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2020年3月号おすすめ書籍(会報誌より)


    


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



人生をひらく不思議な100物語
大島ケンスケ(著)
サンマーク出版 発行
定価1,600円+税


本書は、大量の不思議な話を読むことで、意識を変容させ、未知なる
可能性を広げ人生をひらくことになるのではないか、という仮説を元に、
著者の大島ケンスケ氏が実際に体験した不思議なお話を百話
集めたものです。

内容はとても不思議で面白く、軽い文章のタッチでスラスラと
読み進めました。
まるで、久しぶりに友人とカフェで会って、近況を話しているうちに
どんどん話題が盛り上がったときのような親しみやすい文章です。

エピソードには、龍や天狗 、妖精やユニコーンも出てきます。
また、大島氏の生い立ちや、呼吸不全の体験、瞑想での覚醒体験、
不思議な夢の話など、本当にたくさんの不思議な話がありました。
幽霊の話もほんの少し出てきますが、怪談の百物語と違って、
すごく怖い話はないところが安心できるところです。

幽霊は、大島氏にとっては中学生の頃から見えていた存在で、
恐れを手放すことであまり見えなくなったのだそうです。
個人的には、どの話題もとても興味深いものでしたが、
壮絶な呼吸不全の体験のお話と、かつて龍だったことを思い出したお話、
夢の中で猫になったお話などがとても印象に残りました。

不思議な話を読むことはとても楽しくて、最後のほうは、百話で
終わってしまうのがもったいないと思いつつ読みました。
大島氏は、この本にちりばめられた話には、何の正解もアドバイスもない、
真の自己成長は自身の外側から来るものでなく、内側からやって来る
ものだから、本書で浴びるように読んだ不思議な物語から得られた
感性を、自分の中で感じ取り、育 はぐくんでほしいと述べています。

百話の物語を読むことで、私自身の固定概念の枠のようなものが
少し広がったような気がしました。
楽しい本ですので、ぜひ多くの方にお読みいただきたいと思います。


(編集室   兒玉裕子)


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



[新装版]古代天皇家「八」の暗号
畑アカラ(著
ヒカルランド 発行
定価4,040円+税


著者は絵本作家です。
自作のキャラクターを作ろうと、たまたま思い立ったのがハートの
キャラクター『ハーリーちゃんとハーティちゃん』でした。
ハートのテーマパークを作りたいと思っていた頃、突然
『ドルジェル伯の舞踏会』という小説の中の場面が浮かんできました。
舞踏会の席でアメリカ婦人が、 88 ハートを描くのです。即座にこれは
ハートの記念日になると閃き、大変興奮してしまったそうです。

著者の「8」と「ハート」の探究は十数年に及びました。それほど奥が深く、
興味深いものでした。
その探求の結果が、平成 21 年『古代天皇家「八」の暗号』(徳間書店)
の出版となりました。「8月8日はハートの日」を思いつかなかったら、
この本の出版はなかったのだそうです。

それから 10 年、絶版になっていた本著がヒカルランドから新装版として
復刊されました。もともと本著を編集担当していたのが、現ヒカルランド
社長の石井健資さんだったそうです。

大嘗祭 ・伊勢神宮・日光東照宮・高松塚古墳をつなぐ「八・や」の
仕組み、天皇家とこの国・この民、そのすべてを貫く宇宙規模の結界、
繁栄のための呪術を詳しく説明してくれています。

天海大僧正は伊勢神宮の八の呪術デザインを応用して日光東照宮を
造った話や、水戸光圀が光國から光圀に名前を変えた理由など、
興味深いものがたくさんあり、それらの発見をするたびに著者が
喜びと緊張でどれだけ心を震わせてきたかが感じられます。

「なかなか理解されていませんが、発見無くして感動無し、
と思わせる本である、と自負しています」
という著者の熱い思いとともに、天皇はひたすら国民の幸せを祈って
きたという貴重な「日本国のかたち」を、じっくりとお読みください。

(編集室   柴切純子)


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



【大嘗祭・天皇号・伊勢神宮】 この国永遠の疑問を解く


令和の大嘗祭は令和元年 11 月 14日から斎行されましたが、最近では
関心が少なくなってしまいました。
戦後、GHQによって「大嘗祭」の元となった祭日「新嘗祭」を
「勤労感謝の日」に変えられてしまった影響もあるかと思われます。

「大嘗祭」に関しては素晴らしい数多くの本が出版されていますが、
「8の世界」「ハートの世界の探求家であり、活動中の畑アカラ氏は
「八」の探究家である自分にしか語れない三つの「発見」から、
あえて「大嘗祭」について語っています。

「大嘗祭」は天武天皇が創設したことが分かっていますが、
その動機を畑氏が初めて、天武天皇になりきって調べ上げ、
真実・大義を明らかにました。
呪術の専門家である天武天皇は、新嘗祭を基本とし大嘗祭を創設し、
伊勢神宮を「天皇=北極星」の存在場所としたのです。
そして、「北極星」を守護する「北斗星」を中国最強の呪術と
易経の八卦を習合させ「北斗八星=八卦」とし、世界最強の呪術を
大嘗祭と伊勢神宮に施したのです。

古代日本の聖教は「八・や」であり、言葉の中でナンバーワンの
言霊の霊威を持っているのだそうです。
「八洲(日本)・八卦」、「八重畳(神座=大嘗祭のシンボル)」、
「八咫鏡 ・八 坂瓊 勾玉 ・八 重垣 剣 」等、調べるほどに
「八」の世界が大事なところをすべてといってよいほど占めており、
それがまさに、畑氏だからこそ追求できる分野なのです。

そして、夜空に輝く「北極星・北斗八星」に意味を持たせ、
「国家の呪術暗号」で「八洲(日本)」の国柄と独立国家である
ことを表現していることの美しさを皆さんに知ってほしいのだそうです。
まさしくコインの裏側の真実です。
ぜひ、お読みください。
  

(編集室   江尻みゆき)

2020年1月号おすすめ書籍(会報誌より)

    


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



もしも一年後、この世にいないとしたら。
清水 研(著)
文響社 刊
定価1,078円+税


本書は、国立がん研究センターで、がん患者さん3,500人以上の話に
寄り添ってきた精神科医である清水研氏の書かれた本です。
人は死について考えるのを自然に避けてしまうものですが、嫌でも
自らの死と向き合わなければならなかったがん患者さんの言葉は、
死について、そして生きることについて、深く考えさせてくれます。

本書に出てくるがん患者さんの体験は、名前は仮名にしてあっても、
実際に生きて、いろいろな人を愛し、関係を築いてきた人生の体験が
描かれているため、ほんの数ページのエピソードであってもとても
印象的で重みがあり、時には涙なしには読めない箇所も多くありました。

幼い子どもを残して自らの死が間近に迫った母親や、若くして自分の
未来が長くないと告知された男性など、どれだけつらく、悲しく、
せつなく、悔しかっただろう、どれだけ生きたいと思っただろう、
と思いを馳せました。

また、著者の清水氏は、一般的な精神科での研修を終えて、国立がん
研究センターで勤務を開始してから、がん患者さんの「死と向き合った
人の語り」を前にして衝撃を受け、それまでの精神科医としての知識や、
薬を処方して治療にあたることは、何の役にも立たないと落ち込んだ
そうです。

索する日々が続きながらも、多くのがん患者さんと接することによって、
だんだんと清水氏自身も死について深く考え、生き方を見つめ直す
ようになったそうです。

がん患者さんの体験もさることながら、清水氏の生きることに対する
考え方も、とても共感しました。

人は誰でもいつ死ぬかわからないし、自分の人生の賞味期限は今日
1日、と言葉としては聞いていても、個人的に本当にそう考えられた
日は1日もありませんでした。
本書を読んで、もしも1年後に自分がこの世にいないとしたら、と
1年後のことを読後に考えることができました。
ぜひ多くの方に読んでいただきたい一冊です。


(編集室 兒玉裕子)


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


ねえちゃん、大事にしいや。 生きる喜びを分かち合うために
入佐 明美(著)
いのちのことば社 発行
定価1,000円+税


大阪市西成区にある全国最大の寄せ場と言われる「釜ヶ崎」。
今でも多くの日雇い労働者が生活する街だそうです。
著者は36年間、ケースワーカーとして働いてきました。
看護専門学校を卒業し、病院勤務を経て、25歳のときにこの街で
働き始めます。

私の育った街の側の多摩川の河川敷にも、昔からたくさんの人が
住んでいました。特に偏見があるわけではありませんが、それでも
なるべく近くに寄らないようにしてしまいます。私が20代の頃に
その中に入っていって、ましてや声を掛けることを想像すると、
怖くてとてもできません。なぜ怖いのかと考えたら、もしかしたら
それは、たんなる思い込みでしかないのかもしれないと気づき、
自分が恥ずかしくなりました。

著者は中学2年生のとき、道徳の本でネパールのことを知ります。
この世の中に三度のご飯が食べられず、学校にも行けず、病気で
死んでしまう人がたくさんいることに驚きます。自分はこのままで
いいのかという思いがどんどん強くなり、看護師としてネパールで
働くことが夢から祈りへ変わりました。実際にネパールで医師として
働いている岩村昇先生とも出会うことができ、祈りが現実になろうと
していたときに、岩村先生から「釜ヶ崎」で困っているたくさんの人を
助けてほしいと提案されます。

ネパールに行く前の2、3年という約束でしたが、それが著者の生涯の
仕事になりました。
助けるつもりで接してきた人たちに多くのことを教えられ、自分を
見つめ直すことになり、著者自身が生まれ直すことにつながりました。

あんなにも強く思っていたネパール行きは氷のように自然に溶けて
いきました。求めていたネパールに「釜ヶ崎」で出会いつつあると
いう大切なことに気づいたそうです。
ぜひお読みください。


(編集室 柴切純子)


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



オランウータンの不思議社会
鈴木 晃(著)
岩波書店 刊
定価780円+税


著者である鈴木晃氏は20代前半、アフリカでチンパンジーを研究して
いましたが、ウガンダで政治的動乱が起きたのをきっかけに東南
アジアでオランウータンを研究することになりました。

チンパンジーが集団生活であるのに対してオランウータンは
「ネグレクテド・エイプ」(無視された類人猿)とも呼ばれ、個体が
森の中に分散して生活しているため、その社会構造を解明するには、
研究が遅れていました。
とくに遅れた理由としては、森の中にいてバラバラで見つけにくく、
「餌付づけ」がしにくく、扱いにくかったからだそうです。
しかも、野生のオランウータンの生息地を取り巻く環境は、森林火災、
過剰伐採、政治的混乱があり必ずしも良好ではないからでした。

本著ではオランウータンの社会の仕組みとその成り立ちを解きほぐし、
理解していく過程を描くと同時に、鈴木氏の自然との格闘を述べて
います。動物の「文化的行動」はヒトだけが保有する特権だと
考えられがちですが個体から個体に新しい技術が伝承されていくのが
文化だとすると、そのような文化行動は動物にも見ることができる
のだそうです。

現状、熱帯雨林の減少が叫ばれている中で、多くの予算は植林事業に
費やされています。植林は樹種が限定されています。熱帯雨林の
特色を維持していくには「ジーン・プール」(遺伝子貯蔵庫)と
しての天然林を残していくために、広域を動く動物「キー・スピーシズ」
(要かなめの種)としてオランウータンは役割を担っているのだそうです。

今、私たちがこの課題に取り組み、政治や経済に偏り過ぎている世の
中を省みる必要があるのではないでしょうか。
必読の一冊です! 


(編集室 江尻みゆき)

2019年12月号おすすめ書籍(会報誌より)


    

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


人間の本性 (幻冬舎新書)
丹羽 宇一郎(著)
幻冬舎 刊
定価800円+税


本書は、伊藤忠商事株式会社で社長、会長、日本郵政株式会社取締役、
中華人民共和国駐箚(ちゅうさつ)特命全権大使を歴任された、
丹羽宇一郎氏が書かれた著書です。
丹羽氏は政財界ではとても有名な方なのだと思いますが、
不勉強な私は丹羽氏のことを存じぬままに『人間の本性』という
タイトルに惹かれて本書を読み進めました。

人間といかに付き合い、いかに生きるべきかを、仕事を通して
さまざまな方と交流されてきた著者の体験談を交えながら
綴られています。
死ぬまで未完成、AI時代の「生き方」の作法、人間としての
「幸せ」の構造、「努力ができる」のは人間である証し、
自然体で生きられないのは人間だけ、「人間の本質」を受け入れる、
と本書は六章で構成されています。

丹羽氏は、人間は所詮、動物ですと前書きから言い切っています。
飢え死にしそうになったら、人の命を奪ってまで食べ物を得ようと
する本能が人間には備わっていて、そのことを「動物の血」と呼び、
反対の理性を「理性の血」と呼びます。
怒り、憎しみ、暴力的な衝動を内包する「動物の血」が人間には
流れていることを、忘れてはいけない。この世には善だけの善人も
悪だけの悪人もいなくて、理性の血が動物の血をコントロールできて
いる状態を善、理性の血が姿を消し、動物の血が噴き出す状態を
悪と言ってもいい。
どんな人も動物の血を持っているのだから、動物の血を自覚することで、
人は善なる状態に向かうことができるのだろうとの表現に、
とても納得しました。

個人的には丹羽氏流の仕事術や体験談、生き方の哲学について
興味深く読みました。人間はただの人として生まれ、
ただの人として死ぬのだから、生きている間もただの人として
懸命に生きたい、と書かれた部分にとても共感しました。
自分ももっとがんばろう、と思えた本でした。
ぜひお読みください。


(編集室 兒玉裕子)


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


ホピサバイバルキット
トーマス・E・マイルズ(著)
ダン・エヴェヘマ (著)林 陽 (翻訳)
ヒカルランド 発行
定価2,500円+税


ホピ族をご存じですか。アメリカ先住民でもひときわ輝く存在で、
周辺諸民族が次々と白人文明の奴隷と化す中、ホピ族だけは文明に
抵抗し、質素な「原始的」文化を必死で守り抜き、敢然と立ち
向かってきました。
なぜ彼らにはそれだけの力があったのか。
それは人間を超えた大創造主と、その指令者マサウ直伝の啓示、
それへの揺るがざる確信にあります。

彼らは世界よりも古い歴史を持っていて、少なくとも三つの
世界が破滅するのを見、その度に生き残り、数千年とも
数万年ともいわれる想像を絶する古代史をすべて、
口伝で正確に継承してきました。
本著はマサウから伝授された生き残りの秘密を、ダン・エヴェヘマの
英断によって、広く世界に伝えようとするものです。
ダンは最後の伝統派最長老で年齢一〇七歳。
跡を引き継げる長老がいるかどうかはわからないそうです。

いのちの尊厳を中心とする力強い生き方。わずらわしい社会に
住む文明人が見失っている、単純さ、心の優しさ、美しさ、
誰もが願う平和、失われゆく自然との深い交わりの秘密。
かつての日本人がホピ族と等しく分かち持っていたものを
学ぶことができます。

もう一人の著者、トーマス・E・マイルズはルーテル教会の
牧師でした。キリストの説いた最も大切な教えは
「心を尽くし、神を崇めなさい。
あなたの隣人をあなた自身のように愛しなさい」。
マサウの教えも「いのちのいつくしみ」に尽きます。
聖書と通じるもの、聖書に触れられていない失われたものも
あるそうです。

人類一人ひとりの学びが、今現在の子どもたち、孫たちの未来に
大きな影響を与えると警告しています。
このところの異常気象を目の当たりにしていると、もうツケを
回してばかりはいられません。
ぜひ、お読みください。

(編集室 柴切純子)

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肌を軽く引っぱり がんを遠ざける「整膚」健康法
角田 朋司(著)
わかさ出版 刊
定価1,300円各巻+税


著者である角田朋司氏は長い間小児科医として地域医療に
携わられていました。
72歳のときに小児漢方の第一人者、故・広瀬滋之医師に誘われて
「第一回メディカル整膚(せいふ)研究会」に参加したのを
きっかけに整膚学園東京校に入学、そして整膚の世界に身を投じる
ことになりました。

「整膚」とは1992年に、整膚学園の学長である徐堅(じょけん)
先生によって考案されたものです。中国4000年の歴史からすると
非常に新しい手技療法なのだそうです。
従来の東洋医学の皮膚を押す(刺す、もむ)やり方と
整膚の皮膚を引っ張るやり方は対極的です。
押したりもんだりするやり方を「陽圧(ようあつ)」と言い、
整膚のように皮膚を引っ張ってつまむ刺激を「陰圧(いんあつ)」
と言います。
陰圧の刺激は毛細血管を傷つけないばかりか気・血・水の流れが
スムーズになり、健康面でも大きなプラスの影響が期待できる
そうです。
「押してもだめなら引いてみな」の逆転の発想から生まれたのです。
その具体例を本著では分かりやすく説明しています。

そもそも日本人にがん患者が激増した背景には長寿社会になった
からで、戦後、わが国は経済的に豊かになって医療も進歩し、
多くの人ががんを発症しやすい年齢まで長生きするようになった
ことがあります。
がんの仕組みを知り、自分たちの生活習慣を改めて見直す必要が
あるようです。
近年、欧米ではがんで亡くなる人は減少傾向にあるようですが、
わが日本では、依然として増え続けており、「最後の未来予想図」は
薔薇色ではないようです。
その由々しきシナリオを未然に避ける手立てとして「快」「癒し」
「絆(愛)」の効果をもたらす「整膚」で対策をしてみては
いかがでしょうか。必読の一冊です! 


(編集室 江尻みゆき)

2019年7月号おすすめ書籍(会報誌より)

  宇宙観と原理76.jpg  なぜユダヤ人なのか76.jpg


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谷村新司の不思議すぎる話
谷村 新司(著)
マガジンハウス 刊
定価1,512円+税


本書は、バンド「アリス」として数々のヒット曲を出され、ソロ・
アーティストとして「昴」「いい日旅立ち」「サライ」などのとても
有名な曲を作られた歌手の谷村新司さんが2014年に書かれた本です。

年末の紅白歌合戦に何度もご出演されている谷村さんですが、55歳の
ときに帯状疱疹で体調を崩されたことがきっかけとなり、立ち止まって
この世界をもう一度学びなおそうとされたそうです。
そこから、図書館にこもったり、各分野の専門家の話を聞いたり
しながら、猛勉強をされたそうです。
その猛勉強で得た知識を、本書ではご紹介くださっています。

日本とユダヤの関係や、日本語のカタカナの重要性、音を学ぶことが
森羅万象の仕上げに繋がることなどが書かれていました。

「昴」の曲は、さらば昴よ、と昴に別れを告げる不思議な歌詞が
印象的な曲でしたが、「昴」がどのように作られたかが、第一章に
詳しく書かれていました。なんと谷村さんご自身も、インスピレーションで
この曲を作られ、なぜ青白き頬のままで昴に別れを告げるのかが
初めは分からなかったそうです。
後になって、昴の別名であるプレアデス星団からのメッセージを受け
取るようになり、だんだんと分かるようになったそうです。
「昴」の歌詞の解説は、ここでは詳しく書けませんが、なるほど
そんな深い意味が含まれていたのかととても面白かったです。

アーティストの方は、インスピレーションを大切にされるとは思って
いましたが、有名な谷村さんがプレアデス星団からの情報を受け取って
曲作りをしていらしたとは、とてもビックリしました。
また、谷村さんが音楽家だからか、プレアデス星団からの情報で音に
まつわる不思議な話は個人的にとても興味深く読みました。
ぜひお読みください。


(編集室 兒玉裕子)

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宇宙観と原理76.jpg
フトマニと北欧の女神ゲフィオンから読み解く古代人の宇宙観と文字生成の原理
いと きょう(著)
ホツマ出版株式会社 刊
定価3,000円+税


いときょう先生のこれまでの研究の集大成ともなる著書がいよいよ
発刊となりました。
ヲシテ文字の文献を研究し広く普及してきましたが、これで良いの
だろうかという疑問が心の奥底にあったそうです。
ホツマツタヱなどのヲシテ文献は真実の書であると確信していますが、
これを世界の人々に伝える前に、何か他にするべきことがあるのでは
ないだろうかという思いです。

そうした中で、著者が海外の旅先で気づいたことは、世界にある
共通のデザインでした。このデザインから、人類は宇宙誕生以来、
意識の深いところで、あることを記憶していたのではないだろうか
という直感が働いたのです。
ノーベル賞受賞者の晩餐会が行われることで有名なスウェーデン
ストックホルムの市庁舎黄金の間にあった女神ゲフィオンの壁画、
フトマニの御柱図、過去の写真を調べた結果、同様のデザインが
世界各地にあることに気づきます。

そこからハートのデザインが何であるかを知ることとなりました。
こうした一連のデザインの関係性の意味を知ることで生命の本質が
何であるかが分かり、さらにこうした認識は人類すべての心に平穏を
もたらし、ひいては世界平和につながることを筆者は確信したのです。
また同時に、文字がどのようにして生まれたのか、世界の文字や
紋様を紹介することで証明。
この兆形は、立体化すれば神聖幾何学となりフラワーオブライフと
なる。
さらにフトマニを用いての占い方と、古代文字を解説。

古代に興味を持つ皆様ばかりでなく、幸福の本質を模索する方々に
とっても新たな視野が開かれることになるでしょう。

にんげんクラブストアでお届けしています。
ぜひ自らの目で確かめてみてください。


(編集室 柴切純子)


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なぜユダヤ人なのか76.jpg
なぜ世界のお金持ちの35%はユダヤ人なのか?

