« 前の記事を読む | BLOGトップ | 次の記事を読む »
大下 伸悦 (著), 船井 勝仁 (著)
2011年2月刊
出版社: 新日本文芸協会
本書は、今月号の輝く仕事人で登場いただいている大下伸悦氏と船井勝仁の共著本です。
本書には、日本語の言霊に隠された本当の意味や、日本の神々について、
そして日本という国や自分の本質について、たくさんのヒントがちりばめられている本です。
まずは宇宙のはじまりから解説され、石上神宮と五十神の関係や、ひふみ祝詞、
伊勢神宮の心の御柱、八咫鏡の秘密など、言霊や古代史、古事記などの神話に
興味のある方には、目次を見ただけで、きっとワクワクされることと思います。
本書では今まで明かされていなかった真実が、惜しみなく紹介されています。
著者の大下氏は、対談の際に本書のことを「左脳で理解する本」だと仰っていました。
しかし私は一読者の意見として、本書はまず右脳で読む本だと思います。
最初から最後まで左脳で理解して読もうとすると、よほど言霊について興味のある方以外は、
難しくてきっと最後まで読むのを挫折するだろうと思います。
そうかと言って、本書は難しく書かれているわけではありません。
詩人の顔もお持ちの大下氏は、難しいことを詩のように優しく簡単に、そして楽しく書いています。
優しく書いてはあるのですが、内容が高度なため、はじめはよくわかりませんでした。
私の場合は、二度読んでなんとなく理解が深まり、三度目にようやく本書のすごさが
わかってきました。三度右脳で読んだら、左脳で理解ができた、といったところでしょうか。
とはいえ、まだ理解できていない部分や、気付いていない発見が、きっとあると思います。
まるで宝探しをしているかのように、真実の宝石が隠されている本だと思いました。
にんげんクラブ会報誌2011年2月号の輝く仕事人の原稿を編集するにあたって、
おニ大の対談の内容が非常に重要で高度な内容だったため、7ページの分量に
納めるのに、とても苦労しました。
インタビューの音声を聞けば聞くほど、あれも載せたい、これも載せたいと思案しましたが、
私の力不足で全体の30パーセントぐらいしか、重要なポイントを掲載できなかったと思っています。
このインタビュー原稿だけで終わらせるのは非常にもったいないので、
ぜひ読者の皆様には、できれば本書をご一読いただきたいと思っています。
そして何度も読み返し、たくさんのヒントを見つけてください。
自分の本当の正体は何なのか、かごめの歌の後ろの正面とは誰なのか、
本書を読むことで、きっとご理解いただけると思います。
(にんげんクラブ会報誌2011年2月号より)