井幸雄も常々言っておりますが、
生体エネルギーを使った農産物や加工食品はとんでもなくおいしいものがたくさんあります。
それに加えて命仁を取り扱うようになってよく分かるようになったのですが、
おいしいだけではなくそれぞれの食品が本来持っている機能がきちんと働いている、
すばらしい食品になっています。

 命仁なら「食べた人の持っている本来の力を引き出す機能」ですし、
芦沢さんの桃なら「真夏の暑い時に欲する極上のフルーツで、
食べた人のエネルギーを瞬間に高める機能」をきちんと持つようにプログラムされています。
農業に対するこだわりは特に強い佐藤政二先生の指導の下、
気持ちを込めて作られている農産物ですので、当日会場に来られた際には、
生産者の方から直接お話を聞いて、
それぞれの作物の持つ本来の機能について質問されてみてはいかがでしょうか?

中矢先生からの手紙

 こんにちは船井勝仁です。

 先日、日本弥栄の会代表で日月神示研究家の中矢伸一先生から、
にんげんクラブ会報誌8月号の「息子から見た船井幸雄」のページに
日月神示を紹介したお礼の手紙をいただきました。
『二つの真実』で父が書いている文章を転載しただけなのでびっくりしましたが、
その手紙と一緒に日本弥栄の会で発刊された「完訳・日月神示」上下巻セットが
送られてきたことにもっと驚きました。

 さらにお礼のメールを出す際に、中矢先生が「ザ・フナイ」8月号に書かれた、
先端量子物理学から見るとマルチバース(多宇宙論)が
存在すると言われており日月神示や出口王仁三郎の「霊界物語」にも
マルチバースのことが述べられていることを紹介されていたので、
『二つの真実』『資本主義崩壊最終ラウンド―2009~2013 大恐慌はまだまだこれからが本番だ!』
に紹介されているリサ・ランドール博士の『ワープする宇宙―5次元時空の謎を解く』
という数式を全く使わずにマルチバース等の最先端物理学の
解説をしている本を読んでいることを書きました。

 そうすると、今度はマルチバースのことが紹介されている資料をメールで送っていただきました。
さすが、一流の方は違うなあと感心していたのですが、
先週お盆休みをいただき熱海の両親の家に行った時に、
父の調子のわるい口を診に来てくださった矢田浩章先生から
「日月神示には、病気の治し方の指標が載っているようだと」いうお話をお伺いして、
真剣に日月神示を読んでみようと決心しました。

 ランドール博士は同書で、マクロ的なことを説明するアインシュタインの一般相対性理論
(カーナビなどに使われているGPSは一般相対性理論を使って計算しなければ
実用化できなかったことなどが分かりやすく解説されています)と素粒子などの
ミクロな世界を研究している量子力学は全く相容れない理論で説明されていることや、
それを「超ひも理論」という考え方でその両方を
ひとつの理論で説明する試みがされていることなどを解説しています。
 
 また、「超ひも理論」で一番問題になっているのが、
理論的に計算される一部の素粒子の質量が、
実際に高エネルギー粒子加速器で観測された質量の1京倍もの質量をもっていること、
その原因が「重力」の力が「電磁気力」などの他の力に比べて
極めて弱いことにあることなども説明されています。
ランドール博士はその原因を「重力」以外の「電磁気力」などの力は
我々の住んでいる4次元に閉じ込められているが、
「重力」だけは5次元に染み出しているのではないかという説をたて、
結果としてマルチバース理論を提唱しているのです。

 自慢ではありませんが、私は文系人間なので『ワープする宇宙―5次元時空の謎を解く』
を読んで上記のようなことが分かるまでには大変な時間と忍耐が必要でした。
だからこそ、なんとか同書を読んでにんげんクラブ会報誌9月号の原稿にまとめたときは、
ものすごい達成感がありました。(9月上旬に会員の皆様に届く会報誌に掲載される予定です)
実は中矢先生に、NHKの番組でランドール博士に
宇宙飛行士の若田光一さんがインタビューした内容をまとめた
『異次元は存在する』(NHK未来への提言)という比較的分かりやすい本をご紹介いただきました。
私が理解できたぐらいの内容はこの本でも十分だったのですが、
やっぱり600ページを超える『ワープする宇宙―5次元時空の謎を解く』を読みこんだからこそ、
自分のものになったことがよく分かります。
 
 日月神示も、中矢先生の書かれた分かりやすい本で入門編として理解することも大切ですが、
本当に人に伝えるレベルまで分かろうと思うのなら、
「完訳・日月神示」に挑戦する必要があると強く思いました。
まだまだ読み始めたばかりですが、声を出して読むように言っている内容が何度も出てくるので、
声を出して読みだしてから比較的順調に読めるようになりました。

 実は「ザ・フナイ」8月号の中矢先生の文章も物理のことなどが難しくて
なかなか頭に入らずに読み進められなくなっていたのですが、
日月神示と霊界物語からの引用のところを、声を出して読むとすんなり読めるようになりました。
もしかしたら、神様の言葉を読む時は黙読ではなく声を出して読むことが有効なのかも知れませんね。
 
中矢先生は9月12日、13日のにんげんクラブ全国大会に出演をしてくださいます。
ぜひ、これから日月神示に予言されている世界がどのように展開していくかのお話を
中矢先生から直接お聞きください。
ますます大激変するこれからの世の中をどう生きていくべきかの大きなヒントを、
本で読むのとは全く違うレベルで得られることと思います。

   

ゆっくり流れる時間

こんにちは船井勝仁です。
 
先週、出張で大阪と和歌山に行ってきました。
出張の合間に普段から大変お世話になっている平澤歯科医院を訪問させていただきました。
 
歯もいろいろ見ていただいたのですが、お父さんにそっくりですねと、笑われてしまいました。
また、平澤先生の弟の平沢伸彦さんが隣で平沢整骨院を開業されています。
こちらで体の歪みを調整していただいたのですが、気の流れがとてもよくなったように思います。
 
平澤歯科医院と平沢整骨院は大阪市住之江区にあるのですが、
最寄りの駅が阪堺電車のあびこ道駅です。
新大阪から地下鉄を乗り継いでこのチンチン電車に乗り換えて現地に向かいました。
大阪生まれでこの電車は何度も見たことはあるのですが、乗ったのは初めてでした。
ちょっと感動しました。東京の都電には子供が小さかった頃乗りに行ったことがあります。
また、広島や高知などの市電にも出張に行った時に乗ったことがありますが、
大阪のチンチン電車は格別でした。
 
大阪市の南部には母方の親戚が多く住んでいたので、子供のころよく行った記憶があります。
母も高校にはこの阪堺電車で通っていたと聞いたことがあります。
だから、乗ったのは初めてだったのですが子供の頃の原風景にぴったりあっていて
とてもなつかしく感じました。大阪の下町独特の雰囲気があり、普段は忙しく感じる大阪の町も
どこかのんびりしているように思えました。
 
和歌山では船井総研時代からの長年のお客様であるヤマホ工業を訪ねました。
同社は農業用ノズルのトップメーカーですが、作物毎に商品のラインナップがあり、
絶えず現場の声を聞きながら新しい商品を開発していこうという前向きな姿勢に感動しました。
 
 
山本兼三現会長が1960年(昭和35年)に、これからは農業をやる側ではなく
農業を支える側になろうと決意して創業されたそうです。
 
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山本兼三会長
  
山本会長は本当に好奇心が旺盛で新しいことにどんどん取り組んでいこうとされています。
東京での勉強会に毎月のようにご参加されますし、この日も今実験されている
新しい農業についていろいろお話をしてくださいました。
 
また、その実験圃場に連れて行ってくださって、いろいろ改良された農機具を見せてくださいました。
 
pic2.jpg pic3.jpg
 
農業の時代が来ていること、食糧のことを真剣に考えて行かなければいけないことなど
いろいろ教えていただきました。
本当に楽しい経験でしたが、真夏の和歌山の農村の時間は大阪にもましてゆっくり流れていました。
 
学校に上がる前だったので鮮明な記憶はないのですが、兄に連れられて近くの田んぼに
よくザリガニ釣りに行っていた風景がぼんやりとを思い出されてきましたようでした。
 
それぞれの人が違う長さの時間を持っているという話を聞いたことがあります。
同じ人でもニューヨークや東京にいる時と田舎(ふるさとの記憶が多少関係しているかもしれません)に
いる時では時間の長さが違うのではという体験でした。
 
昔、百匹目の猿の宮崎県の幸島を訪問して羽田空港に着いた時に、
「時間の早さが全然違う!」と感じたことを久しぶりに思い出しました。

良い未来を創る

 こんにちは船井勝仁です。
 船井幸雄の『二つの真実』
がよく売れているようです。
この本のメインテーマは「聖書の暗号」です。旧約聖書のモーゼ五書が暗号になっており、
この世で起こる主なことはそこにすべて記載されているということが論理的に検証されています。
例えば、1994年に発表された「創世記における等距離文字列」という論文が紹介されており、
この論文への反論は今のところ全くないそうです。

 船井幸雄は本書のP206、207で以下のように結論づけています。

 紙数の関係で、この辺で本書の結論に入りましょう。
 まず、本書の主題である「二つの真実」のことを、もう一度思い出してください。
 一つめは、「人類の歴史はもとより、われわれ個々人の生涯につきましても、
生没の年月日を含めて、その生起することの九九・九%以上は何千年も前から決められていた」
ということです。しかしこれらに対しては「天の理」のルールにしたがったほうに変更し、
われわれもそのような生き方をし、思考すれば、よいように変えられると思われますから、
今後は参考にしてもとらわれる必要はないと思います。

 そこで二つ目の真実です。「何千年も前から決められていたことが、最近のことですが、
案外簡単に改善できるようになった。よいほう、正しいほう、
いわゆる天の理にしたがったほうに変えられるようだ。
しかも人間の思いと行動によって変えられるようになった」ということです。

 いまからのポイントは、この二つ目の真実にあると言えます。
 今後のことは、すべてこれに当てはめて考えればよいからです。

 また、この本の中に闇の存在(闇の勢力の本体)のことが書かれており、
この存在が何万年も地球を支配していたのかもしれない、ということが慎重に書かれています。
(本の読者の皆様にははっきり言いきっているように感じられるかもしれませんが、
中学生の時からの船井幸雄の本を読んできた私から見れば、
かなり疑問を持ちながら書いていることがよく分かります。)
また、1995年前後にこの勢力の本体が地球を去り、
今は残滓が残っているが徐々に消えていくだろうというようなことも書かれています。

 にんげんクラブの会員様から、なぜ闇の存在は地球から去ったのかという質問をいただきましたが、
P149とP153、154に以下のような記述がありますので、ご参考にしていただければと思います。

 ただ、究極のところ「闇の存在」も生成発展に行きついた時は、
「光の存在」と一体化するように創ったと考えられます。

 地球人たちは、「闇の存在」たちの超能力(?)や、教育、訓練によって「良心」を麻痺させられ、
何万年かの間、このような「闇の存在」の支配下にありました。そのおかげで、
急速に知性と文化を発達させたのだと思います。
その間、ムーやアトランティスの滅亡などがあったようですが、創造主の予定どおり、
いまや地球人にもいろんな真実が分かってきたようです。

 事実、「闇の存在」が決めたことでも、一九九五年以前でも、
「光の存在」というか、正しい創造主の教えにしたがえば、
決められたことも実現しなかったはずなのです。これが真実です。

 そのようなことは、はじめからサムシング・グレートは充分に知っていたと思います。
「闇の存在」も、多分、知っていたはずです。それゆえ、
彼らの本体は一九九〇年代の半ばに地球域から去ることにしたのだし、
それらも決まっていたことだったのでしょう。

 話は飛んでしまいましたが、
船井幸雄は「聖書の暗号」というびっくり現象を紹介させていただきながら、
二つ目の真実、「よいほう、正しいほう、いわゆる天の理にしたがったほうには、
良い人(有意の人)の思いで案外簡単に変えられる」
ということを皆様にお伝えしたかったので本書を執筆したのだと思います。

 この二つ目の真実を実践する場として
9月12日(土)、13日(日)のにんげんクラブ全国大会が開催されます。
祈るというと何か宗教的に思われてしまうかもしれませんが、
論理的科学的に聖書の暗号や講師のお話にたくさん出てくるびっくり現象を理解しながら、
日本人の持っている特性を発揮して良い未来を一緒に作りたいと思っています。
会員の皆様のご参加をお待ちいたしております。

武士道氣功法で空になる

こんにちは船井勝仁です。
 
5月のこのブログで紹介しました、矢山利彦先生の
武士道氣功塾を受講させていただきました。

およそアスリートと正反対の生活を送っているので、当初はついていけるか
心配だったのですが、なんとか月1回×3回の講座を終えることができました。
 
内容は期待以上のものでした。いままで体を鍛えるということに関して
あまり興味がなかったのですが、今でもほとんど毎日武士道氣功の練習をしています。
それは、教えていただいた通りのトレーニングを続けることで明らかに阿吽剣を振るスピードが
速くなっていることが実感できることが大きな励みになるからだと思います。
 
 
矢山先生の氣功では最初に小周天を回すことを教えていただきます。
この小周天氣功がまあ実感できるというレベルまで今までのやり方なら数ヵ月
かかっていたそうですが、阿吽剣を使うことでほとんどの参加者が1日で到達できてしまいました。
 
