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我が家の11月 〜マタニティーライフ in Paris〜

にんげんクラブの皆様、こんにちは。

秋から冬にかけて、朝のリヨンは霧に包まれることが多くなります。


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(朝9時。我が家のベランダから見た景色も霧に包まれています)

午後になると霧は晴れて、いいお天気に。
今日の気温は18度。ハロウィーンを前に暖かい日が訪れました。

リヨンの学校は今秋休みですが、多くの子供たちは近所の公民館が主催する
学童保育や課外活動に終日参加します。

街なかにあるテットドール(Tete d'Or )公園では、連日イベントが開かれ
沢山の親子連れで賑わっています。

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(テットドール(Tete d'Or)公園ではカボチャをモチーフにした展示会)


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(公園内には入園無料の動物園があり、親子連れで賑わっています)


さて、11月は我が家にとって、とてもおめでたい月です。
夫、息子、娘の誕生日は全てこの月に集中しているのです。

夫と息子は蠍座。11月に3歳を迎える娘も蠍座になる可能性アリだったのですが、
生まれたのは28日で、夫の長女(12月5日生まれ)と同じ射手座です。

ちなみに、11月28日はアルバニアの独立記念日だそうで、アルバニア出身の
知人が「たいへんめでたい日に生まれた」と喜んでくれました。

マタニティーライフ in Paris


娘の妊娠がわかった時、私たち一家はパリに住んでいました。

妊娠4ヶ月だった私は、出産病院予約の為、公立の産院を4、5件回ったものの
どこも満杯、最後に行った大病院も受付であえなく断られそうになりました。

パリは産婦人科医院不足で妊娠2ヶ月までに出産する医院を予約しないとダメ
なのだそうです。偶然その病院の院長先生が受付に通りかかり、なんとか予約に
こぎつけることができました。
 
やっと予約の取れた産院だったのですが、あまり楽しい通院にはなりませんでした。
というのも、私が高齢妊婦で血液検査(染色体異常の確率検査)結果も悪いという
ことで、羊水検査をかなりしつこく勧められたからです。

病院では「検査で異常が認められた場合の出産子育てに向けての取り組み」に
関しては全く説明されることなく、
「羊水検査で胎児に染色体異常があるかを確定できます。染色体異常がみつかっても
その治療はできません。検査は1パーセントの流産の危険性(お腹に針を刺して羊水を
抽出するため)があります。 」
「検査料は健康保険でカバーできます。胎児に異常が認められた場合、フランスでは
妊娠期間中いつでも(お産が始まる前まで)中絶が可能です。 」
といった内容だけを伝えられました。

病院側はトリソミー21(ダウン症候群)を心配していました。

ダウン症は出産生存率も高く、社会人として生きている人が多いので、なぜ病院側が
ダウン症候群を主に出生前診断の対象としたのかは、わかりません。

私たち夫婦は「お腹の子はもう5ヶ月で心音も感じますし、羊水検査による流産も
心配なので、検査はしません。」と返事したのですが、
病院側は「流産が心配なら検査を妊娠8ヶ月以降にしましょう。
その時期なら早産でも大丈夫です。」と続けてきました。

公立病院側は、判断情報をきちんと与えなかった場合に責任を問われるので、
このようなデリカシーに欠ける説明をしたのでしょう。

気に入らなかったので、リスト待ちしていた別の産院に移ることにしましたが、
そこでも羊水検査は勧められました。
検査はしませんというと、次の診察からカルテに「羊水検査拒否」と記入されていました。

結局、フランスの産院に疑問を持った私は、妊娠8ヶ月を前にして日本へ。
里帰り出産した公立病院は、フランスのように出生前診断や無痛分娩のようなものは
ありませんでしたが、小児救急が併設されていることを基準に選びました。

フランスのエコー検査は、胎児を邪魔しないように妊娠期間中3回だけで、とても精密です。
日本の場合は、エコー回数が多いですね。
「はーい、今日赤ちゃんは下を向いて顔が見えません。お尻が見えまーす。」といった感じで、
赤ちゃんに会う楽しみの場となっているからかもしれません。

