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「母の力」~土光敏夫をつくった100の言葉~

出町譲(著)
価格:1,728円
出版日:2013年7月
出版社:文藝春秋

本書は、ベストセラー『清貧と復興 土光敏夫100の言葉』に続く第二弾の作品です。
本書は、IHI、東芝の社長を歴任し、経団連会長、臨時行政調査会会長として、
大活躍された土光敏夫氏のお母様である土光登美さんにスポットを当てた本です。

日本一出世したサラリーマンであり、モーレツ経営者であり、質素倹約を貫き
国民からは「メザシの土光さん」と慕われた敏夫氏を育てあげた母は
どんな女性だったのか。そしてどんな子育てをしたのか。

この一冊で土光敏夫氏のルーツが詳細に分かります。

登美さんは、五人の子どもたちを立派に育てあげ、孫もかわいがる、
普通の専業主婦であり、お母さんであり、おばあちゃんでした。
教育の重要性を誰よりも認識していましたが、教育ママだったわけでもなく、
子どもたちに勉強を無理強いしたこともありません。

子どもや孫には好きなことをさせる傍ら、自らは本を読んだり、一流の人たちの話を
聞きに行ったり、学び続ける後ろ姿を子どもに見せました。

そんな登美さんに、転機が訪れたのは70歳の時です。
真珠湾攻撃の三ヶ月前に、学校建設を宣言しました。

政治家でも、大統領でも、どんな人も生まれてから幼少期は母親の胸に抱かれて
眠ります。
登美さんは、母親となる女子さえしっかりとしていれば、戦争のような愚かなことを
犯す子どもは育たないと考えたのです。

そこで、何よりも女子の教育が重要だと学校建設を思い立ちました。
その宣言をしてからの登美さんの行動は、
獅子のごとく、まさに命懸けで邁進しました。

地縁もお金もない土地で、資金集めをし、地主や小作人を説得し、
宣言からわずか三ヶ月で学校建設予定地は着工されました。

高齢でありながらも、田畑を耕し泥まみれになりながら、生徒たちに自然の大切さを教え、
自ら率先して廊下を雑巾がけする姿を通して、労働の大切さを教えました。

個人は質素に、社会は豊かに、正しきものは強くあれ、と言い続けた生き方は、
子どもにも、孫たちにも、そして女学校の生徒たちにも、大きな影響を与えました。

母の偉大さ、教育の素晴らしさを教えてくれる本です。
ぜひお読みください。

(編集室 兒玉裕子)


にんげんクラブ会報誌 10月号より



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