滝内 恭敬(著)
サンライズパブリッシング 刊
定価1,620円+税


著者の滝内恭敬さんには、にんげんクラブ主催、赤塚高仁先生
ヤマト人の「聖書塾」でお会いしました。
赤塚先生が、「聖書は世界で最も売れているビジネス書だよ!」
それをテーマに本を書こうと思っていたとのこと。
タイトルに『聖書』をいれると売れないので、「ユダヤ人」という
文言を使うといいとアドバイスを受け、書き始めようと思っていたら、
なんと、思い描いていた通りの本が目の前に! 
それが、本著だったのです。

本書は特定の宗教についての本ではありません。ベストセラーで
あり自己啓発の源流である『聖書』から神の概念を理解し、
「創造主」が神だという概念を受け入れることで、強固な自信と
愛と充足感に満たされながら、力強く生きられるようになる方法を
説きます。

さまざまな自己啓発書を読んでも、日本人はきっとすべてを理解する
ことはできていなかったのです。
なぜなら、『聖書』を読んでいないから。
根本となる考え方を知らないから。
前提条件が違うのに、方法を学んでまねしても、うまくいくわけが
なかったのです。本著を読んで、分かりました。

さらに、日本とイスラエルには、深いつながりがあり、『聖書』は
日本人にぴったりな書物なのだそうです。実際に、歴代の成功者も、
そして著者自身も、『聖書』の教えに気づいてから激変しました。

さまざまなビジネスの勉強をして、起業して精一杯がんばったのに、
失敗し、ホームレスにまでなってしまった著者が、『聖書』と
ユダヤ人の教えに学ぶことで、幸せな大成功を収めることができたのです。

にんげんクラブストアでもお求めいただけます。
しかも、著者の滝内さんに、1冊1冊、心を込めてメッセージと
サインをしていただきました! 
この機会を、どうぞお見逃しなく!


(編集室 柴切純子)


2019年6月号おすすめ書籍(会報誌より)

    

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発酵生活で 新しい私に生まれ変わる
栗 生 隆子(著)
ヒカルランド 刊
定価1,750円+税

本書の著者の栗生さんは、14歳のときに潰瘍性大腸炎という病気を
発症され、十代後半から二十代にかけてだんだんと外出もできなく
なり日常生活もままならないほどに苦しまれたそうです。
苦しみのどん底にいたある日、まだ生きたいという思いと、もう
死んでしまいたい、という思いの相反する二つの感情がものすごい
エネルギーとなって両側から体を引っ張り、今にも引き裂かれそうに
なったと思ったら、意識が肉体から離れて違う所に行ってしまった
そうです。
そこでの体験を通して、とにかく命の続く限り自分の体で生きて
みようと思い直し、その後から冷え取り健康法や発酵食品と出会う
ことにより、奇跡的な快復をされました。

本書を読んで、この本には栗生さんの優しさが溢れていると感じ
ました。死をも考えるほどの病を経験し、そこから命と向き合った
栗生さんだからこそ、発酵食品の本当の良さを自分の言葉で多くの
人に伝えることができるのだなと思いました。
自らの体を見つめることと、発酵の菌の世界を見つめること、
そこから地球環境や宇宙、見えない世界にまで思いを馳せることが、
すべて繋がっているようです。
発酵食品に慣れ親しんでいくと、人と争うのでなく共に生きることに
目が向けられ、体も元気になるし、だんだん心も前向きになるような
気がします。

本書を読むことで、きっと多くの方が自分で発酵食品を作ってみようと
思うでしょうし、身の回りの菌の環境に注意を向けるようになると
思います。発酵食品のレシピもいくつか掲載されていたので、私も
早速作ってみようと思いました。
また、最終章に掲載された小出遥子さんとの対談「いのちのめぐり」も
興味深いものでした。
ぜひお読みください。


(編集室 兒玉裕子)

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植物は〈未来〉を知っている―9つの能力から芽生えるテクノロジー革命
ステファノ・マンクーゾ(著) 久保 耕司(翻訳)
NHK出版 刊
定価2,000円+税


衝撃的でした。植物の本なのに、目次に並ぶ文言が、「記憶力」
「運動能力」「動物を操る能力」......初めは何のことだろうと思って
いましたが、読み進めていくうちに、どんどんはまってしまいました。

植物は人間の生活になくてはならない存在です。それは誰もが認めて
いることでしょう。でも、本当の植物の姿を全く知らなかったことを
思い知らされました。お水を上げるときに、お花に声を掛けると
きれいに咲いてくれるよねとか、植物にも心があるって信じている
ことだけでも分っているつもりになっていたのが恥ずかしくなります。

動物は動くことで、問題を避けてきました。植物は動かずにその場で
生き延びることを選びました。
そのために、さまざまな能力を磨き、未来を切り開いてきたのです。
並外れて優れた感覚を発達させ、数多くの科学的、物理的なパラ
メーターをいつでも緻密に知覚する能力を備え、脳のある、私たち
動物が想像もつかないほど、頑強で革新的な進化を遂げました。

動物とは大きく違う方法で進化したおかげで、植物は非常に現代的な
生き物になりました。インターネットが植物の根に似た構造をして
いるのは偶然ではありません。
数々の優れた建築物が、植物の構造をヒントに、完成しました。

これから人間が持続可能な未来にするために、解決しなければ
ならない課題がたくさんあります。
すでに、エネルギーを必要とせず、海の水で育つ野菜もあるそうです。
どんな課題も解決して生き延びてきた植物は、知っています。
この先、例えば火星に住むことになったとしても、植物は一緒です。
植物は、どんな〈未来〉も知っているのです。
ぜひ、お読みください。


(編集室 柴切純子)


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あなたを幸せにする宝石の不思議な力 宝石が持つ運気アップと癒しの魔法
岡本 憲将(著)
廣済堂出版 刊
定価1,300円+税


著者である岡本憲将氏は40年以上宝石店を営まれており、しかも
一代で銀座に店舗を構えられました。世界各国に宝石の鉱山を持ち、
毎日ワクワクと楽しみながら過ごされておりましたが、残念ながら
2年前に永眠されております。

宝石とは無縁だった岡本氏は迷いの多い青年時代に、自分を取り
戻すために海外のいろいろな国を巡る旅に出ました。海外に行けば
自分にも人に誇れるものができるのではないかと思ったからです。
しかし、潜在的には、常に「人を助けたい」という思いを持って
いました。旅をする中、ジュエリーに興味を持つきっかけや縁を
もらい、日本に帰国したときは自分への自信が確信へと変わり、
父親の会社を継ぐはずだったのですが、その会社に全く異業種の
輸入雑貨の部門を創ってしまったのです。

そしてついには宝石の「流通革命」を起こしました。業界の歪んだ
流通経路を暴露した『宝石価格の秘密』はベストセラーになりました。

この仕事を始めて20年間もの間宝石に不思議な力があるとは全く
知らなかったそうです。ある方との出会いから、宝石には何か人の
身体や心に作用するエネルギーがあるかもしれないと気が付き、
身体、心、魂を癒す宝石の真の価値やエネルギーを知ってもらう
活動をするようになりました。

自分だけではなく他人の幸せをも願う「大欲」を持ち、運気を
上げる秘訣が書かれています。「自力」を高め、「他力」=「宝石」で
補ってみれば劇的に改善することもあるかもしれません。
宝石の「波動」と人間の「波動」が共鳴するとエネルギーの交流が
起き、宝石の「波動」が人間を原子レベルで調整し引き上げてくれ
るのだそうです。

精神世界の第一人者である山川紘矢氏との対談も記載されております。
宝石の本当の魅力に改めて気が付きます。


(編集室 江尻 みゆき)

2019年4月号5月号おすすめ書籍(会報誌より)

   

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

心を磨く 中村天風講演録
中村 天風(著)
PHP研究所 刊
定価2,000円+税


本書は、天風会創立百周年を記念して、既に公開されている中村天風先生の
講演CD『心を磨く』を書籍化したものだそうです。
耳で聴きじっくりと考えることのできるCDも良いものですが、書籍として
目から文字で読むことができる本書も、また違った良さがあります。
一冊の書籍としてギュッと天風先生の教えが凝縮されていて、CDと比べて
安価でとても良い本だと思いました。

五十年以上前に開かれた講演会の内容ですが、今読んでも全く古く感じず、
天風先生の情熱と気迫が感じられます。

本書では、第一章の『人間の正体は気体である』という内容から始まり、
第二章 生き方を間違えると「心の奴隷」になる、
第三章「正しい心の使い方」ができる人・できない人。
第四章 五感感覚を磨き上げ、自己肯定に徹して生きよ。
第五章「心機転換」こそが問題を解決する。
第六章 本能に打ち克つ人が幸福になる。
と続きます。

理性でも、心でも、身体でもなく、私たちの正体は気体であり、
その気体である霊魂を発現させながら生きるためにはどう生きるのが
いいか。どう心を磨くか、ということがさまざまなエピソードと共に
綴られています。

身に病があれども、心まで病ませない。
運命に非なるものがあっても、心まで悩まさない。
いつも自分は幸福の花畑の主人公と思って生きたらどうだ、と
天風先生は語り掛けています。

個人的には数年ぶりに中村天風先生の書籍を読みましたが、とても
勉強になりました。たぶん数年前に読んでいたら、本書は英語や
物理の内容も少し入るので、少々専門的で難しく感じたかもしれません。
難しいながらも、天風先生の語り口が面白く、読み進めることできました。
ぜひ多くの方にお読みいただきたいと思います。


(編集室 兒玉裕子)


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「あの世」が教えてくれた人生の歩き方
宮内 淳(著)
サンマーク出版 刊
定価1,500円+税


本書は、宮内淳さんの初めての著書です。
宮内さんは、日本テレビのドラマ『太陽にほえろ!』で"ボン"刑事役で
俳優デビューされ、その後は世界の秘教をレポートするドキュメンタリー
番組で世界の80数カ国を回り、秘教タレントとして活躍されました。
大自然の中で暮らす先住民の方々や手つかずの自然に触れて地球環境の
大切さに目覚め、後に公益財団法人「地球友の会」を立ち上げ、代表
理事として日本の精神や伝統文化を見直すフォーラムや勉強会などで
活躍されています。

宮内さんは、お母様が亡くなられる数年前に「もしおふくろが先に死んで、
向こうの世界があったなら、それを俺に教えてほしい」と約束をしていた
そうです。
その後お母様が亡くなられた直後から不思議な体験が頻繁に起こり始め、
これは母からのメッセージだと気づいてからは不思議な現象はおさまり、
替わりに宮内さんの頭にはイメージのようなものが閃くようになりました。

お母様から送られてくるイメージで、あの世はどんな世界で、宇宙の
仕組みはどうなっている、とさまざまな気づきがあったそうです。

世代が違うために私は宮内さんのことを存じませんでしたが、宮内さんの
ダイナミックな人生の物語は、とても興味深く面白いものでした。
おそらく『太陽にほえろ!』当時の活躍ぶりを知っている世代の方々が
読まれると、さらに面白いのではないかと思います。
石原裕次郎さんや勝新太郎さんとのエピソードや、世界の秘教で体験し
たことなど、ユニークな話が盛りだくさんです。

幸せとは何か、生きるとは何か、宮内さんの歩まれてきた道は、
さまざまなヒントを与えてくれます。
お母様からのメッセージの宇宙のお話も、とても面白かったです。
ぜひお読みください。


(編集室 兒玉裕子)


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

化粧いらずの美肌になれる3つのビューティケア
菅原 由香子(著)
三笠書房 刊
定価680円+税


著者は皮膚科のお医者様です。
大学時代からの約20年間、ひどい肌荒れに悩み続けたそうです。
「私は肌が弱いから」と、市販の無添加化粧品を選んで使っていたのに、
顔が真っ赤に腫れあがったり、ニキビ、ガサガサの繰り返し。

あるとき、市販の無添加化粧品は、本当は無添加ではないのではないか
と気がついたそうです。
20年目にしてやっと、自分の肌荒れの原因に気づき
「化粧品に含まれる化学物質」を徹底的に研究し、化粧品を勉強しました。
試行錯誤を繰り返し、「本当の無添加化粧品」を作り、試作品を使い
始めると、何をしても治らなかった著者の肌荒れが、あっという間に
改善したのだそうです。

これは、かなりショッキングな事実です。そして、とても信頼がおける
内容だと感じました。

世の中には著者と同じく、何が原因かわからないまま、苦しんでいる
方がたくさんいます。化粧品かもしれないし、食べ物かもしれないし、
生活習慣の何かかもしれない。それを探っていく作業が必要です。
今までの常識や思い込みに縛られていては気づかないこともあるかも
しれません。
さまざまな情報が溢れる中、著者が一番伝えたいことは、
「あなたの本来持つ姿が美しい」ということです。
美しくなろうとする力を、私たちはもともと持っているのです。

自分の体が喜ぶものか、自分の体の声に耳を傾け、美しくなるための
ひと手間を惜しまないでほしい。
お金も時間もかからない方法が、たくさん紹介されています。
美容皮膚科医として、10万人以上のお肌のトラブルを治療して、
肌荒れから解放されたことで、性格も前向きになり、人生も変化した
方々の体験談も載っています。
毎日鏡を見るのが楽しくなるように、ぜひお読みください。
お勧めです。


(編集室 柴切純子)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

逃げ切る力 逆境を生かす考え方
馬 英華(ま えいか)(著)
日本経済新聞出版社 刊
定価1,600円+税


本著は、馬英華氏が日経新聞電子版「ビジネスリーダー/経営者ブログ」
というコラムに女性のビジネスリーダーとして2年間連載をしていたものを
まとめ加筆したものです。

馬氏は東京エレベーター株式会社代表取締役社長であり、中国弁護士で、
多くの日本企業の顧問を務められています。

中国大連で生まれた幼い女の子(馬氏)は逆境の中で、誰も助けては
くれない自分の境遇を、家族が寝静まった後、納屋の屋根に登り、
空に向かって自分の境遇を問い、そして大きな世界で自分を必要と
している場所を見つけると誓ったのだそうです。
そして、自分の能力を信じ、未来を信じることで生きることにしがみ
ついてきました。

ついには、海を渡って日本に来て、働きながら大学に通い、言葉の壁、
人種の壁を打ち破り一企業の社長として成功するまでのお話は涙なしでは
読めません。何度も窮地に追い込まれ、絶望の淵に追い込まれます。
しかし、負けず嫌いの馬氏は自身の誇りを持ってできることは何度でも
試みました。

馬氏のこの成長、成功ストーリーはどのような境遇においても、自分の
可能性を信じて、知恵を振り絞り、勇気を出して、一歩前に進む
チャレンジ精神を持つことで、逆境を反転させて、強運を味方につけて
しまうのです。

人生の教本であり、ビジネスの教本でもある本著を手に取り、今一度、
男尊女卑の壁、外国人の壁、規制の壁、文化の壁を取り払ってみませんか。
中国出身の馬氏から見た日本は私たちが日本人に生まれ日本に育ってきた
視点と違った角度から日本という国を見えさせて、感じさせてくれるかも
しれません。

馬氏は、にんげんクラブ主催 秋山佳胤先生セミナー
5月12日(日)にゲストでご登壇されます!
こちらにもぜひ、ご参加ください。おススメします。


(編集室 江尻 みゆき)


2019年1月号2月号おすすめ書籍(会報誌より)

   


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



才能の正体

坪田 信貴(著)
幻冬舎 刊
定価1,500円+税


本書はベストセラーとなった話題の書『学年ビリのギャルが1年で
偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』の著者坪田信貴氏の
最新著です。塾講師として1300人以上の生徒を箇別指導し、多くの
生徒の偏差値を急激に上げてきた坪田氏は、「才能は、誰にでもある」
と言います。多くの人が才能を、どのように見つけたらいいか、どう
伸ばせば良いかが分からないだけだそうです。

自分には才能がないから、といろいろなことを諦めたり、どうせ
この子は成績が伸びるはずがない、と子供の可能性の芽を親が摘んで
しまったり、間違った思い込みや言葉の掛け方で、未来の可能性の
視野がどんどん狭くなってしまいます。
本書を読むと、誰でも努力次第で今日より明日は実力がついているし、
未来は変えられることが分かります。自分の才能を信じることができる
だけでなく、周りの人の才能も信じることができるようになり、読めば
読むほどやる気と元気が出てくる本だと思います。

本書には才能について、さまざまなエピソードが書かれていますが、
特に個人的に面白いと思ったのは、才能の正体とは洞察力であると
書かれていたことでした。洞察力のあった達人の例として、最後の
剣豪と言われた國井善弥さんのエピソードがとても興味深かったです。

その他にも、坪田氏が実際に社員として採用した個性豊かな方々の
エピソードや、指導する側とされる側の思いのズレ、一流の人との
出会いなど、興味深い内容が満載でした。

自分に才能があるかないかどうかを決めるのは自分自身です。自分の
才能を伸ばしたい方はもちろん、子育て中の方にも、部下を育てる
立場の方や経営者にもおすすめの本です。ぜひお読みください。


(編集室 兒玉裕子)


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


光の魂たち 植物編人の霊性進化を見守る植物たち
森井 啓二(著)
きれい・ねっと 刊
定価1,600円+税


本書は、獣医師である森井啓二氏の書かれた本です。美しい写真と
ともにたくさんの植物たちの興味深いエピソードが綴られています。
6章に分かれてさまざまなエピソードがまとめられていて、どこから
読んでも面白いと思います。

それらのエピソードは、植物についてだけでなく、動物の話や、
中国の古典、日本古来の叡智、仏教の経典、地球環境について等、
多岐にわたり、とても読みやすく勉強になりました。それらの話題に
共通することは、地球やすべての生命に対する「愛」だと思いました。