小周天という氣は通常、男性と女性で反対の方向に回っています。
男性は頭の後ろから前の方向に体の周りを縦回転に回っており、女性は反対に
頭の前から後に縦回転に回っています。
この氣の流れを本当に強く感じることができるようになりました。
 
さらに矢山流氣功法のユニークなところは、小周天を男性周りも女性周りも
両方取得できるようにトレーニングすることにあります。
氣功的には両性具有になることが理想的な状態であり、それによって氣功的に
“空”になれるというのです。
 
具体的には女性周りと男性周りの小周天を早いスピードで交互に何度も
繰り返すことで物理的に氣功的に“空”の状態を作り出すことができます。
 
まだ使いこなせるレベルにはとてもなっていませんが、それでも極端に言えば
道を歩きながらでも“空”の意識状態になることができるようになってきました。
 
最後の講座の時には大周天という宇宙や大地の氣を阿吽剣で取り入れる方法と、
それの応用で大周天的に“空”になる方法も伝授してくださいました。
これはなかなか難しいのですが、小周天的に“空”になる方法と基本的には同じ方法論なので
なんとかできるようになるのではないかと思っています。
 
  
人間の意識は電磁波などのエネルギーに比べて桁違いの強いエネルギーを持っているようです。
だから、想いは必ず実現するのですが、“空”になることができるとそこで想造できたことは
実現する可能性がより高くなります。

このレベルまで来ると人間性を高めておかないと、思わぬしっぺ返しを受けてしまうので、
私にとってはここを高めることが大きな課題ですが、それでもすごくワクワクしています。
 
あまり、こだわることなく直感の従うままに武士道氣功をやってみたり、
瞑想をやってみたりして空無を使いこなせるように早くなりたいと思っています。

平和の意義

 こんにちは船井勝仁です。

 先週、生体システム実践研究会の産業技術セミナーに講師として呼んでいただき、
北海道に行ってきました。北海道はとても涼しく快適でした。
また、生体システム農法で作られた農作物を中心にすばらしい食事をいただき、
夏の北海道を満喫させていただきました。これからの時代、
日本を支えていくのは農業と観光業だと思いますので、
そういう視点からみると北海道のすばらしさを改めて再確認できました。

 北海道の生体システム実践研究会の会員は農業者が多く、
季節がいいということは農繁期だということで、予想はしていたようですが思った以上に
会員の皆様の出席が少なかったようで主催者は大変御苦労をされたようでした。
しかしその分、にんげんクラブの会員の皆様に多数ご参加いただけたことで、
おかげさまで盛況で成功裡にセミナーを終了することができ、とても喜んでいただきました。
ご参加いただきました皆様には改めてこの場を借り、御礼させていただきます。
本当にありがとうございました。

 講演で小樽の観光の取り組みがすばらしいとお話させていただいたところ、
翌日の朝、わざわざ小樽をご案内していただきました。
あいにくの小雨模様だったのですが、
朝早くから観光バスが次々とやってきて本当ににぎわっていました。
観光地らしく大きなお店の入口の目立つ所に観光マップが置いてあるのですが、
日本語のものと同じ面積で中国語のマップがあり、
韓国語、英語の順番で面積が少なくなってはいますが、
どれもがとても分かりやすく並べられていました。

 また、よく見ていると店員さんは中国名の名札を付けている方がたくさんいて、
20年程前にハワイに行った時、買い物だけは日本語だけで全部済んでしまって驚いたことを
思い出しました。ただ、空港に送っていただく途中で講演にも参加してくださった
小樽の製造業の会社を訪ねると、大きなお店でも売上はそんなに良くないと教えてくれました。
中国の方は高いものでもどんどん大量に買っていってくれたのだそうですが、
日本人は高いものはあまり買って行かないそうです。

 金融危機で中国からの観光客が目に見えて減っており、
何といっても大多数を占める日本人の観光客の数は減ってはいませんが、
日本人の財布の紐は本当に固くなってしまっているようです。
従来型の観光バスの団体客に頼る観光業はやはり曲がり角に来ているのかなあと感じました。

 話は前後するのですが、セミナー後の懇親会に88歳のにんげんクラブの会員さんである
武蔵哲様がご出席されていました。
お年よりも10歳以上は若く見えるお元気さにびっくりしたのですが、
シベリアに抑留された体験をお話くださいました。
お名刺を拝見すると北千島慰霊の会の事務局長をされているようです。

 改めて気づいたのですが、シベリアに抑留された体験を持たれる方のお話を
はじめて直接お伺いしました。日本が戦争に負けてもうすぐ64年、
私も生まれてから45年間のほとんどを日本で生活してきたのですが、
何十万人とも言われる抑留者の中のおひとりに、初めてお会いさせていただきました。
偉そうな顔をして講演させていただきましたが、
本当に知らないことばかりだということを改めて思い知らされました。

 金融危機だ、経済危機だ、恐慌だと大騒ぎすることも大切ですが、
暑い夏を迎えて、平和の意義について考えることはもっと大切なことだと、
戦争の体験を語り続けるためにまだまだ長生きをしなければいけないのです
とおっしゃっていた武蔵さんのお言葉を聞いて痛感いたしました。

山梨の休日

 こんにちは船井勝仁です。
 先週の週末、命仁の打ち合わせで
生体エネルギーの師匠である山梨の芦沢さんの所に行ってきました。
桃農家である芦沢さんは今が収穫の最盛期で、
本来ならば農作業のお手伝いに行くべきところなのですが、
「生体システムプログラム農法だから計画的に収穫できるから、大丈夫だよ。」と言うことで、
お昼前にお伺いしたのですがすぐに昼食に連れて行ってくださいました。

芦沢氏.JPG

 ごはんを食べたのは養老酒造さんとういう造り酒屋さんがやっている
酒蔵櫂というとってもおしゃれなレストラン&カフェ。
築180年の酒蔵の中二階をカフェ風にしており、バックミュージックはジャズ。
農作業は無理でも箱詰めぐらいは手伝えるかなと思っていたのですが、
勧め上手の芦沢さんのご厚意に甘えて、きき酒セットに加えてメニューに載せていない秘蔵の
「純米大吟醸生原酒(山田錦使用)」までいただいてしまい戦力外になってしまいました。

 それでも食後、桃畑に連れって言ってもらったのですが
周辺の畑とは明らかに違う芦沢さんの桃の木に改めてびっくりしました。
他の畑の桃は大体一斉に実がなるのですが、芦沢さんの桃は明日収穫するもの、
明後日収穫するものから1週間ぐらい先に収穫するものまで実の大きさがバラバラですので、
一度に作業をしなくてもいいので確かに余裕を持って作業ができるようです。
また、木の下の方で普通に立っていても手が届く所に普通にたくさんの桃がなっているので、
本当に効率は良さそうです。

 芦沢さんは生体エネルギーの普及で日本中を飛び回っているので、
なるべく手間をかけずに桃を作れるように、
生体システムのプログラム農法で使う資材を通常の3倍も使っているそうです。
ですから、おいしいのは当たり前ですが、
それだけではなくこの季節に日本人が必要としているエネルギーが
いっぱい詰まった桃になっています。
熟した桃を芦沢さんがもいでくださり、それをその場でペットボトルの水で簡単に洗って、
皮ごと2個もいただいてしまいました。本当においしかったです。
これが最高のぜいたくだと思います。

勝仁氏.JPG

芦沢さんにお願いしてにんげんクラブの会員の皆様にも桃をプレゼントしてくださることになりました。
最後の応募フォームからご応募してぜひ最高の桃を味わってください。

 芦沢さんのお店に戻って出荷作業をほぼ終えたお嬢様にコーヒーを入れていただき、
そこにご子息も加わって生体エネルギー談義が始まりました。
芦沢さんが生体エネルギーをやっていて一番良かったことが、
ご子息が後を継いでくださる決心をしてくれたことだそうです。
そう言えば芦沢さんの育てている桃の木とご子息が育てている桃の木は
それぞれ違う物語を語っているようでした。

 もちろん命仁の大事な打ち合わせもきちんとできたのですが、
おいしいものをいっぱいいただいた、とてもすてきな山梨の休日になりました。

桃園1.jpg

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
芦沢さんの桃をご希望の方は、
お名前、ご住所、電話番号、にんげんクラブの感想をお寄せください。
(抽選で3名の方に プレゼントさせていただきます。なお、当選者の発表は、
商品の発送をもって代えさせていただきます。)

応募先は「にんげんクラブ」事務局
ningen-club@funai-office.com までお願いいたします。

『1Q84』

 こんにちは船井勝仁です。

 村上春樹さんの『1Q84』

を先週手に入れ、この日曜日に読みました。

本当に面白くて、このブログを含めて原稿がかなり溜まっていたのですが、

ほとんど丸1日を使って読んでしまいました。

 村上春樹さんの小説は昔から大好きでした。

大学生の時に『ノルウェイの森』

むさぼるように読みました。

当時は恋愛小説というか純愛小説を読んでいるつもりで、

少しドキドキしながら読んでいましたが、

少しは“人間が傷を抱えながら生きていくということがどういうことなのか”

について考えさせられたように思います。

 『ノルウェイの森』が出た当時、

文庫本で手に入る村上さんの長編小説はほとんど読んだと思います。

学生時代から父の影響でビジネス書や、ちょっと硬派な月刊誌を中心に読書をしており、

小説は、どちらかというともっと気楽な推理小説や

サスペンスのようなものばかり読んでいたので、

人間の内面性を不思議にリアルに描く“村上春樹の世界”はかなり衝撃的でした。

 年を取っていくにつれて、小説の世界、特に純文学の世界からは離れてしまいました。

村上さんの本も地下鉄サリン事件の被害者の方のインタビューを丹念に収録した

「アンダーグラウンド」という本を興味深く読みましたが、

不可思議な村上ワールドの小説と比べると同じ人が書いたものとはその時は思えませんでした。

『1Q84』を読んで、何を伝えたかったのかが私なりに分かりました。)

