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飛鳥 昭雄 (著), 三神 たける (著)
2010年1月刊
出版社: 学研パブリッシング
本書は、三神たけるさんと、にんげんクラブ誌上で人気連載をいただいている
飛鳥昭雄さんとの共著本です。本書の内容は、月刊ムーに連載されたピラミッドの
謎についての漫画をもとに、それらを詳しく解説しています。
ピラミッド・・・と言えば、エジプトギザの三大ピラミッドを思い浮かべる方が多いかと思いますが、
本書に掲載されている内容は、南米ペルーで人間と恐竜が共存していた話から始まり、
チベット、メキシコ、地底王国シャンバラ、火星、ギザ、そして最後は日本へと話が発展していきます。
そこに共通するものは、ピラミッド、ユダヤのカバラと、イエス・キリストの謎です。
それらの解説は、歴史を覆すダイナミックなものであり、ちょっと聞くとわかりにくいもののように
思えます。しかし、飛鳥先生の描かれた漫画や、多く使われている写真資料のおかげで、
楽しくイマジネーションを働かせながら読み進めることができました。
過去、現在、未来のミステリーを解明していく本書は、どこまでがフィクションで、どこまでが
真実なのかは、わからないものです。その判断は、いずれ歴史が解明してくれるのかもしれません。
ビックリと衝撃の連続の、このようなダイナミックな謎解きをすることによって読者の既成概念に、
強烈な一石を投じてくれます。
たとえば、テオティワカンのピラミッドに祀られているのは、ケツァルコアトル(ククルカーン)という
神だそうです。本書では、ピラミッドやその他の共通点から、このケツァルコアトルと、
イエスキリストは、同一人物ではないか、と書かれていました。
そしてその二人は、旧約聖書や伝説で、明けの明星、金星の化身とされているそうです。
ここで賢明な読者の方はもうお気づきかもしれませんが、先月このコーナーで紹介した
「私はアセンションした惑星から来た」で、著者のオムネク・オネクは、イエス・キリストは
金星人と地球人マリアとの間にできた子供だ、と書かれていました。
本書とオムネク・オネクの本とでは、まったくアプローチの仕方が違います。
しかし偶然にもそこに同じ内容のことが書かれている、ということに面白みを感じました。
また個人的に興味のあったことは、1993年にアメリカ軍が大ピラミッドを地上から電波スキャンし、
カイロでは同時に780人もの人が失神したということでした。
そのときのデータとして、大ピラミッドには三つの玄室と重力拡散の間があることが
わかっているそうです。この他にもビックリがたくさんの本です。ぜひお読みください。
(にんげんクラブ会報誌2010年4月号より抜粋)