おそらく森井氏は動物や植物が本当に大好きなのだと思いますが、
その大好きが本書を読むととても伝わってきます。動物や植物に
あまり興味がない人でも、本書を読むと、読む前よりはきっと
動物や植物を好きになっているのではないかと思います。
植物がとても知性的な存在であり、それぞれユニークな特性がある
ことに気付かされます。
また人間は植物なしでは生きていけず、植物から見守られ
助けられていることを強く感じました。

森井氏のプロフィールには、趣味は瞑想、ヨガ、山籠り、油絵を
描くこと、自然が大好きと書かれていましたが、本書を読むと
なんだか山歩きをしながら植物を眺めているかのような、瞑想を
しているような、とてもリラックスした気分になりました。

本書を読んだ後に、とても植物が愛しく思えて、久しぶりに花を
買いにいきました。忙しいことを理由に花を愛でる余裕もなくなって
いた自分に気がつき、少し心にゆとりが持てたように思えました。

本書は『光の魂たち』の植物編ですが、本書の前に動物編も出版さ
れています。動物編を読むのも、楽しみです。ぜひ、多くの方に
お読みいただきたいと思います。

(編集室 兒玉裕子)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


ホーリースピリットからの贈りもの
香咲 弥須子(著)
サンマーク出版 刊
定価1,500円+税


「誰もがホーリースピリットとコミュニケーションをとるように
なって、誰もがホーリースピリットが示してくれる愛を分かちあう
存在、喜びと豊かさを増やしていく存在になっていただけたら、
どれほど素敵でしょう。そんなことが、もう起りつつあるのだと
感じます。」
著者の言葉通りになったら、どんなに素晴らしいことでしょう。

現実に、著者は、ホーリースピリットの声を聞き、その声に従う
ことで、数々の奇跡を体験し、今、「奇跡のコース」を世界中に
広めています。

ホーリースピリットは著者に言いました。
「あなたがどうしようもないから、助けます」
かつて著者は、幼い頃に大好きな父親から、
「お前はどうしようもない」と言われ、傷つき、悲しみ、怒りました。
同じ言葉をホーリースピリットに言われたとき、どうしようもない
私をそのまま愛して助けてくれるという、本当の愛に気づかされた
のです。

なぜ奇跡が起こるのか、それは愛しか存在していないから。
奇跡はその人に最も必要な出来事という形でやってきます。
日常の小さな変化ですが、努力して資格を取るよりもずっと、
ゆるぎない自信をもたらしてくれます。

ホーリースピリットと繋がることを阻むものはただ一つ。
「自分のやり方」にしがみつくから。でもそれを手放すのは
不可能なほど難しい。
道はただ一つ。ホーリースピリットにゆだねることなのです。

著者自身の体験や、一緒に「奇跡のコース」を学んできた、たくさんの
方の体験、瞑想法も、優しい文章でつづられています。
読んでいるだけでも、優しい気持ちになれます。
肩の力を抜いてもいいのかもしれない、愛しかない世界を信じてみても
いいのかもしれない、と思えてきます。
ぜひ、お読みください。


(編集室 柴切純子)


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目の真力(まりょく) 目で見る想いこそが創造のしくみ
金城 光夫(著)
ヒカルランド 刊
定価1,750円+税


霊力の高い両親と生活する中で、パラレルワールドとの交信や、
臨死体験をしても著者の金城光夫氏はまったく気に留めず育ち、
母の死後、父の末期がんを介護中に不思議な『たんぽぽおじさん』と
出逢あいました。
『たんぽぽおじさん』に促され最初に書いたのが『わたしは王』。
本著はシリーズ第2作目です。
『たんぽぽおじさん』の説法は「目」をテーマにしたものが多くて、
次に書くなら「目」と決めていたそうです。
「世界じゅうどこを探しても、まだ明かされていない『目』のヒミツは
おまえだからこそ書ける」と『たんぽぽおじさん』に言われたのだ
そうです。

今から30年以上前、『たんぽぽおじさん』は故・舩井幸雄の書籍に
「たんぽぽと話せるおじさん」として掲載され全国に知られるように
なったのだそうです。
ある日突然、タンポポがおじさんに話しかけてきて、それ以来
いろいろなことを教えてくれるようになったのだそうです。

「口」から発せられるエネルギーが一番で「目」は二番手のようですが、
昔から「目は口ほどにものを言う」と言うように実は、逆だったと
金城氏は気が付きました。しかも「自分」は「胸」にいると思って
いましたが、実は「自分」は「目」だったとわかると腑に落ちたのだ
そうです。

世の中は、物理的な世界だけで成り立っているわけではなく、物理的な
物が占める割合は20%程度という説ですと、20%の部分は見えないだけ
で、残りの80%は見えているのだそうです。
すべては「波動」であり、「目は」「物理的に見えるもの・見えないもの」
も見ることができる「天才」であり、「目」を持っている、すべての人は
「天才」と言えるのだそうです。そして、「見るチカラ」は「神」が宿って
いる。すなわち「目」が「神」なのだそうです。宇宙の叡智へと導かれて
します。
ぜひ、お読みください。


(編集室 江尻みゆき)

2018年10月号おすすめ書籍(会報誌より)「超常戦士ケルマデック」「ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと」「覚醒への道」

    

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超常戦士ケルマデック―あらゆる人生に奇跡を起こす不思議な物語
ケルマデック(著)
M.A.P.出版 刊
定価1,500円+税

本書は、新しい世界へと誘う語り部、ケルマデック氏がシンクロニシ
ティーや多次元宇宙、テレパシー、進化などさまざまなことについて
面白く書かれた本です。
ケルマデック氏ってどんな人? とまずは聞きなれない名前とタイトル
に興味が向きました。年齢も性別もわからないまま本書を手に取りまし
たが、ケルマデック氏は、コイン占いやタロットを取り入れた独自の
セッション等を30年以上にわたって開催されていて、また、クリスタル
ボールの演奏や、イラストレーターとしても活躍されている方だそうです。

本書は、オヤジギャグや映画、アニメ、などの楽しい話題を交えながら、
パッと真面目な話や感動的なお話が書かれていたりして、スラスラと
読むことができます。
笑いながら読むことで、実は難しいこともスッと頭の中に入ってくる
ような気がしました。
あまりにびっくりな話も多いので、中にはそれって本当かなぁ?
と思ったり、なんだか都合が良い話だなぁと思う部分もたまにあります
が、人によって感じ方はさまざまですし、とにかくとても面白いので
そのまま最後まで読むことができました。

また、多くのエピソードは、ケルマデック氏ご本人や、友人、クライア
ントの方など身近な方が実際に体験した話が多かったので、リアリティ
がありました。
自殺未遂の後に、絶対に治らないと医者から言われた人が思いの力で
奇跡的に回復した話や、臓器が未発達なまま生まれてきた赤ちゃんが、
お母さんの思いを変えたら臓器が後にきちんとできた話など、人間の
思いの力はすごいなと思うことができました。
思いを変えれば、素敵な未来を作ることができるんだ、と希望の持てる
本です。特に面白い本が好きな方や、若い方にオススメの本だと思いま
す。ぜひお読みください。

(編集室 兒玉裕子)

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ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと
奥野 克巳(著)
亜紀書房 発行
定価1,800円+税

「奥野さんは長期間、継続的にプナン人と交流してきた。そこで知り
得たプナン人の人生哲学や世界観は奥野さんに多くの刺激と気づきを
もたらした。この書を読み、生産、消費、効率至上主義の世界で疲弊
した私は驚嘆し、覚醒し、生きることを根本から考えなおす契機を
貰った。」―関野吉晴氏(グレートジャーニー)

帯に書かれている推薦の言葉です。
プナン人とは熱帯のボルネオ島(マレーシア・インドネシア・ブルネイ
の3つの国からなる)に暮らす、人口約1万人の狩猟採集民。狩猟採集
とは、農耕・牧畜が始まる前の生業形態です。今日に至るまで維持して
いるという証拠はないとしながらも、本著に書かれていることは、現代
の日本の世界に暮らす私たちからしてみると、あり得ないことだらけ
です。
人のものを勝手に使って壊してしまっても悪いとも思わないし、咎める
人もいないのです。
プナンの人は徹底的に個の差異を否定します。本能的な所有欲は子ども
の頃からいさめられます。
すべてを分け与え、何も持っていない人がビッグマンなのです。物だけ
ではなく、機会や思想、感情も社会全体のもの。人間の境目だけでなく、
動物や植物まで境目なく広がり、死の恐怖、時間の束縛、落ち込んだり
悩んだり、反省するということもないのです。

自分にとっては当たり前のことが、プナンには「ない」ということは、
まさに衝撃です。人類学者の著者が、実際に共に暮らして気づいたこと、
ニーチェやさまざまな文献と照らし合わせた考察。最初の構想から10 年
もかけたことがうなずけるほど、奥の深い内容です。
ぜひ、お読みください。現代の生き方を見つめ直さずにはいられません。


(編集室 柴切純子)


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覚醒への道: 1億3000万年前、第8世界から地球に来た私
サアラ(著)
徳間書店 刊
定価1,800円+税

著者である、サアラ氏は宇宙文明に生きていたときの記憶を持って
生まれてきました。地球と最も進化した並行宇宙にある先進宇宙文明
の繋がりをつくり、地球が進化への道にシフトすることをサポートし
ているアインソフ議会のメンバーの一人です。

特別な世界である「第8世界」に送り込まれる前から仲間だった存在
たちといまだに交信を続け、宇宙に関する最新情報を受け取っている
のだそうです。
サアラ(Saarahat)という名前はパーリー語で、初めて地球に来たの
は、今から1億3000万年ほど前で、地球の可能性を確認するために
地球外生命として、乗り物に乗ってやってきただそうです。

もともと地球は「ティファマト」という女性性の大きな惑星でした
が、あるとき火星と衝突をしてしまい、粉砕された「ティファマト」
のかけらが塵となり宇宙に飛び散りましたが、その中でも最も大き
なかけらが「ティファマト」の探求していた「母性」というテーマ
を受け継ぎ、自分の意志で自転をし始め、太陽系の仲間に追いつこ
うとしたのだそうです。
地球(テラ)は非常に強い意志を持って、彼女自身が打ち立てた目的
を達成するために奇跡を起こす力さえ持っており、さらに自分自身を
育て、成長させる力を持ち、地球にやってくるすべての生命を受け入
れ、成長を促す力を持っているのだそうです。

「空くう」(ヴォイド)という概念は、物理的には何も存在してい
ないけれど、無限の可能性が潜在している真っ暗な闇=宇宙の最初
の姿。
そして自分自身の可能性を知りたいという要求からあらゆることを
創造する力を持ち、今我々の前に存在するすべては「空くう」の可能
性が顕現したものです。「空くう」が創った「魂」の仕組みを知り、
「魂」の記憶を取り戻し、地球では知られていない宇宙の常識を知る
ことで、自分のタイムラインを自分の意識で変えてみませんか。
新しい次元に現れる楽園地球(ネオパラダイス)を共に創造する
ために!


 (編集室 江尻みゆき)


2018年9月号おすすめ書籍(会報誌より)「和の心 コズミックスピリット」「ご存知ですか、自然エネルギーのホントのこと」「木内鶴彦の超驚異的な超宇宙」

  自然エネルギーのホント90.jpg  


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和の心 コズミックスピリット: 世界を照らす縄文の叡智
千賀 一生(著)
徳間書店 刊
定価1,850円+税

本書は、舞踊芸術家であり、『ガイアの法則』『タオ・コード』の著者で
ある千賀一生氏の最新刊です。
日本人がかけがえのない日本人らしさを持っている所以、和の心を本書は
詳しく教えてくれます。本書を読むと、日本人に生まれたことに感謝する
と同時に、もっと自分の国やルーツに誇りを持ち、大切にしようと思えま
した。

日本精神、縄文の哲学、円の心、型の心、日本の伝統民家の心など、古来
受け継がれてきた日本の心の尊さを本書は語ってくれます。千賀氏の幼少
の頃の家族や農村のエピソードは、美しい日本の田舎の風景が思い描けて、
まるで自分もその田舎を知っているかのような、どこか懐かしい印象を受
けました。
それは日本の多くの地方に、同じような美しい景色や文化、型、日本の
心が残っているからだろうと思います。

本書の内容は、最初から最後までとても興味深いものでしたが、特に印象
に残ったのは、型が軸を育くむというお話でした。日本人と正座について、
いずまい、ふるまい、たたずまいを美しくすることなど、軸を大切にする
舞踊家でもある著者の言葉は、とても説得力がありました。
また言葉でなく、型でしか伝えられない心があることも、よく分かりまし
た。
本書に書いてあるような、日本人の精神や美学や縄文の哲学を、もっと
若いときから知っていたならば、生きる上で大切にすることが違ってい
ただろうな、と感じました。

本書は、過去の日本に感謝の光を、未来の日本に希望の光を注ぐような
一冊です。日本の心は、今もなお受け継がれてきていますが、核家族が
増え、便利なものが増え、国際化も進む中で、だんだんと失われつつあ
る伝承や伝統が多くあります。失われつつある灯火を伝え続けるために、
ぜひ本書を多くの日本人に読んでほしいと思いました。


(編集室 兒玉裕子)


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自然エネルギーのホント90.jpg
『ご存知ですか、自然エネルギーのホントのこと』
山田 征(著)
ヤドカリハウス 山田 征 発行
定価1,400円(送料込み)


毎月ポストに入っている「電気御使用量のお知らせ」の料金内訳に、
「再エネ発電賦課金」という項目があることをご存じですか。
東日本大震災の後、原発が停止して電力が足りなくなるとのことで節電
に躍起になっていた頃、私はたまたま東京電力のテレアポの仕事をして
いました。企業に向けてはとても厳しい節電のルールが決められて、
守れないと確か、電気料金が大幅に増額してしまいます。中小企業の方
から、必死で努力しても守りきれないので何とかならないだろうかとい
う切羽詰まったお電話をたくさん頂きました。マニュアル通りにしかお
答えできないので、とても切なかったことを思い出しました。

そのときに、一緒に説明するように指示されたのが、「再エネ発電賦課
金」でした。この仕事をするまで私も全く知りませんでした。
金額も数円でしたので、これで原発がなくなるのならと思っていました。
本著を読むまで、世の中の役に立っていると信じていました。

本著を読み、驚愕しました。まず、電気使用量を払っても、この
「再エネ発電賦課金」の支払いを拒否すると、電気を切られてしまう
という事実に驚愕しました。著者は電気を「使いたくなくて使ってい
ない」のではなく「使いたくても使えない」状態になってしまってい
るのです。

自然エネルギーは環境にも優しく、無限に誰でも使える素晴らしい技術
だと信じてきました。信じ込まされてきたのかもしれません。「知らな
い」ということがこれほど恐ろしいことだということを身に染みて感じ
ました。

本著の購入は、にんげんクラブでお取りい扱いさせていただきますので、
下記までお問合せください。ぜひぜひ皆さんの目で「ホントのこと」を
見つめてください。


(編集室 柴切純子)

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未来を見てしまった男 木内鶴彦の超驚異的な超宇宙 地球と共に生き残るたった一つの道すじ
木内 鶴彦(著) 小笠原 英晃(聞き手)
株式会社ヒカルランド 刊
定価1,620円+税


彗星探索家=コメットハンターである木内鶴彦氏は3度の臨死体験を
しています。1回目は22歳のとき航空自衛隊入隊後、世界でも例のない
30分もの呼吸・脳波・心臓停止状態から生還したのです。
生還後、自衛隊を退官し、天体観測を続け "見つけたらノーベル賞級"と
言われ行方不明になっていたスウィフト・タットル彗星を再発見しまし
た。
2度目は中国で臨死(死亡)を体験し、奇跡的に蘇生しました。
そのときに、「月の起源」を見てきたそうです。「月の起源」は今まで
考えられてきたものとは異なりかなりセンセーショナルなものでしたが
腑に落ちるものです。
またエジプトでピラミッドが造られた「謎」の目撃をしたり、江戸時代の
造営中の神社で宮大工の体に入って自分が過去に行った「証」をどこかに
残し、蘇生後確認するのでした。

臨死のときは、意識体となり過去や未来に行っては現実に戻り、現実に
戻ってからはまたどこかに行くのを繰り返し、自分が蘇生しているか気
になると現実に戻ってくるのだそうです。それはすごく覚醒した状態で
「すべては自分」という感覚なのだそうです。

そもそも人間には第六感と呼ばれる能力や想像力が備わっているのです
が、唯物主義に洗脳されている今の人類はそれを封じ込めてしまってい
るのです。実際に意識体から発せられた「祈り」や「思い」で細胞の
再生を設定すると自然治癒が起きる=「奇跡」という現象が起きるのだ
そうです。

木内氏はいくらAIが進歩しても人間の脳や時間を越えることはできない
からこそ、生態系を守り環境を整えていくのが人類の責任であると
言っています。過去や未来を見てきたからこそ私たちに伝えてくれて
いるのです。
意識が覚醒した人々との連携が今問われています。
ぜひお読みください。


(編集室 江尻みゆき)


2018年7月号おすすめ書籍(会報誌より)「マジック・プレゼンス」「子どもたちの光るこえ」「「幸せのタイムライン」に乗る生き方の法則」

    


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マジック・プレゼンス
ゴッドフリー・レイ・キング(著)
八重樫 克彦・八重樫 由貴子(訳)
ナチュラルスピリット 刊
定価2,600円+税


著者のゴッドフリー・レイ・キング氏は、1878年生まれ。
鉱山技師だった著者は、1930年にマスターであるサン・ジェルマン
(セント・ジャーメイン)伯爵に出会い、弟子として指導を受けました。

本書は、サン・ジェルマン伯爵や、大いなる白色同胞団(グレート
ホワイトブラザーフッド)のマスターたちからの教えと、著者の
実際に体験した驚くべき冒険が書かれています。

アメリカ、フランス、中東、ヒマラヤ山脈など、世界の秘境や修養地を
巡り、ロマンスや時にサスペンスのような展開もありつつ、自らの神性を
追究し、世界の平和のために活躍する描写は、とても楽しく読めました。

本書は、ノンフィクションとして書かれていますが、何百年も若い姿で
生き続けるマスターたちや、空間から出現する食べ物や宝石、自在に
消えて移動のできる身体、洞窟の中の秘密の地下施設、空飛ぶ魔法の
じゅうたんなど、驚きの内容が盛りだくさんです。
本書の内容を信じるか信じないかは、読者に委ねられる本だと思います。
個人的にはとても興味深い内容だったので、100年近くも前に本書が
書かれていたことに驚き、できればもう少し早く読みたかったなと思い
ました。

本書を読むと、アセンデッド・マスターや多くの存在たちが地球の平和を
守り続けてくれていることがわかるとともに、自分の内なる神に意識を
向けることができます。夢と希望と愛が溢れた本だと思いました。

なお、本書は2015年に出版された、著者とサン・ジェルマン伯爵の
出会いが書かれた『明かされた秘密』の続編です。本書を読まれる方は、
まずは『明かされた秘密』から読まれることをお勧めいたします。


(編集室 兒玉裕子)


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子どもたちの光るこえ
香葉村(かばむら) 真由美(著)
センジュ出版 刊
定価1,800円+税


「愛」と「感謝」が溢れています。電車の中で読み始めて、いきなり涙が
こみあげてきて困ってしまいました。

著者は福岡市の現役の小学校の先生です。本著に登場する物語は、すべて
実際にあったこと。悲しみと喜びの涙をたくさん流しながら、精いっぱい
命輝かせ生きてきた真実。読む人の心を揺さぶらないわけがありません。

