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へこまない人は知っている―ストレスに邪魔されない23のヒント


 
蓮村 誠 (著)
2008年7月刊
出版社: 春秋社
 
 
本書は、医学博士である蓮村誠氏が数々の診療体験等をもとに、人のこころとからだ、
そしてストレスについて書かれています。

ストレスについてと言っても、学術的に論じているのではなく、本書の前書きにも記されていますが、
読むことで読み手のストレスを取っていく仕掛が沢山もりこまれているそうです。

事柄に対する対処法ではなく、その人のこころに働きかけ、読み進めるうちにストレスが
少しずつ取れていくようにできている本書は、あまり他に例を見ないのではないかと思います。
 
 
現在、マハリシ・ヴェーダ医療というインド発祥の自然医学を専門とし、
脈診(脈を診る診察)という方法で日々たくさんの患者を診られたり、講演会など
 
精力的に活躍されている著者ですが、以前は西洋医学に携わっており、
研究を中心とした生活の中でストレスを非常に感じていたそうです。

そして暴飲暴食を繰り返し、心身共にとても衰弱した時に
現在の医療“病気にならないための医学”を学ぶ機会を得たそうです。

西洋・東洋医学共に学び、その中で導き出されたものを元にして活動されている著者が
書かれた本書は、真実味に溢れ、どれも分りやすく興味深い内容のことばかりでした。
 
 
4つの章からなる23のヒント。章ごとに、簡単に内容をご紹介させていただきます。
 
まず第1章では、例として実際に著者が診察した患者のケース等にも触れながら、
その症状が起こった本当の原因を提示するとともに、生命の本質を教えてくれます。

特に興味深かったのは、“不安”には「本当の不安(恐れ)」と「偽の不安」があり、
この2つは真逆の位置関係にあるそうです。

“未来に進まずそこに留まり、過去の幸せを追体験することばかりを考えていると、
その人は不安を感じる”という部分には妙に納得してしまいました。
 
次の第2章では、ストレスの正体を見つける、ということでこちらも事例を上げながら解説されています。
 
幼少期に受けた影響が現在の症状や想いに繋がっているという所では、
いかに子供に愛情を与えるのが大切なことかを感じました。

また、人の一生は8つの段階を経て成長し幸福を拡大していくそうです。
8つの段階に対して、一つずつ分りやすい説明もあり勉強になりました。
 
第3章は、こころが秘めている力についてです。
私達が本来持っている生命力の深い部分にまで触れ、人としての可能性を感じました。
“自分自身のこころの鏡の世界に住んでいる”という言葉は、特に心に響きました。
 
最終章の第4章では、もっと前向きになる生活の実践方法として、主に5つの方法が紹介されています。

毒素をためない食生活をすることや、未来のために良いことをする等、
一度には無理でもできるところからはじめていきたいと思います。
 
本書を読み進めていくことで、自分自身のこころ、からだと向き合い対話ができるオススメの一冊です。

男女問わず、ぜひ一度お読みください。
                              (にんげんクラブ会報誌2008年10月号より抜粋)



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