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驚きの連続だったカイロ考古学博物館をあとにし、
今回のエジプト紀行・最終の訪問地となるオールド・カイロへ向かいます。
< オールド・カイロ >
カイロ発祥の地であるオールド・カイロには、
今も原始キリスト教の流れを汲むコプト教徒が数多く暮らしています。
ここがどんな場所なのか、新約聖書から一部抜粋しますね。
「・・・見よ、主の使いが夢でヨセフに現れて言った。
『立って、幼子とその母を連れ、エジプトへ逃げなさい。
そして、私が知らせるまで、そこにいなさい。
ヘロデがこの幼子を捜し出して殺そうとしています。』
そこで、ヨセフは立って、夜のうちに幼子とその母を連れて
エジプトに立ちのき、ヘロデが死ぬまでそこにいた。
これは、主が預言者を通して
『わたしはエジプトから、わたしの子を呼び出した。』
と言われたことが成就するためであった。」
(新約聖書・マタイの福音書第2節より)
生まれてすぐのイエスとその家族は、
メシアの誕生を恐れていたヘロデ王から逃れ、
この地へと辿り着いたのでした。
私たちが訪れた聖ジョージ教会が建っているのは、
かつて、イエスとその家族が身を寄せていたと云われる場所。
教会内には今でも、
聖家族が使用していたと云われる井戸が遺っています。
「この井戸を囲んで、御神事だね。」
例のごとく、私たちの他には、誰もいなくなった部屋。
今回のエジプト紀行最後の御神事は、
聖なるエネルギーが漂うこの場所で行うことに決まっていたようです。
祈りを捧げ始めてすぐに、とても懐かしい感覚が湧き上がってきました。
やさしく光り輝く、白い十字架のビジョンが観えます。
そこへ、見覚えのあるマークが重なりました。
想い出しました!
カルナック神殿で観えた、あの羽のようなマークです。
(第2章エジプトでの御神事編・本編(前編)−3参照)
十字架に、Xの文字が重なったビジョンは
「米」という漢字にも似ています。
「・・・光は、八方に広がる・・・。
融合・統合・調和は、愛によって成される。」
やわらかくてやさしい、真っ白な光が、
部屋いっぱいに広がりました。
ローマ帝国の統治時代から、
長い迫害の歴史を歩んできたコプト教徒。
しかし、その魂は、
とてもやさしく輝いていたことが伝わってきます。
「融合・統合・調和は、愛によって成される。」
とてもたいせつなメッセージを受け取り、
今回のエジプト紀行・仕上げの御神事が完了しました。