 何年か前に文庫になってからですが『海辺のカフカ』を読んだときは

久しぶりにびっくりしました。

理解できていたわけではないのですが、

中学高校時代にフランツ・カフカの世界にものすごい興味を持ったことがあります。

有名な『変身』はもちろんのこと、その不可思議な世界にすっかり虜になり、

文庫で手に入る本はすべて読んだ記憶があります。

村上のカフカで本家のカフカが少し分かった様な気がしました。

 『海辺のカフカ』でフランツ・カフカの世界と村上ワールドの共通性に気づいたのですが、

同時に船井幸雄がにんげんクラブの皆様に伝えようとしていることとも、

とても相似性があることを感じ始めていました。

もちろん当時はにんげんクラブもまだ発足していませんでしたし、

私自身が父の不思議な世界を斜めにしか見られていませんでしたので

確信にまでは至りませんでした。
 
 『1Q84』『ノルウェイの森』にはまっていた

学生時代とほとんど同時代に時代設定がされており、

そこで行われていたことが実感できるので、そういう意味でも共鳴ができました。

それと同時に、世界は人間の想いでできていること、

過去も変わってしまうことがあること、

違う世界や違う次元が実は割と身近に存在しているかもしれないこと、

でも人生やこの世で起こることのほとんどはあらかじめ決められているかもしれないこと、

そしてそういう不可思議なことを分かっている人がいること等が書かれているように思い、

にんげんクラブをやっている意味とある面での相似性を改めて確認できました。

 もちろん、生きていく上で一番大切なことが「愛」であることや、

人生の絶望や社会の不合理が厳然と存在し、

そこにカルト等のいびつな存在が生まれる余地があることなどの

社会的なメッセージに普通は意識が向かうのだと思います。

でも、そこは小説なので読者それぞれの読み方、感じ方があってもいいのではないかと思います。

合計で1,000ページを超す大作ですが、ぜひ皆様なりの“村上春樹の世界”を楽しんでみてください。

命仁田植えツアー

 こんにちは船井勝仁です。

 実は6月初旬の日曜日、命仁田植えツアーに行ってきました。

千葉県山武市のアグリ金穂咲(かんのおさき)さんの田んぼに

子供も含めて約30人が集まりました。

GOP・グリーンオーナー倶楽部のイベントとして企画していただき、

命仁を扱う舩井アンドパートナーの社員やその家族も加わっての開催となりました。

 詳細は上記のGOP事務局の出浦美佐子さんのレポートを読んでいただければと思いますが、

うれしい後日談がありました。

舩井アンドパートナーの社員の幼稚園に通っているお嬢さんも参加してくれました。

お父さんと一緒に一生懸命ていねいに田植えをしてくれている様子がとても印象的だったのですが、

その翌週に通っている幼稚園の持っている田んぼでも田植えがあったそうです。

田植え2

 なにせ、直前に経験したばかりだから張り切って田植えをやろうと思ったそうですが、

命仁の田んぼの中に入ったときのような気持ちよさがなかったのだそうです。

生体エネルギーのプログラム農法で土壌を団粒構造にして、

必須アミノ酸が必要な量だけ作られるように微生物が動いてくれるようになっている土壌は

人間にとっても生体エネルギーの高い、気持ちのいい場所のようです。

 先週はブログにも書きましたが、産業技術セミナーで講演するために新潟に行ってきました。

そこで、今年産のプレミアム命仁の目玉にしようと思っている

中野孝治さんの田んぼの見学にも行ってきました。

中野さんは生体システム実践研究会の副幹事長で、

生体エネルギーの農業の分野では誰もが認める第一人者です。

 必要最低限の農薬は使っているのですが、蛙やオタマジャクシはもちろん、

糸ミミズや小さなフナまで気持ちよさそうにたんぼの中を泳いでいました。

氣が分かる人にはその田んぼからでるすごい気持ちのいい氣が強烈に感じられるような

すごい圃場でした。スーツ姿だったので田んぼの中までは入りませんでしたが、

試しに泥を手でを掬ってみると本当に気持ちのいいサラサラとしている泥でした。

 にんげんクラブの会員さんの間で命仁が広がっていくにつれて、

ますますその本来の持つ機能がパワーアップしてきているようです。

おかげさまで命仁を売ってくれる代理店さんも正式に決まりました。

それぞれ力の入ったホームページを作っていただいているので

ぜひ一度見に行っていただきご購入いただければと思っています。よろしくお願いいたします。

田植え

<命仁販売代理店>
㈱エンゲージ
電話   03−3906−1524
FAX  04−7183−8620

㈱ジーアール
電話   0120−223−054(電話受付 平日10:00〜18:00)
FAX  044−223−5187

日本の産業構造

 こんにちは船井勝仁です。

 今、新潟県の燕三条のホテルでこのブログを書いています。

本日、生体システム実践研究会の中部ブロック産業技術セミナーで講演させていただきました。

講演会のテーマは「物造りと生体エネルギー」。

燕三条は日本でも有数の金属加工業のメッカ。

日本の技術力を支えてきた地場金属加工業をどう再生するかが大きなテーマでした。

 先日、仙台天命塾のオープンセミナーで藤原直哉先生の話を

たっぷり聞かせていただきました。

その時、今回の金融恐慌は30年前にアメリカが産業立国であることをやめ、

金融とIT等のハイテクで国を運営していくことを決めたときから、

いずれはやってくることが決まっていたというお話を伺いました。

 日本の景気回復の方法論は、この数十年、

アメリカに対して輸出ドライブをかけるというワンパターンでした。

ものをふんだんに買ってくれるのはアメリカだけで、

日本や中国などの輸出で経済を支えてきた国はもちろん、

中東やオーストラリア等の資源国も結局は

アメリカがどんどんものを買ってくれることで成り立っていたというわけです。

 今回の金融危機でアメリカがものを買えなくなってしまったわけですから、

日本の製造業は大変な危機を迎えています。

20年もバブル崩壊の後遺症を経験してきた日本は、

どちらかというと消極的な意味ですが、

一番リーマンショックからは影響を受けないポジションにいました。

でも、輸出だけに頼ってきた産業構造のために主要先進国の中で

一番激しいGDPの落ち込みを記録してしまったというわけです。

 今までならアメリカの景気が回復することをじっと待っていればよかったのですが、

今回は本質的には絶対に景気は回復しません。

藤原先生の解説では、

欧米諸国や中国などはバブル崩壊がどんなものか始めて体験しているので、

やがて景気は回復するだろうという期待を持っていると言っています。

日本で言うと1995年ぐらいで誰もがやがて株価も不動産価格も元に戻るので、

それまでの辛抱だと期待していたころと同じ状態だというのです。 

でも、日本が20年たっても全く元に戻っていないように、

今回の金融危機は絶対に回復不能な事態なのです。

日本の産業構造から考えると輸出できないということは

輸入するためのお金も入ってこないということなので、

日本も江戸時代のような自給自足経済、

もったいない経済を復活させるしか生き残りの道はないようです。

そう考えると、日本は農業を中心にした産業構造でやっていくことと、

生体エネルギーのような次元が違う本物技術を使いこなしていくしか発展の道はないというのが、

本日の講演会の結論でした。

 過去の延長線上でものを考えていると怖くなりますが、

日本は実は豊かな自然とポジティブ人間で

とんでもない想念力を持った佐藤政二先生のような方が多くいらっしゃるので、

視点の持ち方によっては全く何も心配することはありません。

ここ2年間ぐらいは本当に厳しい状態が続きますが、

その後はすばらしいミロクの世の中がすぐそこにまで来ていることもまた事実です。

にんげんクラブの皆様としっかり勉強して共にこの時代を乗り切っていきたいと思います。

自己主張する機会

 こんにちは船井勝仁です。

 先日、コーチングを受ける機会がありました。

正直に言いますとそれほど問題意識があったわけではないのですが、

たまたまとても信頼している方がコーチをしていることを知り、

以前からどんなものか興味があったので無理を言ってトライアルで受けさせていただきました。

 コーチングについては15年程前にアメリカに留学していた時の友人から紹介され、

日本ではまだほとんど知られていない頃からそういう手法があることは知っていました。

ゴールを設定してそれを実現するための手法という、

いかにもアメリカ的なやり方に少し疑問を持ったことと、

電話で1時間近くセッションを持つということにとても耐えられないと感じ、

当時は体験することなく存在を知る程度で終わっていました。

 今回も、今すぐ実現したいような明確なゴールはないこと、

電話でのセッションではなく、面談でのセッションでやってくれることを

お願いしたところ快諾してくれましたので受けてみることにしました。

そういうわけでどちらかというと手法そのものがどんなものか

経験してみたいという興味本位だったので効果はそれほど期待していませんでした。

 しかし、結論から言うと自分の考えがとても整理できて期待以上の効果が得られました。

まだ1回セッションを受けただけで、

本当の効果を実感できるのはまだまだこれからだと思うのですが、

改めて気づいたのは自分の考えを他人に飾ることなく

ストレートに言うことは普段の生活の中ではほとんどないということです。

 人生でいろいろな体験をする中で、自分はこんな生き方をするべきだとか、

将来はこういうことを実践しなければいけないとか、

この人のことは絶対に信用して生きていこうとか断片的にはいろいろなことを考えています。

そういう心の中の自己主張を誰に気兼ねすることなく取りとめもなくアウトプットすることが、

こんなに気持ちがいいものだということを始めて知りました。

 また、そういう断片的な自己主張を話していると、

いつの間にかそれぞれの主張が体系的につながってきて、

自分はこういう人間なんだ、

次のステージに上がるための課題はこういうことを克服することなんだ、

本当にやりたいことはこういうことかも知れないということが

だんだん明確になってくるのには驚きました。

 最初のセッションの前には明確になっていなかったゴールなのですが、

次は人生のネクストステージに上がるためには何をしていくべきかについて、

自分を引き出して下さいとお願いしました。

とても忙しい方で次のセッションの予定がなかなか決まらないのですが、

今からわくわくしています。

命仁米粉麺

 こんにちは船井勝仁です。

 先週、山形県新庄市へ出張に行ってきました。

田植えが終わったばかりの命仁の田んぼを視察させていただき、

生体システム実践研究会の幹事長でもあり、

山形での命仁の責任者でもある有限会社帰耕の早坂正博社長と

打ち合わせをさせていただくための出張でした。

 今回、初めてプレミアム命仁の圃場を見せていただいたのですが、すばらしい田んぼでした。

田んぼの泥を手ですくっても、水で軽く洗うと手に全く泥が残っていません。

爪の中に泥が残ることもありません。

生体エネルギーのシステム農法で18年間作っているので

理想的な団粒構造になっている土壌だからおこる現象です。

圃場の段階でこれだけの心を込めて作られているお米ですので、

流通段階でもしっかりと気持ちを込めて命仁の販売に当たって参りたいと存じます。

 今回の山形出張には、先週のブログでも少し触れましたが、

命仁を使った米粉麺の製造の打ち合わせをするという、もうひとつ大きな目的がありました。

昨年の船井幸雄オープンワールドの時に

アンケートを取らせていただいてびっくりしたことがあります。

命仁を購入しない理由をお聞きしたところ、値段が高いからという理由に次いで、

家で米を炊かないから、炊飯器を持っていないからという理由があがっていました。

 日本人の主食であり、

日本文化の中心になっている米を家で食べない人が多数いるというのです。

そこで、その人たちに命仁を食べてもらえる手段をいろいろ検討していました。

レトルトごはんや冷凍ごはん等、いろいろ考えたのですがどれも問題点があり実現しませんでした。

 そんなとき、早坂さんが新庄の隣町の真室川町にりぞねっとという農事組合法人があり、

そこが米粉麺の製造を手掛けており、

OEM(相手先ブランド製造)も対応してくれるという情報を持って来て下さいました。

試しに命仁で試作してもらったところ、お湯で2,3分湯がいてから冷水で洗い、

水を切るだけで簡単に作れますし、何よりも本当においしいのです。

 また、りぞねっとは特別の製法を持っており、

通常は保存が利かない玄米麺も白米麺と同じように常温で半年間の保存ができますので、

にんげんクラブの会員様から要望の多い玄米でのご提供も可能ですし、

それを保存食として備蓄していただくことも可能です。食べ方も素麺のようにつけ麺で食べてもよし、

サラダにしてもよし、また水切りをしっかりした後フライパンで炒めて食べてもおいしくいただけます。

 りぞねっとの斎藤隆幸理事長は、

米の消費を増やすために米粉麺の製造を考えられたとおっしゃっていました。

米はご飯という形だけでなくいろいろな形で食べることができるすぐれた食品です。

小麦粉をまったく使わないためアレルギーフリーですし、

お米もつなぎに使う馬鈴薯のでんぷんもすべて国産です。

また、カロリーも通常の小麦麺に比べれば低いのでカロリーオフの食品になります。

 命仁米粉麺は命仁と馬鈴薯でんぷんの割合が8:2で作ってもらっており、

これは通常の商品よりお米の比率が高い商品になっています。

お米の力が強いのでこの割合でもおいしくできるのです。

簡単に作れておいしく食料自給率の向上にも貢献できる

理想的な米粉麺の販売に力を入れていきたいと思います。

 今回、試作品として白米麺と玄米麺をセットにした商品を作ってもらいました。

数に限りがありますが、このブログをお読みのにんげんクラブの会員様に

特別販売をさせていただきます。インターネットでのご注文に限らせていただきますが、

下記のURLからご注文をいただければと存じます。

父にも食べてもらったのですがとてもおいしいと言ってもらい、

早速母から大量の注文をもらいました。

皆さんもぜひ命仁米粉麺をお試しください。

米粉麺注文フォーム

にんげんクラブ北日本大会でお待ちしています!

 こんにちは船井勝仁です。

 先週、2つのセミナーに参加するために仙台に行ってきました。

初夏に東北新幹線に乗ると車窓から田植えをしたばかりの田んぼ一面に広がっている姿が見えて、

日本に生まれてよかったと実感すると同時に、

これからの日本を背負って立つのは東北地方にちがいないと実感します。

本当の意味で国を支えていく農業がしっかり根付いていることを感じられるからです。

命仁に関わらせていただく以前から新幹線から見る田んぼは大好きでしたが、

自分が米作りに関わっていると思うと格別な気持ちになります。

 1つ目のセミナーは㈱S・Yワークスの3周年謝恩セミナーでした。

船井幸雄が講師として招かれており、私も無理を言ってお祝いに駆けつけさせていただきました。

佐藤芳直社長をはじめとするスタッフの皆様のホスピタリティあふれるおもてなしの心に感激しました。

東北地方はもちろん日本中から佐藤ファンの経営者が集まり、とても素敵な雰囲気のセミナーでした。

 不況の時代だからこそ、恐慌が来ているからこそ本物の企業はそれをチャンスに変え、

未来を創造していかなければならないという佐藤社長のお話は本当にすばらしいものでした。

この厳しい時代のキーワードは「小さなゼイタク、少しの夢」だと説く佐藤社長の話は

今の経営環境を考える上でとても参考になります。

小さなゼイタクとは愛しい人との和やかな時間のことで、少しの夢とは自己成長のこと。

本質を見極める目を持たれたお客様が求めているものを簡潔に表現されている

すばらしいキーワードです。

 2つ目のセミナーは生体システム実践研究会東北ブロック産業技術セミナーです。

生体エネルギー研究所の佐藤政二先生と小黒酒造㈱の小黒秀平社長がご講演されました。

佐藤先生のお話は本部勉強会の時よりは初心者向けなので大変分かりやすく、

小黒社長も新潟でお会いする時よりもなぜかとてもリラックスされていて、

酒造りにこだわる、真剣なお気持ちをとてもすなおにお話いただき共感できました。

 また、生体エネルギーを使った農産物や応用商品のブース出展もあり、

命仁も今回はまだ試作段階の米粉麺の販売をさせていただき、おかげさまで大好評でした。

実は、私も飛び入りで命仁のことを少し話させていただくことができ大満足でした。

講演会終了後は懇親会にも特別参加させていただき、

最終の新幹線にぎりぎり間に合うまで楽しく仙台の夜を満喫することができました。

 仙台といえば6月27日(土)のにんげんクラブ北日本大会がいよいよ開催1か月前になりました。

講師は上記のS・Yワークスの佐藤芳直社長と岩手県岩泉町の伊達勝身町長、

それに船井幸雄と私が話をさせていただきます。

佐藤社長は3周年謝恩セミナーと同様、すばらしいお話をしてくださることと思いますし、

伊達町長からは混迷の時代に生活者の視点で生きていくということは

どういうことなのかという主旨のお話を頂けると伺っております。

 他の地域とは違った東北ならではのにんげんクラブ大会になると楽しみにしております。

私も心を込めて、生体エネルギーをどう使いこなすかということを

にんげんクラブの活動に関連させながらお話しさせていただきたいと思っております。

にんげんクラブ大会事務局のあつこさんから面白いお話を聞きました。

あるイベント会社の人から聞いた話だそうですが、

東北ではチケットは開催ギリギリになってから動く傾向が強く、

それに比べて九州では売り出すとすぐに売れ始める傾向が強いそうです。

 にんげんクラブ大会でもその傾向が出ていて実は開催1か月前にそろそろなるのに、

実はまだお席に余裕があります(九州大会は発売1週間で売り切れました)。

ぎりぎりまで待っていると売り切れてしまう可能性もありますので、

ぜひお早めにチケットを予約してください。よろしくお願いいたします。

プチ紳士・プチ淑女を探せ!

