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神が人間に何を呼びかけているかを知る技法。佐藤優さん著「功利主義者の読書塾」

みなさん、こんにちは! 東京支部リーダーの川端淳司です。

お元気にお過ごしでしょうか?

私は6月8日にんげんクラブ東京支部例会の翌日6月9日に、にんげんクラブ・幸塾月例会で
ホメオパシーの第一人者・由井寅子さんと大下伸悦さん講演の司会を務め、貴重な勉強・体験を
させて頂きました。

また、6月16日には和田晃一さんの読書塾を主宰し、ソクラテス・プラトン・本居宣長ら古典の
叡智とその真髄に触れ、充実した時間を仲間と過ごすことができ、感謝が続く素敵な日々でした。

次回読書塾は8月4日(土)開催です。多くの方に参加頂ければ幸いです。

さて、連載弟十九回目は佐藤優さんの「功利主義者の読書術」 (新潮文庫)です。



本書は、同志社大学神学部出身の元外務官僚・佐藤優さんが、古典小説、聖書、副島隆彦さんらの
経済書、漫画等々の31冊の著書から、神が人間に何を呼びかけているのかを読み解く技法
(=神学的思考法を用いた読書術)を紹介した良書です。

以下に私が勉強になった文と紹介されている著書をご紹介します。

かつて、鈴木宗男さんと共に国策捜査で逮捕された佐藤優さんですが、それがきっかけで
日本の核足る知識人の佐藤さんが表の世界に登場したことは、マクロに見て良き世に進んで
いる顕れだと感じています。

佐藤さんの著書を未読の方はこの機会にその類まれな叡智の一端に触れてみてはいかがで
しょうか。


○ 文中抜粋

・見えない事柄こそが真実(真理)
・読書は他人の頭で考え、自分の頭で考えないことに陥る可能性がある
・日本の閉塞状況を脱するには精神力の重要性を発見する必要がある
・1991年のソ連崩壊で資本主義の内在的論理と限界を知らないエリートが台頭してきた
・混合経済・ケインズ経済と呼ばれた政策に立ち返る必要がある
・年収200万円以下の就労者数が1000万人を超えており、資本家の良識が必要
・ロシアのブルブリスの言葉「古代ギリシアの哲学者のように真善美だけでなく実用性を」
・欧米人との議論の前提として、アリストテレス論理学の同一律、矛盾律、排中律を組み
合わせれば論理整合性は崩れない
・交渉がギリギリの状態に来た時に相手がどういう立場に立っているかを理解する意思と
能力が重要
・神は細部に宿り給う
・カラマーゾフの兄弟のアリョーシャはイワンにフリーメーソンの資質をかぎ分けていた
・理性によって真理が解明できるとされたのはここ250年程度
・小泉政権の新自由主義路線の結果、①貧困、②同朋意識の低下がもたらされた
・究極的な魂の救済と結びついていない宗教は暴力を方便として是認する
・オーケストラで成功した時にロシア人は自由を感じる
・19世紀のスラブの思想家はロシアが人類を救済すると信じた
・ドイツ、チェコ、イギリス、ロシアの知識人はTVを見ない
・マスメディア(TV)により教養の力が失われた
・おぼろげでも真実に触れる方法が読書
・自分の位置を知ることがインテリになること。経済学は社会的位置を、小説は心理的状態を
知らしめる


○ 取り扱い著書


資本主義の本質とは何か

1. 資本論・・・カール・マルクス
2. うずまき・・・伊藤潤二
3. 夢を与える・・・綿矢りさ
4. 資本論に学ぶ・・・宇野弘蔵

論戦に勝つテクニック

5. 山椒魚戦争・・・カレル・チャペック
6. ふぞろいな秘密・・・石原真理子
7. 負け犬の遠吠え・・・酒井順子

実践的恋愛術を伝授してくれる本

8. 孤独の賭け・・・五味川純平
9. 我が心は石にあらず・・・高橋和巳

交渉の達人になるための参考書

10.北方領土交渉秘録 失われた五度の機会・・・東郷和彦
11.カラマーゾフの兄弟・・・ドストエフスキー(亀山郁夫訳)
12.カクテル・パーティー・・・大城立裕

大不況時代を生き抜く智慧

13.恐慌論・・・宇野弘蔵
14.恐慌前夜・・・副島隆彦
15.経済学の国民的体系・・・フリードリッヒ・リスト(小林昇訳)
16.蟹工船・党生活者・・・小林多喜二

世直しの罠に嵌らないために

17.邪宗門・・・高橋和巳
18.歌集 常しへの道・・・坂口弘
19.レッド・・・山本直樹

人間の本性を見抜くテクニック

20.長いお別れ・・・レイモンド・チャンドラー(清水俊二訳)
21.ロング・グッドバイ・・・レイモンド・チャンドラー(村上春樹訳)
22.死と生きる 獄中哲学対話・・・池田晶子 睦田真志

沖縄問題の本質をしるための参考書

23.琉球王国・・・高橋倉吉
24.テンペスト・・・池上永一

再び超大国化を目論むロシアの行方

25.ソビエト帝国の最後 予定調和説の恐るべき真実・・・小室直樹
26.イワン・デニーソヴィチの一日・・・A・ソルジェニーツィン(木村浩訳)
27.他社の受容 多文化社会の政治理論に関する研究・・・ユルゲン・ハーバーマス
    (高野昌行訳)

日本の閉塞状況を打破するための視点

28.はじめての唯識・・・多川俊映
29.公共性の構造転換 市民社会の一カテゴリーについての探求
      ・・・ユルゲン・ハーバーマス (細谷貞雄/山田正行訳)
30.共同幻想論・・・吉本隆明
31.新約聖書 新共同訳
 
 

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追記

6月17日(日)に代官山のアートフロントギャラリーで知人の阪本トクロウさんの個展を拝見し、
色々お話してきました。

阪本さんは私も所有しているsky、エンドレスホリデイ、ハイウェイ等いくつもの作品テーマを
持ち、半年毎の個展で各テーマの作品の成長を皆さんに発表しているという言葉が
とても印象に残りました。

千住博さんのアシスタントも長年務められた30代半ばの若手実力派作家です。

百貨店でも展示されているので機会があれば、ぜひ阪本トクロウさんの作品に触れてみて
ください。
 
http://homepage3.nifty.com/tokuro/information.html

 
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