著者は、「私は平凡な一人の教師でした」と振り返っていますが、やはり
際立って違っていたのは、子どもたちが好きでたまらないというところ。
どんなレッテルを貼られた子どもたちも、愛の確信を持って体当たりで
接してきたことだと思います。

そんな著者の運命が動き出すのは、かつての教え子が自殺してしまうと
いう、本当に衝撃的な出来事でした。立ち上がれない著者を守ってくれ
たのは、家族であり、友人であり、教室で待っていてくれた子どもたちの
光る声でした。

それからも多くの試練が著者を襲います。何度も落ち込み、自分自身が
ボロボロになり「誰かに受け止めてほしい」と心の底から思った経験が
あるから、本当の意味で子どもを受け止める覚悟が持てたと語っています。

「この本でお伝えしたいのは、どん底にいた私を救い、前よりもずっと
ずっと幸せにしてくれた子どもたちから学んだ『愛されて生きること』の
素晴らしさです。人は、抱きしめてくれる人がいるだけで生きていける。
たとえ、それがたった一人でも」

「人が成長できるのは、感謝に溢れている時」なのです。
不器用で失敗だらけで、泣き虫で方向音痴で、遠足で全然違う所に連れて
行かれても、大好きな先生の、体当たりの感動物語。
泣いて笑って、勇気をもらえます。
ぜひお読みください。

(編集室 柴切純子)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「幸せのタイムライン」に乗る生き方の法則
櫻庭 雅文(著)
徳間書店 刊
定価1,500円+税


『2012年の変化はすでに起きている¦「百匹目の猿現象」が起こり、
大難は小難になった』『資本主義崩壊最終ラウンド』などの舩井幸雄の
著作をはじめ、数々のベストセラーを世に送り出してきた櫻庭雅文氏は
出版社から独立後、経済・ビジネス、社会、科学、精神世界などの出版
プロデューサーとして活躍されています。

本著では生きるのがちょっと苦しいと感じている現代人に生きやすい
ヒントを与えてくれています。
ほとんどの人が何らかの「怖れ」を抱えています。それを解消するには
その根源にある原因に気づくことが必要です。
本来、幸せに生きることができるはずの人生なのに「幸せのタイムライン」
に乗っているはずの人生を、すさまじい力でゆがめているのです。

ネガティブな思い、感情の爆発、異性と付き合えない、過食に拒食、、
セックスレスやセックス依存症、家庭崩壊、お酒や薬に依存すること。
なにげない日常の出来事や親子関係だったり、過去の記憶に隠されて
いたりするのです。
それは前世やもっと前から引き継がれてきているものであり、現世では
なんらかの形で追体験し、さらに背負い込んでしまっているのだそうです。

「怖れ」と逆のベクトルが働くことで、苦しくつらい思いをせずにすむ
のは民族や国、宗教だけではなく私たち一人一人が「怖れ」を手放す
ことによって、幸せを感じる生き方ができるようになり、それこそが
愛に向かって進む「アセンション」へ進む道なのだそうです。
その愛は、特定の人にだけ向けられるものではなく、すべての人、生き物、
無生物、自然や地球、さらには宇宙にまで向けられ、私たちはその中で
輝きを持って存在できるのです。

舩井幸雄の話も登場します。そこでは舩井幸雄の「長所伸展法」に
触れています。必読の一冊です。
ぜひ、お手にお取りください! 


(編集室 江尻みゆき)

プレアデス「メシアメジャー」からの黙示メッセージ

村中 愛・著/小川 雅弘・序文
ヒカルランド 刊
定価 1,851円+税


この本の著者である村中愛さんは、主婦として平凡に暮らしていたある日、
突然プレアデス星の「メシアメジャー」からのメッセージを受け取ることにな
りました。最初の2年間は多くの人へ向けた情報だったそうですが、自分自
身も信じがたいものがあったそうです。

そして、自縄自縛に陥り、3年目からメッセージを周りの人に伝えることを
やめたそうです。

しかし心はいつも揺らいでいて「メッセージを私に送ってこないで」と強く拒否
したこともあったそうですが、ひっそりとそれらを書き留めていたそうです。
ただひとりのおばちゃんに何ができるのだろうかと考え抜いた挙句にメッセージ
を受け取ることを辞退しました。

するとメッセージがプツンと切れ、と同時に歩けなくなり、約2年という長い間、
病院のベッドの中で白い壁を見て暮らしたそうです。
神仏にも、そして「メシアメジャー」にもお願いしたそうです。
すると再びメッセージが届くようになりました。

約20年間記録したものを一覧してみて謎が解けました。

メッセージは今の科学では証明できませんが、予告、忠告、回避、解決策
が書かれています。そして、心の変化、行動の変化、世界や地球の変化、
宇宙の変化等です。近日起こりうる兆しがあるから書き記しているのです。

それはけっして人を恐怖に落とし入れるために書いたのではなく、皆のこころ
が変化すれば、必然と未来も変化してくるとのことです。

「臨界質量」の原理とは、つまり精神的に調和のとれた一握りの人間が、
人類全体の意識を向上させることができるという力強い原則です。
世界の人口の中の14万4000人の光の仲間たちが自覚し、手を結び合うことで
新しい世界への扉が開かれ大変革を起こすことができるのだそうです。

私たちが宇宙とつながり主役になって1000年先の未来を変えようではないかと
「メシアメジャー」は締めくくっています。
そしてこれは20年間の第一章であると。
一人ひとりの覚醒の第一歩を促し、刺激してくれるそんな一冊です。

ぜひお読みください!

(編集室 江尻みゆき)

にんげんクラブ会報誌 3月号より

ひつく神道入門 日本人が知っておくべき本当の心の整え方


中矢 伸一・著
徳間文庫カレッジ 刊
定価 830円+税


入門編ですが、読み応えがありました。「日月神事」ではなく、なぜ「ひつく
神道」なのか。そこには、やはり深いわけがありました。

戦後、日本人は復興のために一丸となって働き、豊かで便利な暮らしがで
きるようになりましたが、何かがおかしい。このままでは自分は、世の中は
どうなってしまうのか。日本人がカネやモノの代わりに失ったのは、精神的
な支柱であり、民族としての誇りであり、将来に対する希望でした。

何を心の拠り所としてどう生きていけばいいのか。海外では宗教が重要な
位置を占めています。日本人が失ったものは、「神道」を知ることによって
明らかになってくると著者は言っています。

「神道」といっても、従来のものとはかなり違うそうです。すごく古い道であり、
同時にものすごく新しい道。日本人の潜在意識、DNAを通じて受け継いで
きた精神性、宗教観、人生を上手に生きる知恵。
著者はこれを主に「日月神事」から独自に学びました。

「日月」は「ひつく」とも読むそうです。なので「ひつく神道」なのです。

でも「神道」という言葉自体が外来語で、もともとあるわが国古来よりの道を
何と呼ぶべきか、先達の研究家も頭を悩ませていたそうです。
いつから始まったのか発祥もわからず、教祖もおらず、経典もないそうです。
太古の昔から日本人の、いえ、世界中の人々がその深層意識の奥、魂の奥に
持っている精神性と言った方がいいのかもしれないと著者は言います。

日本人とか外国人とかの区別はない。だからこそ世界一家となり、ミロクの世へ
と、つながっていけるのです。
神への道は、決して楽な道ではありません。自分の頭で考えて、マコトを持って
行動しなくてはなりません。

でも、神は厳しいだけではなく、畏れ多いほど優しいのだそうです。
祝詞の奏上を始めて、本当に神さまが目の前に現れると、有難さにひたすら
嗚咽あるのみ、「神さまはやさしいから......」とおっしゃる先生もいたそうです。

著者は25年以上この道に関わり、自信を持って言えるそうです。
誰でも努力次第で「揺るぎない人生」を享受できると。
ぜひ門をたたいてみてください。

(編集室 柴切純子)

にんげんクラブ会報誌 3月号より


隠された言霊の神 ワカヒメさまの「超」復活!


SUMIKO!アマノコトネ 宮㟢 貞行・共著
ヒカルランド 刊
定価 1,778円+税

ヲシテという「古代文字」で書かれた「ホツマツタヱ」という1万行におよぶ
五・七調の叙情詩から成る歴史書によると、イサナキとイサナミの子供は
一姫三太郎で、長女はワカヒメ、長男アマテラス、次男ツキヨミ、三男ソサ
ノヲだそうです。アワ歌の神様であるワカヒメさまはいつのまにか消し去ら
れてしまいました。

この本では宮㟢貞行氏、SUMIKO!(早川須美子氏)、そしてアマノコトネ
氏の3人の鼎談でワカヒメさまの秘密に迫っています。そして後半はワカヒ
メさまの回想が描かれています。

SUMIKO! はある日突然「ホツマツタエ」という言葉が聞こえてきて、ワカ
ヒメさまを知ることとなり、「日月神示」で東北に艮(うしとら)の金神(こんじん)
が起きてくると書かれていたことですがまさに3・11で封印された神々が出
てくるきっかけとなったのかもしれないといっています。実際に生きていらっ
しゃった遠い昔の先祖たちが次々と起きだした、その一人がワカヒメさまだ
そうです。

宮㟢氏もやはり3・11がきっかけで、太古の神々が復活しつつあるといって
います。河口浅間神社の前にある富士山御師の家の屋根裏部屋から250
年ぶりに古文書が発見されたとのことです。そしてアワ歌を広めたのがワカ
ヒメさまだったと分かったそうです。

そして、アマノコトネ氏は河口浅間神社の御師の屋根裏部屋の長櫃の中か
ら出てきた古文書を最初に手に取ったそうです。最初それが何かは分からな
かったそうですが、それはアワの歌がかかれているヲシテ文字の写本だった
と知ります。ヲシテとは「教え手」という意味だそうです。それによって説明す
るのが「ホツマツタヱ」「ミカサフミ」「フトマニ」だそうです。

何者かおわしますしかないあの富士山から、そこに秘められていた古文書が
出てきたことは日本が変わる予兆かもしれません。お三者が、今、ワカヒメさ
まの秘密のベールをときはなとうとしてくれています。私たちも日本人として
目覚め、言葉の乱れは世の乱れ、日本の乱れは世界の乱れという認識を覚
醒されるようなそんな本です。
是非ご一読ください!

(編集室 江尻みゆき)


にんげんくらぶ会報誌2月号より


カタカムナ 言霊の超法則


吉野 信子・著
徳間書店 刊
定価 1,600円+税


著者をここまで惹きつける「カタカムナ」とは、一体何なのでしょう。

世界の懸け橋になることが小さいころからの夢だった著者は、国際線の
キャビンアテンダントになり、たくさんの国を巡り歩きました。
40年前の一般の日本人は、外国の優れた文化をもっと日本に取り入れ
なければと感じていたのです。

ところが、世界中を飛び回っているうちに気づきます。日本より優れてい
る国はないと。人間に対する考え方、住みやすくすばらしい文化を持って
いる国はほかに見つけることはできなかったのです。

「外国から学んで」がいつしか「日本のすばらしさを知らせることができる、
世界の懸け橋になりたい」という思いに変わっていきました。
なぜ、日本が格別なのか、これほど人間が優しくなれる発信源はなんな
のか、そればかり考えていたそうです。

航空会社を退職して、30年、普通の主婦をしていた著者が8年前にカタ
カムナに出会い、いっぺんでその不思議な魅力に取りつかれ、寝ても覚
めてもカタカムナのことが頭から離れない生活になりました。

歴史の中に埋もれていたカタカムナの図表が再発見されてから、まだ数
十年しか経っていません。わかっていないことがたくさんあります。
それでも多くの人が研究や普及に取り組んでいるのは、なぜかそこに
「宇宙の真理」があると直感するからなのだそうです。

その証拠に、著者の人生がものすごい勢いで変化しています。知れば知
るほど、物事の本質を見抜く力が冴えわたり、知らないことでも透けて見
えるように感じるそうです。ロンドンパラリンピックで通訳をしていた時の、
金メダルの奇跡の話は感動的です。

思い続けた夢が、ひらめきに変わり、探求を続け、経験により強い確信に
なる。そこからまた新たなひらめきを得て、さらに探求から確信へ。この熱
く広がり、螺旋階段を登り続けるような永遠のエネルギーがいっぱい詰まっ
ています。カタカムナのことを知りたい方、このエネルギーを感じたい方にも
ぜひ、読んでいただきたい本です。

(編集室 柴切純子)


にんげんクラブ会報誌2月号より


イニシエーション


エリザベス・ハイチ・著
紫上 はとる・訳
ナチュラルスピリット 刊
定価2,980円+税


本書は、著者であるエリザベス・ハイチ氏の自伝的な作品です。自伝とは
いえ、生い立ちから普通に歳を重ねる物語ではなく、ある時は古代エジプト
で王妃と神官を兼ねた人生、ある時は哀れな物乞いの人生、と時空を超え
て物語が展開していきます。それらの物語が、複雑なパズルのピースのよ
うに現実とピタリとあっていくさまは、驚きと発見の連続です。

著者であるハイチ氏は、1897年生まれ、ヨーロッパで最古・最大のヨガス
クールを設立し、97歳で生涯を終えるまで、終生人々を教え導きました。

本書は、1953年に書かれ、その後世界17カ国語に翻訳されて、数百万部
のベストセラーになり、現在も読み継がれています。日本語では、2015年
8月に待望の刊行がされました。これほどのベストセラーが、なぜ今のタイ
ミングで日本語に訳されたのか。そこにも必要・必然・ベストな神の計らいを
感じます。実際に悲惨な戦争を体験した著者のメッセージには、地球や人
類に対する愛と平和の思いが溢れています。

本書は60年以上も前に書かれた古いものですが、古さを感じさせないどこ
ろか、永遠・普遍性を感じさせる物語で、非常に面白かったです。ページ数
は700ページもあり、スイスイと小説のように読める箇所から、エジプト時代
の神官の教えなどじっくりと何度も読まねば理解できない箇所もあり、本書
を読むことだけに集中して取り組んで、読み終えるのに丸三日かかりました。
それも読んだというより、文字を辿ったと言ったほうが適しているくらい、まだ
本当に本書を理解できたとは思えません。それほど読み応えのある本です。

本書を読むことで、今ある三次元の現実は、たんなる夢なのか、それとも夢
が現実なのか......と世の中のしくみや自分の本質について嫌でも考えさせ
られます。著者の、真摯に自分の人生や運命から目を逸らさず、本当の《自
己》を体現するに至るまでの生き方は、多くの学びをもたらしてくれました。

何年後かに、またもう一度読みたい本だと思いました。ぜひ、多くの人にお
読みいただきたい一冊です。

(編集室 兒玉裕子)

にんげんくらぶ会報誌2月号より

ついに、愛の宇宙方程式が解けました


保江 邦夫・著
徳間書店 刊
定価 1,600円+税


にんげんクラブで、お馴染みのノートルダム清心女子大学教授である理論
物理学者である保江邦夫博士のお待ちかねの、新刊本が出版されました。

小学校、中学校時代、さえない人生を送っていたとき、小さな子供なりに
一つの解決策を見出していました。けして去りゆくことのない友達。それが
「空間」だったのだそうです。

高校受験のとき、大学は東北大学の天文学部に入学できたこと、京都大学
大学院に入学、名古屋大学大学院に編入し、その後、ジュネーブ大学理論
物理学教室で職を得るなど高校受験から現在に至るまで、気が付けば、奇
跡の連続だったそうです。その理由は「空間を友にする」ようになっていたか
らだとのことです。

ジュネーブ時代、ドイツのアウトバーン(自動車専用道路)を走行し、時速
200 キロを体感している最中、異様な世界に突入したそうです。それまで
聞こえていたエンジン音や風切り音が突然聞こえなくなり、車体の上下動や、
がた揺れも消えてしまったそうです。

そのとき初めて「空間」そのものの姿を見たそうです。

そのとき「額の裏側」に突然はっきりとした絵柄が浮かんで来たそうです。
それは「ヤスエ方程式」の誕生にほかなりませんでした。

帰国後は、東京から岡山に戻り、現在教鞭をとっておられる、ノートルダム
清心女子大に、なんと、バチカンからの紹介状で職に就くことになります。
また、アメリカでの学会の帰りに、エリア51(アメリカ政府の極秘研究所と
言われている)に冒険さながら近づいたときの体験はハリウッド映画の未知
との遭遇のような体験をされています。

ノーベル賞受賞者の湯川秀樹博士との出会いが、阿部山で天眞如教苑を
営まれている畑田天眞如様との出会いにつながっていたこと、自動筆記で
神様の御言葉を降ろすことができる迫登茂子先生とのエピソード等が掲載
されています。

予想をはるかに超えたスケールで、保江邦夫博士ワールドが満載です。
奇跡のストーリーは、驚きの連続に間違いありません。そして愛の方程式
を一緒に解いてみませんか。
心からおすすめの一冊です。

(編集室 江尻みゆき)


にんげんクラブ会報誌1月号より


光の使者―愛と平和の軌跡


ジェイムス・F・トゥワイマン・著
穂積 由利子・訳
中央アート出版 刊
定価2,300円+税


本書は、アメリカで1996年に出版された本であり、日本語訳は2001年に
出版されました。古い本ですが、とても感銘を受けたのでご紹介したいと思
います。

著者のトゥワイマン氏は、平和の吟遊詩人。戦乱のバルカン半島に平和を
もたらしたいという、やむにやまれぬ気持ちから、1995年に内戦の続く旧
ユーゴスラビア、クロアチアに、平和の祈りの歌を歌いに行きました。奇跡
のような偶然の連続に導かれ、そこで待ち受けていたのは、極限状態の戦
乱の中で、ひっそりと祈り続ける神秘的な集団でした。その集団は「光の使
者」と呼ばれ、何世紀もの間、地球の中でも最も戦乱の激しい地域で祈り続
けているのです。戦地で平和の歌を歌うのは、どれだけ危険なことだろう?
どんな決意で行って、どんな奇跡が待っているのだろう? と本書を読んで
みると、想像をはるかに超える展開に、心底驚きました。

多くの人は、本書を読んでフィクションだと思うかもしれません。そのように
感じても、読み物としても非常に面白いので、それはそれでいいと思います。
しかし私は本書を一読して、これは実際にトゥワイマン氏が体験した話だと
ハートの奥で感じました。そして今もなお、光の使者たちは形を変え、場所
を変え、後継者たちに引き継がれているのだろう......と。

本書は、たくさんの気づきを与えてくれる本です。読みやすく、面白かったの
で、1日で読み終えました。特に祈りとは何たるものか、祈りの本当の力を教
えてくれます。また、人には様々な役割があるけれど、ひたすら祈り続ける
役割の方々が、実際にいらっしゃることにも気づかされました。

今月号の「びっくり現象から学ぶ」では、ももちんさんのインタビューで、次元
の扉の話が出てきますが、本書の最後にも、永遠の扉をくぐる話が出てきま
す。扉について、深く感じたい方にもおすすめの本です。また、本書の続編の
シフト―続・光の使者』も同様におすすめです。

この本に出会えて、本当に嬉しく思っています。著者をはじめ、本書の制作
にかかわってくださったすべての方に、感謝しています。
ぜひ、多くの方にお読みいただきたいと思います。

(編集室兒玉裕子)

にんげんクラブ会報誌 1月号より

一度は死にたいと思ったこと、ありませんか? 子どもの将来を心配していませんか?