 こんにちは船井勝仁です。

 世の中に余裕がなくなってきて、なんでも効率重視の考え方がはびこっています。

また、競争社会が極まっており、

人を蹴落としてでも自分だけが得をして生きていこうという考え方が蔓延しています。

その結果、日本人の親切で他人のことを思いやるという長所がどんどん失われてきています。

 こんな世相に一石を投じているのが、私の大事な友人の志賀内泰弘さんが進めている

「プチ紳士・プチ淑女を探せ!」運動です。

聖人君子になるのは大変です。

子供のころに伝記で読んだ偉人のようなすばらしい業績を残すのは無理かも知れません。

でも、ちょっとした親切を誰に知られることなく当たり前のようにやっている人は

世の中にたくさんいるのではないか? 

そんな人たちの小さな親切や心温まる話をコツコツ集めて、

それを日本中の人たちと共有していこうという運動が「プチ紳士・プチ淑女を探せ!」運動です。

志賀内さんは3年前まで金融機関に勤めていたサラリーマンでした。

そこでペンネームに“しがない”サラリーマンから取って志賀内泰弘という名前を付けました。

ただ、普通のサラリーマンと違うのは独特の人脈作りを実行されており、

特に名古屋では知る人ぞ知る大変な有名人でした。

志賀内さんの人脈作りはとても分かりやすく整理されており、

実行可能なものが多くヒントに溢れています。

5年前の本ですが『タテ型人脈のすすめ』という名著もあり、私も影響されて当時は絵ハガキでお礼状を出したりしていました。

残念ながら今は絵ハガキを書くことまではやらなくなりましたが、

とても貴重なことを学ばしていただいたと大変感謝しております。

 そんな志賀内さんがPHP研究所から『毎日が楽しくなる17の物語』という本を出版されました。

志賀内さんの信条であるギブアンドギブの考え方をベースに

サービスの基本やお客様に感動を与えるというビジネスシーンにもとても参考になる話を、

市井の人の視線で気負わずに威張らずに淡々と17のエピソードに仕立てて紹介されています。

 船井幸雄のことも紹介していただいているので、

にんげんクラブに同書を20冊寄贈していただきました。

そこで、このブログをお読みいただいた会員の皆様の中から抽選で20名の方に

同書をプレゼントさせていただこうと思います。具体的な応募方法は以下の通りです。


志賀内さんの著書『毎日が楽しくなる17の物語』(PHP研究所刊)をご希望の方は、メールにて、

お名前、 ご住所、 電話番号、このホームページの感想をお寄せください。

(抽選で20名の方に プレゼント致します。
 なお、当選者の発表は、商品の発送をもって代えさせていただきます。)

応募先は「にんげんクラブ」事務局 ningen-club@funai-office.comまでお願いいたします。

最後に志賀内さんからのメッセージをお伝えします。

船井幸雄様、船井勝仁様とご縁のある皆さまへ

この本を書かせていただきました志賀内泰弘と申します。

このたびは、船井様に多大なるお力添えをいただき、

ホスピタリティあふれる本を出版させていただくことができました。

手前味噌ではございますが、ちょっと心が疲れたときにお読みいただけますと、

たちまち元気になる本です。

そして、読後に、知らぬ間に人生や仕事に「気づき」や「学び」が得られる作りになっております。

「思いやりの心」が世の中に広がることを何より祈っております。

お忙しいとは存じますが、ご一読いただけましたら幸いでございます。

拙著を通じまして、ご縁を賜りましたこと、心よりお礼申し上げます。

                                    「プチ紳士・プチ淑女を探せ!」運動
                                    代表 志賀内泰弘

武士道氣功塾

 こんにちは船井勝仁です。
 
 先週の土曜日、船井ビジョンクリエイツ主催の

矢山利彦先生武士道氣功塾に参加させていただきました。

参加条件が・武術の心得のある方、・アスリート関係者、指導者、

もしくは、アスリートとしてのプロまたはプロを目指す方。

未経験の方は、健康体・体力に自信のある方、心身を鍛えることに興味のある方、

「阿吽(あうん)剣」を使った練習についていける方、

ということでほとんど条件をクリアしていませんでしたが強引に参加させていただきました。
 
 「阿吽(あうん)剣」のお話は船井塾の席などで矢山先生から直接伺っておりましたので、

大変興味がありました。

阿吽剣は、真剣(日本刀)の桁違いの氣のレベルの高さを感じられた矢山先生が、

木刀に地球の波動であるシューマン共振波を発生するチップをつけることで、

安全に真剣のすごさを体験できるように開発されたものです。

また、氣功に関しても、昨年の11月26日のこのブログにも書いたのですが、

生体システム実践研究会の秋季特別セミナーの会場で父から

「お前もそろそろ氣を使えるようにならないといけないな」と言われてから、

それこそずっと気になっていました。

矢山先生の阿吽剣を使った氣功塾なら参加条件を全然クリアしていなくても、

ぜひ参加したいと思い、清水の舞台から飛び下りる覚悟(ちょっとおおげさですね)で

参加させていただきました。

 講座は実践に基づく本当に分かりやすい内容で、

また阿吽剣というすばらしいツールを使うとアスリートとはほど遠い生活をしている私でも

短時間で氣の流れを感じることができました。

体が硬いのが自慢(?)なのですが、

普段なら、とてもできないと思う大周天気功法のための2枚のお皿を使ったトレーニングも、

阿吽剣で小周天の氣の流れを実感することができたからなのか何とかこなすことができました。

 個人的に一番印象に残ったのは、

矢山先生のお話の中で「体で覚えなくても氣を使えるようになることはできるが、

それでは(精神的に)おかしくなってしまう(確率が高い)。

高いレベルで安全に氣を使えるようになるためには、

体を練って(鍛えて)使えるようしないといけない」というお話でした。

 坂本政道先生のお話によれば、

宇宙の中心から生命エネルギーが大量に降り注いでいるので、

ポジティブ人間や有意の人は、意識の拡大が続いています。

これはマクロにみればすばらしいことなのですが、

見ないようにしていた嫌なことまで見えてしまうので現象的には大変つらいことでもあります。

そんな中で無防備に意識の拡大を続けていけば

精神的な安定を崩してしまう可能性が高くなるのではないでしょうか?

 そんな自分を守るために「体を練って(鍛えて)氣を使いこなせるようにしなければいけない」

という矢山先生の言葉はとても納得できるものでした。

根がなまけものの私にとっては、

阿吽剣を使えば比較的簡単に体を練れるという確信が持てたことが何よりの収穫でした。

今年のGW

 こんにちは船井勝仁です。

 連休最終日、早朝の羽田空港の出発ロビーでこのブログを書き始めました。

残念ながら遊びに行くのではなく、

一足早く大阪で仕事の会合があり連休の最終日に下りの飛行機に乗ることになりました。

羽田空港の出発ロビーはのんびりとしており、

私の乗る飛行機にもずいぶん空席があるようです。

 今日が仕事だからというわけではありませんが、

今年のGWは東京を離れることなく、ほとんどを家で過ごしました。

今月末に住んでいるマンションの大改修工事があり、

そのために家の中を整理する必要があったので大掃除ウィークになったのです。

 GWらしいことといえば、ご飯を作っているような状況ではなかったので、

夕食は毎晩違うレストランに食事に出かけました。

いつも行くファミレスから、

ちょっと気取ってしまう感じの息子たちにとっては親のありがたさを感じられるプチ高級レストランまで、

いろんなお店に行きました。

 GWだからということもありますが、都心のレストランは結構にぎわっており、

それなりの豊かな時間をエンジョイさせていただきました。

外で食事をするとついつい飲んでしまいます。

飲んでしまうと戦力外になってしまいますので子供達からブーイングが出るのですが、

それがモチベーションになって機嫌よく働いていることもあり何とか許してもらいました。

 今日一緒に出張に出かけるHさんは、

奥様の実家が静岡のお茶農家で毎年GWは茶摘みを手伝うのが恒例になっています。

今年は温かい日が続いたので例年よりもお茶の収穫が早く、

茶摘みはもう終わっていたそうですが、お茶の袋詰め等やることはいくらでもあるそうで、

忙しい連休を楽しんできたようです。

 茶摘みが終わっていたこと以外にもうひとつ例年と違っていたことは、

高速道路が本当に混んでいて大変だったそうです。

渋滞を避けようと連休前日の金曜日の夜に出発したのですが、

みんなが考えることは同じなのか深夜にもかかわらずメチャメチャ混んでいて、

いつもなら2時間半ぐらいで着くところをなんと6時間もかかってしまったそうです。

高速料金を1,000円にした効果ですが、

これがきっかけで高速道路をもっと作らなくては

という議論が出てくるような気がするのは私の思いすごしでしょうか?

 大阪で出席した会合で、

たまたま高速道路のサービスエリアに

軽食のお店を出されている経営者の方のお話を伺ったのですが、

首都圏から出ている常磐道や関越道などのお店は

高速料金が安くなった恩恵が出ているそうですが、

名古屋や関西も含めて首都圏と関係ない地方の高速道路のお店は

それほどの好影響はないそうです。

 東京は過度の高額消費が落ちているといった影響を除くと生活レベルでみた影響は

まだそれほど出ていないようですが、製造業中心の地方は

本当に厳しい局面を迎えているのかも知れません。

同じ会合に出席されていた別の小売店の会長さんからは、

もともとの所得レベルに差があるので一概には言えないが、

沖縄は今回の不況の影響を今のところ数字的には

あまり受けていないということを教えてもらいました。

 マクロにみると日本は農業と観光に活路を見出すしかないと思います。

沖縄は中国や台湾からの観光客が支えてくれている面と、

現役時代に地方に税金を払わずに引退してから

福祉のコストだけかかるから問題だという議論もあるそうですが、

団塊の世代の方が定年退職後に移住するケースが増えているのだそうです。

逆転の発想で沖縄や北海道など思い切り東京から離れたところの方が、

アドバンテージがあるかもしれないと考えた有意義なGWの最終日でした。

正解がない!

 こんにちは船井勝仁です。

 ポジティブ人間の有意の人で見えない世界のこともよく分かっているのに、

先物相場で食べている友人がいます。

それ以外にも親から引き継いだ本業もやっているのですが、それはほとんど人任せにしています。

その本業は決して楽な商売ではないのですが、

それでも同業者がうらやましがるほどの利益をあげているので、

商才が人一倍あるのだと思います。

 もう少しにんげんクラブ的に言うとこの友人は先が見えすぎるので、

あんまり自分が本業に力を入れ過ぎると短期的には儲からないことをやってしまうのを恐れて、

普段は虚業である相場の世界で生きています。

今までは時代の半歩先ぐらいの商売は儲かりましたが、

2歩も3歩も先をやるとコストがかかり過ぎてしまって失敗するケースが多く見られました。

彼は5歩先ぐらいまで見えているようで、

だからこそ実業の世界の本業は本気で取り組んでこなかったのだと思います。

 4、5年前に「資本主義というか地の理の時代はもうすぐ終わるのが分かるのだが、

なぜか自分は先物相場の世界で勝負していく運命を感じるのだがどうすればいいだろう。」

という相談を受けたことがあります。

彼の理論によれば、相場の世界を動かしているのは人間なので、

その集団心理が分かると絶対に勝てるプログラムが組めるそうです。

 その時は「集団心理を読めるという才能を神様が与えてくれたのだから、

遠慮することなく相場の世界で稼げばいいじゃないか。

それで得たものを時期が来たら天の理の世界を実現するために使えばいいと思うよ。」

と答えておきました。正直言いますと、

その時の私は見えない世界のことはほとんど理解できていなかったので、

気軽にちょっとうらやましいなと思ってアドバイスをしていました。

 先日、久しぶりに東京のオフィースに遊びに来てくれた彼を見てびっくりしました。

人相がめちゃくちゃ悪くなっているのです。

本業も彼が社長をしているのですが、

このままだと現場の責任者がいつまでたっても

自分を頼ってきて伸びないので社長を譲ろうと思っているという話をしてくれました。

 まったく正論なのですが、人相が悪くなっているのが気になって突っ込んでいくと、

親が残した借金がまだ残っていて、

ゆっくり返済すればいいですよと言っていた銀行が

うるさく返済を迫るようになってきたのだそうです。

自分が作った借金なら返すのはやぶさかではないが、

なんで親父が作った借金を俺が返さなければならないのだという気持ちがどこかにあるようです。

 私にそんな話をしているうちに、本人が気づいたようで

「そうか、俺は逃げたくて社長を譲ろうと思っていたのか?