夫と息子は出産予定日の10日前に日本に到着。
大きな満月の夜、娘は誕生しました。

息子はイタリアで生まれましたが、娘の時は里帰り出産ができてよかったと思います。
日本には孫の誕生を楽しみにしていた母もいましたから。

安心できる社会とは


このところ、日本でも出生前診断について論議されています。
日本では「出生前診断は出産に備えるためであり、出産するかどうかを決めるための
検査ではない」という考えの人の方が多いと思います。

ですが、検査の結果なんらかの障害が判明したときに
「今の社会で障害のある子供を育てていくことは大変だ、子供も苦労する。
あなたは本当に責任を持って育てられるのか」と周囲から問われれば、
悩んでしまうのではないでしょうか。

パリで私に羊水検査を勧めた女医さんは
「私があなたならこの検査をするでしょう。女性には自分自身を守る権利があります。」と
言いましたが、それでは胎児の生きようとする意思が尊重されていません。

何パーセントかの割合で染色体異常を持つ子が生まれるのは自然の摂理であるのに、
女性がそのような検査で身を守っていかなければならないというなら、それは相当
厳しい社会です。

生まれてくる全ての子供が安心して育っていける社会が背景にあれば良いのです。
社会のあり方しだいでは、障害という観念も存在しないかもしれません。
人それぞれの長所を生かせる社会であってほしいと皆が思っているはずです。

カトリックの人の多くは出生前診断をしないでしょう
(エコー検査によってわかる性別さえ、生まれるまでは知りたくないという人もいます)。

「安心して産んでください。皆が全力でサポートします」という一言の方が、
あらゆる出生前診断を提示されるより心強いのです。
産むか産まないかで悩むより、生まれてくるかこないかはお腹の赤ちゃんが
決めることにして妊婦さんには大船に乗った気持ちで過ごしてほしいと思います。


アプトノミー(Haptonomie )


パリの産婦人科の出産準備アトリエではここ数年、アプトノミー(Haptonomie)という
妊娠4ヶ月からの胎児コミュニケーションが大人気です。アプトノミーでは出産時に
赤ちゃんがお母さんと協力して(お母さんがお腹に手を当てて胎児を導く)産道を
通ることができます。

Haptonomie (ハプトノミー、フランス読みではアプトノミー)の語源は、ギリシャ語の
「Haptein 触れる」からきており、手のひらなどで触れながら相手に寄り添いコンタクトを
とることです。私たちは普段の生活でも無意識にハプトノミーをやっていると思います。

無痛分娩が主流のフランスですが、アプトノミーで出産したい妊婦さんのなかには、
赤ちゃんとのコンタクトに麻酔は妨げになるのではないのかと疑問を抱いている人もいました。
背中に麻酔の針を刺した状態では、出産しやすいよう自由に体勢が変えられませんし、
アプトノミーで赤ちゃんとコラボできるのであればお産も長引かず、麻酔は必要ないかも
しれません。

アプトノミーに関心を持つ人が増えつつあるフランスでは、今後、出生前診断や
出産方法のコンセプトに変化が見られるのではないでしょうか。

諸聖人の日


一週間ほどスウェーデンに行っていた夫が昨日帰ってきました。
マルメに暮らす長女と一緒に、冬に備えて夏の家の庭を手入れしてきてくれました。


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(我が家のスウェーデンの夏の家で収穫したかぼちゃでハロゥィーン
(ルンド大学に通う長女作)
くり抜いたカボチャの中身はオーブンで調理して食卓に)

あさって11月1日は秋休み最後の日曜となり、「Toussaint(トゥッサン)諸聖人の日」で
祭日です。フランスでは、この日に菊の花を持ってお墓まいりに行く習慣があるので、
街の花屋さんでは可憐な菊の花が満開です。


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(花屋さんに入荷された、11月1日のお墓参り用の菊の鉢植え)


リサ 10月30日 リヨンにて



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