鈴木 昭平・著
 コスモ21 刊
定価 1,400円+税


本書を書かれた、鈴木昭平氏は、横浜国大大学院卒業後、同大学研究生を
経て、ジャスコに入社、その後、様々な分野の学校で講師をし、1988年より
幼児教育に携わり、2009年エジソン・アインシュタインスクール協会を立ち上
げました。
かのエジソンやアインシュタインも子どもの頃は知的発達障がいだったといわ
れています。脳の仕組みが普通の人と違うという特徴を生かして伸ばせば
その子の才能は大きく花開き、理性が鍛えられ、社会に対応することが可能
になるとのことです。
そこに着目して特別な教育方法を生み出したのがエジソン・アインシュタイン
メソッドです。

私たち人間の脳は「左脳」と「右脳」に分かれています。「左脳」は言語、概念、
論理をつかさどり、「右脳」はイメージ、絵画、図形、空間パターン、認識力、
音楽、直感などをつかさどります。
本来は「右脳」と「左脳」がバランスよく働くのが理想ですが、現代においては
左脳が優位になりがちだそうです。
知的発達障がい児においては「右脳」が優位に立っていて、「左脳」が十分に
発達していません。「右脳」が高機能すぎるが故に、普通の子どもが反応しな
いようなわずかなことにもストレスを感じて反応してしまうのです。

初めて自分の子どもが知的発達障がいだと告げられたときは、さぞかしショッ
クを受け、悩み、葛藤をすることでしょう。この本は、そんな親御さんたちに
希望の光を与えてくれます。
知的発達障がい児の親御さんは将来、日本または世界の政治経済、文化を
背負って立つ天才児を授かったとも言っています。
知的発達障がい児のみならず、普通に暮らしている子どもたちにも参考にして
ほしいと思います。

ポイントを、漫画で分かりやすく説明してくれています。なにより、実際の親御
さんの体験談も紹介されています。親御さんのひたむきな愛情がEEメソッドを
行うことで、改善・効果を導いているのです。

ぜひとも、ご一読ください。子育て中の方も、子育てが終わった方も。
親御さんだけではなく、すべての大人が子どもを守り、育てていくための
素晴らしいバイブルです。

(編集室 江尻みゆき)

にんげんクラブ会報誌12月号より

ぼくの命は言葉とともにある

福島 智・著
致知出版 刊
定価1,600円+税


本書は、9歳で失明し、18歳で聴力を失った盲ろう者で、現在東京大学教授で
ある福島智氏の著書です。
福島氏は、盲ろうで世界初の常勤の大学教員になられ、『爆笑問題のニッポン
の教養』『徹子の部屋』等テレビ番組にも出演された経験があり、わりと有名な
方のようです。
私は本書に出会うまで福島氏のことを知らなかったので、盲ろう者でありながら
常勤の東大教授をされている方がいらっしゃると知ってびっくりしました。

全盲であるということは、視覚的には暗闇の中で過ごすことであり、さらに聴力
を失うと、他者とのコミュニケーションが非常に困難になります。漆黒の闇の中
にポツンと取り残されてしまったかのような状況になり、その時感じた感情は
どのようなものでしょうか。

福島氏は自らの言葉で、その時の状況や感情を語ってくださっていますが、
それらの深淵な言葉をもってしても、その孤独感、絶望感は、とうていはかり
知ることができません。盲ろう者であるかどうかにかかわらず、すべての経験
は、経験した本人にしか分からない世界なのだと思います。

視覚や聴覚とは別のところで、大自然や宇宙、他者との関係性を感じておられ
る福島氏が綴る言葉には、常に壮大な宇宙が見え隠れしています。
本書を読む間ずっと、漆黒の広大な宇宙を感じました。人間は本来宇宙と繋
がっていて、神から生かされていることが、本書を読むと感じられます。
雑多な情報が多い社会の中では、見える、聞こえるが故に情報に翻弄され、
本質を見失うこともあります。見えない、聞こえない、制限された状況の中で、
見えてくる真理、聞こえてくる真理があるのだなと思いました。

本書には、福島氏が読んで感銘を受けた文章も紹介されています。芥川龍
之介やトルストイなどの有名作品でも、読み手によってここまで深く味わいな
がら読めるものなのかと、感心しました。

本書を読んで、天から与えられた状況、生かされている今ある状況をそのまま
受け入れ、自分らしく生きるヒントをもらえたような気がします。
ぜひお読みください。

(編集室 兒玉裕子)


にんげんクラブ会報誌12月号より

つぶやき天使1 神様からの《この世シークレット》宅配サービス

主晴・著/松永 亜鈴・代筆
ヒカルランド 刊
定価 2,000円+税

この本の「主晴」様のメッセージを代筆をされている松永亜鈴さんは、12年前に
神霊界から何度もこの地上に降り立っているメシア様のおひとりである「主晴」
様よりメッセージを伝えられ始めたそうです。瞬間移動や、光のUFOに乗って
霊界探訪するなど不思議な体験を数多くしているそうです。

この本の内容はもちろんほとんど参考文献などはなく、全て「主晴」様からの
メッセージであるそうです。

「主晴」とは主が晴れるということで、宇宙の秘め事である神理を解き明かして
いるそうです。神の創造された大宇宙は計り知れなく奥が深く、科学がいくら
進歩しても、まだまだほんの一部しか我々人類界には知られていません。
「主晴」様はそれらの科学的にはあり得ないたくさんの奇跡を松永さんに体感
させてくれたそうです。

「主晴」様は「ありがとう」は「光の言霊」であり、この世で一番素晴らしい言葉で
あり、真心の贈り物を載せた言葉だと言っています。万物の霊長、生きとし生け
るものは、全て「日の神」の恩恵を受けていて、生命の源である日光は日神里
(ひかり)で、魂の古里は生みの親であるのだそうです。故に「ありがとう」には
「日の神」(天の父)がいるという言葉であり、「言霊」「数霊(かずたま)」「音霊」
「色霊」「光霊」と、万物万霊中、六つの御霊を持った、この世で素晴らしい(主晴
らしい)言葉であり、「日神里」は神の御意図が込められているとのことです。

「天の岩戸の真実」や、「三種の神器」の意味など、そして、「アカシックレコード」
など、分かりやすく教えてくれています。そして、「君が代」は世界の国歌だった
そうです!

今、大天変地異が起ころうとしている人類に、何をすべきか、何を準備すべきか
を問うています。想念の大転換が一番必要不可欠だと「主晴」様は言っています。
常識と思われていたことが、実は非常識であるということが多いのだそうです。
しきたりや習わしが如い何かに逆法であるかということに眼覚める時が来ている
のかもしれません。

大地も魂も神様が掃除をしているそうです。急務である想念の転換をしましょう。
全ては必然です。
ご一読ください!


(編集室 江尻みゆき)


にんげんクラブ会報誌11月号より

逆風のときこそ高く飛べる

鈴木秀子・著
青春出版社 刊
定価 1,350円+税

著者の最新刊をご紹介します。
人生が「順風」でうまくいくことが幸せだと、思い込んでいませんか。でも飛行
機が空を飛ぶためには、大きな抵抗を受けないと揚力が働かないので、逆風
が必要です。人生も同じ。でも、逆風に出会った時、苦しむ人とそれほどでも
ない人がいます。その差は、起こった出来事ではなく、出来事に反応する「心」
にあります。つまり、起こった事実は変えられなくても、自分の反応を変えるこ
とで、苦しみを恵みに変えることができるのです、と著者は言います。

著者は、自ら臨死体験をしています。見たこともない美しい光に包まれ、すべ
てが至福に満たされた、その時の体験から、死は忌み嫌うものではなく、絶対
的な愛の極致だということを知っています。神さまの無条件の愛は、いついか
なる時も私たちを守り、慈しんでくれていることを実感し、信じているのです。

この前提は大きな差です。多くの人は、この絶対的な無条件の愛を信じられな
くなってしまうから、不安になり恐れ、苦しみ続けるのではないでしょうか。

本著は、著者が信じている「愛」から始まっています。そこに60年以上にわたっ
て、さまざまな人の相談に接し、真摯に向き合ってきた著者の確信に満ちた
ことばと、様々な人たちが、著者と出会い苦しい状況を精いっぱい生き抜いて
きた経験によることばがたくさん詰まっています。

著者は、どんなことも否定することはありません。こうしなければいけないという
ことも言いません。ただじっと寄り添い、一ミリでも良い方向に、幸せに近づける
ように、信じて祈り続けます。

祈りとは、願い事をすることだけではないのです。祈りの根本は、私たちが深い
ところで知っている人智を超えた大いなる存在への敬い、賛美の念。何があっ
ても大丈夫、最高・最善のはからいを信じることなのです。

読んでいるだけで、心が温かく、至福に満たされます。
ぜひ、おそばに置いていただきたいです。


(編集室 柴切純子)

にんげんクラブ会報誌 11月号より

クリスタルボウルに魅せられて―心と体を癒すその音色と波動


鈴木真佐子・中川恵美子・共著
太陽出版 刊
定価 1,700円+税

こんなすてきな世界があるのかと、初めて知りました。聴いたことも見たことも
ないクリスタルボウルですが、読んでいる間中、私を癒してくれるであろう光と
音の波動に包まれているような感覚になりました。

クリスタルボウルがアメリカで誕生したのは25年ほど前。ヒーリングツールや
医療ツールの一つとして活躍の場を広げてきました。
10年ほど前から従来の重量感のある乳白色のクラシックボウルに加え、軽量で
小型の新しいタイプが誕生しました。

そして第3世代として登場したのがアルケミー・クリスタルボウルです。
水晶に貴金属を混入することを決意し、苦労を重ね、種類を増やしてきました。

軽量なうえに倍音を含んでいるので一つでも手軽に十分楽しむことができて、
見た目にも何とも言えない趣があり、日本でも急速に愛好者が増加したそうです。

一つとして同じものは作れないので、欲しいと思っても手に入らなかったり、
思いもしない方法でやってきて幸せを届けてくれるので、手にした人は
「ボウルは生きている。それぞれ性格も違い、話し掛けてくれる」と感じるそうです。

「日本人は花を摘むようにボウルを弾く。その表情がなんともいい。
生き生きした喜びにあふれている」
アルケミーボウルの生みの親である、ポールとウィリアムの言葉です。

次にどんなボウルを作るかインスピレーションを受けるのは、温泉に入っている
ときが一番多いそうで、3時間も温泉から出てこないこともあるとか。
ボウルで土地を浄化しながら、日本中の温泉を回るのが二人の夢だそうです。

ボウルに出逢って運命が変わった人の体験談、不思議なパワーの謎、ヒーリング
エクササイズ、日常での楽しみ方など、盛りだくさんの内容です。
付記「クリスタルボウル一覧―その種類と特徴」と
巻頭にある折込みのカラー写真を見比べているだけでも、幸せな気分になれます。

みなさんもクリスタルボウルに呼ばれてしまうかもしれません。
ぜひ、覗いてみてください。

11月号のインタビューには著者の一人である鈴木真佐子さんが登場します。
来月号もお楽しみに!


(編集室   柴切純子)

にんげんクラブ会報誌 10月号より


「聖なるあきらめ」が人を成熟させる


鈴木秀子・著
アスコム 刊
定価1,000円+税


「あきらめ」とは、多くの場合マイナスな表現で使われることが多いと思います。
何事もあきらめることは良くないことだと教わってきましたが、本書では
「人生はあきらめるとうまくいく」と語っています。
目標に向かってがんばり続けることが良いことだと信じている人にとって、
少しびっくりするタイトルかもしれません。

「あきらめる」とは、さまざまな使われ方があるそうです。単に「諦める」として
「断念すること」だけでなく、「執着しない」ことでもあり、また仏教の世界で
誕生した言葉で「明らめる」という使われ方もあります。
これは、「物事を明らかにする」「真理に達する」「つまびらかにする」という
意味だそうです。

人生は、必ずしも自分の理想通りに行くとは限りません。身体が思うように
動かなくなるときもあれば、人間関係に悩むこと、最愛の人と死別することなど、
さまざまな困難をすべての人がいつかは体験します。

苦しいとき、悲しいとき、そんなときこそ聖なるあきらめが人を成熟させて
くれるのです。

本書では、多くの人が困難に直面した体験と、そこから何を感じ、何をあきらめ、
何を学んだかの事例を詳しく掲載しています。
それぞれの人の体験は、それぞれの人にしか味わえないオリジナルなものです
が、読者はその体験に思いを馳せることで、共に感情を味わい不思議と勇気づ
けられるものです。

また、本書の著書である聖心会シスター鈴木秀子さんは、30代の頃に転倒事故
により臨死体験を経験されています。
その体験の中で、暖かい光と至福に包まれた鈴木さんは、死とは苦しいものでは
なく、実際は幸せに満ちたものであることを確信します。
死を怖がって目を逸らすのでなく、しっかりと見つめ、「明らか」にすることで、
人生をよりいっそう大切に幸せに生きられると説いています。

本書を読んで、著者の優しく暖かい人柄が、感じられました。
読みやすい本でありながら、大切なことを教えてくれる本です。
ぜひお読みください。


(編集室  兒玉裕子)

にんげんクラブ会報誌 10月号より


食べない人たちビヨンド


 
秋山 佳胤・森 美智代・山田 鷹夫・共著
マキノ出版 刊
定価 1,300円+税

この本は昨年刊行された『食べない人たち』の続編です。
不食実践家三人の不食に対するメッセージがふんだんに込められています。

そのお一人である秋山佳胤氏は二十代半ばのころ絶望感が極みに達し
いろいろと思い悩む中、悔悟だけがすべてになっていたそうです。
そんな中異界である地獄に足を踏み入れてしまったそうです。
想像も絶する気の遠くなるような環境も、慣れとともに欠点がきれいに見えるようになり
楽しくなってきて、それも悪くないものだと思った瞬間に目の前が開け、
プラーナの存在を認識したそうです。

森美智代氏は二十代前半に「脊髄小脳変性症」という難病にかかったそうです。
その病気は体の運動と平衡をつかさどる小脳が徐々に萎縮する病気だそうです。
その時、西式健康法の後継者の一人である甲田光雄先生に出会い、
甲田療法により断食を繰り返したそうです。
結果、不食をし、青汁一杯の生活を19年以上続けているそうです。
知識の中で生きることをやめ、体が持つ本当の能力を使えば
不食は可能だとおっしゃっています。

山田鷹夫氏は二度の離婚を経て、安定したサラリーマンの職からも身を引いて、
五十歳になったころ、深夜の路上でふと思いついたのが不食の実験だったそうです。
その後、沖縄の内離島という無人島で
130日間の不食の生活を実験することになったそうです。
その行動はメディアでも取り上げられたそうです。
その中で、「無為」の対極にあるのが「食」だということを悟ったのだそうです。

三人の不食実践家はそれぞれの過程を経て「不食」に辿り着きましたが、
同じくして「慣れの法則」を熟知されています。
この本では「不食」の極意を思う存分お楽しみいただけることと思います。

10 年前では考えられないような内容ですが、
地球規模での変化が急速に進んでいるからでしょうか。
前編もさることながらさらに進化した=ビヨンド(続編)となっています。
 
ぜひお読みください。


(編集室 江尻みゆき)


にんげんクラブ会報誌 9月号より

食べない、死なない、争わない


稲葉 耶季・著
マキノ出版 刊
定価 1,300円+税


著者のことは、にんげんクラブセミナーでお馴染みの、弁護士・医学博士である
秋山佳胤先生からお聞きしていました。
日本の国内でもなかなか会えないのに、なんとアマゾンで奇跡的なすれ違いを
していたというお話。本書を読んで、ああ、あの時の! 
と、自分のことのように思い出しました。

さらに、表紙をめくるとすぐ、「ジャンジャン」という文字が目に飛び込んできました。
渋谷の公園通りの坂の途中に教会があって、その地下にあった小劇場が「ジャンジャン」。
私の青春時代、コンサートや芝居に感動していた、本当に思い出深い劇場でした。

ところが先日、渋谷の「ジャンジャン」で...と懐かしい話をしたら、
なんとそこにいた人は誰も「ジャンジャン」を知らなかったのです。
私にとってこんな有名な劇場を知らないことに、びっくりして、ちょっと淋しい思いをしました。

その小劇場があった、「東京山手教会」の創立者が、なんと著者のご両親だったのです。

まったく関係ないのですが、特別な親近感を感じてしまいました。

教会で生まれ育った著者は、当然のことながら13歳のときに洗礼を受けます。
ところが中学3年くらいから仏教に強く惹かれるようになり、京都のお寺を訪れては
瞑想していたそうです。

都庁に勤めてから裁判官になり、世界各地を旅し、様々な経歴を経て、
定年後に臨済宗の僧侶となります。

キリスト教も仏教も差はなく、著者にとってはブッダの教えが親和性を感じるもの
だったのだそうです。

長く裁判官を務めてきましたが、人としては誰もジャッジしない姿勢を貫いてきました。
主張するつもりもなく、自然に心地よく生きるために学んだことをまとめてみたら、
今の時代に注目の3つのテーマに集約されたそうです。

インドでの死の迎え方を知ったら、「姥捨て山」は悲劇ではないと思えました。
今までの常識が、根拠のない思い込みだったと、痛感することがたくさんありました。

著者のように、本当に素直に人生を生きていきたいです。
そのための知恵が詰まっています。ぜひ、お読みください。


(編集室 柴切純子)

にんげんクラブ会報誌 9月号より

103歳になってわかったこと〜人生は一人でも面白い〜


篠田桃紅・著
幻冬舎 刊
定価1,000円+税


本書は、世界的に有名な美術家の篠田桃紅さんの著書です。
40万部を突破したベストセラーですので、すでにお読みの方も多いかもしれません。
戦前、戦後の時代を凛として生き、数え年で103歳になられた篠田さんの言葉は、
混迷の時代とも言える今、大切なメッセージを伝えてくれます。

100歳を超えると、生きているだけで大変なことだと思いますが、
103歳になってなお健康で、意欲的で、創造性に富みながら生活されている
篠田さんの文章を読んで、すごいことだと思いました。
103歳にもなると、若い頃とはずいぶん思想も変わるようですし、
いろいろなことを達観していくようです。
歳をとるということは、肉体や記憶力などが衰えていく一方でなく、
何か別の大切なものが蓄積されていくことであると本書を読んで思えました。

もともと若い頃から自分らしさを追求し、魅力的な生き方を創造してきた著者だからこそ、
103歳になってもなお、潑剌とした輝きがあるのかもしれません。

戦後、43歳で女性の美術家としてニューヨークに渡米して、様々な国籍の人たちと
交流された篠田さんは、時代の先駆けであり、103歳になった今もなお、
先駆けであり続けます。
篠田さんの文章から、既存の常識や枠組みにはこだわらず、
とらわれない自由な姿勢が見られました。
何事にもとらわれず自由であるには、より自分らしくしっかりと立つことが
重要だと思えました。

篠田さんの生き方には、自分らしさという一本の芯が通っていて、
誰かの真似をするのでなく、自分の足で道なき道を進んでいく美しさがあります。
それぞれ好みはあると思いますが、本当の美しさを放つ芸術作品は、
人種や国籍が変わっても美しいと思えるものなのでしょう。
日本の墨を使った書道作品が海外で評価されるのも、そこに共通する思いや
美しさがあるからだと思います。

芸術には疎い私ですが、篠田さんの文章を読んで、自分らしくありたいと思うとともに、
芸術を愛でる感性をもっと養いたいと思いました。

ぜひお読みください。


(編集室 兒玉裕子)