それはダメだな。いよいよ時期が来たのかもしれないな。

相場の世界から足を洗って、逆に本業を一生懸命やることにするよ。

世の中もずいぶん変わってきたから、

今なら5歩先はダメかもしれないが2歩先ぐらいの施策を打つと当たるかもしれないなあ。

親父の借金ぐらいすぐに返してやる!」と、元気に帰って行きました。

 しばらくして、彼の会社の近くに出張に行く予定ができたので、

ついでにアポなしで訪ねてみました。

すっかりいい人相になった友人が

「本当に難しい時代だよな。

ちょっと前までなら、だいたいこうしておけば上手くいくという正解があったのだが、

今は毎日現場に出て、肌感覚でその場その場で判断しないと意志決定ができない時代だよ。」

とうれしそうに話してくれました。

 普通の人にとっては正解がない世界は大変な世界です。

それこそ人間の集団心理が作りだしていた地の理の正解が

通用しなくなった時代になったようです。

自分の直感や本性に従って意志決定をしていく時代になったと考えると、

ポジティブ人間である有意の人にとっては

余計な地の理にとらわれることなく実力を発揮できる

すばらしい時代とも言えるのではないでしょうか。楽しい時代になりました。

情報源

 こんにちは船井勝仁です。

 自分ではまだまだ若いつもりなのですが、

いつの間にか40代半ばになりすっかりおじさんになってしまいました。

船井総研というコンサルティング会社にいたことと、

若い頃から実力以上の立場にならせていただいていたこともあり、

いつも年上の方と仕事上のお付き合いをさせていただいておりました。

 ところが5年ほど前、40歳を過ぎた頃からこのままでは

自分の情報は偏ったものになるという大きな危機感を感じるようになりました。

若い頃は同年代がなかなか得られない年上の方の情報を得られていたので

かなりのアドバンテージがあったのですが、その状況に安住しているうちに、

年下との付き合いをまったく開拓していない自分に気づき、

このままではこれからの世の中の動きについていけなくなることに気が付いたのです。

 その辺りから、なるべく意識して30歳前後の経営者の方と

お付き合いをさせていただくようになりました。

年下だと思うとついつい上から目線で話をしてしまい、

お説教を言ってしまっている自分に愕然とすることもしばしばありましたが、

最近ではそれほど意識をしなくても年下の経営者の方が増えたこともあり、

話題にもそれほど困らなくなったのではと自分では思っています。

 実は、30歳になったばかりの経営者と定期的に朝食ミーティングをしています。

彼の専門分野の話を中心に、

昨年まではその分野の素人でもブローカー的な仕事ができていたが、

今の厳しい現状ではプロしか相手にされなくなったので

素人のいい加減な情報に踊らされないことの大切さなど、

本当に貴重な情報をいただいております。

 どんな業界でも本当にプロと仲間から認められている人は少数です。

その超プロといかに付き合うことができるかが、成功する上で本当に大切なポイントです。

彼もまだまだプロとしてその業界で認められているわけではありませんが、

最近はコツコツと地道にいい仕事をすることで

信頼してもらえる人間になることの大切さが分かってきたようです。

 最近、彼と話していて一番びっくりしたのは新聞をほとんど読まないということです。

時間調整で喫茶店などに入った時にパラパラとめくることはあるそうですが、

必要な情報はインターネットでいくらでも取れるので新聞を読む必要は全く感じていないそうです。

いろいろな情報を教えてもらうかわりに私が読んだ本を紹介してあげることにしていますので、

決して活字を読むのが嫌いなわけではないのですが、それこそ世代の違いを強烈に感じました。

 私は朝起きたら新聞を読まないと一日が始まった気がしません。

特にビジネスマンは日経新聞を読むものという刷り込みをされてきましたので、

出張に行っても必ず宿泊先のホテルで日経を買って読まないと落ち着きません。

彼に年上の人と話をするときは日経を読んでから話をした方が

安心されるよと言ったらものすごく感謝されました。

あまりに喜ばれたので、ついつい私なりの日経の読み方を得意気に話してしまいました。

自慢話はいけないとは分かっているのですが、自分を律するのはなかなか難しいです。

 新聞を読むくらいは10分〜15分もあれば十分ですし、

手抜きをすると5分もかかりませんので、

新聞を読まない方針の若い方も情報源として見直してみてはいかがですか?

勉強にもなりますし、なにより年配のビジネスマンと話をするときはとっても有効ですよ。

人相

 こんにちは船井勝仁です。

 最近はおかげさまで忙しい日々を送らせていただいております。

一番の原因は命仁の販売に

命がけで取り組ませていただいているからです。

今まではコンサルタントとしてアドバイスをさせていただくことはありましたが、

自らの事業に命がけに取り組むということは正直なかったように思います。

私自身の動きがダイレクトに数字に結びついているので本当にやりがいがあり、

毎日楽しく動き回っています。

 特に、有効なのが講演会や集会などたくさんの方がお集まりの場に呼んでいただき

お話をさせていただくことです。

今の金融危機の状況やこれからの方向性から始まり、

なぜにんげんクラブをやっているのか?

百匹目の猿現象を起こすためには何をすればいいのか等を熱くお話させていただいています。

 この大変な状況を乗り切る上での1つの答えが生体エネルギーであり、

その具体的な事例として命仁の説明を

させていただくというわけです。

にんげんクラブのことや船井幸雄の役割、

資本主義がとうてい続かないことなどを説明しながら

お話をすると真剣に聞いて下さるので楽しくて仕方がないという状況です。

 ただ、必然的に経営者の方でなく一般の方々に

お集まりいただいている所に行くケースが多いため

週末にスケジュールが入ることが増えました。

その上、長野の生体エネルギー研究所の佐藤政二先生から

直接教えていただく機会が増えていますし、また命仁の田んぼにも定期的に行くので、時間がどんどん無くなっている状態なのです。

 昨日の夜、寝る前にふと鏡を見ると顔がゆがんで人相が悪くなっているのを発見してしまいました。

昔、船井総研時代に自分の部署の数字ばかりを気にして周りが見えなくなっている時があって、

父から「人相が悪くなっているぞ!気をつけろ!」

と注意されたことを思い出しました。

私の悪い癖でひとつのことを一生懸命追いかけていると、

そのことだけしか見えなくなりバランスを欠いてしまうことがよくあります。

 命がけで毎日がわくわく楽しいのはとてもいいことなのですが、

バランス感覚を保つことも本当に大切なことです。

今回は自分で気がつくことができてよかったのですが、

忙しいという字は、心を失うと書くわけですから、バランス感覚がなくなると、

いい世の中を作るという目的とは違う方向に走ってしまうところだったと反省しております。

 ちょうどそういったタイミングでいい本と出会えました。

船井総研の元役員の静岡県湖西市の三上元市長から紹介していただいた、

スズキ㈱の鈴木修会長社長が書かれた『俺は、中小企業のおやじ』です。

湖西市はスズキの本社のある浜松市の西隣で湖西にも大きな工場がある関係で

三上市長は鈴木会長と親しくされているそうで、

三上さんが設立して今でも理事をしていただいている協同組合企業共済福祉会の理事会の時に

この本をご紹介いただきました。

 3兆円の売上があるスズキ㈱がまだまだ中小企業だという心意気が、

現場主義を徹底している事例を中心に書かれている本当にすばらしい本です。

ただ一生懸命やっているだけでは、

少しの油断で慢心してしまいバランスを崩すことが多々ありますし、

本当に厳しく選択されてしまう時代ですので

何度も言いますがバランス感覚が本当に大事な時代になっています。

そういう意味で私にとっては大きな教えを与えてくれた本当にすばらしい本でした。

私と同じ状況に陥っている方にはぜひご覧いただきたい本ですので、

ご興味をお持ちの方はぜひご一読ください。

新たな気づきを得られるかもしれません。

有意の人集まる

 こんにちは船井勝仁です。

 4月4日の土曜日に東京の品川インターシティホールにおいて

にんげんクラブ関東大会が開催されました。

おかげさまでたくさんの有意の人にお集まりいただき、

また1歩ミロクの世に近づいたのではと思っています。

 私は朝の9時に会場に入ったのですが、

その時点ではホールは椅子も並んでいるわけではなく、

ステージすらできていませんでした。

もちろん、展示ブースの用意も何もできていません。

しかし、イベント慣れした船井幸雄グループのスタッフが

外部の専門家の協力を得て会場の設営が見る見るうちに進んでいきました。

 1時間もしないうちに展示ブースの下準部ができて、

10時には出展企業の皆様がやって来られてそれぞれの準備が始まりました。

こちらも手慣れた会社が多く、11時前にはだいたい出展の準備ができていました。

その頃にはホールの準備がすっかりできており、

第一講座で話すことになっている私がステージに呼ばれて演台や

幸塾にんげんクラブ友の会の大下専務理事との対談の時の椅子の位置等の確認が行われました。

 11時30分ごろになるとそろそろ会場の入口にお客様が集まりはじめましたので、

予定の12時より早くご入場していただくことができました。

好奇心旺盛で情報を取り入れることに貪欲なお客様は早速、

展示ブースをご覧になり様々な本物商品を購入されていらっしゃいました。

講演が始まる前に持ってこられた商品が完売しているブースもありました。

 講演会が始まる頃には700席用意された座席が

ほぼ埋まるぐらいのお客様に入場をいただきました。

大下先生の農業の話や私と一緒に話をさせていただいた弁当の日の話に

熱心に聞き入っていただき、ありがとうございました。

本物研究所の佐野社長は夢を持つことの大切さを幸感力というテーマで

パフォーマンスも含めて分かりやすく報告していました。

 朝倉慶先生の話は経済や金融、それもデリバティブというとても難しいテーマだったのですが、

本当に熱演で聴衆の心をわしづかみにされていました。

そして、最後が船井幸雄の話です。

私も聞こうと思って会場に入ったのですが、

関係者席としてキープしてあった席も空席が見つけられずに座っていらっしゃるお客様がおり、

それぐらい超満員のお客様が熱心に耳を傾けていただきました。

 懇親会には大下先生や朝倉慶先生、

それに会員企業がこぞって様々なブースを出展していただいた

生体エネルギー研究所の佐藤政二先生、

さらには自衛隊の教官であり、ザ・フナイ

にんげんクラブ会報誌にも投稿いただいている池田先生、

さらにはアムリットの小沢社長などにもご参加いただき、こちらも大変盛り上がりました。

 懇親会の司会をさせていただいた私が、

池田先生に中締めをいただいてからホールの様子を見に行った20時ごろには

ほとんど片付けが終わっており、朝9時の椅子やステージすらない状態に戻っていました。

ブースの出展企業様の撤収もほとんど終わっている状態で、

半日だけのミロクの世があとかたもなく消えていることにちょっと寂しさを感じてしまいました。

 でも、6月27日の仙台での北日本大会

そしていよいよ大本番の9月12、13日のパシフィコ横浜に

5,000人の有意の人にお集まりいただく全国大会に向けて、

ますます会員の皆様に大事な情報がお伝えできるようにがんばっていきたいと

グループ社員一同気を引き締めて参りたいと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。

師匠の講演会

 こんにちは船井勝仁です。

 先週の日曜日、生体エネルギーの私の師匠である源(はじめ)株式会社の

芦沢一社長の講演会を聞きに山梨に行ってきました。

お天気に恵まれて昼間は東京より暖かいぐらいで

車窓から眺めた桜も幾分東京の桜よりもほころんでいたように感じました。

 お集まりいただいたのは女性経営者が中心で、

中には小学生のお子さんを連れてきている方も何人かいて、

これはなかなか話すのが難しいなあと思っていたのですが、

芦沢さんは全く平気で話を進めていきました。

最初は子供の頃からの話をして、自分がどんな人間かを説明されていました。

エレキギターに夢中になったら不良扱いをされたこと、

ドラムは前で演奏できるが、

エレキは緞帳の後ろで演奏させられたことなどを面白くお話されていました。

 家業である農業を継ぐ決心をされた経緯や

それと同時に宗教や哲学を学んでいかれたことなどをお話されました。

そういうバックグラウンドを持った上で生体エネルギーの佐藤政二先生にお会いになり、

ここには他の世界で得られなかった結果があることを直感されて、

深く取り組むようになったそうです。

 おかげさまで私も最近、“命仁”を扱わせていただくようになり、

自分では生体エネルギーに対する理解が格段に進んでいるように思っていましたが、

芦沢さんのお話を伺いまだまだということを痛感しました。

特に生体エネルギーの本質がX智能意識体の準位にあると思い込んでいたのですが、

今回のお話で“そ命”の視点がそれよりも大事だということを教えていただきました。

 “そ命”のそは“そしじ”のことを表し、

生体エネルギーの考え方の基本になる個の概念のことです。

宗主神という文字の合成語でにんげんクラブ会報誌2009年3月号のP2に

佐藤先生と一緒に写真に写っている創作文字です。

生体エネルギーを理解する上でキーポイントになる考え方になります。

詳しくは3月号の記事をもう一度お読みください。

 同会報誌のP5の図2が“そしじ”の構造の説明になりますが、

構造体属性を知ってもそれをどう使いこなすかが重要になります。

構造体釐正(りせい)を用いなければ使いこなせないのですが、

簡単にいうと軸をつなぐ方法論のことだと理解してもいいと思います。

お金のかからないことだと両手振り運動や矢山先生の

『あいうえお言霊修行』などでも磁区を正せますし、

我田引水になりますがやはり“命仁”を

食べていただくのが一番早いと思います。

 これをご覧いただいたにんげんクラブ会員の皆様に命仁プレゼントキャンペーンのお知らせです。

キャンペーンは2009年4月30日まで行いますので、この機会にぜひ“命仁”をお試し下さい。


<キャンペーン内容>

命仁5キロ×2袋(11,600円)、

または10キロ×1袋(10,800円)のいずれかをご購入いただくと

プレミアム命仁2キロをプレゼント!

