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第82回 ノーベル賞受賞者の大村智さんがアートコレクター・美大理事として著名な美術作家、作品、世界の美術館等々との思い出を綴った20編『人生に美を添えて』

みなさん、こんにちは!
にんげんクラブ世話人の川端淳司です。

お元気にお過ごしでしょうか?
私は先日、舩井フォーラム2015に参加し、二日間とても楽しく過ごさて頂きました。

舩井幸雄さんの天の計らいか、にんげんクラブ会員代表として講演された秋山
誠さんの会場で座った隣の席がよく知る長浜くんだったりと、予期せぬうれしい
シンクロの連続でした。

今回、大ホール入口前の畳コーナーでアートコレクションを展示させて頂いたの
ですが、そこで良く知る関東、関西、新潟などの各支部の仲間たち、講師の山岡
尚樹さん、それに愛氣法を世に広めている坂田さんなど新しい仲間にも出会え、
充実した時間を過ごさせて頂きました。


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また、講師の青木勇一朗さんや(舩井勝仁さんも愛用?の)自問自答法を世に
広める天野聖子さんにも再会して色々とお話を聞かせて頂き、これから生きて
行く上で重要なヒントを授けて頂きました。

右脳開発の山岡尚樹さんが会場の雰囲気が良いねと仰っていたのですが、
今年の舩井フォーラムは何か違う次元だったと思います。

初日の早い時間に舩井勝仁さんにご挨拶できたのですが、お会いして一声
言葉を交わしただけで、僕はなんだかとても安心してしまいました。

講師の大下伸悦さんが、「舩井勝仁さんは舩井幸雄さんを越えた」と仰っていたと
関東支部代表のSeiさんからお聞きしたことと関係している気がします。

そんな貴重な場に立ち会えて、更に自身のアートコレクションを展示させて頂き、
今は本当にありがたい気持ちで一杯です。

アートでミロクの世が僕のモットーで使命だと考えながら今回展示させて頂いた
のですが、時代の要求なのでしょうか。先日、微生物を研究しノーベル賞を受賞
された利他の心の大村智さんは、実は30代から絵画をコレクションし始めて数千
ものアートを所有する素晴らしいアートコレクターでした。

ということで、連載第82回目は大村智さんの『人生に美を添えて』を
ご紹介させて頂きます。


本書は『美術の窓』2014年1月号から、堀文子さんや何香凝(か こうぎょう)など
戦前生まれの著名な美術作家やその作品、世界や自身創設の美術館等々との
思い出を大村さんが綴られた20編の連載をまとめたものになります。

各エピソードに纏わる写真も豊富に収められており、ノーベル賞受賞者としてで
なく、美術を愛するアートコレクターとのしての大村智さんの素顔を拝見することが
できました。

15年近く女子美術大学の理事長を務め、数千のアートコレクションを所有し、常時
350もの絵が飾ってある病院を創り、故郷の韮崎市に自身が創設した韮崎大村美
術館まで寄贈される等々、研究者としてだけでなく、日本の美術界、文化へ多大な
貢献を長年してこられた素晴らしい日本人です。

以下に本書から個人的に印象に残る言葉をご紹介させて頂きます。

本書がきっかけで一人でも多くの方が美術作品を購入して美術作家を支援し、
やがてそれが日本文化の発展や平和な世界に繋がればと心より願っております。

 

・私はもっと美術を、世の中のいろいろな場面に登場させる努力をしなければ
 いけないと常々思うのです。20世紀は科学技術が急速に進歩しましたが、
 心の問題が取り残されました。21世紀は心を大事にする病院が必要です。
 アウシュビッツ収容所から奇跡的に生還したオーストリアの医師ヴィクトール・
 E・フランクル博士の、「芸術は人々の魂を救い、生きる力を与えてくれる」と
 いう言葉に深く共鳴します。

・人材育成というのは結局、幅広い考え方や見方を持つ人材を育てるということ
 です。

・ともあれ、絵のある環境を整備したり、環境をつくりだしたりしなければ、美術の
 発展はないと思うのです。

・何かしようと思う時、物事が引き寄せられてくるのでは、と思うことが起こります。

・私は30代はじめの頃から絵を集め始めました。北里大学薬学部の助教授に
 なった頃でした。ある時、画商が野田九甫の芭蕉を描いた掛け軸を持ってきま
 した。私は一目で気に入ってしまい、月賦で購入したのです。

・優れた美術作品は個人で楽しむものだけでなく、人類全ての共有財産である、
 との思いがさらに決意になりました。

・私は何ごとをやるにも、まず歴史から入ります。歴史を勉強すると、次の考え
 方が見えてくるというのが持論です。

・終戦からわずか40日後の9月25日から10月4日まで、日動画廊において戦後
 第一回の個展が開催されました。それは三岸節子の個展でした。「今は焦土と
 化せる首都東京に於いて、三岸女史の美しき色、たくましき精神は如何に人々
 の魂に、力と勇気を与えるであろうか。まことに芸術が人類にとって至上の歓び
 であり、至上の善である証左には、人々は今こそ希望と信念の息吹を感ずるで
 あろう」(案内状の文章)

・司馬遼太郎は、昭和30年に三岸節子が初のヨーロッパ旅行から帰国した時、
 たった一度だけ会ったといいます。その時の印象を、「いのちが戦慄している
 ような彼女の話し方は、私にとって忘れがたいものになった」「われわれは、
 三岸節子のような画家をもうひとり持つことができるだろうか」と結んでいます。

・それまでの私は、抽象画から感じるものが、何か漠然としていたように思います。
 しかし嶋田しづ先生の作品に多く触れるにつれ、感じるものが確かになり、
 深まっていくことを感じました。

・堀文子先生は対象を見てそのまま描くのではなくて、そこから思い入れたものを
 美しく描くのです。たとえば向日葵。私が堀先生の中で一番好きなのは、この
 向日葵を描いた『終り』です。堀先生は枯れ落ちて行く向日葵のその姿に、
 神々しいまでの栄光を感じたというのです。いつも死と向き合いながら、生き様の
 美しさというものを表現しようとしているのです。




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