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高校見学の日 〜Journée 《Portes ouvertes》〜

にんげんクラブの皆様、こんにちは。

3月に入り、長男の進路を決める時期が近づいてきました。

中学生の息子は、コンセルヴァトアール(音楽とダンスの学校)
と提携している公立学校に通っています。
このシステムは「Double Cursus (ドゥーブル・キュルスス)」と呼ばれ、音楽や
ダンス、演劇を学業と並行してやりたい子供達のために各県の幾つかの公立
学校(小中高)で開設されています。

高校でも「Double Cursus」を続けられるのですが、フランスのシステムでは
音楽専攻で高校修了認定(バカロレア)を取得すると、その後の進路が音楽の
分野に限られてしまいます。

バカロレアは、高校修了認定と大学入学資格を兼ねたフランスの国家資格で、
普通バカロレア(理系と文系)と技術バカロレア(工業、芸術系)、職業バカロレ
アの3種があります。音楽は技術バカロレアです。

将来理系の分野に進みたいと思っている長男は、普通高校の理系に通うこと
にしました。

理系バカロレアを目指すとなるとパイプオルガンを弾く時間は少なくなるね、と
言っていたのですが、そんな折、「普通バカロレア」を取得しながら芸術活動の
できる「ゆとりカリキュラム」を開設した高校がある、という情報を長男が入手し
てきました。

先日、その「ゆとりカリキュラム」を開設した高校の一般公開日に行ってきました。


318-1.jpg
(3月12日(土)に高校の一般公開 (Portes ouvertes)がありました。)

この高校は長男の通う音楽学校のすぐ近くにありました。公立高校なので校
区制となっており、我が家は校区外ですが、息子の通う音楽学校の先生の
知人がその区域に住んでおり、入学申請時の住所を貸してくれることになり
ました。

住所の貸し借りなんてダメなのでは、と思われるかもしれません。
しかし、高校説明会では「別に実際に住んでいるか確認するわけではありま
せんから、どうしてもこの高校に入りたい方はこの区域の住所を誰かから調
達して、入学申し込みには校区内の住所を記入してください」と言っていたの
で、住所の貸し借りは暗黙の了解とされているようです。

その高校は、19世紀半ばに司祭を養成する神学校(Seminario)として建て
られましたが、政教分離が導入されてからは神学校ではなくなり、第一次世
界大戦中は病院として使用されていました。


318-2.jpg
(19世紀半ばに《セミナリオSeminario》(神学校)として建てられた校舎。)

コンセルヴァトアール(音楽とダンスの学校)の近所ということもあり、楽器や
ダンスを習っている生徒が多かったので、普通バカロレアを目指しながらも
芸術活動のできるゆとりのあるカリキュラムを開設したそうです。週3時間の
音楽活動では、生徒たちは民族楽器の演奏や創作活動もします。

学校説明会で、生徒たちの活動をビデオで見せてもらったのですが、実際に
やっているのは「バンド演奏」といった印象を受けました。思い思いに打楽器
やギターを演奏し、作詞作曲して歌っています。髪を全部水色に染めている
子もいます。音楽活動を担当する先生も、まるでポップミュージシャンのような
風貌です。

楽しそうですが、オルガンとは全然関係なさそうだし、これで肝心の理系バカ
ロレアが取得できるのかと不安が少し心をよぎりました。
長男は、音楽学校から距離が近いので昼休みにオルガンの練習に行けるから、
ここにしたいと言っています。

理系の授業の説明もありました。
高校一年生では「MPS」という科目があり、これは、数学と天文学、または生
物学と統計学といったように、2つ以上の科目を組み合わせて学んでいくのだ
そうです。昨年度は天体を勉強しながら天体の軌跡を計算し、疫病について
学びながら患者の入退院の統計をグラフにしたそうです。