ご注文方法はホームページから

お申し込みいただき、『その他お問い合わせ・ご要望』欄に

にんげんクラブの会員番号を明記ください。

ご記入いただきました方にはもれなくキャンペーンのプレゼントを差し上げます。

皆さまからのお申し込みを楽しみにお待ちしております!

弁当の日

 こんにちは船井勝仁です。

 皆様は弁当の日をご存知ですか?

香川県綾川町立綾川中学校の竹下和男校長先生が

香川県綾南町立滝宮小学校の校長先生だった時に始められた取り組みです。

子供たちだけでお弁当を作り親は手伝わない。

たったこれだけのことで日本中に感動の輪が広がり、

今では全国で300校以上の学校が弁当の日を実践しているそうです。

 私はこの取り組みを愛読させていただいているみやざき中央新聞で知りました。

このブログでもずいぶん前にご紹介させていただいたことがあるのですが、

みやざき中央新聞は、宮崎というローカルなところから発信していますが、

宮崎の話題にとどまらず、各種講演会を取材して、面白かった話、感動した話、

心温まった話、ためになった話を、講師の方の許可をいただいて、掲載している新聞です。
(同社のHPのトップページより引用)
 
東京にいる私にはなかなか届いてこないすてきな話が紙面にあふれている心温まる新聞です。

私が最近読んだ中で一番感動したお話が弁当の日のお話でした。

竹下先生は、もし弁当を作っている時に子供達がけがをしたら責任を取らなければいけない、

という悲壮な覚悟で最初は弁当の日を始められたそうです。

 幸い心配は杞憂に終わり、弁当の日は様々な効果を生みました。

始めは親にほとんど作ってもらっていた子供が

本当に自分で作ってきた友達の弁当を見てショックを受けたそうです。

自分で作ってきた子供の勝ち誇った態度に危機感を覚えた彼は、

お母さんと一緒に次回はきちんとすべて自分で弁当を作るための準備を始めました。

ほとんど無くなっていた親子の会話が自然と復活していたのです。

 弁当の日は同じ弁当を2つ作るそうです。

自分の分と食べてもらいたい人の分。

ある女の子はお父さんに渡しました。

お父さんは感激して泣きながら職場でお弁当を食べて娘の自慢をしました。

きっと温かい感動が職場に広がったことだろうと思います。

あるお父さんが学校に苦情を言いに来られたこともありました。

離婚していて父子家庭でとても弁当を作って行ける状態にないというのです。

竹下先生は弁当を作れないことが問題なのではなく、

弁当を作れない状態にあることが問題ですね。というお話をされたそうです。

お父さんは竹下先生の話に納得し、

その状態を解消するために別れたお母さんと話をして、

お母さんが弁当の日に対応するために家に時々やって来ました。

そして、いつの間にか元通りに家族が一緒に暮らせるようになりました。

 私もどうしようもない事情で何度か子供のお弁当を作ったことがあります。

自慢ではありませんが料理は全くできませんので、不格好なおにぎりを作り、

後は冷凍食品を温めて盛り付けただけのお弁当です。

おいしかったとは言ってくれませんでしたが、

大丈夫だったよと子供なりに気を使ってくれました。

弁当の日はコンビニやファミレスに囲まれ、便利さを享受している裏側で

大事な何かを無くしてしまっている自分に気づくための取り組みなのかもしれませんね。

命がけの経営者

 こんにちは船井勝仁です。

 昨日、ある中小企業の経営者と飲みに行きました。

ご多分にもれず景気が悪く、経営状況は大変だそうです。

私と会う前は区役所の商工課に行って信用保証協会の保証を受けるための

セーフティーネットの5号認定を受けてきたそうです。

景気対策がなっていないとマスコミは文句ばかりつけていますが、

不景気なれしている日本は実はやるべきことは着々とやっているのかもしれません。

 少し前にお会いした経営者は以前に保証協会の返済が遅れたことがあり、

自分が社長をしていたらセーフティネットを活用できない。

株式公開を目指す程の会社のオーナー経営者なのですが、

会社を存続させるためには、

いさぎよく自分が身を引いて代表者を変えてこの難局を乗り切るのだと言っていました。

 昨日は私が相手だったのでそうでもなかったのですが、

大好きなお酒を飲む時も命がけで飲むそうです。

一期一会というわけではないのですが、

自分のその時その時の行動が会社の存続に直結する覚悟がいつもあり、

どんな時でも本気で対応するようになったそうです。

 昨日の社長さんはどちらかといえばバランス感覚を大切にして、

社員から意見があがってくるのを待っているようなところがあったそうですが、

最近はまず自分が動くようになったようです。

その結果、1日が本当に短くなってやることが山のように増えたそうです。

景気のいいときなら新しい社員を雇って対応させていたと思うのですが、

今はあえて自分を追い込むためにすべて自分でこなすようにしているようです。

 この時代に経営者をやるということは、

自分との闘いであり極限までの勝負であると考えて生きている。

自分に勝つか負けるかの勝負だという自覚を持って毎日を過ごしていると話しておられました。

少し前まではコンサルタントが言うことを聞いていれば会社を回して行けたのですが、

今は一瞬一瞬の意志決定の大切さをしみじみ感じているそうで、

自分の力でしかこの困難を乗り切れないともおっしゃっていました。

 コンサルタントの方もいい加減なことを言っていたら本当に会社をつぶしてしまうので

やはり命がけで仕事をしなければいけなくなりました。

客観的になれるところがコンサルタントのいいところでもあるので、

提案や行動に責任を持ちながらもある意味すべてを手放して

冷静に見ることの大切さをますます感じています。

 命がけの経営者の意気込みに巻き込まれたわけではありませんが、飲み過ぎてしまいました。

よく考えるととても大事な約束をしてしまっています。

やっぱり昨日も彼は命がけで私と酒を飲んでいたようです。

こちらも負けないように一瞬一瞬の勝負をしていかなければと思います。

大恐慌入門

 こんにちは船井勝仁です。

 遅まきながら朝倉慶さんの『大恐慌入門』を読みました。

ざっとは読んでいましたし、気にはなっていたのですがなかなか熟読できずにいました。

ある講演会の準備のためにどうしても読む必要に迫られて、

他の人が退社した後の夜の事務所でコーヒーを飲みながら腰を据えて読み始めました。

 すぐに、なぜ読めなかったかが分かりました。

あまりにも内容がすごくて本能的に怖くて避けていたようです。

朝倉さんは投資の現場に絶えず関わっている金融分野の超プロです。

欧米の巨大金融機関がつぎ込めるだけの資金をかき集めて、

それをデリバティブ市場(本当は相対取引なので市場すらないそうです)

という超巨大鉄火場で生きるか死ぬかの大ばくちを打っていることを直感的に

日本人では誰よりも正確に理解されているようです。

 朝倉さんが上記のことを気づかれる大きな要因として

船井幸雄の『断末魔の資本主義』

を読まれたことをあげていらっしゃることは、

大変うれしく思いました。

息子の私でさえ、「資本主義がつぶれるなんて言っちゃって本当にいいのだろうか?

ましてや本まで出してしまって大丈夫かなあ?」と出版された2002年当時は思いました。

 当時、船井キャピタルという船井総研子会社のベンチャーキャピタルの経営に携わっていましたので、

父が書いていることの意味はそれなりに分かったつもりでした。

実際にエンロンの破綻が原因で絶対に安全だと思われていたMMFが元本割れを起こし、

ファンドで預かっているベンチャー企業への投資資金の一時的な運用をMMFでしていましたので、

大きな問題になったことをよく覚えています。

 しかし、何年かすると今度は新規公開した株は絶対値上がりするという新規公開バブルが来て、

ベンチャーキャピタルの業績はみるみる回復していきましたので、

父の警告の本当の意味を忘れてしまっていました。

朝倉さんは、株式市場や景気が回復してみんなが浮かれた状態になった時にも、

これは見せかけの回復でしかないことを理解されいざというときのために備えていたので、

自分の顧客に対して的確なアドバイスを絶えず行うことができたようです。

『大恐慌入門』では、父が『断末魔の資本主義』を出すきっかけになった、

LTCMとエンロンの破綻の原因を超プロとして的確に分析され解説されています。

LTCMはロボットトレーディングがプログラムエラーを出して破綻したものであり、

エンロン事件の本当の怖さは粉飾決算にデリバティブを利用した点にあるのです。

現在の金融恐慌の原因を作ったデリバティブ市場で起こっていたことは、

巨大金融機関がレバレッジ等の手法を使ってかき集めるだけかき集めた

巨大な資金を違法ではないもののほとんど粉飾決算のようなやり方でつぎ込み、

見せかけの利益をあげて巨額のボーナスを山分けしていたことです。

また、現在の金融市場で起こっていることはロボットトレーディングが大混乱の中で

一人勝ちの様相を示して、今何が起こっているか全く理解していないにも関わらず

“のこのこ”と鉄火場に遅れて参加してきた日本の金融機関等の

カモのマネーをすべて奪い取っているということです。

 気の弱い方は、父の『2009年 資本主義大崩壊!』を読まれてから

『大恐慌入門』を読まれることをお勧めします。

読まれるからには、ぜひ、この本の本当の怖さの意味をご理解するまで熟読されるか、

朝倉さんのセミナー等に参加されて本質を理解してください。

ふるさとの味

 こんにちは船井勝仁です。

 先日、大阪に出張に行きました。

最近は便利になったのか大阪に出張に行っても日帰りすることがほとんどですが、

今回はメインの予定の翌日の朝にも予定が組めましたので久しぶりに大阪に泊まりました。

大阪ではだいたいキタに泊まることが多いのですが、

今回は翌日の仕事の関係で心斎橋のホテルにしました。

 船井家は大阪府松原市という大阪のどちらかというと南部の出身だからなのでしょうか、

久しぶりに御堂筋や心斎橋筋というミナミの街を歩いてみると

やっぱり空気や渦巻いている感情というか感覚が合うのでしょうか、とても落ち着きます。

景気の悪さは感じましたが、大阪だけが景気が悪かった頃とは違い、

何か開き直った元気さのようなものを感じたのは気のせいでしょうか?

