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< ホルス神殿 >
エジプトに数ある遺跡の中でも、最も保存状態が良いと云われているホルス神殿。
私たちが向かっている次の目的地です。
「エジプト一保存状態がいい、って楽しみだよね。」
車内では期待が高まります。
ところが・・・。
到着した我々を待っていたのは、なんと「閉館」の看板!
あまりの観光客の少なさに、遺跡が丸ごと閉じられていたのです。
「何とかしてください!この人たちは、遠く日本からわざわざ来てくれたんですよ!!」
先ほど車内で行われた討論会で、私たちの「祈り」に
深い理解を示してくれたアムロが必死に交渉をしてくれますが、
相手はなかなか首をタテに振ってくれません。
刻一刻と過ぎていく時間・・・。
このままでは、次の訪問予定場所にも間に合わなくなってしまいます。
「ナルミーン(エジプトメンバーは、私はこう呼びます)、
とりあえず入り口まで行って、
そこから遺跡に向けて遠隔でヒーリングしてくれないかな?
それだけでも、十分意味があると思うから。」
たしかに、Yさんのおっしゃるとおり。
せっかくここまで来たんだから、せめてそのくらいはさせていただきましょう。
意識を遺跡に合わせて、ヒーリング開始。
エネルギーがとてもいい感じで入り込んだな、と思った瞬間、
メッセージが伝わってきました。
「ようこそ!
さあ、どうぞ入ってください。」
「いやぁ、そう言われても入り口で止められちゃってるんですけど(笑)・・・。」
と、そこへ興奮氣味に叫ぶアムロの声。
「OKが出ましたよ!!」
アムロの必死の交渉も、同時に通じたようです(笑)。
満を持して、いよいよ中へ入ります。
さすがに「最も保存状態が良い」と云われる遺跡。
中庭にあるホルス神像も、エジプト一美しいと云われているそうです。
2つの列柱室を通り抜け、祈りを捧げる至聖所に辿り着きました。
かつては、ファラオと最高位の神官しか入ることを許されなかったというこの場所。
レバノン杉で作られたという聖船とその奥にある祠から、
とても精妙なエネルギーが発せられているのがわかります。
「ここでお祈りをしましょう。」
YさんとSちゃん、Tちゃんが前に座り、Rちゃんと私は後ろに立って配置を整えます。
(それぞれの位置も、その場所によって、ピン!とくる配置があるのです)
とても清らかで精妙なエネルギーの中、ホルス神殿の存在との交流が始まりました。
「・・・これから、その方(Tちゃんのこと)の覚醒を促します。あなた方は、サポートしてください・・・」
存在からのメッセージに従い、Tちゃんにはいちばん前の真中に立ってもらいます。
やがて、前方の祠と聖船の間から、とても清らかな青い光が放たれ始めました。
その光は、Tちゃんに優しく降り注ぎ、胸の中心にあるチャクラにどんどん入り込んでいきます。
この場所との深いご縁を感じている様子のTちゃん。
魂の喜びが、涙となってTちゃんの頬を伝っています。
誰かの魂の覚醒をこころから喜び合えるのは、
魂の奥底でみんな繋がっていることの証。
地球原初の文明発祥の地・エジプトにおいて、
かつて一緒の時間を過ごしていた私たちは、
再びこの地で魂の覚醒を促し合う約束をしていたのでした。
ホルス神殿を後にする頃には、もう月が昇っていました。