にんげんクラブ会報誌 9月号より

外国人に伝えたくなる美しい日本人の姿


佐藤 芳直・著
すばる舎 刊
定価 1,500円+税

感動しました。
こんなに優しく、誇らしく、日本人であることの感謝に胸が熱くなったのは、
久しぶりの感覚でした。
それと同時に、いかに自分が日本の本当の歴史、役割を知らずに過ごしてきたかを
思い知り、改めて背筋を伸ばして、学んでいかなくてはならないと感じました。

著者は、にんげんクラブ会報誌に「私の舩井流実践編」を毎月連載されています。
舩井幸雄のすばらしさが温かく伝わってきます。
そして、その教えを実践し、継続している著者のすばらしさも伝わってきます。

昨年の舩井SAKIGAKEフォーラムでは著者の講演もありました。
出演前の舞台袖で、著者に少しだけお会いしましたが、想像以上に大きくて、
誠実さと優しさを感じました。

改めて本著を読み、とてもかっこいいと感じました。

ニューヨークのバーで、マティーニを飲みながら、日本の不思議を訪ねる
生粋のニューヨーカーに、教科書では教えられない、本当の日本の歴史や
良さを自分の言葉で語る。しかも英語で。
こんなにかっこいいことってあるでしょうか。

形だけなら真似ることはできるかもしれませんが、「なるほど」と唸らせることは、
短期間でできることではありません。常に自分の目で見て、自分の頭で考えて、
実際に行動して、その結果をまた自分の頭で考える。学び続けた積み重ねが、
今のかっこいい著者を作り上げているのでしょう。

今からでも遅くありません。今だからこそ、一人ひとりの日本人が、本当の日本を
語れるようにならなくてはなりません。自分の頭で考えた、自分にとっての本当の
日本を、自信を持って語れるように。
それが、新しい世の中を創っていくための、第一歩なのかもしれません。

本著にはそんな生き方のヒントがたくさん詰まっています。
具体的にわかりやすく書かれています。
思いもしなかった歴史の事実に驚きます。
英語で話すための英訳までついています。

自分ならではのかっこよさを目指して、まずは著者のことばを借りて、
語ってみることから始めませんか。
ぜひぜひ、お読みください。

(編集室 柴切純子)


にんげんクラブ会報誌 8月号より

ピュア・インディゴ&ピュア・クリスタルの子供たち


アニ・セノフ・著 石原まどか・訳
ヒカルランド 刊
定価 1,713円+税


インディゴ・チルドレンとクリスタル・チルドレン。名前は知っていました。
純粋な魂を持って生まれてきた子どもたちを、守ってあげることで
良い世の中に変わっていける、そんな安易なイメージを持っていました。

本著に出会い、衝撃を受けました。
そんな生易しい状況ではないのです。

1995年から2004年に生まれたすべての子どもたちはインディゴ・チルドレン。
2009年から生まれた子どもたちは、クリスタル・チルドレン。
オーラの構造も地球にやってきた目的も、はっきりと違っているそうです。

守ってあげなくてはと思っていた子どもたちの方が、次元の違う意識で生きて
いるので、今の大人よりもはるかに高い抵抗力を持っているのだそうです。
高い次元から、親に合わせるために頻繁に降りてくると、内側のバランスが
壊れてしまいます。現実のルールを伝え子どもと同じ意識レベルで話せるように、
努力しなくてはならない。
今、親になることは、相当の覚悟がいるのだそうです。

私は昔、保育園で働いていたので、今も保育士をしている友人がいます。
昔も一クラスに一人くらいは、やんちゃな子どもがいましたが、今は、突然
乱暴したり、じっとしていられなかったり、目の離せない子どもがかなりい
るそうです。
でも、なぜ理解できない行動をするのか、何かきっと理由があるはずです。
それこそ、違う次元を生きているとしたら、大人が理解しようとしない限り、
このような子どもたちの、本来の目的が果たせなくなってしまいます。

著者はデンマークで活躍しているので、日本の現状とは多少違っているの
かもしれませんが、大きな流れは同じはずです。
4人のお子さんのお母さんで、ご自身が重い病を経験したことから、
高次元の声を聴くようになったそうです。

高次元の存在はシンプルで何の迷いもありません。宇宙の進化のためだけに
生まれてきている子どもたちを信じて、旧時代の大人こそが恐れずに変化すべき
時が来たのでしょう。

安心してください。進化のためのヒントもたくさん紹介されています。
希望を持って、お読みいただきたい本です。

(編集室 柴切純子)

にんげんクラブ会報誌 8月号より

霊能動物館


加門 七海・著
集英社 刊
定価1,400円+税


本書は動物たちにスポットを当てて、日本古来から伝わる伝説や霊力につい
て書かれた本です。日本には八百万の神々の信仰があり、さまざまな存在が
神として祀られています。昔からオオカミ、キツネ、ヘビ、ウマ、ネコ、タヌキ、
等々の不思議な話はたくさんあり、それらは神や神の眷属として祀られています。

一方で、呪いや祟りを起こす邪悪な存在とも認識され、祟りを封じるための塚や
社なども日本各地にあります。昔の人々が動物たちをどのように扱ってきたのか、
またどのように交流してきたのかが、本書を読むとよくわかります。

人間と動物を上下関係で見ずに、生物全体を対等に見る視点が昔の多くの
人々にはあったようです。

本書の内容は、読み手によって、単なるオカルトやおとぎ話と考えることもできれば、
リアリティを持って読むこともできます。時に怪談話のようなかなり恐ろしい話や、
現代でもあり得る物語として、動物ごとにまとめられたさまざまなエピソードが
語られています。

古い文献での考察から、現場の生の声をインタビューしたものまで、
読みごたえがあります。

日本中に多くみられるオオカミ信仰についての話は、とても興味深いものでした。
伏見稲荷などお稲荷さんは有名ですが、オオカミを祀っている神社が実は多く
あるようです。

ニホンオオカミは今は絶滅したと言われていますが、かつての日本では
食物連鎖の頂点に君臨していた存在であり、人々から畏れられ、大切に
扱われていたようです。


現代の日本人は、近代化が進むに連れて自然と離れ過ぎているように感じ
ています。離れてしまうと、自然は不便であったり、怖い存在になったり、
穢れの存在であると思ってしまいます。

人類は自然とともに生きてきたし、自然なしには生きられません。
自然に対する畏敬、畏怖の念を忘れることなく、動物だけでなく、
すべての自然とともに助け合いながら暮らすことを思い出さなければ
いけません。

怖がりな方にはあまりお勧めできませんが、本書を読むことで、
古来の日本人の生き方や考え方にも触れることができ、自分たちの
ルーツを思い出す一助となるように思います。


(編集室 兒玉裕子)


にんげんクラブ会報誌8月号より

あなたが幸せになれば、世界が幸せになる


石井 貴士・著
ヒカルランド 刊
定価 1,444円+税


著者の経歴は山あり谷あり、急展開の連続です。普通なら、失敗だったで
終わってしまう経験も、それを利用して新たなものを作り上げていく、徹底
した行動力は、とてもまねできないと感じました。

ほとんどの人は、過去から今現在の状況で、ある程度未来を判断してしま
います。今まで積み重ねてきたものと、まったく違う行動を起こすことは、並
大抵なことではありません。

ところが著者は、「そんな無謀なことはうまくいくはずがない」と周りの人が口を
そろえて言っても、次々に行動を起こし、次々に必要なものを引き寄せ、成功し
ていくのです。

本著には、その秘訣がとても分かりやすく語られています。実体験を伴っているので、
とても説得力があります。

夢だったアナウンサーに奇跡的になれたのに、ダメな自分に落ち込む数年間を
過ごします。現在、作家・企業家として大活躍している著者はなんと、よしもと
クリエイティブエージェンシーに所属し、テレビにも出演していこうとしています。
「どんな感じの活動になるのか、楽しみです。アナウンサーとしての経験が、
やっと活きてきます。15年前の経験が生きるって、不思議ですね」

無駄なことは何もない、すべてが必要必然ベストであることを実証してくれている
ようです。

本著の題名は「あなたが幸せになれば、世界が幸せになる」です。
著者が自分だけの幸せを追求していたのであれば、著者がいくら努力をしても、
今のような成功、引き寄せは起こらなかったかもしれません。

今までの多くの成功は、定員のある中での競争でした。これからは、みんなで
幸せになる、そんなすてきな世の中に、もうなっているのかもしれません。

「この本はあなたが幸せの磁石になるために書きました。あなたが幸せになって、
お金も恋人も引き寄せることで世界も幸せになっていくのです」

一人では、くじけてしまいそうなことも「幸せの磁石」があれば、誰にでも、
できるのかもしれません。


(編集室 柴切純子)

にんげんクラブ会報誌 7月号より

【祈り祀る】この国の形


春木 伸哉・矢作 直樹・共著
ヒカルランド 刊
定価 1,713円+税

この本は東京大学医学部教授の矢作直樹氏と幣立神宮宮司の春木伸哉氏の
共著です。
矢作氏は救急・集中治療、内科の臨床医として勤務しながら、医療機器の開発に
携わり現在救急外来と集中治療を一手に担う責任者として活躍されています。
にんげんクラブでもお馴染みの「水」の研究家である故江本勝氏との対談で
春木氏のことを知ったそうです。
我が国最古の幣立神宮に仕えていらっしゃる春木氏はもともとは教員をされて
いましたが奥様との出会いから養子になられ、現在宮司をなさっているそうです。
そこで縁を求めてやって来られた世界中の様々な宗教関係の方々を受け容れて
ご一緒に活動されている事実にすべてを受け容れる神道の実践を強く感じたそうです。

35年医療現場で携わってきた矢作先生は、明治、大正生まれの患者さんに比べ
現代の患者さんでは、本来の信仰心の意識がうすれてしまっているように感じるそうです。
それには敗戦後のGHQがかかわっているとのことです。
そのことにより日本人が自分のことだけではなく他人の命のことも分からなくなって
しまったのではないかと思いこの本を出そうと思ったそうです。

春木氏は徹頭徹尾、「私」ということが一番の価値になっているから、私の得になるか
損になるかということが判断基準になっているからだと言っておられます。
日本人は自己否定から物を考える癖がついてしまっているので自分を肯定できる
教育内容にしていかないと国家的に活動できる人は育たないとのことです。
子どもの大和魂を揺さぶる話をし、私たちの祖先に対する尊敬の念を持つことこそ
命を大切にする教育ではないかと言っておられます。

最近忘れられている、桃太郎や、金太郎の話は努力によって自己実現したり、
世の中に役立った物語です。それを「立身出世」というのだそうです。
それぞれの場所、それぞれの生き方が発信できるものを最大限発信する努力を
していかなくては世界は変わっていかないとのことです。
そしてご縁もちゃんと生かさなくてはならないそうです。
ぜひ、お読みください。

(編集室 江尻みゆき)


にんげんクラブ会報誌 7月号より


日本人が知っておくべきこの国根幹の重大な歴史

加治 将一・出口 汪・共著
ヒカルランド 刊
定価1,750円+税


本書は、幕末から明治にかけての裏の歴史を、独自の視点で加治将一氏と
出口汪氏が語る共著本です。

本書に出てくる内容は、まず学校で教えられることはなく、大半の人が驚く内容
です。明治維新の騒乱のどさくさに紛れて、明治天皇すり替えがあったのでは
ないか、吉田松陰は天皇すり替えのシナリオライターだったのではないか、なぜ
日本は植民地にならなかったのか、山口県からはなぜたくさんの首相が出てい
るのか、坂本龍馬を殺したのは誰か、出口王仁三郎が国家的に弾圧された意味
は何か等々、公の場で気楽に発言したら物議を醸しそうな鋭い話題が盛りだくさん
です。

また、あれだけ壮大な思想を持ち、とびぬけてスケールの大きな人物であった出口
王仁三郎について、戦後生まれの多くの人たちは名前も知りません。大本が弾圧
されていった背景を見ていくと、政府の闇も見えてきます。
本書を読むことで、弾圧をされてなお、恨みを持たずに晩年を過ごした王仁三郎氏の
懐の大きさを改めて感じました。

光があれば闇があるように、表に出ている情報には、必ず裏があります。

現在教えられる歴史とは、支配している側から見て都合の良い歴史であって、
大半は様々な情報統制のもとにつくられているものでしょう。
これは日本の歴史だけの話ではなく、世界中の歴史でも言えることです。

本書を読むと、革命が起こる際に公のために動く人、欲のために動く人、ただ騙され
翻弄された人など、様々な人たちの意図が何重にも複雑に絡み合って一つの歴史が
つくられていくさまが、よく分かります。さらに表に出ている部分だけでなく、裏側は
どうなっているのか、さらにその裏側の裏側があるのではないか、といった洞察力を
自然と養うことができるでしょう。

個人的には学校で習う歴史が一方的な情報だけを与えている気がしてあまり好きでは
ありませんでしたが、本書はとても興味を持って最後まで読み終えることができました。

たくさんの証拠も例示されていて、推理小説のようで非常に面白かったです。
ぜひ多くの方にお読みいただきたいと思います。


(編集室 兒玉裕子)

にんげんクラブ会報誌 7月号より


なぜこれほど多くの病いと不調が【テラヘルツ量子波エネルギー】で消えてしまうのか


佐藤清&テラヘルツ研究取材班・共著 
ヒカルランド 刊
定価 1,750円+税


著者である、佐藤清氏は、プロ野球選手やオリンピック選手などが極秘に
治療を依頼しにくる隠れた有名治療家です。佐藤氏が実現したいのは、薬を
使わずに医師以外でも誰でも簡単に病を治せる時代の到来だそうです。

イエス・キリストが全盲の人や、歩けない人を治したという話や、精神性が
重要視された平安時代には祈祷師が病人の名前を記載した祈祷文を祈り続け、
多くの病気を回復させたことが記録されていますがこれは本当のことのようです。
密教で護摩を焚き、遠く離れた病人を回復させたり、気功家やヒーラーが手を
かざしたり、手のひらを患部に当て放射される生命力や自然治癒力を高める
エネルギーはテラヘルツ波または量子波エネルギーだそうです。

量子波エネルギーが時空を超えることは時空を超えることで、これが奇跡とも
いえる現象を起こすのかもしれません。近年の量子物理学で明らかにされたのは、
この3次元世界は多次元世界が、パラレルワールドと同時に存在し、この多次元
世界のエネルギーがこの3次元に大きな影響を及ぼしているという驚愕の事実だ
そうです。

テラヘルツ量子波エネルギーを応用することで可能性が大きく開けました。
量子物理学が解明した3次元世界にほかにもう1つ並行する、素粒子の世界、
虚の世界のエネルギーこそが治癒への鍵を握っているそうです。
この宇宙空間は、人間の意識が大いに関係しているそうです。
何としても治してあげたい、この病気から何としても抜け出したい、この思いが
量子波に乗れば、相互に共振現象を起こし、思わぬ現象を生むのだそうです。

テラヘルツ量子波エネルギーを利用することはたくさんの可能性がありそうです。
量子物理学が解明されるにつれ、宗教と科学の世界の融合に近づいてきている
そうです。
「治りたい」という祈りにも似た精神のありようが事物に変化を与えることが
明確になってきたのです。量子波エネルギーが大きな力となり、私たちの生命力と
自然治癒力を高めてくれるそうです。

一般人、主婦などが短期間で名医になれる医療革命が期待できるかもしれません。
是非ご一読ください。


(編集室 江尻みゆき)


にんげんクラブ会報誌 6月号より


いのちの調律

増川いづみ・著
きれい・ねっと 刊
定価1,500円+税


本書は、水や電磁波の研究者である増川いづみ先生が『ザ・フナイ』や
『にんげんクラブ会報誌』で書かれた内容を、読みやすく一冊にまとめて
編集し直された本です。
水の研究のお話から、電磁波、環境破壊、音の世界、惑星の配列が人間に
与える影響など、増川先生の扱う分野の広さに驚かされます。
その広さはきっと、「いづみ」と名付けられた増川先生が生まれながらに
興味を持っていた「水」という存在が、すべての源であり、すべてを含むもの
だからだと思います。

本書は第一章・水は万物の命の源、第二章・自然を蝕(むしば)む危険な
電磁波、第三章・いのちの尊さを考える、第四章・地球からのメッセージ、
第五章・今こそいのちの調律のとき、と五章で構成されています。

この構成は、陰陽どちらも併せ持ち、とてもバランスが良いと思います。
水のすばらしさやいのちの調律などいわゆる陽の部分のみを伝えるのでなく、
現在の地球の現状、陰の部分にも深く言及されています。

環境破壊やいのちの尊さについて表現するには、時には読むだけで胸がはり
さけそうな部分もありますが、それが現在の人類の現実であり事実なのです。

普段私たちが目を逸らしがちで、できれば見たくないと思っている部分を、
きちんと怖がらずに見ることによって、陰陽が合わさって次の段階に進むこと
ができます。その陰を見つめたうえで、水の尊さ、今ある地球環境の尊さから
宇宙までを細部まで知ることができる本書は、素敵な本だと感じました。

特に、音と惑星の関係と、それに関連する人間の臓器の周波数など、とても
興味深く読みました。すべてはつながっていて、自分の内面にも外面にも宇宙
はあるのです。

四方を海に囲まれ、山々や河川に恵まれて良質な水が豊富にある日本は、
水と非常に密接な関わりのある国だと思います。豊かにあるがゆえにこの水
の尊さを日本人は時として忘れがちです。命の源と言っても良い水を大切に
すること、そしてそこから宇宙の源へとつながっていくことを、本書は教えて
くれます。
ぜひ多くの方にお読みいただきたいと思います。


(編集室 兒玉裕子)

にんげんクラブ会報誌6月号より

世界は自分で創る

〈上〉 思考が現実化していく185日の全記録



Happy・著
ヒカルランド 刊
定価 1,620円+税

この本は、「引き寄せブログ」ランキング1位のHappyさんの綴られた
185日の全記録を書籍化したものです。
Happyさんのブログである「世界は自分で創る」は超人気があり、
今では1日2万件のアクセスがあります。
が、始めた2日目ではアクセス数が3件。3日目では25件と、
毎日地道に続けることによってなされたアクセス件数です。

本が好き、精神世界が好きな普通の30代のHappyさんは
幼少時代の家庭環境があまり良くなく、15歳で義父と実母に首を絞められた
経験があり、逃げるように裸足で飛び出し、それから一人になったそうです。

普通、15歳というと、中学3年生で、親の保護のもとですくすくと安心して
家庭で守ってもらえる年頃です。そのさ中、一人で生きることを選び、決断した
小さな女の子のことを思うと何とも言えない気持ちになります。

が、彼女はそんな逆境の中から、「人は何で生きるか」という問いを
渇望するようになりました。
そして、その答えは本というツールを通して彼女の元へやってくるようになり、
色々な人の「考え」を読み進めるうちに心の平和を取り戻せるようになったそうです。

「不幸だ不幸だ」と思いながら生きていた時代は、おもしろいくらいうまくいかなかった
のに、見方を変え、今あるものに感謝をし、少しのことに幸せを感じられるようになると
色々なことがうまくいくようになったそうです。

「なぜ生きるのか?」ということの問いに自分なりにこたえられるようになり、
自分の中の真理にたどり着くまでもう一歩だと思っている時、
『エイブラハムの引き寄せの法則』という本に出会い、衝撃が走ったそうです。
なぜならば欲しかった答えが分かったような気がしたからです。

「意図的に思考し、それを現実化させて人生の創造を楽しむ」ということに気が付き、
引き寄せの法則に書かれている内容を忠実に実践したそうです。

そして彼女が皆に一番伝えたいことは
「あなたという存在は本当に素晴らしい」ということだそうです。
だから彼女のブログは心地よく、たくさんの人々に支持されているのでしょう。