 社会人になってからは大阪で仕事をしたことがないので

ビジネス感覚という意味では大阪流は肌に合わないと思っています。

中学高校という多感な時期を過ごしたのも同じ大阪圏でも兵庫県宝塚市ですので、

学校や塾をサボって遊び歩いたのもほとんど梅田周辺のいわゆるキタと呼ばれる地域です。

でも、ほとんど遊んだ記憶のないミナミの街に懐かしさというか大阪らしさを感じるから不思議です。

先祖伝来のDNAのようなものを感じているのかも知れませんね。

 船井家の人間はみんな一緒にしたら怒られますが、

あまり文化的な分野というかストレートに言うと食の分野はそんなに得意ではありません。

父は食事の時間は基本的には無駄だと思っているようで、

結構本気で1粒食べたらそれで済むようなサプリメントがあればいいと思っているようです。

母はそこまではいきませんが、あまりハデなことやぜいたくなことは苦手なので

普通の食事をおいしくいただければそれで満足という人です。

 そんな両親の影響なのか、私もそんなに食べ物にこだわる方ではありません。

ただ心斎橋に行くと必ず食べに行くのが神座(かむくら)というラーメン店です。

実はこのお店のことは東京の友人に教えてもらいましたし、

いまでは東京にも出店されていて東京でも食べられるのですが、

心斎橋のお店で食べる味は私にとっては全然違う味に思えるのです。

 夕食にビールを飲みながらラーメンをいただいてすっかりいい気分なのですから、

我ながら安上がりな人間だなあと思います。

翌日、朝の仕事を終えて東京に帰る直前の新大阪駅で数十分しかなかったのですが

ちょっと無理をしてお好み焼きを食べました。

分かってはいたのですが、

焼き上がるのに時間がかかるので10分もないぐらいの時間に大慌てで食べるはめになったのですが、

とても満足しました。

本当に普通のお好み焼きですが大阪で食べると格別の味わいです。

 今回はお好み焼きにしましたが、

本当に時間がない時は新大阪駅の構内にある立ち食いうどんも大好きです。

今では東京でもうどんを注文すると関西風のだしで出してくれるお店もありますが、

やっぱり大阪のおばちゃんに「きつね一杯!」と注文を通してもらうと

めちゃくちゃうれしくなりますから不思議です。

 とっても安上がりで普通のふるさとの味ばかりですが、おいしいからいいですよね。

奇跡のリンゴ

 こんにちは船井勝仁です。

 2月22日の日曜日、浜松で生体システム実践研究会静岡県支部定期総会にお呼びいただき、

記念講演会でお話しさせていただく機会をいただきました。

事務局をされている有限会社イキイキの中山社長から

元気になる話をしてくださいとお願いされたのですが、会場に行くまではピンと来ていませんでした。

 浜松は製造業の町で今の不況のあおりを強烈に受けているようです。

日本の産業構造はここ何十年も全く変わっていません。

1992年にニューヨークである都市銀行のトレーニーをさせていただいていた時、

銀行の取締役でもある米州部長からランチをごちそうになったことがありました。

その時もバブルがはじけた後で、

今の不況から考えるとかわいいものですが景気の落ち込みを感じている時でした。

日本は輸出ドライブで景気を回復するしかないので、

アメリカの景気の回復が確認されると徐々に日本も景気の回復が感じられるようになると

教えていただきました。基本的に輸出頼みだという産業構造は今も全く変わっていません。

その日本の産業構造を支えている都市の代表である浜松の元気がないことに、

改めて金融恐慌が産業恐慌にまで発展している実態を感じることができました。

 元気が出る話ができたかどうかはよく分かりませんが、

それぞれの有意の人が個を確立して自分の役割を果たしていくことができれば、

どんな時代になっても幸せに生きていけます、という話をさせていただきました。

講演の中でにんげんクラブの話をさせていただいたところ

20名以上の方から入会申込書をいただきましたので、

にんげんクラブの理念に共鳴していただけたのではと思っております。

 講演会の後、わざわざ東京から参加してくださっていた大下伸悦専務理事をはじめとする、

幸塾にんげんクラブ友の会のメンバーも加わって、

大下専務が関与されている駅前の居酒屋あじたろう浜松店に場所を移して

懇親会が行われました。

 大下専務が特別にお持ちくださった、

無農薬で遺伝子操作されていない自然の種でつくられた本当においしい農作物や、

生体エネルギーを利用して作られたはんぺんならぬ

まんぺんバーグなど、

おいしい居酒屋の定番メニューに加えて、

他では食べられないすばらしい特別メニューを堪能させていただきました。

 本当にすばらしいメンバーの方から、それぞれの方が実践されているお話を拝聴し、

本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。

デザートも頂いてお腹一杯になったところに出てきたリンゴは、

今、ベストセラーになっている青森の木村秋則さんが完全無農薬でつくられた

『奇跡のリンゴ』でした。

本当にすばらしいリンゴで感動してしまいました。大下先生は本当にとんでもない人です。

けものみち

 こんにちは船井勝仁です。

 2月14日(土)に福岡のパピヨン24ガスホールで

にんげんクラブ西日本大会を開催させていただきました。

おかげさまで大好評でした。

ゲスト講師の村津和正先生

小山敬子先生

美鈴先生のお話は本当にすばらしく、

満員の会場の皆様から感動のお言葉をたくさん頂戴しました。

当日、ご参加いただいた方、ブース出展をしていただいた方、本当にありがとうございました。

 船井幸雄もレベルの高い聴衆の皆様にお話をさせていただくことが楽しかったようで、

あまり体調は良くなかったのですが、とても熱のこもった話をしておりました。

私もトップバッターで

「これからのにんげんクラブ活動について」というお話をさせていただきました。

実はものすごく緊張したのですが、なんとか大役を果たせてほっとしております。

 遠方からご参加くださっている皆様も多数いらっしゃいました。

休み時間に立命館大学の学生さんとお話をさせていただきました。

九州のご出身というわけでもないということなのでわざわざご参加くださったようで感激しました。

コンサルタントになりたいと考えておられるようでアドバイスを求められたのですが、

適切な回答ができずに気になっておりました。

 懇親会の中締めのあいさつで私なりの回答を思いついてお話をさせていただいたのですが、

懇親会には参加されていなかったようなのでこのブログにも書かせていただきたいと思います。

 シリコンバレー在住のコンサルタントでインターネットのあちら側の世界のことについて、

本当に分かりやすい論評をされている梅田望夫氏の『ウェブ時代をゆく』

という本に「高速道路」と「けものみち」というおもしろい比喩が出ています。

「高速道路」論はにんげんクラブ会員でもある将棋の羽生善治名人が

梅田氏との対談で唱えられました。

 羽生名人の修業時代には将棋指しのプロを目指す人は東京か大阪に集まり

リアルの世界で互いに切磋琢磨して強くなっていきました。

ところが今ではインターネットが普及したおかげで地方に住んでいても、

最新の対局の記録がリアルタイムで手に入りますし、

それよりも何よりもインターネット対局で日本中の強豪と

いつでも将棋を指すことができるようになりました。

 つまりやる気さえあればどんな環境にいても誰でも強くなれる「高速道路」が

インターネット上に整備されているのです。これは何も将棋の世界だけに言えるのではなく、

どんな世界を目指すにしてもただ単純にやる気があるか、

努力が続けられる才能があるかという点だけで

プロ一歩手前までは勉強できる環境ができているのです。

 ところが、この高速道路の先で大渋滞が起きているというのです。

プロ一歩手前までの実力を持つ人は山ほどいるのですが、

プロになれるのはその中でも本当に一握りの人だけです。

そこで梅田さんはプロ棋士を目指す以外に「けものみち」を生きる方法があると言うのです。

 梅田さん自身がコンサルタントという職業を「けものみち」を行く職業と捉えられています。

情報通信の世界で羽生名人のような立場を例えると

マイクロソフトのビル・ゲイツ氏やグーグルの共同創業者であるラリー・ペイジ氏や

セルゲイ・ブリン氏になりますが、梅田氏はそう言う道を目指さずに、

自分自身の力で生きていけるブティック型のコンサルタントという道を選ばれました。

 そんな「けものみち」を生きるコンサルタントにとって一番大事なことは、

他の人で代替がきくコモディティ化してしまう存在にならないことだ

という主張が同書でなされています。

高速道路に入って最新の情報を絶えずチェックしておくのはもちろんのこと、

自分だけしかできない分野を絶えず持っておくことが大切なのです。

 大企業に就職したから、公務員だから絶対安心という時代ではなくなってきた今日この頃、

自分なりの「けものみち」を見つけて勝負していける気概を持つことが

この難しい時代を生き抜く大きなカギになるような気がします。

経営者は想造力

こんにちは船井勝仁です。
 
先週の想念力の話ですが、

さすがにわら人形は書き過ぎたかなあと反省しています。

わら人形は有効かもしれませんが、

同等以上のマイナスが呪詛した本人にもかかってきますので

絶対にやめた方がいいという話を聞いたことがあります。

ここでいう想念力はだからプラスの想念力です。

プラスの想いなら自分にかかってきても歓迎できますからね。

 先週の土曜日に幸塾・船井幸雄と楽しく生きる会合同の全国大会が熱海で開催されました。

600人近い有意の人にお集まりいただき、大盛況の会になりました。

幸塾専務理事の大下伸悦氏、

船井幸雄が最も大事にしている

天才コンサルタント㈱S・Yワークスの佐藤芳直社長から

すばらしいご講演をいただき、

それに私もにんげんクラブのこれからのあり方について話をさせていただく機会をいただきました。

 もちろん最後は船井幸雄の話で、

今の不況は2年や3年で回復するような生易しいものではなく、

遅くとも2020年頃までには世の中は大変革をするだろう。

そしてこの時代を生き抜くための正しい対処法は


(1)ポジティブ人間になること

(2)人として正しく生きることであるというお話をしていました。


船井幸雄本人はあまり体調が良くなかったようで決して満足はしていませんでしたが、

参加された皆様からはいい話を聞けたというおほめのお言葉をいただきました。

 私の講演の中で、先週のブログのテーマであった想念力の話をさせていただいたのですが、

経営者の場合は想念力ではなくて「想造力」だということが頭に浮かんできました。

経営者は命がけで経営にあたっていますが、

その一番大事な役割は考えに考えぬいて、

悩んで悩みぬいて、新しい事業を想造していくことにあります。

「想造」という言葉は

生体エネルギーの佐藤政二先生の言葉ですが船井幸雄もよく使います。

この世界はにんげんの想いが現実化したもので、

経営者は命がけにならざるを得ない立場に必然的に立たされるために

この想造力が人並み外れて強くなるのです。

 経営者は自分のやろうとしていることが


(1)心から自分がやりたいと思っていることか

(2)自信があることか

(3)責任をとれることか

(4)良心に反していないと言い切れることか


を確認した上でこの想造力を使う必要があるのです。

なぜならそれだけ大きな影響を与えることができる立場にいるからなのです。

 資本主義が全盛の時代は、

どちらかというとエゴが強い人がこの想造力をうまく使いこなしていました。

しかし、これからの本物の時代ではエゴは通用せず、

本質と一体化したより純粋な想いが造る事業が成功する時代になってきたように思います。

経営者でなくても有意の人はこれからこの想造力を駆使して、

みろくの世の中を想造していく立場にあります。

自分の力相応のよい想いをどんどん現実化していきましょう。

想念力を超える

 こんにちは船井勝仁です。

 昨年の11月26日に配信させていただいたブログ「逃げない(続)」に書いたのですが、

父から「そろそろお前も気を使いこなせるようにならなければいけない。」と、言われました。

実は結構ショックでした。

船井本社に来てから濃密な情報に接することができるようになり、

これからの世の中の方向性やそのための方法論についてずいぶん知識が増えました。

でも、実際に気を使えと言われると

「スプーン曲げ」のようなことを想像してしまい、

ちょっとブルーになってしまいます。

 その後、父が講演で話していることなどを参考にして、

気の上位概念に想念力があると言うことが分かってきました。

その想念力の中でもポジティブ人間の確信を持った想念力が

これからの世の中を変えていく決め手になるということも理解できてきました。

さらには、生体エネルギーの佐藤先生と父が会話しているのを聞かせていただいたときに、

この想念力を次元の壁を超えて使いこなせるようになれば、

奇跡が簡単に起こせるのだと言うことも分かってきました。

 では、どうしたらその想念力が使えるようになるのでしょうか?

この答えはイリアール㈱の乗附社長、

㈱本物研究所の佐野社長、

それに父と私の4人で対談している時に

「エゴがなくなれば想念力を使いこなせるようになるぞ!」と教えてくれました。

理解するにはとても簡単ですが、実行するとなるととんでもなく難しいことでした。

 でも、ちょっと不思議ですよね。

想念力ですから誰かが強く「想い念じる力」です。

強く念じないと実現しないような気がしますので、

想念力を使いこなすためにはエゴの塊のような人が

自分のことばかり考えて強く想い念じているようなイメージ、

例えば、時代劇でわら人形に五寸釘を打ち込んで人を呪っているようなイメージを持ってしまいます。

 ところが会長の言う想念力はエゴがなくなれば使いこなせる想念力なのですから、

想念力と言いながら自分の意識をなるべく介在させないことになります。

いわば想念力を超えた本質と一体化した想いのことなのです。
 
船井幸雄は結論だけを言うので、とても簡単なことを言っているように聞こえるのですが、

実はとても奥が深いことを言っていることがよくあります。

想念力を使いこなすためには、エゴを捨てると言うこともその一つだと思いますが、

弁証法の正反合のように考えていただければ分かりやすいと思います。

 「わら人形の想念力」という正と「エゴをなくす」という反が昇華して

「想念力を超えた本質と一体化した本質の想いそのものの力」という

合になるというイメージならお分かりいただけますでしょうか?

少し前まで気や想念力を使いこなすポイントは次元の壁を超えることだと思っていたのですが、

もっと奥の深い世界のようです。おもしろいですね。

大反響のメルマガ

 こんにちは船井勝仁です。

 五木寛之さんの『人間の覚悟』

という新潮新書から出ている本を読みました。

にんげんクラブ的な本ではないので、

普段ならまず読まないのですが本屋さんのレジ横で

「買ってください!」と言っていたので?何となく買ってしまいました。

本屋さんのマーケティングにはまってしまっただけですが、

本だけは買おうと思ったら深く考えずに買うことが

いい本と出会うコツだと思っていますので満足しています。
 

 カバーの折り返しには、以下のように書いてあります。

(引用始め)

そろそろ覚悟をきめなければならない。

「覚悟」とはあきらめることであり、「明らかに究める」こと。

希望でも、絶望でもなく、事実を真正面から受けとめることである。

これから数十年は続くであろう下山の時代のなかで、

国家にも、人の絆にも頼ることなく、人はどのように自分の人生と向き合えばいいのか。

たとえこの先が地獄であっても、だれもが生き生きした人生を歩めるように、

人間存在の根底から語られる全七章。
                                                 (引用終わり)

