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November 「Grattis」! 〜おめでとう!〜


にんげんクラブの皆様、こんにちは。

登園する子供達の頭に毛糸の帽子が目立つようになりました。
真っ白な吐息が、ふわっと浮かんでは冷たい空気に溶けていきます。

17日は息子の16歳の誕生日でした。

前日に息子の11歳年上の姉がスウェーデンからやってきました。
彼女と祝うバースデーは必ずスウェーデン式。以下のお祝い三か条、
どれが欠けてもいけません。

1.誕生日の人がまだ寝ている時に、家族は朝食を準備する。
 朝食をお盆に乗せ、灯したロウソクを手に 「ヨーモーハンレーヴァ」
 という誕生歌を歌いながら皆で部屋に入る。

2.歌声に起こされた誕生日の人は布団の中でまったりとしながら
 プレゼントを受け取り、一つずつプレゼントの包みを開けたら、
 朝食をベッドでいただく。

3. 午後には手作りのバースデーケーキで祝う。


金曜日は平日で学校がありますから、五時起きで朝食準備となりました。
六時にロウソクを灯して皆でスウェーデンのバースデーソング
「ヨーモーハンレーヴァ: 100まで長生き」を歌いながら
寝ている長男を起こしました。


リサ171127-1.jpg
(長女の作った誕生日ケーキ)

リサ171127-2.jpg
(誕生日に初めてのスマートフォンをゲットした息子。
 出資したのは日本のばぁば。
 Huawei(ファーウェイ)という中国のメーカーで、
 Honor 6 という三年前のバージョンのものが、155ユーロ(2万円)。
 ほかのメーカーよりずっと安いけれど、質は良いみたい)


「Echos de Babel」


我が家では、家族のうち3人が11月に誕生日を迎えます。

12日の日曜は夫の誕生日で、聖オギュスタン教会で開かれた
「Echos de Babel バベルの響き」というコンサートに行きました。
入場無料でしたが、とても中身の濃いものでした。

ルネサンス時代の作曲家デュファイ(Guillaume Dufay 1397頃-1474) の
ポリフォニー(多声音楽)作品と、モロッコやエジプトの民謡、
リバノン、シリア、ビザンチンなどの東方教会に古くから伝わる聖歌が
演奏されました。

ラテン語のほかに、アラブ語、アラム語、アルジェリアやリバノンの
方言など、歌われた言語は様々。私には何が何だかさっぱりわかりま
せん。

アラム語は、紀元前一千年頃から紀元六百年ごろまでシリア地方、
メソポタミアで話された言語で、イエスは西方アラム語を話していた
そうです。

中東で初期キリスト教が信仰されていた頃、現地の民謡を替え歌に
した聖歌が歌われていました。そのメロディーがヨーロッパに伝わり、
そこから西洋独自の音楽文化が花開きました。
西洋文化の源は中東にあると言われる所以です。


グレゴリオ聖歌のような単旋律(モノディー)の歌が多声音楽
(ポリフォニー)へと変化して、西洋では和音で構築された音楽が
主流になりました。

一方、単旋律で歌い続けられてきた中東の歌は、微妙な半音の幅を
使い分けるため、旋法がゆうに40を超えるそうです。

民謡歌手のアナス・ハビブ(Anass Habib)さんはモロッコ生まれで、
歌好きの家族と幼い頃からアラブ民謡を歌って育ちました。
初舞台は12歳だそう。その後シリアに渡り、中東に伝わる古い
教会音楽を学びました。

こちらはアナス・ハビブさんの歌うシリアのメソポタミア教会の古い歌。
https://www.youtube.com/watch?v=P6UoFOq_lCM

コンサートのメインはヨルダン出身の作曲家、サエド・ハダド
(Saed Haddad :1972- ) の「Divertimento Babelico: バベルの
ディベルティメント」。

フランスの声楽アンサンブル「ムジカ・ノヴァ」が今回の
「バベルの響きプロジェクト」のために委託した作品で、
中世ポリフォニー音楽と地中海モノディー音楽の融合がテーマと
されています。

人類の不和は、神によって人間の言語が乱された(バベルの塔神話)
ときから始まったといわれますが、言語が増えて歌の世界は豊かに
なりました。

「Echos de Babel」プロジェクトの練習風景はこちらから。
https://www.youtube.com/watch?v=ETEac5eNrQg


リサ171127-3.jpg
(ピーテル・ブリューゲル
 「バベルの塔」1563年 (Wikipediaより))


バベルの塔神話では、もともと存在していた言語は一つ。

地上の言語を再び一つに戻すことは可能でしょうか。
また、そうすることで意思疎通がスムーズになり、争いごとも
減るのでしょうか。

最近では英語だけでコミュニケーションできる場が広がっています。
夫の仕事も英語からの翻訳が増えました。

ただ、それで効率が上がったわけではなく、かえってややこしく
なった部分もあります。というのも、世界の言語の数だけ新たな
英語がクリエーションされているからです。

今まであまり翻訳することのなかった中国英語にも時々悩まされて
います。
翻訳依頼された文章がなんだか変なので尋ねると、英語が原文では
なく、別の言語から英語に訳したものだったということも度々です。

英語が一つにまとまらないのは、言語の起源が英語ではないからで
しょうか。

音楽家の守護聖人「聖セシリア」


11月22日は聖セシリアの日。

聖セシリアは、キリスト教の聖人で紀元2〜3世紀ごろに殉教
しました。
音楽家の守護聖人として知られ、絵画などでよくオルガン、ハープ、
弦楽器を奏でる姿が描かれています。

近所のカトリック教会では聖セシリアを記念して音楽ミサが行われて
いました。聖セシリアが女性だからでしょうか、この日の聖歌隊は
女性だけで編成され、乙女セシリアにちなんだグレゴリオ聖歌を
歌っていました。

聖セシリアのために作曲された作品も多く存在します。イギリスの
ベンジャミン・ブリテンは、自身が11月22日生まれということも
あって縁を感じていたのでしょう、「聖セシリアへの賛歌」という
合唱曲を書き残しています。
https://www.youtube.com/watch?v=h7GSygUXlUI

リサ171127-4.jpg
(Saint Cecilia with an Angel 1618/21 ( Orazio Gentileschi )
  (from Wikipedia))


先日、娘の幼稚園へお迎えにいったとき、ママ友のフランチェスカさん
から唐突にこんな質問をされました。

「なぜ音楽は私をこんなに幸せな気持ちにしてくれるのかしら」

彼女は最近、小学生の娘さんと一緒にピアノを習い始めたそうです。

「音を聞かなくても、好きな曲を想像するだけでうれしくなるの。
それはなぜ ? ほら、誰かに恋していると、その人が目の前にいなく
ても思い浮かべるだけで幸せでしょう。それと同じ。
音楽を思い浮かべただけでこんなに幸せ。なぜかしら。」

といいながら子供二人の手を引いて夢見心地で去って行きました。


リサ171127-5.jpg


来週28日は、我が家3人目の11月生まれ、娘の5歳の誕生日です。

「11月28日はアルバニアの独立記念日。
彼女はとてもめでたい日に生まれたね。」とアルバニア出身の知人が
言います。

娘は、姉がスウェーデンに帰ってしまったのでとても残念がっています。

最後に、めでたい話をもう一つ。

長女は大学の卒業論文が高く評価され、今年のスウェーデン全土首席
学生として先月表彰を受けました。
「Grattis! 」(グラッティス : おめでとう)!

彼女はこの秋からマルメ市内の高校で歴史の教鞭をとっています。


リサ 11月24日 リヨンにて



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