上巻だけではなく下巻もぜひお読みいただけたらと思います。

(編集室江尻みゆき)


にんげんクラブ会報誌3月号より


北海道 くらしの花レシピ


北海道 くらしの花レシピ

森直子・著
北海道新聞社 刊
定価 1,389円+税

この本の著者である、森直子さんは13歳で花の世界に身を投じてから華道、
フラワーアレンジメント、フラワーセラピー、芸術療法を学んできたそうです。
現在は花作家、そして花育家としてご活躍中です。

身近な花や緑に親しむことによって生命のあるものに触れる感動を体験し、
植物とのかかわり方を学ぶことによって、自己と他者との立場・在り方を
学ぶことに繋がり、花や緑を大切なもの、愛おしいもの、かわいいものと思う
気持ちを育むのだそうです。

普段、私たちの生活の中では、花や緑に触れる機会はますます少なくなって
きています。子どもたちにとっては深刻な問題です。知識や体験をして、
さまざまなことを吸収する幼児・児童期の成長段階に、花や、緑に触れ合い、
親しみ、楽しむために「花育」があります。

これらのことで花や緑の存在が人に与えてくれるものの大きさを感じ、感謝
する気持ちに通じるのだそうです。

例えば、花育の授業で実際に花の水切りをすることで、花がよみがえり、
長持ちすることを「花が長生きすると」教えます。そうすることで、花は「水」と
「太陽」を食べて生きていると証明できることになります。
つまり花育で生命の存在を教えることができるのです。
       
また、枯れていくことを見て死をも感じることができます。土に埋めたり、
燃やしたりして、また種や堆肥になっていく、命の循環を感じることができ
るのだそうです。

花育は子どもだけではなく、家族やその友人、近隣の人々などの周囲にも
良い影響が及ぶのだそうです。その結果、子どもを取り巻く多くの人も多様
な形で花や緑にかかわることに繋がるのです。

この本では、庭や野に咲く花の他、北海道産の旬の花を使い、身近な材料
で気軽に花と触れ合う方法が紹介されています。もちろん、花選び、花の生
け方、花を長持ちさせる方法などもわかりやすく説明されています。

生けられた清らかな花々と緑の写真を見ていると本当にすがすがしい気持
ちになります。生命の循環を感じながらぜひご覧ください。


(編集室 江尻みゆき)


にんげんクラブ会報誌 2月号より

本物のシフト空なる叡智へ

本物のシフト 空(くう)なる叡智へ ダークアセンションから《光の種子》を救い出すために

サアラ(大宇宙中央議会・アインソフ議会メンバー)・著
ヒカルランド 刊
定価 1,667円+税

「この本に出会った皆さんは、古代の叡智や宇宙の兄弟たちとコンタクトして
います。」
「あなたの幸せがあってこそ、地球の進化があるのです。」
そんな優しさと希望にあふれた言葉に引かれて読み始めました。

が、出てくる内容は、
『神秘学校サーペントブラザーフッド』
『ニビル星の聡明な王子エア』
『宇宙船はアンデスから入り、ヒマラヤの出口を使う』
『優雅なプレアデス人、支配欲が強いオリオン人』
『イエスは地球外生命ETソウル』
『月の裏側に集結する進化を拒んだ宇宙生命たち』などなど......

あまりにも壮大で理由のわからないことが続きます。

一体この本を書いている人は何者なんだろう、と逆にいつの間にか引き込まれて
いました。疑問符だらけで読み進んでいくと、著者のイメージがなんとなくわかって
きました。

著者のサアラは、イエスとマグダラのマリアとの間に生まれた娘の生まれ変わりで、
リラ人の記憶もあるそうです。リラ人は、90万年前オリオン系の種族に破壊されて
いた地球を懸念して、琴座のベガ星系に文明を展開していた成熟した菩薩の魂な
のだそうです。

現在、今ここにいる著者の姿は具体的には何も書かれていませんが、時々文章の
中に、ご主人と一緒に出掛けている描写があり、著者の素顔を想像してしまいました。

こんな壮大な記憶を思い出し、使命を請け負っている著者には、きっと想像を絶する
ような大変な出来事があるでしょう。でも、それを背負っても余りある、愛情に支えら
れているのだろうなと、勝手に思い描いてしまいました。


現在の地球は、宇宙の進化ラインから取り残されているそうです。なので、パラレル
化した現実で進化した地球に移動するプロセスを創造する必要があります。

地球は宇宙の中でも最も多くの可能性に満ちた、憧れの星だそうです。

地球の準備は整い、あとは私たち一人一人の意識次第。
その意識の持ち方をわかりやすく伝えてくれています。
暖かい愛に満ちた言葉で。
ぜひ、受け取ってください。

(編集室 柴切純子)

にんげんクラブ会報誌 2月号より


ある瞑想家の冒険~悟りに至るまでの半生、そしてその後~

ある瞑想家の冒険―悟りに至るまでの半生、そしてその後

ボブ・フィックス・著
釘宮律子・訳
ナチュラルスピリット 刊
定価1,800円+税


本書は、チャネラー、瞑想家として有名なボブ・フィックス氏の悟りに至るまでの
半生とその後の人生を綴ったものです。幼少期から見えない存在が見えていた
著者の人生は、まるで映画のストーリーのように奇跡と波乱に満ちています。
すべてが実話に基づいている本書は、とても面白く読み進められました。

また、著者の師である、TM瞑想創始者のマハリシ・マヘーシュ・ヨーギー氏との
やりとりなど、非常に興味深い内容でした。

悟りとはそれがゴールではなく、新たなスタートであること、
私たちはたくさんの存在たちに守られながらずっと生き続けていること、
瞑想を行うことによってカルマが解放される仕組みなど、
多くのことが詳しくわかりました。

チャネリングも、常に疑いながら伝えている著者の姿勢にも好感が持てました。

チャネラーとしても世界的に有名な著者の綴る文章には、サナート・クマラはじめ、
大天使ミカエルやババジなど、たくさんのアセンデッド・マスターの言葉やエネルギー
が盛り込まれています。そのため、読み進めながらとても多くの「何か」を受け取って
いるような気分になりました。

不思議だったのは、はじめて本書を読んだときに、非常に面白かったので2日で
読み終わりとても感動したというのに、いざこの書評を書こうと思ったら何が書かれ
ていたのか何も憶えていなかったことです。そのため再度、本書を最初から最後まで
読み直さなければなりませんでした。一度目の精読は、文字や文章以外の何かを
読んでいたのかもしれないなと思いました。

瞑想家として著者が到達した境地は、僧侶や聖者のように生きることでなく、
より人間らしく感情を味わいながら生きることのようです。

普通の人間が普通の生活を送りつつ、悟りに至ることで、自分たちの住む世界を
変えることができるのです。

また、著者は日本こそが地球の世界各国を悟りに導けるようなリーダーとなる、と
日本での活動に力を入れています。日本と日本人の役割を今一度考えるためにも、
ぜひ多くの方に本書をお読みいただければと思います。


(編集室 兒玉裕子)


にんげんクラブ会報誌 2月号より


アセンションのその先へ《麻・高周波》でNIPPONから《世明けのアサ》へ銀河JUMP!

アセンションのその先へ 《麻•高周波》でNIPPONから 《世明けのアサ》へ銀河JUMP! 水星の知的生命体MANAKAが伝える新しい宇宙観

中山 康直・著
ヒカルランド 刊
定価 1,620円+税


著者は月刊『ザ・フナイ』の2012年8月号から2014年3月号まで、
「人類への贈り物~奇跡の大麻草~」と題して連載をしていました。
20カ月にもわたる連載の集大成として出版されたのが本著なので、
とても密度が濃く、『神秘的な大麻物語』と『現実的な大麻情勢』の
両面からスポットを当てた2本立ての仕上がりになっています。

さらに今回書き下ろされたのが、7章と最後の11章。麻を通して
ネパールと日本の共通点を明らかにしてきた著者が、1年ぶりに
ネパールを訪ねた最新レポートが7章。そして、『ザ・フナイ』連載の
最終回に明かされた、『MANAKA(マナカ)』についてさらなる事実を
綴ったのが11章です。

『MANAKA』とは、著者の内部に存在する水星の知的生命体で、
そこから伝えられた新しい宇宙の基準が、MANAKAリアリティーです。
摩訶不思議な話から始まりますが、読んでいくうちに、日本人である
ことの誇りと、明るい未来を確信できて、そのための一歩を踏み出した
くなる、さわやかな確信に満ちてきます。

それは、著者が子どもの頃の臨死体験から得た、未来への確信が
あるからです。そして、それを確かめるため、著者自身が世界中に
足を運び、体験したことから、新たに生まれた素朴な疑問を、バラバラ
になったピースをはめていくように、少しずつ自分の手で解き明かして
いった、情熱があるからなのではないでしょうか。

大麻草は銀河の様々な星に自生して、その星の波動調整・環境浄化を
しつつ、惑星間のネットワークを構築しているそうです。

今までのスピリチュアリティでは、この地球は不良星なので高次元に
上がろうという直線的な考えでした。しかし、目の前の現実という場で
本質的な生命活動をしていくことこそが、最終の物語であり、その活動を
導いてくれるのが、大麻草だというMANAKAリアリティーが展開されます。

感動の一冊です。ぜひお読みください。

(編集室 柴切純子)

にんげんクラブ会報誌 1月号より


狼の群れと暮らした男

狼の群れと暮らした男

ショーン・エリス+ペニー・ジューノ・著
小牟田康彦・訳
築地書館 刊
定価2,400円+税


本書は、ロッキー山脈の野生のオオカミの群れとともに実際に生活をした
男性の本です。保護区などで監視・管理されている狼と一定の距離を保ち
ながら暮らす人はたまにいますが、絶滅が危惧され実際にいるかわから
ない中、本物の野生のオオカミの群れを命懸けで探し当て、2年も一緒に
暮らして本を書いた男性は世界初です。

軍隊でのサバイバルの経験を積んだ著者が、雪深いロッキー山脈で動物の
生の肉と木の実のみで食いつなぎ、ようやくオオカミの足跡を見つけたのは
なんと2か月半も後のこと。命の危険を感じながらも忍耐強くオオカミと接触
を試み続けた結果、群れの中の最下位の存在として受け入れられました。

野生のクマやイノシシなど大自然にはオオカミ以外にも様々な危険があり
ますが、そのような危険からオオカミに守られ、家族の一員として養われた
彼の経験には驚きと発見がたくさんあります。

どうしてそこまで狼に情熱を傾けられるのか......と彼のまわりにいる人も、
読者の大半も不思議に思うことでしょう。彼と狼との絆は、たぶん生まれる
前からのものだったのだろう、としか思えません。不思議だけれど、世間の
評判とか常識には目もくれず、ひたすら自分を貫いた著者の生き方は、とて
もユニークでかっこいいと思いました。

本書は、今まで誰もわからなかった野生のオオカミの生態や、優しさ、賢さ、
群れの掟など、本当にたくさんのことを教えてくれ、考えさせてくれました。
オオカミについてだけでなく、自然と離れたことによって人間の失った感覚や、
自然を支配できると思ってしまう傲慢さなど、人間の生き方や、地球全体の
環境にも思いを馳せることができました。

また、著者がネイティブアメリカンの長老から教えられる意味深い教えなども、
心に響きました。

日本では、明治以降にオオカミは絶滅してしまったようですが、それによって
シカなどの草食動物が増え、生態系に大きなゆがみが起きているとも言われ
ています。

ぜひ多くの方に本書をお読みいただき、古来ともに生き続けてきたオオカミの
スピリットを、感じてみてほしいと思います。


(編集室 兒玉裕子)

にんげんクラブ会報誌 1月号より


沈むな! 浮上せよ! この底なしの闇の国NIPPONで覚悟を磨いて生きなさい!


池田 整治・中丸 薫・著
ヒカルランド 刊
定価 1,556円+税


元陸上自衛隊陸将補であり、オウム真理教がつくったサティアンに自衛官として
唯一同行支援したことのある池田整治先生と国際政治評論家である中丸薫先生
の対談が一冊の本になりました。

この本では、世界の組織と経済の複合関連の真の構造を暴いています。
知らないということは、本当に恐ろしいことだと思いました。また、洗脳により、
事実を知ろうとしなかったり、間違った価値観や、思想を植え付けられていることが
山ほどあります。それに早く気が付き、目覚めることにより、闇の権力の支配から
解き放たれ、本来のヤマト心を取り戻さなければなりません。
そのためにも一般の人々に草の根で、覚醒してもらい、意識のある人、有意の人に
なってもらうことが必要だそうです。
      
今の日本人は「体主霊従」の「われよし」となっているそうです。畑で作物に農薬を
散布して出荷します。しかし、それは体に悪いことだと承知の上です。自分たちは
それを知っているので無農薬の作物を食べている。つまり自分がよければよしで
他人の不幸には目をつぶるということです。

それに対して、「霊主体従」に意識連環を変えなければならないそうです。
生命は永遠で人間の本質は光と愛、神のエネルギーそのもので、永遠に輪廻
転生し、その概念は自分がやったことは自分に全部戻ってくるということです。

日本人はもともと自然との一体感のDNAを持っているので、このスイッチをオンに
すれば早いので、この情報をいかに広めるか、あるいは目覚めさせるか、そこが
ポイントだそうです。

薬の問題、食品に入っている添加物などの問題、政治の問題、放射能の問題、
政治の問題、歴史の問題、どれをとっても見過ごすことができません。
このままでいくと2017年、18年にはみそぎみたいなものがあり、地球的規模の
大転換期を迎え、日本の人口は今の5分の1になってしまうかもしれません。

素直な気持ちで、この本をお読みいただき、一人でも多くの日本人のヤマト心を
よみがえらせ、覚悟を磨いて生きましょう。


(編集室 江尻みゆき)

世界元一つの《始まりの国》NIPPONよ! 今こそ世界は《本物JAPAN》の光臨を待っている!


河合 勝・著
ヒカルランド 刊
定価 1,750円+税


著者は慶應大学経済部を卒業、企業に就職しますが、師となる知花敏彦氏との
出会いを果たしたことで宇宙科学、精神世界の研究・普及活動をすることになり
ます。

知花敏彦氏は、天上界から人類指導の目的で地上界に派遣された、少数の
指導者の一人だそうです。あらゆる環境や境遇の人を救い導くため、あえて
厳しい体験をしたのではないか、そう思わせるくらい、説得力があり、人間と
しても信頼に足る、身近に感じる方だそうです。

知花氏は世界中に神を探して回って、「神は我がうちにあり。どこにも行く必要は
ない!」とはっきり断言され、私たちに希望と勇気を与え、誰でもやればできる! 
という実例を見せてくれました。

著者は、知花氏とともに各地を回り、日本こそが始まりの国であり、今こそ
「本物日本」が立ち上がるべきであることを語っています。

著者が語る、本来の「観光」とは「光を観る」つまり物質ではなく生命エネルギー、
文明、心の古里、観えないものを観ることです。
日本列島は人類文明の古里です。世界中の人が訪れることになるでしょう。
パワーのある所に行って、パワーをもらい磁場を汚します。取るばかりでチャージ
しようとする人はほとんどいません。
これからは人間が聖地のパワーを浄化し、元に戻す努力が必要です。本来の
「観光」で地球は聖なる星になれます。その始まりが日本なのです。

著者は現在、『子供たちのため西暦2020年までに、元の美しい地球を回復しよう!』
と、「地球家族」の代表もしています。地球家族のソフトは、知花氏の理念を活用して
「形」にしたものばかり。
本著の最後に紹介されていますが、「光エネルギー発生装置たぬき仕様」など、
とてもユニークです。

また本著には、言葉だけではなく、各地を回り神社やポイントとなる場所で撮影した
写真が盛りだくさんに入っています。しかも、その写真の美しいこと! 
パワースポットガイドブックのような楽しさも味わえる、とても美しい本です。
ぜひ手に取っていただきたいです。

(編集室 柴切純子)


合気眞髄: 愛魂、舞祈、神人合一という秘法


保江 邦夫著
ヒカルランド 刊
定価 2,160円+税


本書は、理論物理学者であり冠光寺流柔術の創始者である保江邦夫先生の
書かれた著書です。保江先生のお話はとても面白く、にんげんクラブ主催の
セミナーも毎回大人気です。先生がその場にいらっしゃるだけで周りの人が
楽しい気分になる不思議な魅力があります。

そんな保江先生が、なぜだかこの数か月で、立て続けに四冊もの本を出版
されました。まるで誰かや何かを救うために時間と戦っているかのような出
版ラッシュです。すでにその中の二冊を読み終えていた私は、正直に書くと
この本は読まなくとも良いかなと思っていました。同じ時期に出版された本と
内容が被っていると想像できたし、合気道にはあまり興味がなかったし、
文字が小さく分厚い本であり、教科書のようで難しそう、と勝手に思ってい
たからです。

しかし、読み始めてみると、その考えは間違っていたことが分かりました。
この本は合気道の話でありつつ、愛、祈り、舞い、神、生き方の本であり、
枠におさまりきらない本で、大切なことをたくさん教えてくれました。
既刊の本と重複している部分はありますが、よりいっそう内容を深め、心の
深い部分に届いてきます。読み進めると自然と涙が出てきて、いかにすれば
自分の内側からの愛をもっと広げられるだろうか、神の視点となれるだろうか、
と考えさせられました。

合気道の植芝盛平や武田惣角、出口王仁三郎の話題だけでなく、武道とは
無縁のマザーテレサやヘレン・ケラーなど愛で生き、神とともに生きた方々の
エピソードが、とても興味深かったです。

本書に書かれていることを心の底から理解できた方は、武道を習ったことが
なくとも、力がなくとも、たぶん無敵の存在になれるのだろうと思います。
この世に愛より強いものはないからです。

また本書の内容は、武道以外の仕事や生き方、すべてに応用ができると
思います。武道を習っている方はもちろんのこと、武道に興味がない方にも
ぜひお読みいただきたい本です。

本書を読むことで、歌うように、踊るように、祈るように、神と一体となって
生きていきたいと思いました。


(編集室 兒玉裕子)

すべては「必要、必然、最善」


舩井幸雄・著
ビジネス社 刊
定価 1,600円+税


本書は、会員制の有料メールマガジン「舩井メールクラブ」内で、生前に舩井幸雄が
執筆した原稿を中心として、ご執筆いただいた超プロの先生方や舩井勝仁の原稿を
まとめたものです。
本書の表紙を目にして、亡くなってから半年以上経ったはずの舩井幸雄の書籍が
出版されたことに驚かれた方も多いのではないでしょうか。

内容はもちろん舩井幸雄が生前に書いたものですが、今のタイミングで本として
読んでみても、まったく違和感がありません。まるで本当に舩井がそこにいるかの
ような存在感があります。

考えてみれば舩井幸雄の著書はいつもそのように、十年前、二十年前の本を読ん
でみても現在に通じるものがありますし、イキイキとした命が文章に宿っているように
思います。時代に沿った細かい内容は違っていても、舩井流の真理と言っても良い
大きな流れはずっと変わっていないからなのでしょう。

本書はたぶん十年後に読んでみても名著だと思えるだろうと思います。

本書の中では生前の写真や書もふんだんに使われ、巻末には舩井幸雄の未発表
遺稿のプレゼントとして病床の中書かれた舩井の生原稿もPDFで見ることができ、
とても細やかな気配りを持って作られているように感じました。

制作に携わったすべての人が舩井の存在を原稿から感じ、涙を流しながら作られた
本なのだそうです。

このように存在感たっぷりの舩井幸雄の文章もさることながら、息子舩井勝仁から
見た舩井幸雄の生き方も、父と子ならではの対話があり、読み応えのあるものでした。
舩井幸雄の家庭での過ごし方や、お金との付き合い方や稼ぎ方の極意、原価意識に
ついてなど、楽しく読むことができました。

また、超プロの先生方の文章も、多彩なジャンルにわたり、舩井メールクラブだから
こそ書ける力のこもった文章ばかりです。これだけの情報が一冊に凝縮された書籍は、
他ではなかなかないと思います。

混迷の時代に必要な本物の情報が本書にはたくさんあります。
ぜひ多くの方にお読みいただきたいと思います。

本書を読むとまたいつか舩井に会えるような気がしました。

(編集室 兒玉裕子)

   にんげんクラブ会報誌 10月号より


淡路ユダヤの「シオンの山」が七度目《地球大立て替え》のメイン舞台になる!


