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旅日記  〜アーレンスブルクのピアノ工房にて〜

にんげんクラブの皆様、こんにちは。

今日のリヨンは晴天、気温32度。天気予報によると明後日からは気温が
24度くらいにぐっと下がるそうです。

2週間前にスウェーデンのマルメからフランスのリヨンに戻ってきました。
車の旅でしたので、途中ドイツのアーレンスブルクに住む夫の友人を訪ねる
ことにしました。

マルメからオーレスン橋(Öresundsbron)を渡りコペンハーゲンを通過、ロービュ
(Rødby)港からフェリーに乗りドイツへ。
あちらこちらで、風力発電用の大風車がクルクル回っているのが印象的です。
フェリーが30分ほど遅れましたが、マルメを出て約5時間後、無事にアーレンス
ブルクに到着しました。

リサ9-1.jpg
(コペンハーゲンからドイツまでの道のりには、たくさんの発電用風車がまわっている)

夫の友人、モーリッツさんはピアノ工房を営んでいらっしゃいます。
二人は今から30年ほど前、マルメ市で開催された古楽フェスティバルで
知りあいました。そのフェスティバルで夫は「グスタフ・レオンハルト(1928-2012) 」
のチェンバロ演奏を初めて聴いたそうです。今でこそ、バロック期の作品はチェンバロで
演奏されるようになりましたが、30年前にチェンバロ演奏を聴く機会はごく稀でした。

レオンハルトのチェンバロ演奏に衝撃を受けた夫は、「今すぐに弾いてみたい、
楽器をなんとかして手に入れなくては」と居ても立ってもいられなくなったそうです。
早速、会場に展示されていたチェンバロを見てまわったのですが、どれも高価で
購入は夢のまた夢でした。

フェスティバル会場には、チェンバロ製作を試み始めたばかりのモーリッツさんも
来ていました。彼は、チェンバロを一から製作してみたいと思っていましたが、
買ってくれる人がいなければ困ります。
そこで、チェンバロが欲しくても買えずに展示場をうろうろしている夫に、
「僕の工房で製作を手伝えばその分格安で購入できるよ」と勧誘したのです。

夫は迷うことなくアーレンスブルクの工房に住み込んでチェンバロ製作のお手伝い
に勤しみ、その3ヶ月後、チェンバロは見事完成!
夫は意気揚々と、出来上がったチェンバロを牽引車に乗せてスウェーデンのマルメ
まで運転して帰ったそうです。
私の知らない夫の青春時代です。


リサ9-2.jpg
(モーリッツさんのピアノ工房)

と、そこまでは良かったのですが、二十歳をこえた大人の楽器習得は並大抵では
なかったようで、20年後に今度は息子がチェンバロを弾くようになるまで、
この楽器は日の目を見ることなく我が家の居間を占領していました。

夫はチェンバロ奏者にはなりませんでしたが、アーレンスブルクの工房に住みこんで
いた3ヶ月間ですっかりドイツ語をマスターしてしまいました。これが現在の翻訳業に
生かされているのですから、この経験も無駄ではなかったのでしょう。


リサ9-3.jpg
(夫がモーリッツさんと一緒に製作した我が家のチェンバロは、
ハンブルクの博物館に保存されている楽器をモデルにしたそうです)


そしてモーリッツさんは、当時チェンバロは需要が低すぎたため工房の仕事は
ピアノ修理が主体となりました。彼の工房にはヨーロッパ各地から古いピアノが
集まってきます。

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(ピアノの部品を利用した「モーリッツと愛犬スヌーピー」
矢印を引っぱるとスヌーピーがソーセージを食べるよ)


私たちが伺った時にはポーランドから住み込みの職人さんがきていました。
その方は日本が大好きなのだそうです。日本語も少しできます。彼が折った
折り紙をプレゼントしてくれました。


リサ9-5.jpg
(ポーランドの職人さんが折った折り紙)


