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日本の国という水槽の水の入れ替え方―憂国の随想集


 
岡 潔 (著)
2004年4月刊
出版社: 成甲書房
 
 
本書は、日本が生んだ天才数学者岡潔さん(1901〜1978)の晩年(66歳以降)の随筆が
集められたものです。船井幸雄がホームページ上で、参考になった本として紹介したのは
2009年7月ですので、1年も前になります。もうすでにお読みになられた方も多くいらっしゃるかと
思います。
 
本書を読み進める間、「時間がないぞ、日本人よ、目覚めよ!」とささやき続ける筆者の声を
聞いたような気がしました。
筆者によると、日本人とは、およそ30万年前に他の惑星から地球にやってきたのが始まりだそうです。
まずはヒマラヤに降り立ち、地球をいろいろとまわって、1万2千年ほど前に日本に定着した、
とのことでした。
  
また、人類の歴史は四百年の光の時代と二千年の闇の時代とを交互に繰り返しており、
第一次大戦後以降、また闇の時代に入ったのだそうです。
しかし、人類が核兵器を持ってしまったがために、闇の時代が終わるまであと二千年も
悠長に待っていられない、このままでは、近いうちに人類が滅びるのは必須である。
かくなるうえは、日本民族は命をかけて闇と戦うしかない、とのことでした。
 
ここで言う日本民族とは、筆者の言葉を借りれば日本的情緒を持った「中核の人」ですが、 
船井の言葉を借りると「有意の人」となるでしょう。
それは特に日本民族を現した言葉ではありますが、外国人でも、日本的情緒を持った人であれば
「中核の人」となるようです。
 
天の声が聞こえる多くの人は、「まずは日本から地球を良くしていかなければいけない」と言われます。
このような話をいくつか聞き、なぜ日本からなのだろう?と思っていたのですが、
筆者は「現状のままであると、人類は間もなく自滅する。その先がけとして、日本が真先に滅びる。
そして日本が滅びたら、人類が滅びるのを防ぎようかない。本当に認識することができるのは
情だけであるのに、情を自分だと思っているのは日本人だけだからである。」と述べており、
その答えを得たような気持ちになりました。
 
また一方で筆者は、「日本民族は滅びない」とも言っています。
それは、日本民族には、何万年も前から脈々と受け継がれる、(神々の奏でる)生命の
メロディーがあり、そのメロディーにあわせて中核の人は生まれ、人々は踊って(踊らされて)
いるから・・・と私には解釈できました。
 
40年以上前に書かれたものであるのに、筆者の予測はことごとく当たり、その言葉は
現在の私たちの心に訴えかけてきます。ぜひお読みください。
 
                                  (にんげんクラブ会報誌2010年7月号より)



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