魚谷佳代・著
ヒカルランド 刊
定価 1,574円+税


本書は、兵庫県淡路島に住む一人の女性が、日本とユダヤの遺跡を護り抜き、祀り、
活性化していくノンフィクションです。

著者の魚谷佳代さんは、株式会社味きっこうの代表取締役。本業を続けながら、言わば
二足のわらじで神事を続けておられます。
かつては事業で行き詰まり、自らに多額の保険金をかけて会社のために自殺を図ったけ
れども、神の計らいによって一命を取り留め、その後は神の手足となることを誓いました。
魚谷さんはまさに天のために生かされている方、との印象を受けます。

本書を手に取って目次を開いてすぐに、淡路に高知県の小川雅弘さんにそっくりな人が
いた! とびっくりしました。ぴったりなタイミングでチャネラーからの激励を受けたり、
ワイタハ族の長老からのメッセージを受けたり、出口王仁三郎さんと繋がっていたり、
中心となって実行する役割でありながら、ご本人にはいわゆる霊能力がないところ、
そして世の立て替えのために14万4千人の仲間を集めているところなど、魚谷さんと
小川さんには驚くほど多くの共通点があります。

おそらくお2人のように、日本全国、いや世界中で、このように古代の遺跡を守り、
復活させようとしている人が実はたくさんいらっしゃるのだと思います。そのすべてが、
同じ時期に向かって、つながり、いっせいに花開こうとしているように思えました。
天のシナリオとしか思えない行動を、魚谷さんをはじめ世界中の人が何年もひたむきに
されているようです。

事実は小説よりも奇なりと言われますが、本書を読んでいると、小説や映画では表現し
きれないほどに、壮大なスケールの物語がこの世には存在していると思えました。
本書のテーマに興味のない人が読むと奇想天外なことばかり書かれているように感じる
かもしれませんが、私は読んでいて、魚谷さんの熱い思いや天の神様のお導きに共感して
涙が出ました。損得を顧みず、命を懸けて自分の直観に従う姿は、潔さとともに美しささえ
感じられます。

日ユ同祖論や出口王仁三郎さんに興味がある方は必読の書だと思います。
ぜひお読みください。


     (編集室 兒玉裕子)


にんげんクラブ会報誌 9月号より

前世を記憶する日本の子どもたち


池川 明 著
ソレイユ出版 刊
定価 1,400円+税


著者は、医学博士である池川クリニック院長の池川明先生が、「胎内記憶」を持って
いる方のインタビューとともに自身の見解を書かれています。
生死を超えた何かを垣間見る時、愛する人の死や、自分を否定される出来事など、
つらい経験であることも多いとのことです。打ちのめされてしまうか、生死の本質を
見極めようとする道に進むか、人には選ぶ力があるそうです。
       
最近「輪廻転生」に対する関心が高まってきているように思えます。
合理的な思考に慣れている現代人も、目に見えない何かがあると気づき始めています。
バージニア大学の知覚研究所では過去の記憶をもとに、過去生の人格を特定し、記憶
通りの人物が、実在していたことを確認する研究をしています。実際に実在した人格を
いくつも発見しているそうです。

過去生の研究は二つの意義があるそうです。
一つは「人は死んだらどうなるのか」という人間にとって大きな問題を解明する手がかり
になる可能があるということです。
もう一つは「生きている人の心や体に関する理解が深まる」とのことです。

現代科学では人間を「遺伝子的要因(生まれ)」と「環境的要因(育ち)」の二つで説明し
ようとしていますが、それらで説明できない部分を埋めることができるのが「生まれ変わり」
という概念だそうです。

外国語を話せる技能を「行動記憶」と言い、外国語を習った記憶が「イメージ記憶」と言い
ます。「生まれ変わり」という考え方を組み合わせることで、恐怖症、好み、嗜好、技能、
天才、人間関係、性同一性障害、身体的特徴、一卵性双生児の違いなどの問題に光を
投げかけることができるそうです。

輪廻転生は「命をつないでいくため」の、魂の知恵なのです。文化や、技術なども含め、
すべてのものの命をつなぎ、魂の積み重ねた記憶や経験から、「なぜか知っている気が
する」「不思議と得意」があるのはそういうことかもしれません。

「胎内記憶」を持つ子のほとんどが、親を選んで生まれてきているそうです。
ぜひ、お読みください。

(編集室 江尻みゆき)

にんげんクラブ会報誌8月号より

世界文明の「起源は日本」だった ついに開いた! 世界史のびっくり箱 上


上森三郎&神部一馬・共著
ヒカルランド 刊
定価 1,900円+税

この本は、一級建築士上森三郎氏が謎のメッセージを聞き、動かされ、
謎かけを解き、それを積み重ねた結果たどり着いたことを教えてくれています。

プロローグの中に「あなたはこのコメントをどれだけ理解できるだろうか?」
と書かれている通り、本当に衝撃的な内容でした。

イエス・キリストやモーゼの墓が日本に存在し、
日本に古くから伝わっている童謡にも隠れた意味があったそうです。

上森氏は謎のメーッセージを受け、地図を広げ線を引いていくうちに
地上絵を発見し、神社の配置に意味があることに気づきます。
そして、古代ユダヤと日本は密接に関係し、
ユダヤの人たちのルーツは日本にあり、
その聖地が八幡山を中心に半径一〇キロの圏内に鶴や亀や龍などの巨大地上絵を作り、
神様を崇め、一対の巨大なメノラー(神の木)をも作って祀っています。

面白いことに、「カゴメの歌」のメイン・テーマーは
ヘブライ語に訳すると「神器」を守るということだそうです。
日本人ならだれでも知っている「ハッケ・ヨイ・ノコッタ」は
ヘブライ語で「撃て・やっつけろ・打ち破れ」の意味で、
お祭りでお神輿を担ぐ際の掛け声の「ワッショイ、ワッショイ」は
「神が来られた」という意味になります。

紀元前七二二年イスラエルの十支族からなる北の王国は、滅び、
紀元前五八六年二支族からなる南ユダ王国も滅び、
歴史から忽然と消えました。

これらの民は実は東方へと新天地を目指していたのではないかということです。
長い年月をかけ日本に到達し、ここを新天地にしたのではないかとのことです。

空海の霊が上森氏に「失われた聖櫃アーク」と「聖杯」を探しだして
日本で祀ることに意味があると言ってます。

「急げ、時間がない!」と警告しています。
空海の狙いは日本は世界の聖地であることを知らしめ、
世界中から人を集め、「人間の元は一つ」という意識を広めることにあるのではないかと
上森氏は考えています。

もうすべてを認めざるを得ず、私たちの存在の意味を再認識してしまいます。
一緒に謎解きの世界に入り込んでしまう、そんな本です。


(編集室 江尻みゆき)


チェンジ・マネー


舩井勝仁・はせくらみゆき・共著
きれい・ねっと 刊
定価 1,600円+税

「経営者への遺言を、父が私の体を借りて書こうとしているようにも感じる」と
舩井勝仁の序章にあるように、
すべての人が幸せに暮らしていける世の中にするためにどうしたらいいのかを、
覚悟をして本気で提案してくれている、すごい本です。

ポイントは「お金」。
二人の立ち位置が一番違うのが、「お金」だからです。

お金に関する本は山ほどありますが、
本著ほどまったく違う両極からのアプローチがなされているものはないでしょう。

現実の経済史上主義を命がけで造り上げてきたおじさん代表の船井勝仁、
お母さんでもあり時空を超えた感覚の持ち無主である、はせくらみゆきさんの
二人の共著だからこそ、できたことです。

真ん中に流れる川は大きくて深い。
この川に橋をかけ、融合できれば、新しい未来が広がる。
そのために、まずこの川があることを知り、
がんばって飛び越えようと繰り返し、慣れていくことから始めてほしいと
語っています。

お金の怖さを知りつくしている舩井勝仁の危機感と強い思い、
それを受けて、はせくらみゆきさんの優しい大きな世界観。
別々の本を順番に読んでいるようですが、
知らなかった事実をとてもわかりやすく聞いているうちに、
本来のお金の姿が単純に大きくなり、
ひとつに重なっていけそうな感覚になります。

なぜ靖国参拝に世界があれほど騒ぐのか、
世界の感覚と日本人の意識がこんなにずれていたとは知りませんでした。
悪いところは認めてクリーニングすれば、
必要のない謝罪を求められてもフェアに主張していけるようになる。

日本語は素晴らしい力を持っていて、その日本語を使う成熟した日本人なら、
誰もが幸せに暮らせる世の中を作り出せるのだそうです。

二人のいのちが共振してできた本。

読んだ人のいのちとも共振して、その波が大きくなり
いつの間にか地球を囲んでハッピーに包まれますように...

それがこの本の願いです。

あなたのいのちも共振させてください。
本著の購入チラシが同封されていますので、ぜひご利用ください。


(編集室 柴切純子)


やなせたかし明日をひらく言葉


PHP研究所・編
PHP文庫 刊
定価617円


やなせたかしさんと初めて出会ったのは、
私が中学生の頃、『詩とメルヘン』という季刊誌でした。
パステルカラーのかわいらしい絵と、すてきな言葉に惹かれて、
新しい本が出るのを楽しみに、ずっと大切にとってありました。

まさか、六十歳の方が作っているなんて、思いもしませんでした。

次は、アンパンマンです。
保育士の仕事をしていましたので、アンパンマンの人気は絶大でした。
自分の子どもができてからは、親子で「アンパンマンマーチ」をいつも歌っていました。

「なんのために生まれて なにをして生きるのか」という歌詞が大好きでした。

子どもは表現ができないだけで、大人の言葉をしっかり聞いているはずだから、
私は赤ちゃん言葉を使うのがきらいでした。
今回本著を読んで、素顔の「やなせたかし」という人に出会いました。
商業主義に走る編集者からなんと言われようと
「表現や文字はやさしく、内容はしっかりと作らないといけないのだから、
子供向けの仕事は本当に難しい」と自分の思いを貫き通していた姿勢に、
改めて感動しました。

決して恵まれた境遇ではありませんでした。
すぐに名が知られたわけでもありませんでした。
戦争中、飢えとの戦いを強いられ、正義のために戦っていたはずが、
敗戦後はその正義が一瞬でひっくり返り、侵略戦争になっていました。
そんなつらい経験があったのに、
それをすべてこめたアンパンマンが生まれました。

本著にまとめられているやなせさんのたくさんの言葉から、
私の心に残るものをいくつかご紹介します。


「逆転しない正義は献身と愛だけ」

「悪人を倒すよりも、弱い人を助ける」

「ひとはひとを喜ばせることが一番うれしい」

「正義の味方はカッコよくない。傷つくことを覚悟する」

「人生にムダはひとつもない」

「八十歳を過ぎると人生のマニュアルはない。毎日が新鮮でびっくり」

「自分の好きなことを仕事にできて、毎日楽しく愉快に生きてこられた。
それだけで、人生は成功だったと思っている」


やなせたかしさん、あなたは永遠に生きています。
すべての人の心の中に。

ぜひ、そばに置いてほしい一冊です。


(編集室 柴切純子)

にんげんクラブ会報誌2月号より


未来を変えるくせづけ

舩井幸雄・著
海竜社 刊
定価1,028円


本書は、およそ2年ぶりに発刊となった舩井幸雄の新著です。
この度、本書から舩井幸雄の名前を、船井から戸籍どおりの
舩井と改めることになりました。
そもそも戸籍上の名前が舩井であったことも、1998年に銀行で借り入れをする時に
担当者から指摘されるまで知らなかったそうですが、それを知ってからもこだわりなく
長年使い続けた船井のままでずっといました。

80歳を超えて、ようやく本来の自分の役割に気づかれたのか、
舩井の文字を使うことを決心しました。
その記念すべき第一冊目としてふさわしく、本書は過去四十年以上にわたる舩井幸雄の
膨大な著作の中から、珠玉の言葉を集めた金言集となっています。

実は私は、本書の企画の段階から編集のお手伝いをさせていただきました。

昨年は体調の関係で舩井が一冊の著書を執筆するのは困難だったため、海竜社から、
今までの著書を集めたアンソロジーを作りましょうとの提案があり、
等身大の船井幸雄を多くの人に知って欲しい! との思いを込めて、言葉を選びました。

その際、年代やジャンルに偏りのないように、舩井幸雄の著書の中でも、ベストセラーと
なった1972年に書かれた『変身商法』を含め、
『流通革命のウソ』『勝てる経営・勝てない経営』など、
既に絶版になってしまったけれども、舩井幸雄を知るには絶対に読んでほしい、
と思える本からも多数収録するようにしました。

1979年に書かれた『包み込みの発想』以前の本は、あの世や精神世界については
全く書かれておらず、どうすればツキを味方につけられ、どうすれば売上が上がるのかなど、
実践的な経営指導の実例が多く書かれています。

それらは40年前の言葉とは思えないほどに、今読んでも普遍的なものが数多くあります。

また、生き方や宇宙の原理、世の中のルールなど、上手に生きるためのコツも
多く集めています。
それらは1ページごとにシンプルな言葉で表現されていて、まさにタイトル
『未来を変えるクセづけ』をつけるには、ぴったりな一冊に仕上がったと思います。

より良い日本の未来を作るため、舩井ファンのみならず、
多くの人にお読みいただきたい一冊です。

(編集室 兒玉裕子)


にんげんクラブ会報誌2月号より

日本人は中国人・韓国人と根本的に違う

黄文雄/呉善花(著)
価格:1,050円
出版日:2013年4月
出版社:徳間書店

日本の聖なる石を訪ねて


須田郡司(著)
価格:987円
発刊日:2011年10月
出版社:祥伝社


世界石巡礼


須田郡司(著)
価格:1,995円
発刊日:2011年5月
出版社:日本経済新聞出版社

日本石巡礼


須田郡司(著)
価格:1,365円
発刊日:2008年10月
出版社:日本経済新聞出版社

日本の巨石イワクラの世界


須田郡司(著)
価格:2,940円
発刊日:2008年1月
出版社:パレ-ド (星雲社)

日本人て、なんですか?

武田恒泰(著) 呉善花(著)
2011年10月刊
出版社:李白社
価格:1,575円

NOと言わない生き方―自分の人生への責任と愛


 
足立 禮子 (著)
2007年10月 発行
出版社 三五館
 
 
この本は、観世流能楽師である足立禮子氏が、ご自身の体験を含めた能の世界を、
初心者にも分りやすく紹介しています。

こう観るとおもしろい能の観賞ポイントや、能楽師のこと、師弟関係など、
能についてほとんど知識のなかった私にとっては、すべてびっくりすることばかりの内容でした。

能の世界での著者の生き様には、とても心打たれるものがあります。
著者の師、観世流初の女性師範の生涯から始まり、自身の生い立ち、
そして能の世界に入ってからの苦労話の数々・・。

女性が能の世界で生きていくことは、どれだけ大変なことか、
まさに能が好きという情熱と力強い意志、そして継続力がないと出来ないことだと思いました。

著者の、人生を精一杯生きている力強いエネルギーが文章からも伝わってきて、
読了後、自分ももっと頑張らなくては、という気持ちにさせてくれます。

現代人が忘れかけている、人のあるべき姿―。
そんなエッセンスが織り込まれた本書でした。

“能の目的は、人を幸せにすること。”
能の世界を通して、人生の生き方を学べるおすすめの一冊だと思います。
 
                             (にんげんクラブ会報誌2007年12月号より抜粋)

伝統の逆襲―日本の技が世界ブランドになる日


 
奥山 清行 (著)
2007年7月 発行
出版社 祥伝社

梅原猛「神と仏」対論集 第三巻 神仏のまねき


 
梅原 猛 (著), 市川 亀治郎 (著)
2006年10月 発行
出版社 角川学芸出版

民俗誌・女の一生―母性の力


 
野本 寛一 (著)
2006年10月刊
出版社: 文藝春秋
 
 
本書は、女性の一生に視点を置いて書かれた民俗学の本です。
にんげんクラブ会員である谷阪智佳子様からご推薦いただきました。
 
かつての日本は貧しく、厳しい時代でした。特に女性は、血の「穢れ」を持った者として
隔離され、虐げられてきた存在であると後年の多くの人々には認識されていると思います。
本書を読むと、月経や出産によって女性が隔離されてきた本当の理由がわかります。
女性たちは、厳しい生活の中で一時の休息の場を与えられ、守られてきたのです。
 
綿密なフィールドワークによって集められた多くの実例は非常に多くのことを教えてくれます。
本書では女性の一生のその時々の役割や仕事が、少女時代のママゴトから始まって、
嫁ぎ、出産、子育て、老いてからの生き万と、順を追って章ごとに書かれています。
 
特に印象的だったのは、出産に関する事柄でした。
現在では仰向けに寝て出産するのが一般的だとされていますが、
かつては臼を抱きかかえて座産していたという地方もありビックリしました。
しかし、それは日本古来の出産方法の可能性もあり、その合理性と安全性を
伝統として守ってきた女性たちの知恵は、大変興味深いです。
 
また、ある村では女性の出産を軽いものにしようとする伝統(現象)として、
なんとその夫にツワリの症状が出るという話にはびっくりしました。
その症状は頭が痛くなり風邪のような症状になるとのことです。
私の身近でも、奥様が妊娠してツワリで苦しんでいる際に、なぜかそのご主人が
体調不良になっているケースのご夫婦が多かったため、これはその村だけでなく、
現在でも多くの人に実際にある話なのだろうな、と妙に納得しました。
また、産土(うぶすな)の語源をこの本では知ることができました。 
 
忙しい農業や子育ての他に、麻や蚕を育て、糸を紡ぎ、機織をして家族の着物を作ることも、
女性の仕事の一つでした。家庭では味噌、漬物、ドブロクの作り方を嫁ぎ先の母に
教えてもらい、日々の家事も電気やガスのないのが当たり前の時代では、
かつての女性はさぞ忙しかったことだろうと思います。
そのような厳しい生活の中で女性たちは守られ、誇りを持って、必死に生きてきました。
 
日本人として、女性として、昔ながらの人々の生き方を学ぶことは、自分たちの特性や
ルーツを知ることになります。昔ながらのやり方をそのまま今に受け継ぐというのは
難しいかと思いますが、今をどう生きるべきか、どのような女性になりたいのか、
様々なヒントをこの本は与えてくれたように思いました。
女性の方に特にオススメの本です。
                          (にんげんクラブ会報誌2010年12月号より抜粋)
 
 

合気修得への道―佐川幸義先生に就いた二十年


 
木村 達雄 (著)
2005年11月
出版社: 合気ニュース

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