工房には、イタリアやインドの風景を描いた絵が飾られています。
モーリッツさんのお母様は画家でイタリアの風景に魅せられ、ご家族は数年間
イタリアで過ごされました。その後ドイツにもどってからは、彼女はインドの聖人に
感銘して名前もブラマナンダと改名、何度もインドに旅をしたそうです。


リサ9-6.jpg
(工房にはブラマナンダさんの異国情緒にあふれた絵が飾られています)


ブラマナンダさんが亡くなってからもモーリッツさんはお祈りをした水を飲んでいます。
私たちには手作りのインド風ベジタリアン料理を振舞ってくださいました。

ずーっと独身だったモーリッツさん。6年前ブラジルで知り合ったルシーさんと電撃結婚。
かつてはちょっと偏屈なところもあったのに、穏やかなおじさまへとすっかりイメージ
チェンジしたのは彼女のおかげかしら。

ルシーさんに、「ブラジルからドイツの小さな町にきて、ホームシックになりませんか」
と尋ねたら、「ブラジルでは身の危険を感じることが多くて、子育ても安心してできないの。
私はこの静かな町を気に入っているわ」とのこと。

モーリッツさんは、私とはいつもイタリア語で会話をしてくれていましたが、今回
「ヴィーノブランコどう?」と勧められて一瞬戸惑いました。「ヴィーノ・ビアンコ 
(白ワイン) 」というつもりだったのだと思います。ルシーさんの国のポルトガル語を
熱心に勉強しているのでしょうね。


電気自動車


さて翌日、名残惜しくモーリッツさんの工房に別れを告げ、私達一家は
ルクセンブルクに一泊。


リサ9-7.jpg
(ルクセンブルクの風景)

その次の日にはフランスへ入国しました。

そして、スウェーデンにもドイツにもデンマークにもルクセンブルクにもなかった
あるものを見て、「あー、フランスに戻ってきた」と実感。

なんだと思います?  


リサ9-8.jpg

それは、「Péage (ペアージュ)」高速道路の料金所です。

北ヨーロッパでは高速料金がほとんど無料であるのに対し、フランスやイタリアでは
至る所に高速料金所があります。ただ、日本の高速料金と比べると比較にならない
ほど安いです。夫が一度日本の高速道路を車で走って、その高額な高速料金に
ため息をついていました。

そして、ここ数年ヨーロッパの高速道路に電気自動車の充電スタンドが増えてきた
ように思います。

夫が「スウェーデンでも電気自動車導入数が増えるだろう」と言うので「電気の
供給源は」とたずねたら「スウェーデンの北部の川ではかなり大規模な水力発電が
できるから」という返事。原子力発電所もいくつか存在しますが、人口が少ないので、
水力発電でカバーできる割合が多いのでしょう。

話が少し前後しますけれど、この夏、マルメで開催されたテスラの電気自動車
試乗会に行ってきました。この電気自動車、価格が非常に高いのですが、ノル
ウェーではよく売れているそうです。2018年にもっと価格の安い小型のモデルが
発売されるとのこと。 自動運転という機能も付いているそうです。

リサ9-9.jpg
(テスラの試乗会にて)


2016年までに、テスラ車専用の無料充電スタンドがヨーロッパ全土に整備される
予定で、無料の充電スタンドがあちこちにあるとなれば購入者は増えるかもしれません。
一回の充電で約500km走行できるそうです。
どうやら、テスラ社は自社の電気自動車のヨーロッパ大普及を目指しているもようです。

トヨタの水素自動車というのも出ていると思うのですが、こちらでは話題になって
いません。「水素自動車は、水素から電気が作れるっていうからそのほうが効率的
ではないの」と私が言うと、「だけど、まず元になる水素を電気分解して取り出すのに
多大なエネルギーが要るじゃないか」と夫。私は化学には全然詳しくないのですが、
実のところはどうなのでしょうか。


リサ 8月30日 リヨンにて



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