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「Un Abattoir certifié Bio」?  〜フランスの今〜

にんげんクラブの皆様、こんにちは。

フランスの学校は、6〜7週間おきに2週間の休暇があります。

10月中旬の秋休み、12月のクリスマス休暇、2月下旬の冬休み、4月の春休み、
そして最後が夏休み(2ヶ月)です。

2月の冬休み中に3歳の娘は近所の公民館でやっている学童保育に通いました
が早々にインフルエンザで高熱を出し、長男もうつされて今もまだ少し咳をしてい
ます。


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(冬休み中公民館前に設置された子供用卓球台)

娘の発熱で外出もままならず仕方なくテレビのスイッチを入れると、
数分間、食肉処理工場の現場が映し出されました。ショッキングだったので
その場で思わずチャンネルを変えたのですが、後でそのニュースは、フランスの
とある食肉処理工場での動物虐待を隠し撮りした映像で、L214というフランスの
動物の権利団体が公開したものであると知りました。

この食肉処理工場は、フランスでBio(有機栽培や有機飼育)認定を受けている
ということなのですが、動物たちが屠殺前に虐待されている映像が流出した為、
しばらく営業停止とされるそうです。

フランスでは、有機農産物や有機加工製品は、ビオ(BIO)と呼ばれ、「AB」という
緑の認定ラベルが貼られています。

リサ301-2.jpg
(BIOビオ(有機食品)の緑マーク「AB」)

BIO認定を受けている「Abattoir 屠殺場」とはどんなものなのか、今ひとつよく
わからないのですが、きっと動物への配慮がそれなりになされているに違いな
いと、漠然と思っていました。この映像により、実際にはBIOのイメージからは
程遠く、動物たちは多大な精神的肉体的苦痛を受けていることがわかり、フラ
ンス中がショックを受けています。

公開されたビデオでは従業員が2、3名ほどいましたが、この仕事に従事する
彼らのストレスが動物たちに向けられて虐待に至っているように私には思えま
した。

このような家畜屠殺現場の実態を知って、ベジタリアンとして生きると決めてい
る人も多いとおもいます。また、フランスの給食では、宗教上の配慮などからも、
肉抜き、もしくはベジタリアンメニューが選べるようになっています。

外国では、大抵どこのレストランでもベジタリアンメニューというものが存在しま
すが、日本ではどうでしょうか。
調味料などに動物性エキスが含まれることもあるので、ベジタリアンの方が我が
家に夕食にいらっしゃるときは気をつけています。カレーもベジタリアン専用ルー
を買い求めるか、もしくはルーから自分で作ったほうが無難かもしれません。

ただ、多くの人に肉料理が愛されているのも事実です。
たとえば旅行の楽しみの一つは郷土料理で、各地の肉料理はバラエティーに富
んでいます。今ちょうどパリ国際農業見本市が開催されていますけれど、フランス
22地方から畜産農家がそれぞれに自慢の家畜を連れて参加しています。

BIO飼育では、動物は檻の中ではなく自然のなかで、BIO(有機栽培)の餌で育て
られることになっています。そして丹精込めて育てられた動物が肉として調理され、
私たちのテーブルに運ばれてくる。そこでは「動物を殺す」という過程を通過しなけ
ればなりません。

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(こちらは「Label Rouge (赤ラベル)」という認定ラベル。
解放された環境で飼育されたという保証のマーク。
この卵パックにはさらに、鶏に抗生物質を与えていないと書かれています。)


一昔前なら、家で飼っている鶏を絞めて羽をむしって調理するのはよく見られ
た光景なのでしょうが、今はそんなこと怖くてできない人の方が多いでしょう。
フランスの朝市では食用の生きたウサギが売られていたりしますが、
レストランのコックさんが調理するのでしょうか。もっと大きな豚や牛などは、
自ら殺して調理するなど想像もできません。

夫は、「僕が殺さねばならないとしたら、できないからベジタリアンとして生きると
思うけど、他の誰かが屠殺したのなら、その肉は美味しく調理して、ありがたくい
ただくよ。」
と言っています。多数の人の率直な気持ちかもしれません。ただ、屠殺を誰かの
手に委ねるのなら、その方法や動物の扱われ方に無関心でいてはいけないと、
今回の報道を通じて思いました。


リサ301-4.jpg
(リヨンの郷土料理「ソーセージ入りブリオッシュ」)

