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「Orient-Occident」〜ヨーロッパ文化遺産の日〜

にんげんクラブの皆様、こんにちは。

9月11日、リヨンの旧市街にて恒例の陶器市が開催されました。

まだ夏の太陽がまぶしい日中、行き交う人々は皆半袖姿。ジェラート屋さん
には長い行列ができていました。


リサ921-1.jpg
(底に穴が空いているカップ。
ジャムを瓶詰めするときに使うジョウゴだそうです。)


リサ921-2.jpg
(ちょっと不気味だけど愛嬌のある合唱隊)

リサ921-3.jpg
(天気が良かったので、旧市街でパフォーマンスしている人も。
これはサントゥールという中東の楽器。弦をバチで叩いて音を出していました。
異国情緒に溢れた音が響き渡ります。)


リサ921-4.jpg
(お茶碗に箸を通す穴が空いている?)


そして今日は9月20日。
あの眩しかった太陽は一体どこへ行ってしまったのでしょう。

9月も中旬を過ぎると気温は20度以下、先週まで半袖だったのが嘘のよう。
朝夕肌寒く、子供達が起きる朝6時半は日の出前、暗い....。

娘は幼稚園生活が楽しいようで、昨年のように朝の登園を嫌がることも
無くなりました。

「今日ね、お昼、いーっぱい食べたの。」

「よかったねー、お昼に何を食べたの。」

「うん、えっとねー、しゅっぱベッキー!」

一瞬ポカンとしてしまいました。

すぐにピンときて、
「そう、スパゲッティー美味しかった?」

〜「カマネギ(玉ねぎ)」「コールフフェール(コーンフレーク)」
「リモマーマ(リモナータ/レモネードのこと)」「シバボボー(しまじろう)」
「アマイラ(アマリア/スウェーデンにいる姉の名前)」etc〜

長男も、彼女くらいの年には、チョコが「こちょ」になったり、ムラサキを「マタタキ」
といったりしていました。スーパーで親に引きずられながらも、本人は真剣に
「コチョいるーッ、コチョぉおー」と絶叫しており、こちらは必死で笑いをこらえて
いたのを昨日の事のように思い出します。


「西洋--東洋」〜魂の対話へ〜

フランスのヨーロッパ文化遺産の日であった9月18日、リヨンから車で一時間
ほどかけてクリュニー修道院で開催されたコンサートに行ってきました。

「Orient -Occident (東洋--西洋)」と名付けられたこのコンサート、プログラム
を企画したのは、スペインのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ジョルディ・サヴァール
です。

リサ921-5.jpg
(コンサートのプログラム。
サヴァールが手にしているのは中東に起源を持つスペインの古楽器)

演奏されたのは、古いスペインのキリスト教、ユダヤ教、イスラム教徒の
器楽曲、中世のイタリア、モロッコ、イスラエル、ペルシャ、アフガニスタン、
アルメニア、オスマン帝国の音楽等でした。つまり、地中海を取り囲む国々
の音楽で、ここでの東洋は中東を指しています。


戦争とテロの被災者へ捧げるプログラムだったのですが、演奏者の一人で
トルコのカーヌーン奏者ハーカン・ギュンギョルさんは、この演奏会の数日前
イスタンブールで何者かに銃撃をうけ、足を負傷してしまいました。足の怪我
をおして、この演奏会のため松葉杖をついて来仏しました。


イスタンブールの日常は想像以上に危険な状況にあるのだと、共演者に支え
られながら舞台に上がったギュンギョルさんを見て実感し、身震いがしました。

サヴァールと共演したのは、前述のカーヌーン奏者ハーカン・ギュンギョルと、
イランのサントゥールやアラブ圏の音楽には欠かせないウード等々マルチに
演奏できてしまうギリシャ人のディミトリ・プソニス。

中世スペインの古楽器と中東で今も演奏されている民族楽器との音楽セッション
は、この修道院に10世紀から残る柱頭の下で繰り広げられました。
(クリュニー修道院の柱頭については第10回のブログ「音のメッセージ」の
終わりの方を参照。)

リサ921-6.jpg
(後方に見える数本の白い柱は10世紀のもの。
コンサート後、サヴァール氏がコンサートで使用した楽器(Rebab)を
近くで見せてくれた。楽器の表の板は、太鼓のように皮で覆ってある。
中世の楽器で裏側下方にはボコッと穴が空いて傷んでいる部分もある。)


ヨーロッパの音楽を遡っていくと、中東やアフリカからの影響を多分に受けて
いるのを感じます。

サヴァール氏は、ヴィオラ・ダ・ガンバではなくレバブ(Rebab)とLire d'archet
という中東から中世スペインに伝わった楽器を手にしていました。この方なら
弦が張ってあって弓を使う楽器なら、何でも弾いてしまえそうです。

カーヌーンという楽器は、ヨーロッパのハープや日本のお琴に相当すると思う
のですが、音の数がものすごく多いという印象を受けました。なんでも、一音の
間にさらに分割された音がいくつも存在するのだそう。シャラララーンと煌びや
かでマジカルな響きが私たちを摩訶不思議な世界に連れて行ってくれます。


かつて地中海周辺の国々の関係は驚くほどに親密であり、もともと宗教の
母体も同じだったのだ、 ということを彼らは音楽を通じて伝えてくれました。

「地中海、我々の文化の中心をなしていたこの豊かな海は、今や戦場とバリ
ケードに成り果ててしまった。我々は文化や宗教の対話からさらに向こう側、
魂の対話へと辿り着く必要がある。」
(演奏会プログラムより抜粋)


この演奏会で聴いた音楽の幾つかは、Youtubeでも聞くことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=R35Dz-0DzNk&list=RDRRXEO-v-CJ8&index=4

(4年前、長年演奏活動を共にしてきたサヴァールの奥様(歌手)が亡くなら
れた時の追悼コンサート。アドリア海沿岸の国々の音楽が演奏されています。
最初にサヴァールがソロで弾いているのが今回のコンサートでも使用された
Rebabという楽器。また、8分過ぎに出てくる楽器がカーヌーンで、ハーカン
さんが演奏しています。)


演奏会の後には、ワインの試食会がありました。


リサ921-7.jpg
(ワインの試食会)

リサ921-8.jpg
(ワイングラスは2ユーロで持ち帰れます。
クリュニー修道院でのコンサート記念ロゴが入っています。)

日本にも、中東からシルクロードを渡ってきた楽器を見ることができます。

日本の琵琶とヨーロッパのリュートとアラブのウードはイラン(ペルシャ)に
同じ起源を持つ楽器だそうです。


サヴァールは過去に、「東洋への道〜音楽で辿るザビエルの生涯」
「イスパニアと日本の対話」というタイトルで日本の尺八や琵琶、能管奏者とも
セッションしています。

リサ 9月20日 リヨンにて



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