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秋山 佳胤・著
PHP研究所 刊
定価 1,300円+税
本書は、弁護士である著者が考える「誰とも争わない生き方」とは
どんな生き方なのかについて書かれた本です。
まず、弁護士である著者が、「争わない」と言っていることが、
興味深いと感じました。
弁護士は、「どちらが正しいか、正しくないか」、「どちらが善か悪か」、
「勝つか・負けるか」など、争いに接することが多い職業です。
そんな著者が「誰とも争わない」と言っていることにびっくりしました。
また、著者はどんなふうに弁護士をされているのだろうと、とても気になりました。
誰とも争わない生き方をするためには、この世の仕組みや、
人間とはどんな存在なのかについて理解する必要がありそうです。
著者はそれらについて本書内で分かりやすく伝えています。
著者の秋山さんは、訴訟の相手に対しても「愛」を送るそうです。
裁判は決闘ではなく調和であり、
宇宙には勝ち負けも、失敗も存在しないと言います。
人間同士のいろいろな問題に、大きな目線で高次元的な解決をされており、
新しい時代の弁護士の姿だと思いました。
この世の仕組みや宇宙の真理を理解すると、
物事の見え方や感じ方がまったく変わってくるのだなと思いました。
本書の内容を紹介しますと、
第一章 問題をあえて問題視しない。
第二章 過去とも他人とも争わない。
第三章 嫌いな相手とも魂ではつながっている。
第四章 魂の世界には争いなどない。
第五章 争う前に内なる声を聞け。
第六章 宇宙の真理を理解する。
となっています。
おもしろいと思ったのは、「私の話をそのまま信じないでください」と
著者が言っていることです。
与えられた情報を、そのまま受け入れるのではなく、
自分の内側にある直感を信じ、心からいいと感じたことを選択してください
と著者は述べています。
それは大事なことだと思いました。
私たちの周りにはさまざまな情報がありますが、
その中でどれが自分に必要かは、自分の良心が知っています。
心の声に耳を澄ますことの大切さを本書から学びました。
そして、自分を信じることは、
他人を認めることにもつながっていくのだと思いました。
皆さまぜひお読みください。
(編集室 相澤智子)