サイトマップ

最新トピックス

« 前の記事を読む | BLOGトップ | 次の記事を読む »

至高の文士・小林秀雄さんが透徹した思想家達の言説を鋭く紹介する「考えるヒント2」

みなさん、こんにちは! GWにすっかりリフレッシュされたことと存じます。

私は母の脳動脈瘤の手術予定二日前に手術を回避し、父の七回忌となる命日に大切な
家族とお墓参りに訪れるなど、人生の転機を感じるGWとなりました。

手術回避の主な理由は、医師から、「年間破裂率が1%であるのに対して、手術による死亡も
含めた継続的な後遺症の可能性が2%ある」と伺ったからです。

名医の方に手術して頂くのですが、そこに資本の論理の内在を感じ、後遺症が出た場合の
後悔と自然破裂の場合の後悔を量りにかけ、母と決めました。

自分のレイキで何とかできないのかという思いや、白鳥哲さんから自分の気持ちを素直に
受け入れることで大きな脳の腫瘍が消えたお話を伺っていたことも決断を後押しして
くれました。

みなさんも、ご自身やご家族が手術を行う時は、セカンドオピニオンや周りの方の意見も
参考に、後悔のない選択をして頂ければと願います。

さて、連載第十五回目は、日本が生んだ至高の文士・小林秀雄さんの純粋であり透徹した
思想家達を論じた1961年~1964年のエッセイ「考えるヒント〈2〉」 (文春文庫)です。


以下に文中から一部をご紹介します。船井幸雄さん、大下伸悦さん、川島伸介さんら
にんげんクラブに関わる様々な方の言葉と重なることに驚かれると思います。

心惹かれた方は、ぜひ本書をご自身でお読みになり、更に、引用されている思想家達の
原著を紐解かれては如何でしょうか。
 

~以下、文中より抜粋~


・精神の歴史には、無意識の連続性がある事は、心理学の常識である。武士道とは、
 武士が自らの思い出を賭した平和時の新しい発明品なのであって、戦国の遺物では
ない。

・読書するとは、知識の収集ではなく、いかに生くべきかを工夫する事であった。信頼する
人間と交わる楽しみであった。

・孔子は智を好むと言ったことはない。ただ先王の遺した確かな行動の跡を好み、これに
遵(したが)ったまでだ。

・理を言い、智を喜ぶより、生きる方が根底的な事だ、知るより行うのが先である。

・今日の学問では、人情を解せず、人倫を弁(わきま)えなくても、学問の正しい道は
歩ける のである。

・言葉を静観すれば、言葉は、人々の思惑ではどうにもならぬ独立の生を営んでいる
 ものである事を知るであろう。

・考えるとは、物に対する単に知的な働きではなく、物と親身に交わる事だ。物を外から
 知るのではなく、物を身に感じて生きる、そういう経験をいう。

・一芸に通達した者は、自ら万時に就いて、その本質的なものを掴むと言っていい。

・過去とは思い出すという事だし、現在とは行動している事だし、未来とは願望し
 選択する 事だ。

・学問とは人生の意味と価値とについての学問である。

・孔子の「我ヲ知ル者ハ、其レ天カ」とは、天が、「道ヲ伝フルノ任」を命じたと知ったと
いうこと。孔子は理想に襲われたのであって、孔子が天を知ったのではない。

・知らざるを知らずとする為には、どれほどの知力が必要であったか。

・人間の知恵の出現は、突然であるより他はない。太初に言葉あり、という古言も、
 そのまま 素直に容認して置くに越したことはない。素直に容認すればこそ、太初に或る
 分子構造が あったという発想が、歴史的産物であることも亦素直に容認出来るのだ。

・過去は現在に生きている。

・誰にでも自然に備わっている基本的な知恵の種子を、どこまでも育てる事は可能だ。

・確信というものには、言葉を超えるものがある。

・思うとは意識的に生きること。

・自然の光、或いは知恵は、どこまでその根源にさかのぼってみても、人間的な具体的な
 内容を失わないもの。これを栽培しなければならぬ。

・堂々と構えた既成の知識の建物を、みんな壊して、全く自然で単純な明瞭判然たる
判断に基づく建物を、自分の手で設計し、建築しなければならない。

・詩人が、自分の使用する言葉について、詩的直観しか要求していないように、追い詰め
られたデカルトは、その哲学的諸原理について、形而上学的直感しか要求していない。

・デカルトのメディタシオンは、「私達は、私達の本性の弱さを承認しなければならない」と
 いう文句で終わります。本性の弱さは完全だと言うのです。彼は、これを選び、これを
 信じた と言っていいでしょう。それなら、全知の神を選び、これを信じたのは当然だろう。

・「哲学の全体は一本の樹で、その根は形而上学、幹は物理学、幹から出る枝は、他の
  諸学全部。一番貴重な実が、諸学の成果たる高い意味での道徳である事は、言を
  またぬ」 とデカルトは言う。




 



カテゴリー

月別アーカイブ



  • zoom寄合
  • にんげんクラブストア
  • 秋山峰男の世界
  • やさしい ホツマツタヱ
  • 舩井幸雄記念館
  • 黎明
  • 船井幸雄.com
  • ザ・フナイ
  • ビジネス共済なら協同組合企業共済会
  • Facebookページはこちら
  • スタッフブログはこちら
グループ会社
  • 舩井幸雄.com
  • 本物研究所
  • エヴァビジョン
  • ほんものや