娘の熱が下がったので、久しぶりに娘と少し離れた公園に行きました。
今のご時世を反映してか、公園の近くにもこのような落書きが目立つようになって
きました。

「非常事態宣言、独裁政治の第一歩。ドイツ1933年 フランス2016年」

これは、昨年11月13日のパリ同時多発テロを受けて出された非常事態宣言が、
今年2月20日、さらに3ヶ月の延長(5月25日まで)されたことを危惧して誰かが
落書きしたものです。


リサ301-5.jpg
(落書き)
 「ETAT D'URGENCE, 1ere ETAPE DE LA DICTATURE ALLEMAGNE
1933 FRANCE 2016 」
(非常事態宣言、独裁政治の第一歩。ドイツ1933年 フランス2016年)


フランスでは、テロ犯罪に関わった国民のフランス国籍を剥奪するという、国籍
剥奪法案が可決したばかり。実際には無国籍者を出すわけにはいかないので、
この法案はあんに二国籍者が対象とされています。クリスティアーヌ・トビラ氏は、
この法案が可決する前に、
« Parfois résister c'est rester, parfois résister c'est partir. »
「とどまることが抵抗となることもあるが、去ることも時には抵抗だ」と
ツイッターに言い残し、法曹を抗議辞任しました。


リヨンでお出かけ 〜子供と一緒〜


ニュース番組を見ていると暗くて重い話題が多く気が滅入りそうです。

私は娘と映画館へ行ってみることにしました。
リュミエール研究所の映画館では、週末と水曜日に幼児向けのショートアニ
メーション(3本立て約50分)をやっています。大人も子供も同料金3ユーロ
50セントで、おやつが付いています。上映前に、映画館の人から説明があり
ました。

「この映画館は街のあちこちに見られる普通の映画館ではありません。映画を
発明したリュミエール兄弟の家族が経営していた工場後を改装して映画館に
したのです。」

エジソンと並び、映画の父と称されるリュミエール兄弟。
兄弟の苗字、「リュミエール」はフランス語で光という意味です。

リサ301-6.jpg
(「リュミエール研究所(映画館)」入り口)


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(館内は映画スペース以外改装せず、当時の工場の名残を残したまま。
4月まで黒澤明の回顧イベントをやっています。)

「リュミエール研究所Institut Lumière 」ではここ数年、ルイ&オギュスト・リュミ
エール兄弟による初のフィルムを記念して、当時と同じシチュエーションで再現
撮影する企画をしています。

リュミエール兄弟の初実写は1895年3月19日に、リュミエール工場(現在の
リュミエール研究所)にて撮影されました。タイトルは「工場の出口」で、全46秒。
世界で初めて上映された実写だそうです。リュミエール家の工場の労働者が
勤務を終えて出てくるシーンが映されています。
ここをクリックすると当時の映像が見られます。
https://www.youtube.com/watch?v=EXhtq01E6JI

昨年の3月19日も、1985年3月19日を記念して住民参加で2015年版
「工場の出口」を撮影しています。参加希望者が多いので、同じシーンを朝の
11時から夜の8時30まで30分ごとに全20回も撮影した模様です。

「Institut Lumière」では今年の3月19日に撮影する2016年版「工場の出口」
参加者を募集しています。詳しくはこのサイトから。
http://www.institut-lumiere.org/actualités/nouvelles-sortie-d'usine.html


リサ301-8.jpg
現在のリュミエール研究所前での「工場の出口」撮影風景
(リュミエール研究所ホームページよりhttp://www.institut-lumiere.org


さて、娘にインフルエンザをうつされ、せっかくの冬休みが台無しになった長男。
やっと回復したので、夫とローヌ川沿いにある屋外プールに行ってきました。

屋外ですが、温水プールという触れ込みで、街のあちこちに宣伝看板が設置さ
れている今話題の公営プール。大人3ユーロ40、学生2ユーロ60です。
冬場は大人用のプールだけですが、夏場には滑り台など、子供向けの娯楽用
プールもあります。

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(話題の屋外温水プールの広告)

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(屋外温水プールはローヌ川沿いで眺めが良い。夜8時まで営業。)

2週間の冬休みはあっという間に過ぎ、子供達は今日から学校です。

娘のお絵描きに、ひらがなの「へ」もしくは「し」のようなものがたくさん出没する
ようになりました。「これは何」と尋ねると「エル(L)」という返事。どうやら幼稚園
で覚えたようです。

日は長くなりつつありますが、まだまだ寒さの続く毎日。
公園で、ちらほら花のつぼみを目にすると癒されます。


リサ301-11.jpg
(2月下旬のテット・ドール公園にて)

2月29日 リサ リヨンにて



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