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「行き過ぎた資本主義社会への憤怒」と「子供達への限りない希望」に満 ちた宮崎駿さんの『折り返し点―1997~2008』

みなさん。こんにちは! 桜の季節、如何お過ごしでしたか? 

私は週末奈良の実家に帰省して、手術前の母にレイキ、ご先祖様と父のお墓参り、
大和国一宮・大神神社で天変地異がないようにんげんクラブ東京支部としてご祈祷、
浜松で川島伸介さんのレイキ講習にOB参加、と多忙な週末でしたが、お墓参りの時に
桜吹雪に何度も遭遇し幸福な気持ちになれました。

西洋人が好きな枯れても花が落ちないバラに比して、一週間程で満開を向かえ散り逝く
桜はやはり日本人の心・美意識を代表する素敵で可愛らしいお花ですね。

さて、連載第十三回目は、未来少年コナンや風の谷のナウシカで少年期の人格形成に
多大な影響を受けた宮崎駿さんの「折り返し点―1997~2008」(岩波書店)です。
 
 

 
 
宮崎さんは1997年から2008年までの文章を集めた本書の出版は本意でないと仰りますが、
各章間のダブリ等を差し引いても氏の思想等を深く知れる点でとても貴重な文献です。

本書から宮崎さんの「行き過ぎた資本主義社会への憤怒」と「子供達への限りない希望」を
深く感じましたが、宮崎さんが何に影響を受けて育ち、生きて(仕事して)きたか、またその
思想等に興味がある方はぜひご一読下さい。

以下、印象に残った言葉をご紹介します。


・絶望は生命の本質、残忍は生命の本性
・自分の中に人間を罰したいという気持ちがある
・子供の時代に得た何かには決定的な影響力があり、大人の1年間に匹敵するような
 5分間がある
・アシタカがサンに「生きろ」と言った時に「生きよう」と心に決めたという手紙を
 子供達からたくさんもらいました
・僕には小さい時から、生まれてきたのは間違いだったんじゃないかという疑念が
 ありました
・子供たちを取り巻く価値観はどんどん数を減らしている。文部省だけじゃなく社会全体が
 「損得で計算しろ」という一つの価値観に絞り込んだからです
・空気まで取引するのは不遜ですよ。人間が生きて行く為の最も根本の所で「儲かる、
 儲からない」をやっていては未来はロクなことにならない。儲けだけではない、もっと
 大切な何かがあるはずです。そうでないと、アニメーションをつくる仕事などは成り立ち
 ません
・(日本人は)誇りも歴史観もない、自分がアメリカという国からどういうふうに思われて
 いるかも知らない
・「魂にとって何が大切か」「魂とは何か」それが私達のいつまでも変わらない主題であり、
 課せられた問いだと思います
・子供たちには三歳まではテレビを見せるなと周りの人に言っている。自分で考える
 機会を確実に奪ってしまうから
・本当に異常なまでの早さで昭和の軍閥政治は、破局に向かって突き進んでいく。
 今も世界はそんなふうにたちまちの内に変わっていく可能性がある
・アニメーションの可能性って、商売とか商品化とか、そういうこととは無関係に"志"として
 存在していたんです
・子供が成長してどうなるかといえば、ただのつまらない大人になるだけです。だけど、
 子供はいつも希望です。挫折していく、希望の塊なんです

 

最後に蛇足ですが、アムステルダム勤務時代に毎週、歴史的コンサートホールの
コンセルトヘボーでクラシックを聞く中で、ベートーヴェンもモーツァルトも本人が自覚して
いようがいまいが超一流の芸術家は神からのメッセージを受け、それを我々一般人に
伝える使命を背負っていたのだと気づきました。それは天才音楽家だけではなく、
宮崎駿さんや富野由悠季さんや手塚治虫さんら日本の天才アニメ作家・漫画家も同様だと
確信しています。
そしてそれが、未完成ながら可能性を秘めた日本人の若手画家を応援し、アートから
ミロクの世へのアプローチを目指したいと考えている私のモチベーションに繋がっています。
 
 
 




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