 内容は明るくはないのですが、とてもいい本でした。

ポジティブに前向きに生きていこうとは語っていないのですが、

ポジティブになるのがきつい時に読むと心に沁みます。

船井幸雄は超ポジティブにんげんです。

やろうと思ったこと、やった方がいいと思ったことは必ずやり遂げます。

長年、船井総研という自分が一代で立ち上げた上場会社の代表取締役で、

グループも含めて会社で起こったことのすべての責任を取り続けてきました。

また、何万件のコンサルティングの仕事をこなしてくる中で、

そのすべてに命がけで当たり、経営者の辛さをまるで自分のことのように共有してきました。

でも、そのすべてをポジティブにとらえ前向きに対処することによって乗り越えてきました。

その超ポジティブの後を受け継ぐのは、正直言って不肖の息子には荷が重すぎます。

それで葛藤したこともありましたが、

自分は自分のペースとやり方でやればいいのだと割り切れるようになりました。

1月20日に発信された、

にんげんクラブのこだまゆうこさんのメルマガ

vol.79 長所伸展の応用編はこんなにスゴイ! が大反響を呼んでいます。

新婚生活ののろけのような気もしますが、

なかなか旦那様から褒めてもらえないので自分で自分を褒めるノートを作ったら、

今まで如何に自分を認めていなかったが分かったのだそうです。

共感の反響が大多数なのですが、

中にはダラダラした生活をあからさまに書くのは

世の中の変革を目指す船井幸雄グループの人間として恥ずかしい、

というありがたく厳しいご意見も頂いたそうです。

大勢の皆様に発信させていただいているメルマガですので、

マイナスイメージを想定させるような表現は気をつけなければいけませんが、

肩の力を抜いて自分のペースで世の中の変革を成し遂げるのが

それぞれの人にとって一番いい貢献の方法だと思います。

今までは嫌なところは見ないようにして自分をごまかせばよかったのですが、

いよいよ本質的なものがストレートに見えてしまう時代ですし、

そこから逃げていては新しい時代についていくことはできません。

無理をすることなく、できていない自分を受け入れること、

つまり覚悟をすることから始めていくことが第一歩だと思います。

こだまさんのメルマガは

2月の上旬に更新予定のにんげんクラブホームページ内

 『成功グセが身につくコラム』 に掲載されますので、楽しみにお待ちください。

何でも無料のあちら側の世界

 こんにちは船井勝仁です。

船井本社に来る前の話ですが、私が衝撃を受けた本に梅田望夫さんの
『ウェブ進化論』という本があります。
あるセミナーで講演させていただく機会があり下調べのために読んだのですが、
人生観が変わるぐらいの衝撃を受けました。

 インターネット上にあちら側の世界が着々と築かれている。
あちら側の世界とは、デジタル情報だけでなく
アナログ情報も含めてすべての情報を包含する世界だ、ということを教えてくれました。
この動きの先駆的な企業がグーグルで同社の使命は
「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」です。
インターネットのこちら側にしか住んでいない人と
あちら側にも住んでいる人とでは世の中に対する認識が全く異なるようになっているというのです。

 何を言っているのかなかなかイメージしていただけないかもしれませんが、
例えば、同社では世界中の主な大学の図書館の本をスキャンしてデジタルデータにして
検索できるサービスを始めています。
さらには、世界中の衛星写真をさすがにリアルタイムとは行きませんが、
それでも定期的にアップデートしているグーグルアースというサービスも行っています。
また、林信行さんの『進化するグーグル』という今年になって出た本では
グーグルアースの中にストリートビューという
「実際に路上や交差点に立つと、どういった景色が見えるかを表示するサービス」
を始めたということが紹介されています。
これは「屋根の上に360度全方向を撮影できる特殊カメラを搭載した車両をグーグルが用意し、
実際に主要国の主要な道路を隅々まで走って撮影した」ことによって実現したサービスです。
これらのことを一企業が、
直接利益に結び付く事業でもないのに巨大な費用をかけて行っているのです。

 さらにすごいのはこれらのサービスを基本的にはすべて無料で提供していることです。
私もメールサービスのGmail、スケジュール管理のグーグルカレンダー等を
利用させていただいておりますがすべて無料です。
グーグル以外にもネット上の百科事典ウィキペディアなどあちら側の世界では、
基本的には何でも無料の世界がどんどん構築されています。

 明治維新の時に江戸時代の感覚のまま封建時代だけを生きていた人と、
坂本竜馬のように欧米列強の作り上げた近代という時代を感じながら生きた人は
約150年前の日本という同じ現実の世界に住んでいました。
後者の方が圧倒的に少数だったのですが、
明治10年の西南戦争が終わった頃にはいつの間にか近代という時代に変わっていました。
今はインターネットのあちら側に住んでいる人はごく少数派ですが、
何年か経つとその世界にすべてが変わってしまうのかもしれません。

 ネットのあちら側の社会とにんげんクラブの目指すみろくの世界に
共通点をお感じにならないでしょうか?
基本的には平等で欲しいと思ったものは
無料で簡単に手に入るという理想的な社会がネット上ではありますが実現しつつあります。
明治維新の時のようにこれがこちら側の世界、
つまりリアルの世界にもだんだん広がりつつあるのかもしれません。

 にんげんクラブは有意の人の集合意識で世の中を変革させようとしていますが、
シリコンバレーではテクノロジーという手段を使って世の中の変革を目指しているのだと思います。
両者の目指すゴールは結果的には結構似ているのかなあという気がします。
シリコンバレーもベンチャーキャピタルやIPOといった金融テクニックを駆使しているという面では、
強欲金融資本主義の一味だと言えるかもしれませんが、
単なる「お金だけ、今だけ、自分だけ」という世界観を超えた
すごいものを確実に構築しているようです。

デファクトスタンダードにみるアメリカの強さ

 こんにちは船井勝仁です。

 経済的な側面からみると最近はアメリカの悪口ばかり言っているように思います。
アメリカの強欲金融資本主義のおかげで、
ものすごく悲惨な近未来が予想されるのだから悪口ばかり言われるのも当然と言えるかもしれません。

 でも、アメリカのいい面は全くないのでしょうか?「ウォール街はめちゃくちゃになってしまったが、
アメリカにはまだシリコンバレーがある。」という話を聞きました。
アメリカの金融業と情報通信業(IT産業)は世界的にみても圧倒的な力を持っていました。
金融業はおかしくなってしまいましたが、IT産業の方はやっぱりまだまだ圧倒的な力を持っています。

 アメリカのIT産業の強さはその基本的な考え方にあります。
経済学の基本的な考え方に「収穫逓減(ていげん)の法則」があります。
競合がほとんどない市場に新規出店する時100のリターンがあったとすると、
この市場に2店目を出店しても70のリターンしかなく、
どんどん出店を続けていくと最後にはリターンがゼロ以下になってしまうという考え方です。

 ところがIT産業に代表される知識集約産業の場合、
逆に「収穫逓増(ていぞう)の法則」が働くとされています。
グローバルに相互依存的なネットワークが構築されているので、
マーケットは投入した経営資源に対して指数関数的に大きくなり、
そこに売れたものがますます売れると言うデファクトスタンダード(事実上の標準)ができて、
勝者一人勝ちの状態が発生するという考え方です。

 指数関数的に市場が大きくなることの代表例が、
簡単に言うと半導体の能力は18カ月ごとに倍になるという
インテルの共同創業者であるゴードン・ムーアが提唱した
「ムーアの法則」に代表される考え方です。
この激烈な競争を勝ち抜いているのがインテルで日本の半導体メーカーは
どうしてもインテルとの差を埋めることができずに
いつまでたっても利益が出ない状態に追い込まれているというわけです。
でも、そのおかげでコンピュータの性能が毎年飛躍的に発展しているにも関わらず、
値段がどんどん安くなるという恩恵に我々はあずかっているわけです。

 デファクトスタンダードの方の代表的企業がマイクロソフトです。
PCがグローバルに相互依存的なネットワークが構築される前、
つまりマイクロソフトが圧倒的な力を持つ前は
日本のワープロソフトはジャストシステムの一太郎が圧倒的なシェアを持っていました。
でも、いつの間にか世界的なOS(オペレーティングシステム)となった
Windowsを持つマイクロソフトのワードが日本市場においてもデファクトスタンダードになってしまい、
一太郎は市場からほとんど消えてしまいました。
マイクロソフトの戦略は何が何でもデファクトを確立して競合相手を市場から葬り去ってしまい、
自社一人勝ちの状態を作る戦略なのです。

 この収穫逓増の法則は
「複雑系の経済学」の第一人者であるブライアン・アーサーによって提唱されました。
この考え方を中心にマーケットが永久に拡大するニューエコノミーの時代が来たと言われ、
2000年前後のITバブルとその崩壊の大きな原因になりました。  
ITバブルの崩壊でニューエコノミーは死んだとも言われましたが、
どっこいインテルやマイクロソフトはやはりグローバルな覇権を相変わらず握り続けていますし、
インターネット中心に進化したIT業界を圧倒的なパワーで先導しているのも相変わらず
シリコンバレーを中心とするアメリカであることは誰も否定できない事実です。

富士山

 こんにちは船井勝仁です。

 今、大阪出張に向かう新幹線の中でこのブログを書いています。
冬の早朝ですので富士山がきれいに見えました。私は富士山を見るととても元気になります。
何か富士山から励まされているような気になってきてがんばろうと思う気持ちが出てくるから不思議です。
 
 初夢が富士山ならいいことがあると言われます。ちょっとずるいのですが、元日に寝るとき、
富士山の夢を見ようと思いながら寝ました。だから夢なのか自分の意識なのかはよく分かりませんが、
とにかくいい年になりそうです。

 熱海で富士山を見ようと思うと、十国峠に行くのが船井家の習慣です。
見晴らしのいい日は昔の国で十国が見えたということでこの名前が付いたそうですが、
とても気のいいところで母のお気に入りの場所です。
数年前まではプリンスホテル系の感じのいいレストランがあったのですが、
採算が採れなくなってしまったのか閉鎖されてしまったのが残念です。

 船井家のある西山町や熱海市街からは方向が違うので富士山は見えませんが、
その代りにとても落ち着いたきれいな海が見えます。
この年越しは佐野家の長男純平君の同級生のご両親が経営されている貫一さんという
すてきな旅館の特別室に泊めていただきました。

 いわゆる安近短ということで最近の熱海は人気があり、
なかなか大晦日の日にいいところは空いていないと思ったのですが、
妹が聞いてみてあげると言うことでたまたま電話をかけたら
ちょうど特別室がキャンセルになったということで幸運にもとってもすてきな年越しができました。

 15分ぐらいでしたが花火も間近で見ることができて感動しました。
熱海の花火はとても迫力があり、
女将さんに聞くと車の盗難防止装置が作動してしまうことがよくあるとおっしゃっていました。
子供達も花火は夏に見る方がいいねと生意気を言いながらもとても喜んでいました。

 そしてもっとすばらしかったのが海から昇ってくる本当にきれいな初日の出を温かい部屋の中から
浴衣を着たままで見られたことでした。私はお酒をいただいたので眠ってしまったのですが、
子供達は夜中も温泉に入りに行ったりしてほとんど徹夜で楽しんだようですが、
やはりこの初日の出には感動したようです。

 十国峠から富士山が見えると本当にきれいなのですが、
気流の関係なのか実はなかなかすてきな富士山をここから見ることはできません。
見えそうで見えないからいいのだと妹が言っていましたが、
まだまだ自分の役割を分かってないよと富士山に教えてもらっているような気もします。
 
 荘厳な初日の出から始まったこの年には、
富士山からよくやっているよと歓迎されるような年にしたいと思っています。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

fuji.JPG

明けましておめでとうございます

 明けましておめでとうございます。にんげんクラブの会員の皆様はよいお年をお迎えのことと存じます。

2008年は本当に激動の年でしたが、本年はもっとすごい年になりそうです。

ただ、より良い世の中に変わっていく過程と大きく捉えれば、

この激変もいい方向へ進んでいるのだと感じることができると思います。

 本年もすばらしい未来の方向性を解き明かしてくださる諸先生方の

ここでしか紹介できない本当の情報を発信させていただきたいと思っております。

その情報を基にして一人一人の会員の皆様が、自分の意識を変革することから、

すばらしい世の中づくりをはじめていっていただければと存じます。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 2009年は資本主義的には大変な年ですし、食やエネルギー等、

生きていく上で最も大切なものの安全や量の確保にも苦労する年になるかもしれませんが、

一方で今までと全く違ったことができるようになる年になるような気もします。

考えてみればにんげんクラブやザ・フナイ等で発信させていただいている情報は少し前までなら、

たんなるトンデモ情報としてしか扱われなかったのではないかと思います。

 実は私も昨年の1月から船井本社に参加させていただいたのですが、

その前は情報としては副島先生も加治先生も知っていましたが、

自分から積極的に周りの皆様にお伝えすることはできませんでした。

今では大恐慌がきて資本主義が大変なことになることも、ある種の秘密結社があって、

そのメンバーが国際金融資本を牛耳っており、

世界規模の政治経済のほとんどは彼らの強い影響力にあるのではないかということも、

どこまで信じるかは別にしてかなり知られるようになってきました。

 この今までは表に出てこなかった本当の情報がどんどん明らかになってきて、

それが有意の人達の間にはどんどん広まっていくという流れは

これからもますます加速していくと思います。

それに加えて、有意の人の思いがどんどん実現してくるようになるのではと感じています。

それによって、エコロジー的なことがカッコイイという考え方や、

食のことを真剣に考えるために農業の勉強をしたり、

実践をしたりすることがますます広まっていきそうです。

 思いが実現するということはすばらしいことですが、怖いことでもあります。

こうあらねばならないという過去の常識に囚われていれば、

そこからいつまでたっても抜け出せないことになりますし、

そんなことはできるはずがないというマイナスの思いも実現してしまうわけですから、

これからの有意の人は物事をより本質的にとらえて

プラス思考が絶えずできる人でなければ務まらないようになります。

 こうあるべきだという思い込みや、これから起こることに対する恐怖心などの

マイナスの思いなどから解放される人間になりたいと思っています。

そのためには、すばらしい世の中が来るのだと言うことを心の底から信じられ

確信が持てるレベルまで勉強することが大事ですね。

抱負というほど大げさなものではないですが、新年にあたっての思いを書かせていただきました。

本年もご指導のほど、よろしくお願いいたします。

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