特に科学系の分野が得意でなくとも、好奇心をもちテーマに取り組むことが重
要視されるとのこと。来年度のテーマは、「天体」と「犯罪」だそうです。

ちなみに「MPS」は「Méthodes et Platiques Scientifiques (科学実践と方法)」
の各単語の頭文字を並べたもので、フランスではこのようなイニシャル造語が
やたら多く、頭が痛くなります。


318-3.jpg
(入学案内に書かれたイニシャル造語の説明)


公立高校は、入りたい高校と専攻を第3希望まで記入し、希望動機を書いた
手紙を添えて提出するのですが、実際に入りたい学校に行けるかどうかは
6月ごろまでわかりません(フランスの新学期は9月からです)。

バイリンガル


娘が幼稚園に通い始めてちょうど6ヶ月が経ちました。

園児が朝クラスに入って一番目にすることは、自分の名前の書いた札を出席
ボードに貼ることです。

入園した9月から年末までは、3歳児の名札は、各自の写真の下にアルファ
ベットで名前が書いてありました。
年明けからは写真がなくなり、札には名前が書いてあるだけです。

名前の最初のアルファベットは緑で書いてあます。出席ボードにもアルファ
ベットが幾つか貼られており、子供達は名札を自分の名前のイニシャルの
下に貼ります。


318-4.jpg
(自分の名前のイニシャルの下に名札を貼ろう。)

朝、娘を幼稚園に連れて行くと園児たちが次々に話しかけてくれます。

両親がイタリア人のマリナちゃん(5歳)は、私がイタリア語を話すのを知って
いて、イタリア語で話しかけてきます。
私はときどきうっかりフランス語で返事を返してしまい、2、3秒たってから
「あっそういえばイタリア語で話しかけてきてくれている」と気づき、そこからは
意識してイタリア語に切り替えています。

マリナちゃんは私にイタリア語で話しながらも、他の人にフランス語で話しかけ
られると一瞬で言語を切り替えます。私のように2、3秒後「あれっもしかして
イタリア語だったっけ」というのではありません。

以前、国際結婚して二人のお子さんがおりご自身も海外育ちのバイリンガル、
という方にお会いしたことがあります。彼女は日本語と英語共に母国語で、
どちらの言語が優勢というわけでもないのですが、「年をとるにつれて二つの
言語の切り替えが遅くなった」と言っていました。

バイリンガルの人でも、年をとるにつれ言語の切り替えが遅くなるのですから、
私のように日本語だけが母国語の大人の場合、切り替えスイッチが更に鈍く
なるのは仕方ありません。

小学生が長い歌を2、3回聞いただけで全部覚えてしまっていたりするのを見
ると、うらやましいかぎりです。彼らは覚えようという努力をする必要はなく、
勝手に頭の方がなんでも記憶してくれるのです。

私が子供の頃、周りの大人たちが「やっぱり子供の頭は柔軟ねぇ」などと言って
いるのを聞きましたから、私も幼少時代はそうだったはずなのです。
いつどのあたりで頭の構造はかわってしまうのでしょう。

先週の3月11日、フランスのテレビや新聞で、東日本大震災から5年経った
現地の様子が報道されました。


318-5.jpg
(3月11日のメトロ新聞(20minutes )に掲載された記事「福島に戻りたい人々」
では、避難者の孤独が紹介されました。
《村に戻ると心が和みます》と語る避難者のサノ・ハツコさんは定期的に
飯舘村にもどって飼い犬の世話をしています。)

復興は遅れている、という印象を受けました。
人々は避難生活で孤独に苛まれており、また避難解除が出ても戻ってくる人の
数はまだあまり多くありません。せっかく戻ってきても以前の生活環境からは程
遠いのです。多くの人が辛い気持ちを抱えて生きています。
そんな中、皆の気持ちを少しでも明るくしようと地道に支援活動をしている若者
たちの姿が映し出され、とても頼もしく感じました。


リサ 3月17日 リヨンにて



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