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地球巡礼というエコ&スピリチュアルな羅針盤 こわれかけたこの星に今してあげられること


「こわれかけたこの星に今してあげられること」 

エハン・デラヴィ
サティシュ・クマール 共著
徳間書店刊
定価1,890円(税込)


 この本は、2007年の船井幸雄オープンワールドにも講師としてお話いただきました思想家である
エハン・デラヴィ氏と、インド生まれ、イギリス在住の地球巡礼者であり、思想家である
サティシュ・クマール氏との対談本です。

 はじめにこの本を手にとった時は、じつはあまり内容を期待していませんでした。
それというのも、いっさいのお金を持たず、平和を願いながら旅をする地球巡礼者とは、
一般庶民である私から見ると、どこか浮世離れしていて、ある意味でエゴイスティックな
行動のようにも思えたからです。働くこともしないで、ただ歩いているだけなんて…という
批判めいた気持ちを少なからず持っていました。

 しかしこの本を読み終えた後に、私の考え方のほうがよほどエゴイスティックであったことがわかりました。

 9歳から出家し、ジャイナ教の修行僧であったサティシュ・クマール氏は、18歳のときにガンジーの
教えに出会い感銘を受け、俗世での活動をはじめました。さらに1964年には、インドから、モスクワ、
パリ、ロンドン、ワシントン、と核保有国の首都を、お金を持たずに徒歩で巡礼しました。
この行為は、自分に対する信頼、まわりの人に対する信頼と愛、感謝の心を強く持たなければ、
成し遂げられることではないと思います。彼の行動と思想は、多くの国々のメディアで報道され、
多くの人々に、愛と平和を伝えました。

 サティシュ氏は、たとえ旅に出なくとも、生活のすべてが祈りであり、巡礼であると言っています。
ごはんを作り、植物を育て、仕事をする等、生活のすべてを「いまここ」に心をおくならば、
そこには幸福があり、行動そのものが完璧な存在であり、祈りである。この本を読むことによって、
丁寧に生きることの大切さを学んだように思います。とくに、学校での教育は受けていなかったけれど、生活そのものがスピリチュアリティに充たされていた彼の母の教えは、
現代社会の生活で忘れかけていた様々なことを教えてくれました。

また、外国人である著者の二人から見た、日本に対する客観的な意見はとても勉強になりました。
核被爆国である日本は、平和への感心が世界一高い国であり、わびさびなど、
外国にはないすばらしい思想、文化をたくさん持っています。しかしながら、
「もったいない」という言葉を持っていながら、過剰包装や食品の食べ残しなどの無駄遣いも世界一です。何事も、愛と感謝の心で、まわりの人や地球や環境のことを、大きな視点で考えることが、
世界平和への第一歩だと思えました。
ぜひお読みください。
        (編集室 兒玉裕子)



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